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カテゴリ:ホンダS800C 回顧録
当ブログにお立ち寄りの皆様、寒中お見舞い申し上げます。
正月ボケになる暇もなく年始もあっという間に過ぎ去ってしまいました。 で、今年も全国放送された地元の大雪による北陸道交通マヒ・・・から一週間経った今現在も我がガレージは孤立状態のままです・・・(苦笑) で、話は変わるが、昨年末に我がガレージに1基のエスハチエンジンが入ってきた。 このエンジンの持ち主さんが、約10年ほど前に自分のエスハチのエンジンと載せ替えるために、『O/H済み』を謳ったこのエンジンを購入したそうなのだが・・・ 何かいろいろと納得いかない点がいくつも散見できて気が萎えてしまい、結局ご自分の車両に載せるコトもなく現在に至ってしまったらしい・・・。 エンジン番号は7千番台、番数的には※ {※訂正:オイルバス式Fカバーになるちょっと手前のMk-1タイプ辺りの1基 R3.01.19} プラグカバーの取り付けナット位置を見る限り、Mタイプの最終型カムカバーではなさそうだ・・・ (●部辺りが本来、最終Mタイプエンジンのスタッドボルト飛び出し口) 所々設変部品がごちゃまぜなのか? 購入当初、持ち主さんが周りを見渡してみてまず最初に気にしていた箇所がこちら(↑↑↑) シリンダーヘッドアンダーカバー(=ウォータージャケットメンテナンスホールカバー)なのだが・・・ エンジン後方から見るとカバーの後端に隙間がある。 多分ボルトの取り付け穴個数からみてエスロク用のモノみたいだ、かりに水漏れがないにしてもあまり気持ちの良いモノではないですよねー。 この部分、カットしてしまいましょうか? ・・・いや、エスハチの場合エキマニの取り付けスタッドボルト等との絡みから、このカバーの後半部は取り付けボルトの種類を変えなきゃならない(1箇所皿ネジ使用)くらい接近しているので厚みのあるこのエスロク用カバーではどこかしら干渉等の不具合が発生するはず・・・。 やはりエスハチ用のモノを探しましょうかね・・・? ちなみにこの部分(↑↑↑)、タイミングチェーンテンショナーのプッシュバーは、ここの出っ張り具合でヘッド面研の度合いがあらかた想像が付く、というモノ。 バーの出っ張りが少なくなるほど面研幅が大きいというコトになるのだが・・・ これは相当に引っこんでいるのでチューン度の高いエンジンなのだろうか!? で、なにげにエンジンのオイルキャップを外して中を覗いてみると・・・ リジッドタイプのエスハチエンジンの場合、本来だと上画像の赤丸囲いのトコロにタイミングチェーンと共にトップガイドローラーのローラー下半分が顔を覗かせているハズなのだが、このエンジンではそれが見えない・・・ とはいえ、トップガイドローラーが付いていなかったワケではなく、さらに奥を覗き込んでみるとそれはちゃんと存在していた。 というコトはこのエンジン、多分トップガイドローラーはチェーンタイプのエスハチエンジン用のガイドローラーが付いている可能性が高い、とワタシは読んだ。 リジッドタイプのエスハチエンジンは中期以降のエスロクエンジンとトップガイドローラーは同一品なんだけど、チェーンタイプのそれは例の山高ピストンを採用している関係でシリンダーヘッドの嵩が高くなった分だけガイドローラー設置位置が浅いタイプとなっている。(リジッドタイプの山低ピストンのエンジンになって、再びエスロク用のガイドローラーコンプリートに戻ったという経緯がある。) なるほど、そういうワケでチェーンテンショナーの引っこみ具合も自然と深くなったというワケかっ、というコトはあらためてバルブタイミングもIN&EX側ともに測り直してみないと信用できないなぁ~、と思った次第だ。 (ちなみに上画像、角ばった赤囲いの隔壁部は我がエスハチ(リジッド初期)のエンジン内には存在していない部分で、トップガイドローラーのローラー本体はほぼまる見え状態。このエスハチエンジンは中期以降(そして最終型未満)タイプのカムカバーなのかな?) そして、このエンジンの怪しいコトの極めつけがここで判明っ!! 上画像の赤○囲い部分に注目。 クランクシャフトの先端部には合いマークの●刻印がある。それにワンウェイクラッチプーリーの●刻印部を合わせてセットされていたのが上画像。 で、プーリーの外周部には各気筒の上死点&点火タイミングの合いマークが刻まれている。 画像では2・3気筒目の上死点位置にしてある、一方その時のインテークカムシャフト側のスプロケ位置関係が・・・下(↓↓↓)の画像・・・ (↑↑↑)これって・・・おかしくないですか? このスプロケのボルト位置って、1・4気筒目の上死点の時の位置関係ですよね? 2・3気筒目の上死点位置って、上画像の様にボルト位置が青三角囲いかピンク三角囲いかの位置関係じゃなければいけないはず・・・( ;´Д`) これじゃあデスビ取り付けたって絶対エンジンなんて掛かりませんよーっ!! っつうか、バルブクラッシュするしっ! ・・・そもそもこのエンジン、『O/H済み』を謳っておきながら仕上げの粗隠しに銀色の缶スプレー(ラッカー系)が吹いてあって、それで部分的汚れを誤魔化してあるんですよ・・・なんか他人事(他人のモノ)ながら許せません・・・このような状態のエンジンだと知ってしまった以上は絶対開けなきゃいけませんもんね・・・ 雪が解けてから考えるとします・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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