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カテゴリ:演奏会
■10日(土)は、朝から歯医者に行って、花粉も飛んできたので、
耳鼻咽喉科にその後行って薬を処方してもらい、乗松さんの演奏会、 同志社の練習と、ハードな一日でした。 ■11日(日)は、昨日の夜に飲んだ花粉症の薬の性か、 朝起きても、眠くて眠くて、朝ご飯を食べて二度寝してしまいました。 午前中一杯、眠り姫の様に寝て、昼ご飯に起きて、その後、 愛用のデジタルオーディオプレイヤー(※これが無いと、激務の中、 音取りはできませんな)の電池の蓋が何故か紛失したので、それのみを 発注しに、府中のデオデオに上の娘とでかける。 ■デオデオに行った後、ダイヤモンド・シティ・ソレイユのフタバ図書【テラ】へ 娘の本を買いに行く。結局、娘の上、下の本を1冊づつ購入して終了。 今まで気が付かなかったけど、ここには、白水社のクセジュシリーズの 品揃えが多いな。 またゆっくり見にこよう。 --- ■家に帰って、今度も上の娘を連れておでかけ。 今日は、「MIWO&ある」のジョイントコンサートを観に行くのです。 「ある」さんは、広島を代表する合唱団のひとつで、コンクールの全国大会でも 何度も「金賞」を受賞している、広島中央合唱団からするとライバル (※と言えるのか?)(笑)合唱団です。 ■私が広島に転勤してきた1996年の次の年の新婚時代に、連れ合いと 広島の合唱のコンサートを始めて聞いたのが「ある」さんのでした。 個人の力量が高い合唱団なので、「ここに入ろう!」と思ったのですが、 そのコンサートに挟まれていた「広島中央合唱団」の<「ドイツ・レクイエム」を 歌います>というチラシの魅力に負けて、広島中央に入ったのでした。 一歩間違う?と、私も「ある」さんに入っていたかも(笑)。。。 ■その後も、演奏会に行きたかったのですが、同志社の練習と重なる事が 多く、技術員という立場上、他の演奏会を聞きに行くので休むわけにもいかず、 なかなか聞くことが出来ませんでした。 --- ■ようやく、今回、何もスケジュールが無く、しかも、岐阜県のこちらも 全国コンクールの常連の「MIWO(みお)」さん、ということで、楽しみにして 出かけました。 ■ギリギリに到着すると、客席は6~7割は入っていました。 広島グリーの指揮者の山路さん、関西学院グリーBASS元パトリのI川氏には 休憩時間にお会いしましたが、後で聞くと、寺沢さん、その他色々な方が 聴きに来られていたとのことです。 ■今日は、東京混声合唱団の指揮者の大谷研二さんも振られるし、楽しみです。 --- ■1ステージ:合唱団ある 「ミサ・ブレヴィス」パレストリーナ 指揮:福原 泰弘 ★60名ほどでのパレストリーナ。人数が多いのが少し心配だったのですが、 綺麗に旋律が流れて、変な癖も無く楽しめました。 とはいうものの、どうしても人数が多い分ポリフォニックな楽しみよりも、 ホモフォニックな厚みが出てしまうのがちょっと残念でした。 この半分の人数で聞いてみたいものです。 --- ■2ステージ:合唱団MIWO 「Jauchzet dem Herrn Alle Welt」J.S.Bach 指揮:岩本 達明 ★「MIWO」さんの人数は、「ある」さんより少なく、40名弱ほど。 それでも、2ステージでは、バッハのダブルコーラスです。 凄いですね~。 しかも、女声は、大半の方が暗譜しています。 いつ暗譜するんだろうか??? ちなみに音は、(多分)絶対音感のある方がハミングで最初の音を 出して、それで皆さんが取っていました(そう見えたけど・・・)。 SOPに凄い方がいて、私の座っている位置がSOP側だというのもあって、 SOPが突出していましたが、全体にバランスの良い演奏でした。 バッハ好きな私としては、バッハのダブルコーラスが聴けただけで、 大満足です。 --- ■3ステージ:MIWO&ある合同演奏 「星々を再び仰ぎ見ようと・・・」~ダンテ神曲より イングヴァル・リドホルム(Ingvar Lidholm ) 指揮:大谷 研二 ★1921年生まれのスウェーデンの作曲家の現代曲を、 2団の合同演奏で、指揮は大谷研二さんでした。 ■リドホルム作曲リスト■ 曲は、バリバリの現代曲ですが、なかなかに格好が良い曲でしたネ。 ずっと無調ですが、最後に長三和音が鳴るので、カタルシスを感じますね。 聴いていて、同じく大谷さんが得意な「シュニトケ」の「合唱協奏曲」を 思い出しました。 --- ■休憩を挟んで、残り2ステージです。 一緒に行った娘が五月蝿いので、ジュースを買いに外で少し休憩です。 ■4ステージ:合唱団ある 「木下 牧子の合唱曲」 ・めばえ、サッカーによせて、うみ、鴎 の4曲 指揮:松前 良昌、福原 泰弘、 オルガン:和田 之織 ★最後の2曲「うみ」は木下さんへ、ピアノ伴奏同声合唱曲を、「ある」さんが、 オルガン伴奏編曲を依頼したもの。 ※原曲は、「音楽之友社」の「ひとつめこぞう 木下牧子ジュニア合唱曲集」に 収録されています。 オルガンで、うみの波が表現されるのがとても美しい。 ちょっとオルガンがもこもこ聞こえるのが残念でしたが。。。 ■そして「鴎」は、以前に書いた「オルガン伴奏版」を改訂したもの。 最初に前奏が入り、途中は声部をなぞって派手な動きは無く、 最後に盛り上がって、声部には無い音を織り交ぜながら、オルガン伴奏 らしく分厚い和音で終了します。 こちらは、私は「鴎」の最初ア・カペラでアウフタクトで始まるのが 好きなので、申し訳ないのですが、この編曲はいまいちかな~。。。 --- ■5ステージ:合唱団MIWO 「地上の平和」アーノルド・シェーンベルク この曲は、1907年、シェーンベルクが33才のときに作曲された 無伴奏混声合唱のための作品ですので、シェーンベルクがまだ「無調」の 領域に足を踏み入れる直前って感じでしょうか? 全体に、減和音、増和音で和音が構成されていて曲が進行していくので、 一体何調なのか、良く判らないのが面白いですね。 あまりにも難しく初演が失敗したので、シェーンベルクは 後から「音取り用に」オケ伴奏を書いているんですよね。 ※※後で楽譜を見るとニ調系でした。 途中で「多くの血が流されて」等の歌詞ではかなり厳しい和音が 続くのですが、最後に「ニ長調」の和音が主導を取り、「平和!」という 言葉が繰り返されて終曲となります。 いやいや~、参りました。素晴らしい好演でした。 --- ■そして、その後はアンコール! なんと、「MIWO」、「ある」、そしてもう一度「MIWO&ある」で 3曲もありました。 美味しいフルコースを食べた後なので、正直、きつかったですが、 めったに聴けない曲がこちらでも聴けたのは良かったかな~。 娘に、何度も「これで最後だから。。。」とウソをつきましたが(爆)。 ・MIWOさんのアンコールは、指揮が岩本さんで、フィンランドの 作曲家のこちらも現代曲の「Ave Maria」でした。 女声は殆ど歌わずに、音程の無い「Ave Maria」の歌詞をしゃべり、 男声がそれをささえている、といった感じの曲でした。 そして、大谷さんの司会で、岩本さん、そしてあるの松前さんに インタビューをしている間に、舞台が入れ替わって、「ある」さんのアンコールです。 ・「ある」さんのアンコールはこちらも現代バリバリの「権代 敦彦(ごんだい あつひこ)」さん(1965年生まれなので、関係ないけど、私と同学年ですね(笑))が 「ゆうやけこやけ」をオルガン伴奏に編曲したものでした。 オルガンの最後の消え入るような音がとても綺麗です。 そんなに変な音も無く(笑)(多少はありましたが)、素直に聞けました。 ・そして、最後にまた2団体が一緒に揃って、クリスマスソングを 歌って、演奏会は終了しました。 16時開演で、18時10分終了。いや~、結構きつかったですね。 --- ■私が現役の時に、早稲田大学混声合唱団とのジョインとでも、 最初に、エール交換、その後5ステと、アンコール3曲をしていましたが、 いかにみなさんに無理をお願いしていたか(笑)、良く判りました(爆)。 でも、久しぶりに、「合唱界の最先端の演奏会」を聴く事が出来て、 勉強になりました。 これを、広島同志社混声、広島中央でも生かしていきたいもんですね~。 (広島グリークラブでは方向性が違いすぎるので、生かし様が ありませんが(笑)) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この演奏会、僕も聴きに行っていました。
と言うか、山氏さんがいらっしゃるのにも気づいていました。(席があまりにも遠かったので、あいさつには行きませんでしたが) 上手かったですね~。私は、バッハの軽やかさが印象的でした。 >娘に、何度も「これで最後だから。。。」とウソをつきましたが(爆)。 ありえる(笑)。僕もいずれ、そういう経験をすることになるのでしょうね。(笑) (2007.02.12 21:42:41)
>らっちさん
>と言うか、山氏さんがいらっしゃるのにも気づいていました。 ■おお、らっちさんが来られていたのを書き忘れていましたね。 私も、休憩時間にジュースを買って客席に入る時に、 らっちさんに気がついたのですが、遠いので行けませんでした(笑)。 >上手かったですね~。私は、バッハの軽やかさが印象的でした。 ■そうですね、2団体とも上手でしたね。 まだまだ私も修業をしないと。。。 では、また演奏会で~。 #「そら」さんの「バッハ。ロ短調ミサ曲全曲」を 聴きに行く予定です。 (2007.02.12 22:19:31) |