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2009年12月13日
カテゴリ：やま
先日、客演した
『ラッキーバニーボーイ』 の打ち上げを 妹とささやかに開いた。 鍋の具材を買い込み 「パーティーだー」 ゆうてカニだのカキだの こーてワクワク家に帰り 土鍋を取り出すと それはそれはカビに そしてヒビに被われていた。 全く残念無念だ。 この鍋は やまのみずの方々から いつぞやの誕生日プレゼントでいただいたものだ。 『形あるモノはいつかコワレル』 さてどうする。 鍋具材が行き場をなくして呆然としている。 僕は土鍋を求めて街へ繰り出した。 例のごとく数多あるスーパー、ディスカウントショップを廻った。 選りすぐりの土鍋を抱え帰宅した。 「おっウサギ鍋じゃん。 ラッキーバニーじゃん。 ラッキーバニーお疲れ鍋のためじゃないの？」 と 妹が買ってきた土鍋を見て言ったので 土鍋をよく見てみると 『土鍋梅うさぎ』 という名になっていた。 「なんて偶然。 ラッキーバニーはとまらないな！ ラッキーバニーは永遠だ！！」 なんていうと、僕の携帯電話が鳴った。 「非通知着信」 僕は 「ラッキーバニー」 と 「土鍋梅うさぎ」 の偶然の一致の余韻のまま電話に出た。 「ラッキーバニーに人権を！ ラッキーバニーに人権を！ ラッキーバニーに人権を！」 とラッキーバニーからの電話だった。 違う違う。 ラッキーバニーの声を真似た何者かによる電話だ。 「ラッキーバニーに人権を！」 とだけ繰り返すと電話は切られた。 なんてタイミングの良いイタズラだこと。 ラッキーバニーお疲れパーティー と ウサギ鍋 を見ていたかのようなタイミング。 このようなことをするのは誰だろう。 声から察すると 女性だ。 「私は誰？当ててごらんなさいよ。」 と挑戦状を叩きつけられてるようで焦る。 「わかってあげたい」 という気持ちから 数人の目星をつける。 恐らくこれは 今回の出演者が飲んだ勢いで 電話してきたのだろう。 若しくは、観に来てくれたお客様。 どちらにしても、今回の話を知らなくてはこのイタズラは出来ない。 なんて妹と推理していると また 「非通知着信」 から電話だ。 声色 反応 向こうの環境などに注意して電話にでる。 「ラッキーバニーに人権を！ ラッキーバニーに人権を！ ラッキーバニーに人権を！」 と繰り返され電話が切られた。 声色からは全く読めず 僕からの声には反応せずに 「ラッキーバニーに人権を！」 と繰り返すだけ。 そして向こうは飲み屋などガヤガヤしている所ではなく また周りいるであろう首謀者は頑なに身を潜めている。 いやもしや周りになんて誰もいないのか。 ひとりなのか？ もしひとりでこのイタズラを考え実行したなら それはそれは最高に面白い。 素敵な感覚の持ち主だ。 僕はこんな人と一生過ごせたら ファニーでハッピーな人生を歩める ような気がした。 ますます 「わかってあげたい」 気持ちが膨らんだ。 その反面 お腹は ぺっこりへっこんでいた。 僕らは余すとこない空腹を目の前の カニ と カキ と 鍋 にぶつけ 食べた 食べた 電話のことも忘れ 食べた 食べた こうおいしいモノを食べると 身内に報告したくなる僕。 妹と一緒に 母に電話をすると 「ラッキーバニーに人権を！ ラッキーバニーに人権を！ ラッキーバニーに人権を！」 母に電話したはずが ラッキーバニーが… いや すべての根源が 母 だったのである。 「こんな人と一生過ごせたら」 が 母だとは。 なんたる。 
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最終更新日
2009年12月14日 01時00分27秒
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