2006/05/29(月)10:46
●画像●たんぽぽとSF作家
たんぽぽ
自分の出番の季節が到来するや
ぱっぱと花開き、
ちゃっちゃと種を作り
さっさと風に乗って子孫を増やす。
すごいね。たくましいね。
しかもこの明るい黄色の陽気な花は
見ているこっちもうきうきさせる。
たんぽぽと言えば思い出すのは
「タンポポのお酒」Dandelion Wine レイ・ブラッドベリ
広告文は
輝く夏の陽ざしのなか、
12歳の少年ダグラスはそよ風にのって走る。
その多感な心にきざまれる数々の不思議な事件と黄金の夢…。
夏のはじめに仕込んだタンポポのお酒一壜一壜にこめられた、
少年の愛と孤独と夢と成長の物語。
読み終わってしまうのが惜しいと思いながら
大事に読んだ記憶がある。もちろん大人になってから。
ブラッドベリってSFで有名だけどファンタジーも書くんだ。
タンポポのお酒なんてホントにあるのかいな?
と思っていたけど
ホントにあるみたいだ。
http://members.jcom.home.ne.jp/2132199201/roadsidetanpopo.html
たまげるほどたくさんのタンポポを採って抽出液を作り
それをイーストで発酵させて作る。
タンポポのお酒を作る人たちは
とけた太陽のまばゆい光と
きらめきを四方八方に放っているあの花。とか
「さあ、出てきたぞ……」黄金色の液、
素晴らしく美しい月のエッセンスが流れ出し、
下の受け口からこぼれでてきた。とか
ブラッドベリのステキな文章に
すっかりやられて奮起してしまうのだ。
いやあ。私も作ってみたいな。