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玲児の近況

2009.03.07
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マイケル=コウの「マヤ文字の解読」は大変面白い本で、コウ先生の著書では最も長く後世まで読み継がれる本だと思う。翻訳がでたのはありがたい。やはり教科書はやがて古くなるだろうし、オルメカ文明の遺跡サン=ロレンソの発掘報告は優れた業績だが、革命的というほどではないからだ。実は天才肌の亡命ロシア人米国籍女流学者タチアナ プロスクリアコフ(1909-1985)の生涯について読みたかったので、図書館から借りてきたのだが、思ったよりずっと良い本だった。ただ、タチアナの晩年については記述はない。このタチアナ プロスクリアコフさんは、なんと、マヤの遺跡の中に埋葬されている。メキシコ=グアテマラ国境近くのピエドラス=ネグラスのグループFと呼ばれる遺跡にお墓があり、業績を顕彰するプレートがはめ込んであるそうだ。シベリアのトムスク生まれで、ここに眠るというのは、まあ「遙々と来つるものかな」という感慨がある。彼女は、ここピエドラス=ネグラスの石碑碑文を研究していて、マヤの石碑が王の家系・生誕・即位・戦争などを記したものであって、天文学や神々に捧げたものなんかでないことを発見し実証した。これは、マヤ文明研究を大きく変える革命的な業績で、後世まで伝えられるだろう。
 少女のころ公爵夫人とあだ名されたらしいタチアナ プロスクリアコフが、後年「土臭く上品さに欠けるテネシー女」だが優れた学者リンダ=シーリーを「わけもなく嫌った」という話が「マヤ文字の解読」にでてくるのはとても面白かった。

でも、ここは、コウ先生不粋すぎ。公爵夫人とテネシー女ですよ。「わけもなく」のはずないでしょ。階級社会が建前上はないことになっているアメリカ人にはわからないのかな。それとも、わかりきっているけれどあえて知らないふりして書いているのかな、と思ったのでした。






最終更新日  2009.03.09 07:47:46
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