yamasadas800c的日記

2018/10/13(土)16:56

備43・出戻りベスパ

クルマ&バイクのメンテ(62)

8月下旬、ダポさんのベスパ(ヴィンテージ100)はウチの車庫に出戻ってきた・・・。   やっぱり途中で何度かエンストしてしまったらしい。 しかも一度エンストするとなかなか再始動もできないらしい。 やはり抱き付きを患っているのか?いや、我が車庫に入ってきてからはまた順調にホント何事もなかったかのようにエンジンは軽やかに回る。   がしかし、エンストする原因は何かあるに違いない。 前回キャブのO/Hをしてエンジン&キャブは快調に回るし燃料経路に問題があるとは考えにくい。 やはりベスパ乗りからは悪名高い電気系のトラブルなのか? その点を診ていくコトにした。 で、点火コイル周りをチェックしようとエンジン右後方をのぞき込むと早速に見つけた。   IGコイル入力線の取り付け根元部のコード被膜がポロポロと剥がれ落ちる。 中の線束も焼け錆びたのか艶のない薄茶色に汚れ、束の半分以上は断線していた。 そこで断線している箇所を多めに切り取って新たに平ギボシメス端子を付け直してはみた。   IGコイルの不具合も当然考えられるので宇賀神商会さんで購入。 純正のコイル直付け箇所はとても取り付けにくい場所なモンで、宇賀神さんトコのコイルにはあえて取り付け箇所を少し後方にずらすためのブラケットが付属されている、ありがたや。 また、アイテムのラインナップがいずれもお手ごろな価格で供給されているショップであるのもありがたい。   こんな感じでコイルは設置完了。 元々コイルまでの配線&プラグコードの取り回しが針金で設置(←コレ純正の設定?)されていたが、あまりに見栄えが良くなかったのでダポさんには無断で勝手にアルミ板でこしらえてみた。 コレでちっとぁ~マシになったでしょっ!?   で、満を持してエンジンを掛けてみる。 いたって快調だ・・・だが、あるコトをするとプスンッとストールした・・・!?       そのあるコトとは、「フットブレーキ(リアブレーキ)を踏むコト」。   ベスパV100はフロントブレーキはストップランプとの連動はなく、フットブレーキにのみストップランプとの連携性がある。 しかしその連携は特殊で、ワタシもネットでベスパ関連のトラブルネタを見るまで全然知らないコトだった。   ベスパv100(50sも)はバッテリーを積んでいない。で、エンジンが掛かり発電しないと電装系は当然作動しない。ストップランプもエンジン始動中でないと点かないし、ベスパのトラブルネタで最たるモノがストップランプバルブが切れるとエンジンがストールするというモノ。 だが正確には、ストップランプのバルブが切れるとエンストするのではなくて、バルブが切れた状態の時にフットブレーキを踏むとエンストしてしまう、というのが正解だ。 今回の場合、エンジンを掛けてフットブレーキを踏むとストップランプは点くが、確実にエンジンはストールしようとするコトが分かった。また、それを何回も繰り返すとだんだんエンジンは掛かりづらくなるコトも判明。 ワタシは何度も試乗していたが、ベスパ特有の特殊な運転操作方法に戸惑い、またFブレーキ偏重の使い方であまりフットブレーキを使いこなしていなかったのでたまたま症状が表れなかったんだと思われる。   ネット上で複数のネタとしてあったのは、「フットブレーキを踏んでいないのにストップランプが点きっぱなし」状態のケース。この場合の原因はフットブレーキレバーの真下に内蔵されているスイッチの接触不良か、そのスイッチ系統までの断線がよくあるケースだという。 はて?断線しているのにランプが点きっぱなし、とはこれ如何に?   どんどん固くなっていくばかりの我が頭をほぐしつつ自分なりに図解してみるコトにした。   発電源から並列で2つのラインが点火ポイントに向かう。 ストップランプバルブはいわゆる抵抗器と同様だから、同じ作動器に向かうラインとしては抵抗なく通りやすいラインを通るのが電気の習性らしい。     で、通りやすかったラインが切られるコトによって、電気はしぶしぶストップランプバルブの方を通るようになる。 で、このコトをナンとか理解(?)させてくれたネットネタを基にベスパの配線をテスターを使ってたどってみるコトにした。   エンジン懸架のリアアームピボット右後方に備わる配線接続盤(ヒューズボックスだとばかり思っていたので見てビックリ!)。 接続盤から前方に延びる青のラインと黒のラインがフットブレーキ根元のスイッチと繋がっている。   上画像はフットブレーキレバーからスイッチを外したトコロ。 垂れ下がっているのが青のラインと黒のライン。 で、上のように互いが離れた状態にもかかわらず、先ほどの配線接続盤から外した青と黒のラインに導通テスターを掛けてみると「導通」しているのが確認されたっ!!!   つまり、+-のラインではないからショートとはいわないかもしれないが、確実にどこかで繋がってしまっている(被膜が破れて導通している)と思われる。   すると、こんな感じになる。(↑↑↑)   ※いや、やっぱりよくよく考えたらコレはショートしているといえるな、ショートだな、ショートっ!(苦笑)   ただし、この青、黒ラインを引きずり出して導通箇所を見つけ出し、さらに引き直すのはとても骨の折れる仕事に思えたので、今回は黒ラインだけを別に引き直すコトにした。 用意した黒コード。キャブ設置ルームから垂らし、フットブレーキスイッチ設置箇所から挿入したピックアップツールで前方まで引きずり出す。   また、キャブ設置ルームから下後方に出し、配線接続盤へ・・・。   黒ラインは外から目視できる箇所になっちゃったが、コレで青ラインとは短絡しないですむ・・・はず。 コレでひとまずエンストする問題は無事解決♪   ・・・ソレは良いとして、エンジンルームを眺めた時にEXパイプ根元から排気漏れを起こしているのを見つけたのでスタッドボルトに締結されたナットを触ってみるとユルユルの状態だった。   というコトは・・・当然反対側のナットも緩んでるハズだよね?   ただ、反対側はリアタイヤを外さないとアクセスできない箇所なんだよねーっ ただ、そのリヤタイヤを外すためにはチャンバーも外さないといけないんだよねーっ はい、ようやくナンとか反対側のナットにアクセス、やはり緩んでいたナットをしっかりとコレでもかっ!ってくらいに締め込みました。 もちろん、その時見た汚れは・・・見なかったコトにします・・・   その時、ナニげに主張するポリーニ製チャンバー。   ・・・わかりました、メインジェットを#82に格上げいたします、コレでナニとぞ勘弁してください。   ・・・ダポさん、コレでナニとぞ勘弁してください・・・

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