備90・7、8、9月の総括
何度も書くけど、当ブログってもはや備忘録にもなってないよね・・・何度まとめてんの、『総括』って!(苦笑) で、3ヶ月ぶりの書き込みです。 さて、お預かりしているエスに載っていたエンジン、7月に入ってようやく分解し始めました。・・・しかしコレが自分のエスのモノだったらと思うと心臓が凍り付くような思いがします・・・ 2番シリンダーの側面がブロックもろとも破壊されています。 EX側から見たモノ。向こうまで突き抜けて光が入り込んできます、モノ凄い衝撃だったコトは容易に想像つきます。でもクランクはロックもせずスコスコ回るんですよね。(スパークプラグは抜いた状態で)破壊された2番はコンロッドの中ほどで真っ二つに折れたような感じです。 次にヘッドを降ろそうと思いますが、その前にカムとバルブリフターとのクリアランスを一度確認しておきます。2番は多分・・・というか絶対にピストンがバルブと当たっているはずなので適正値は出ていないコトは予想していましたが、その他の気筒は0.18~0.21ミリでO.K、2番もEXバルブは0.25で適正値ちょっと外れくらい、そして完全ヒットしていたのは・・・INバルブの方でした。 それらをメモだけしてカムシャフトやバルブリフター、オイルポンプシャフトなどなどドンドン外していきます。 そして、ヘッドをはずしてシリンダーご開帳。 1、4番を上死点にして開けたトコロ。2番ピストンがあらぬ位置でとどまっています。2番ピストン上部のINバルブリセス辺りに打痕が見て取れます。 ヘッド燃焼室側を眺めると、やはり2番インテークバルブだけ傘の向きがちょっと変わっていて隙間ができていました。 ヘッドのウォータージャケットカバーの中は今まで交換した様子がなかったですね。 このエンジンのヘッドスタッドボルトには表面サビが結構ありますが、次のエンジンで再使用します。(理由はその時に。) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 8月に入るとコレ(↓↓↓)の調子見を依頼されました。 '87(←多分?)式 BMW R100RS。生産されて30年以上も経過しているバイクだけど、オドメーターどおりなら低走行車(9,000KM台)だし各機関やパーツの雰囲気や見た感じにくたびれている様子もそんなになくカウリングの色艶もシャキッとしてる、メーターの数字におそらく嘘&偽りはないのだろう。 ただ、前所有者は長年乗っていなかったし、現状のままでの引き取りだったのでやはり調子は出ていないとのこと。依頼主さんはキャブの同調不良が原因だろうと推察し、「バキュームゲージ」も持参で車両を預かるコトになった。(←自分はバキュームゲージ持ってません ^-^;) バキュームゲージで計るのも大事だけど、まずはコンプレッションを計っておく。右側 8.5 左側 8.6 R100RSの適正値が正直何kかは知らないけど、左右がほぼ揃っているので健全な圧縮なのだと自分を合点させておく。 依頼その2、タペット調整。 適正値の 『IN 0.10 EX 0.15』に合わせてほしいとの事だったが、右のEXが0.25だった以外、他の箇所は±0.01程度だったのでそのままとし右EXのみ調整しておいた。 これでおそらく内燃機関の左右の同調(様子)は整ったとして・・・それからキャブ診断です。