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Kitchen's tea room

[* ミステリー以外の本 *] カテゴリの記事

全53件 (53件中 1-50件目)

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* みをつくし料理帖シリーズ　1巻～4巻　（高田郁著） *

今日のおすすめはこちら（2巻の花散らしの雨のみ写真がありませんでした）八朔の雪花散らしの雨想い雲今朝の春 designed by benio* （「BOOK」データベースより）神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが･･････。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生！（1巻）元飯田町に新しく暖簾を揚げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい――。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第二弾！（2巻）土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる家」を訪れる。澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった─。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第三弾。（3巻）★★★★★（4巻は最新刊で今秋に出版されたばかりでまだ「BOOK」データベースがありませんでした）読書の秋真っ盛り　今、1巻から読み続けているシリーズ作品の紹介です初めて知った作家さんなのですがネットサーフィンしていて皆さんのレビューがとても良かった時代小説「みをつくし料理帖シリーズ」。ひと言、本当に面白い　1話ずつ短編形式で区切られているのでとても読みやすく、そしてその1話ごとに美味しいお料理が出てきて読みながらつい自分がお料理を食べているような・・・そんな思いになる読んで楽しい、読んで美味しいシリーズです（笑）主人公は二親を亡くし天涯孤独の少女・澪。色々な事情が重なり奉公先の料亭の女将と共に上方から江戸に移り、周囲の人々に支えられ「つる家」の雇い料理人となるのですが、今で言う東京と大阪との味付けの違い、調理方法、食べ方の違い、例えば「ところてん」澪が育った上方ではところてんは黒蜜をかけて甘くして食べる物。でも江戸では酢醤油をかけてお箸1本でツルツルっといただく物・・・実はこれ、私も某テレビ番組・ケンミンショーで初めて知って驚いたんですよね名古屋は東と西の文化がどちらも入ってきているけど、ところてんに関しては酢醤油ですね。他にもあれこれと食文化の違いに驚きながらも、この澪の作る1品1品が素材の味を大切に、旬の素材を生かして、食べる人のことを考えて丁寧に作り出していく姿は、料理人ならずとも毎日の家族の食卓を任されている主婦にも参考になることだらけですそんな美味しい献立があれこれと登場する中、ストーリー性もしっかりしていて主人公・澪を旬の素材だとしたら周りを固める登場人物は素材を引き立たせ味付けする調味料のように甘くもありピリッと辛くもあり甘酸っぱくもあり・・・読んでいても心がほっこり、そしてウルっと涙がでたり・・・ちょっとした表現に笑ったり・・・こういう作品に出会えて本当に良かったと思える作品です。そして巻末には付録として作品中1話1話に登場した澪が作り出した1品がレシピとして紹介されているんです思わずメモってしまったお惣菜が数品・・・実は図書館で1巻から順に借りて読んでいて今3巻が読み終わったところですでもとってもいい作品なので早く紹介したくてまだ最新刊の4巻は読んでいないのですが先にUPしちゃいました～4巻は来週あたりに順番が廻ってくるようなので今から楽しみこれはまだまだ続編を期待したくなる、絶対に続きが読みたくなるシリーズ時代小説です。さぁ、皆さんも澪の作り出す「つる家」の美味しいお料理を味わってみませんか（笑） 2010年 42～45冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Oct 21, 2010

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* 読書日記 & 暑中お見舞い申し上げます *

皆さま、暑中お見舞い申し上げますそしてご無沙汰しています・・・忙しさを理由に気付けば1ヶ月もブログを放置状態にしてしまっていました・・・（反省）その間、連日の名古屋の38度超えの猛暑に　「生きてますかぁ～」「暑さで干からびている」など等のメッセージなどもいただきご心配をおかけして申し訳ありませんでした毎日の暑さにさすがに身体もバテていますがそれでも何とかこうして元気にブログを久々更新、少しずつ仕事にも馴れ落ち着いてきたのでまたボチボチ更新していきたいと思っていますこれからもヨロシクお願いしますね～さて、この1ヶ月と言ってもイギリス食パンやカンパーニュしか焼いていなかったので取りあえず通勤途中に読んだ、たまっている読書日記から再開です 2010年 34冊目・読破　 Mrs kitchen's library まず何よりも読んで涙したのがコチラの作品　忘れ雪（新堂冬樹著）（「BOOK」データベースより）瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ！不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“７年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが…。愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。★★★★★皆さん、作家・新堂冬樹氏はご存知でしょうか？日曜朝の爆笑問題が司会されている某情報番組に準レギュラーで出演されているのですが見た目は正直、どこかのホストクラブにいそうな・・・いや、歌舞伎町にいそうな（行ったことないけど・笑）・・・そんな雰囲気をかもし出している方ですがこの表紙のあまりにも可愛らしい子犬の絵が以前からとっても気になっていて気になりつつもちょっと敬遠していたのですが（ごめんなさい・ﾍﾟｺﾘ）読んでみたらこれが涙、涙、涙のウルウルものでして・・・今の時代忘れてしまったかのような淡くせつない純愛物語からストーリーが始まり、後半ではちょっとミステリー色もあり、読みやすい文章にもつられて一気に読んでしまいました。「７年後の同じ時間、同じ公園での再会」幼い頃に約束し合った2人にふりかかる運命のいたずらにきっと誰もが涙することでしょう・・・この作品は細かいストーリーをネタバレしてしまうと読む楽しさ半減、是非皆さんにもドップリ純愛ワールドに浸ってもらいたいのでここまでにしておきますが、（作家新堂冬樹氏をご存知の方は余計に見た目とのギャップに驚かされる楽しみも・・・笑）調べてみたらこの作品から始まり動物を絡めた純愛小説がいくつか出版されているようなので是非ブックオフで探して読んでみたいです今日のおすすめはこちら忘れ雪 designed by benio* 2010年 31･32･33冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Aug 5, 2010

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* あれこれ読書日記その2 　神様のカルテ他 *

今日のおすすめはこちら【入荷予約】神様のカルテ毒笑小説 designed by benio* おはようございます今日も朝から爽快～真っ青な空に爽やかな風が心地よい朝です相変わらず雨は全然降らず梅雨入りも来週にずれ込むようで、ちょっと農作物にも影響が出てこないか心配になってしまいますね・・・。さて、2日続けてですが忘れないうちに読書日記を前回の日記でもちょこっと載せましたがここ数日お見舞いや父の通院などでに行く機会が多く、待合でたくさん読むことが出来ましたまず1冊目。【入荷予約】神様のカルテ（「BOOK」データベースより）神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「２４時間、３６５日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。★★★★これは今、書店でも山積みにされていて話題の作品で、読書仲間の皆さんの中でもあたしｎちさんやharuさんが既に紹介されていて Kitchenも興味があった1冊。本を読みなれている人にとっては物足りなさも感じるかなとも思ったりもしましたがこれからちょっと本の世界に入ってみたいと思う方にはスタートの1冊としてはピッタリ、とっても読みやすくページ数も少なく字も単行本の割には大きくあっという間、ホント2時間程度で軽く読めてしまいました何かとニュースなどでも取り上げられている医療の地域格差や救急医療体制、また大学病院での高度医療体制などを長野の民間病院を舞台に描かれている心温まる作品。主人公の夏目漱石かぶれ！？の一止Dr.が何とも言えず魅力的で温かい心の持ち主で、こんなDr.がいつか訪れるであろう家族、そして自分の終末医療の際の主治医であったら・・・と読みながら思ってしまいました。医学の進歩で大学病院では私達も高度医療を受けることもできる（Dr.側からすれば高度医療技術を施せる）昨今、医療に何を求めるか、また医師も患者を前にしてどう進んでいくのか、ほのぼのとした文体でほんわかしたストーリーの中にも色々考えさせられる作品でした。そういえば・・・先日ワイドショーでこの「神様のカルテ」映画化されるそうで、嵐の桜井クンと宮崎あおいさんが夫婦役だとかストーリーの最初に一止Dr.が深夜勤務で結婚記念日を数日前まで覚えていたのに忘れてしまって・・・という出来事がありましたが、我が家も気付けばあと5日で結婚記念日5日後・・・何だか忘れて過ぎ去っていそうな気がそして2冊目。毒笑小説（「BOOK」データベースより）塾にお稽古に家庭教師にと、ＶＩＰなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が１ダース！名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。★★★東野圭吾さんと言えばミステリー作家と思っていましたがタイトルの通り、ちょっと毒もあるブラックユーモアで読者を笑わせてくれる作品が詰まった短編小説。どの短編も面白かったですが特にを手作りしているKitchenとしては、「手作りマダム」は・・・読みながらお腹抱えて大爆笑しつつもあまり手作り、自家製の物を人に差し上げるのも好みの問題もあるし控えた方がいいのかもと思ってしまいました。う～ん、好みの問題でしょうが、今回の2冊を読み終えて Kitchenはやっぱりあっという間に物語が終わってしまう短編小説よりも時間がかかってもじっくり楽しめる長編小説やシリーズ物の方が好きかな～ 2010年 29･30冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Jun 10, 2010

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* まとい大名（山本一力著） *

今日のおすすめはこちらまとい大名 designed by benio* （「BOOK」データベースより）おとっつあんは、みんなのために命を懸けて火事を退治しに行くんだ…。おのれの命とひきかえに町を守った深川・南組三之組の火消し頭徳太郎。幼いときからその背中を見て育った息子の銑太郎は、やがて一人前の火消しへと成長していく。炎の恐怖と闘い、火消しに体を張る男たちの誇り高い姿を描いた、山本一力の真骨頂。★★★★大好きな作家・山本一力さんの作品　相変わらず江戸情緒・人情をとても上手く描かれていてすらすら～っと読めてしまいました鳶宿「大川亭」のかしら・銭太郎は5歳のときに当時かしらだった父親・徳太郎を火消しの現場でなくし、その後わずか5歳にして跡を継いでかしらとして「大川亭」を、そして江戸深川の町を守っていくことになるのですが・・・まぁ小説のお話ではありますが（笑）←実際に子どもがかしらになっていたらそれは不安だけど「大川亭」のかしらとはいえ5歳の子どもらしさが残っている姿がかわいい～いえいえ、5歳と言えども躾をしっかりと亡き父親から受けていて、挨拶はしっかりと、謝る時はつべこべいい訳せずにひと言「ごめんなさい」と、とか（笑）かしらとして一人前に火消しの現場に行き、大人ばかりの周囲の人たちに支えられながら江戸で1番の火消しとして成長していく姿がなんとも言えずいいです正直、お江戸の火消しと言えば思いつくのが・・・暴れん坊将軍にでてくるサブちゃん程度今のように消火活動がスムーズに行えるような道具も無ければ技術も無い時代。ある意味、本当に火消しvs炎との戦い。火の勢いを抑えるためにもまだ火の廻っていない建物まで取り壊さないといけないことも。「火消しは人の住む宿を壊さなきゃならねぇ。人助けをしながらも片方では山ほど人の恨みを買ってしまう・・・」「火はおっかねぇが火が無ければ人の暮らしは何も出来ない」この1冊を読んで当時の火消しの生き様、暮らしぶりがよくわかり、あの「まとい」の役目もよくわかりました江戸の火消しの小説はまとい大名ですが、現代の火消し・消防士の小説、鎮火報埋み火もおススメですよ皆さんくれぐれも火の元には気をつけて、火事には気をつけましょう 2010年 25冊目・読破　 Mrs kitchen's library

May 25, 2010

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* 永遠の 0 ゼロ（百田尚樹著） *

今日のおすすめはこちら永遠の0 designed by benio* （「BOOK」データベースより）「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から６０年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる─。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。★★★★★先週は色々バタバタしていた上に、週末の土日は1泊とまりで小豆島にバスツアーに出かけたりでまたまた少しご無沙汰でした・・・皆さんが動く絵文字のことを言われていましたがこのことだったんですね～（笑）　結構可愛いですね旅行のことはまた改めてUPするとして、今日はとってもいい作品を読んで感動・号泣の余韻が残っているうちに1冊の本の紹介を「永遠の0」先日たまたま人との待ち合わせで本屋さんに立ち寄った時に山積みにされていた1冊で、しかも帯に、「2009年最高に面白い本大賞文庫・文芸部門第1位」と大きく紹介されていて、尚且つ私の本の尊敬する俳優でもあるあの児玉清氏も絶賛、「僕は号泣するのを懸命に歯を食いしばってこらえたが、ダメだった・・・」・・・と紹介されていたら読まない訳にはいかないと思わず手に取った1冊で、全く初めての作家さんでしたが（あの深夜のお楽しみ番組「探偵！ナイトスクープ」の構成作家さんだったんですね・笑）すんなりと物語に入っていけて本当に読みやすかったです。これは是非、是非今の時代を生きる皆さんにも読んでもらいたい作品です。それだけに細かいストーリーは省略させてもらいますが、本当に、本当に読み終えた後の余韻が何とも言えず、哀しいなかにもどこか清々しい感じがとてもいいです。あの「お国のために我が身をささげる」のが当たり前と言われている最中、最愛の妻・まだ見ぬ娘のために生きることを教え貫き続けた1人の男・宮部久蔵が、26歳で特攻隊員として自ら零戦に乗り命を落としたのは何故か、戦後60年経ち、主人公・宮部久蔵と同じ歳になった孫とその姉が母のひと言、「死んだ実父ってどんな人だったんだろう・・・」の言葉から母の実父探し、つまり自分達の実の祖父探しの旅が始まり、当時宮部久蔵と関わりを持った関係者を1人ずつあたり断片的な想い出からパズルのように1つずつ組み合わせていくと思いがけない結末が・・・そして最後の結末に向けて様々な伏線があり、主人公・宮部の人徳というか人柄からあの人が、と言うような出来事が色々出てきます。実はこの作品、1週間ほど前から読み始めて昨日、バスツアーの帰宅途中、観光バスの中で読み終えたんですが、思わず最後読み終えて本当に涙してしまい隣にいた主人も隣の私をみてビックリ状態でした（笑）本の世界で読み終えて自然と涙が出る作品って本当に素晴らしい作品なんだと思います。そしてこの作品の最後、エピローグにまたウルウル文章ベタで上手く伝えれないのがとても残念ですが・・・タイトルの「0」は零戦のゼロという意味なのですが暗く重いテーマの戦争小説とは全く違い人の命とは、生きるとは、愛する人を守るということをテーマとしたとてもいい作品にめぐり会うことが出来ました。おそらく・・・今まで読んだ数多くの作品の中でも3本の指に入る、大切に、何度も読み直してみたい作品となりました 2010年 20冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Apr 12, 2010

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* 好きな作品のドラマ化 *

最近何かとバタバタしていて1冊を読むペースがかなりゆっくりペースになっていますでも着実にあれこれ読みたいとは思っているのですが（笑）ところで・・・先日来やたらと Kitchen が好きな堂場瞬一さんの警察小説のシリーズ物がドラマ化されるとのニュースをスポーツ紙やヤフーニュースなどで見かけます。これは嬉しいことなのか、はたまたう～ん・・・微妙なのでしょうかまずは4月からの新ドラマで、原作蝕罪から始まるシリーズ作品『警視庁失踪人捜査課』がテレビ朝日系列で始まるそうです。主人公の高城刑事を沢村一樹さんが演じるとか・・・。詳しい情報はヤフーニュースのこちらで紹介されています。役者としての沢村一樹さんは大好きなのですが（最近はちょっと違う路線のエロ男爵として有名ですが）でもちょっと原作の高城刑事とは違いすぎるようなKitchen の読んだ感じでは渋くてもっと男臭さがあるような印象を受けたんだけどなぁ・・・ドラマはさておき、このシリーズのファンなので新作漂泊は図書館やブックオフまで待ちきれず昨日思わず久しぶりに本屋さんで新本として購入してしまいました（笑）今から読むのが楽しみですこの原作は Kitchen のブログを通じての読書仲間さんは読まれているかどうか解らないのですが、コチラはいつの頃からか伝染的にプチブームとなった例の『鳴沢了シリーズ』何とまぁ今朝のヤフーニュースで掲載されていましたが、鳴沢了をあの坂口憲二さんが演じられるとか題材になるのは讐雨　　こちらのようです。Kitchen のイメージでは坂口憲二さん＝『医龍・チームドラゴン』天才外科医・朝田となってしまうのですが、それはさておき・・・luumamaさん、姫さ～ん、あたしｎちさ～ん（・・・も確か読まれていましたよね？）どう思いますか？（笑）確かに坂口憲二さんってワイルド感がたっぷりある役者さんで（実はファンだったりするのですが）鳴沢了にはまるのかもしれませんがちょいと若くないかしら・・・しかも相手の女性刑事役が久しぶりの仕事復帰の矢田亜希子さんって・・・詳しいヤフーニュースはこちらで紹介されいています。う～ん、こういう時に図書館で借りてシリーズを制覇してしまうともう1度読み返すことが出来ないんですよね・・・もう1度、改めて読み返してみたい気分です（笑）それにしてもただ今、堂場瞬一さんは旬なのでしょうかいい作品、人気作品だからドラマ化されるのでしょうが何とも原作ファンとしては微妙な心境です

Mar 16, 2010

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* 流転の海シリーズ5巻読破（宮本輝著） *

今日のおすすめはこちら流転の海（第1部）改版地の星改版血脈の火天の夜曲花の回廊（1.2部は写真がありませんでした） designed by benio* （「BOOK」データベースより）大阪の焼跡闇市から実業家としての再起をはかる松坂熊吾。豪胆にして理不尽、強さと弱さを併せもつ明治生まれの男が、５０歳で初めて子を授かった。事業の再建に奮闘する一方、わが子が成人するまでは死なぬと心に決め、人生における使命とまで自覚する…。混沌の時代を裸一貫で生きる個性豊かな男たちと、寄り添う女たちの、人生の有為転変を雄勁な筆で描く。（第1部）**********************昭和３２年、松坂熊吾は大阪で再起を賭け、妻房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らしていた。十歳になった伸仁は尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられた。居住者たちは皆貧しく、朝鮮半島からやってきた人々が世帯の半ばを占め、伸仁は否応なく凄絶な人間模様に巻き込まれていく。一方、熊吾は大規模な駐車場運営に乗り出す。戦後という疾風怒涛の時代を描く著者渾身の雄編第五部。（第5部） ★★★★ ２・３・４部分のデータベースはこちらでチェックしてみてくださいね。バンクーバーオリンピック、日本選手の皆さん毎日本当に感動を与えてくれていますね～開幕直後の女子モーグルや昨日のスピードスケートの銀・銅メダル、それに今日の男子フィギュアに女子カーリング・・・毎朝、手に汗にぎりながら家事をしております本題に戻って、昨年夏頃だったかな・・・luumamaさんが紹介されていてすごく興味を持った宮本輝さんの「流転の海シリーズ」当時は文庫でまだ4部までしかなく、ブックオフで揃えて本棚でスタンバイOKの状態にしつつ他の作品に浮気ばかりそうこうしているうちに今年に入って本屋さんで5部が文庫で発売されているのを知り5冊勢揃いしたところで読み始めました。宮本輝さんの作品を読むのは初めてですが、このシリーズは宮本輝さんご自身、作家としてのライフワークとされている作品で1982年の流転の海（第1部）改版から現在まで続いていて、どうやらこの後まだ6部も・・・ドンドン続いていく作品のようです読んでいるうちにわかったのですが主人公の松阪熊吾とその息子・伸仁（ノブ）は宮本輝さんのお父様と輝さんご本人との物語のようです。戦後すぐの復興真っ只中の大阪の闇市を舞台に、松坂熊吾という1人の事業家と50歳を過ぎてから生まれた息子、伸仁（ノブ）と妻の一家3人を中心に描いている物語で、この熊吾の男気が強くドン底から立ち上がるエネルギーに溢れた力強いキャラクターに強く惹かれ特に物語の前半はグイグイひきこまれてしまいました。熊吾が関わっていく人々は自分の成功のために熊吾を騙して大成功を収める仲間や、逆に真実をを貫いて人に騙されて落ちていく人などこの作品を読んでいると、少々乱暴で妻に手を挙げたりするこの主人公でも人としての生き方、人との付き合い方、戦後間もないドサクサの時代に1人の男が生きていく姿を、親子、夫婦、恋人、愛人との関係を絡めながら描いている作品です。が、主人公・熊吾のみならず息子のノブの成長がなんとも言えず面白い、この親にしてこの息子ありと言えるたくましくもあり、可愛くもあり、子どもはどんな環境でも順応して育っていくんだなぁ～と実感させられほのぼのしたりハラハラさせられたりの連続で途中からはこのノブの成長がとっても気になってきます（笑）読み終えた第5部の段階ではノブはまだ小学5年生・・・今後のシリーズでは中学・高校とすすんでいくのでしょうがかなりスローペースで書かれているようなので次作が読めるのはいつになることやら・・・（笑）それまでストーリーを覚えておかないと・・・とりあえず5部まで読んでみましたが、一気に5冊読まなくてもこの作品は途中ひとやすみしつつでも1部からじっくり読んでみるといいかな～と思える、なるほどファンの多い作品だという事が納得できた作品でした 2010年 10･11･12･13･14冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Feb 16, 2010

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* 笑う警官（佐々木譲著） *

今日のおすすめはこちら笑う警官 designed by benio* （「BOOK」データベースより）札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。 ★★★★★映画化となり少し前まで上映されていたこの作品。Kitchen は観にいくことはできませんでしたが以前から気になっていたので初めての作家さんでしたが図書館で借りて読んでみることに　（人気作品だからか予約を入れてほぼ4ヶ月待ちでした）北海道警の不正問題をきっかけに道警の事情を証人として議会で内部告発しようとしていることを知った警察幹部組織は津久井巡査部長に対してあらぬ疑惑を着せて射殺命令が出てしまう・・・それはもちろん内部告発を阻止しようとするために。読んでいていくらなんでもそんな無茶苦茶なぁ～と思ってしまいましたが（笑）でもこれがすごく面白くて、仲間の身の潔白を証明するために、そしてキャリア組の面々がしている不正を暴くためにも何とかして射殺命令のため身を隠している仲間を翌朝には証人として議会の中に送り出したい・・・そのために秘密裏にチームを組み1晩というタイムリミットの中、リーダーとなる佐伯警部補の趣味であるジャズ・バンドのように上手いチームワークで捜査をしていくのですがそこには落とし穴が待っていたり。読者の期待を裏切らない、本当に面白くて図書館で借りるのをすごく待ったのに1晩で読み終えてしまった、そんな1冊でしたちなみに映画「笑う警官」では追われる津久井巡査部長は宮迫博之さんが演じられているようですね。早くテレビでやらないかな～このシリーズには続編があるようで警察庁から来た男も図書館で予約しておいたので読むのが楽しみですさぁ～所々で寄り道をしていた宮本輝さんの全5巻の長編もラスト1冊となりました。次回には読みきって紹介できるかと思います 2010年 9冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Feb 12, 2010

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* クラッシュ（楡周平著） *

今日のおすすめはこちらクラッシュ designed by benio* （「BOOK」データベースより）インターネットに自分の全裸写真をアップされ、ネット社会への復讐を誓った天才女性プログラマー、キャサリン。高度３２０００フィートの上空で突如、最新鋭機が操縦不能に陥る。システムを正常に戻す鍵は指定のＨＰ内に隠されていると犯行声明がなされる。四大ネットワークが犯人の要求通り公開したＨＰに七千万のアクセス。凶暴なウイルス「エボラ」が、全世界を未曾有の恐怖に陥れる。「朝倉恭介ＶＳ川瀬雅彦」シリーズ第４弾。 ★★★★★立春も過ぎて暦では春、のはずですが昨日は朝起きたら雪が薄っすら。今年は雪が多い冬ですね。春はそこまでやってきているのに・・・先日あたしｎちさんが紹介されていた楡周平さんのクラッシュ。かなり以前ですがマリア・プロジェクトは読んだのですが、その時に何冊かブック・オフで楡周平さんの作品を買い込んでおいてそのままになっていることに気付き、そういえば・・・と思い本棚を調べてみると、やっぱりありました～（笑）　ちょうど1冊読みきったところだったので分厚いですが読み始めると・・・面白いです　ドキドキ、ハラハラの連続で700ページもあるのに家こもり、週末3日ほどで読みきってしまいました～男女間のもつれがきっかけでお試しのHP上に勝手に全裸の写真を掲載されてしまい世界各国からアクセスされネット社会への復讐・・・新型航空機のフライトコントロールシステムの改竄、それに伴い飛行中の2機の便が高度32000フィート上空で操縦不能となる果たしてこの2機の行方は・・・これだけでもハラハラドキドキ感が味わえそうなものですが、この事件は単なるサイバーテロへの銃爪、マスコミによって流されたHPを覗くことによりコンピューターウイルスが世界中に感染し世界中に大パニックを引き起こすことになってしまい・・・世界中を行き来する飛行機も今やコンピューターでコントロールされていて、目的地など情報をインプットすると離発着時以外はある程度目的地までコンピューターが連れて行ってくれる時代（・・・らしい）、またオフィスのみならず一般家庭にもPCは欠かせない生活の一部となりつつあり誰もが気軽にインターネットで情報を取り出したりできる便利なアイテムも、（こうして使い方次第ではブログを通じて日本各地の皆さんと交流できたりだってするんですしね）時として誹謗中傷の場になってしまったり、たった1つのウイルスが瞬く間に増殖する、インターネットというシステムを介してのウイルスが感染したりとネット社会の恐ろしさを思い知った1冊となりました。そして・・・復讐に燃える女性の恐ろしさも・・・ですね（笑）楡周平さんのシリーズが何冊か本棚の隅に隠れていたのでこれから少しずつ読んでみたいと思っています 2010年 8冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Feb 7, 2010

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* 大川わたり（山本一力著） *

今日のおすすめはこちら大川わたり designed by benio* （「BOOK」データベースより）「二十両をけえし終わるまでは、大川を渡るんじゃねえ。一歩でも渡ったら、始末する」博徒の親分との命がけの約束。大工の銀次は、永代橋の前で動けなくなった…。博打にはまり、仲間の家庭まで潰した銀次は、懊悩しながらも、日本橋の老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩む。だが、渡れぬ川を越えねばならない出来事が！直木賞作家が描く感涙の時代長編 ★★★★★ただ今、全5巻の長編小説を読んでいる最中ですがところどころ寄り道しながらの読書を楽しんでいます時代物で大好きな作家さんの山本一力さん（←クリックで山本一力さんの作品が出てきます）の作品、もう何冊目でしょうか・・・昨年、たまたま両親が何年ぶりかに中日劇場にお芝居を観に行ったらしくそのお芝居がこの大川わたりで、後からストーリーを聞いても何だか支離滅裂　ならばと読んでみました（笑）やっぱり山本一力さんの作品はココロの温まる、ホッとできる作品で江戸の粋な人情味が本当にいいです～今で言う所のストレス解消でパ～っと無駄遣いしたくなる時ってありますよね（笑）真面目に大工として腕を上げた主人公・鉄次も1人暮らしで家族のいない寂しさ、一瞬の気の緩みから手を出してしまった賭博で二十両もの借金を作ってしまい、親分との約束で返済し終わるまで大川を決して渡ってはいけないと言い渡されてしまう。この大川は江戸の町で暮らす上において川の西側はお城と大名屋敷、旗本･御家人の屋敷などがあり、お屋敷相手の大店などが集中していて反対側の東側には町人、職人など庶民が暮らす町、と大川を行き来することによって生活が成り立つのにこの川を渡ることを禁止されてしまった銀次は周囲の人たちに支えられながら立ち直りを決意、町道場で心身を鍛え呉服屋の手代として職を替え再起をはかっていくのですが・・・苦難を乗り越えていく主人公の姿は今の時代にもどこか通じるものがあり読みながら応援したくなります（笑）物語のラストの大どんでん返しの大芝居には思わず笑ってしまったり、へぇ～と頷いてしまったりと本当に楽しめた作品でした。山本一力さんの人情絵巻のような作品を読むといつも思うのですが、ちょっとこの時代、お江戸にタイムスリップしてみたくなる・・・そんな清々しい気持ちになれた日曜日の午後、あっという間に読んでしまった1冊でした 2010年 7冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Feb 1, 2010

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* 蝉しぐれ（藤沢周平著） *

今日のおすすめはこちら蝉しぐれ designed by benio* （「BOOK」データベースより）清流と木立にかこまれた城下組屋敷。淡い恋、友情、そして忍苦。苛烈な運命に翻弄されながら成長してゆく少年藩士の姿をゆたかな光の中に描いて、愛惜をさそう傑作長篇。 ★★★★★ お正月休みに読んだ本です今日は成人の日、成人式ですね成人式を迎えられた皆さん、成人おめでとうございますKitchen の成人式は・・・まぁそれはさておき（笑）、今の成人式、よきにしも悪きにしも色々賑やかなようですね。自治体によっては自分達で作る成人式もあるようですが、ちょっと堅くても人生の先輩の大人の祝辞をしっかり聞いて成人の門出を祝ってもらう、昔ながらの成人式を懐かしく思うのは既にオバサンだからでしょうか今、思い出しましたが私の成人式の時、確か自治体からのお祝いで｢成人になったら1冊でも多くのを読んで視野を広めることが大切｣　とアルバムといくらか分の図書券をいただいた記憶が。（そんな頃は Kitchen も今ほど本も読んでいなかったので雑誌などに化けてしまったと思いますが）それはさておき、本好きとは言いながら作家・藤沢周平さんの作品は1冊も読んだことがなかった Kitchen ・・・（逆に実父は定年後の余暇を図書館で藤沢周平さんの作品ばかり借りてきて読んでいますが・笑）今さらですがブログ友の月読さんも以前からお気に入りの1冊と勧めてくださっていた藤沢周平さんの代表作蝉しぐれをお正月休みに図書館で借りて読んでみました読み終えた感想とても爽やかな、穏やかな風を感じるような・・・そんな気持ちになれた作品です。主人公・文四郎が青年剣士として成長していく姿を固い友情、淡い恋心、剣の修行、謀反人の子としての過酷な運命、これらをテンポよく、情景が思い浮かぶかのように描かれていて最初から最後までとても心地よく読むことが出来ましたこれは是非まだ読んだことのない方に（おそらく読書好きなブログ仲間さんは既に読破済みでしょうが）おススメしたいので詳細は省略しますが、隣に済んでいた幼なじみのおふくへの淡い恋心…それぞれ異なる道を歩み、人生の半ばを過ぎた頃再会。「文四郎さんのお子が私の子で、私の子どもが文四郎さんのお子であるような道はなかったのでしょうか・・・」　このラストシーンのおふくの一言、すれ違いの淡い恋、ジーンと心に残ります。Kitchen は全く知りませんでしたが映画化されていたようで、主人公・文四郎を市川染五郎さん、おふくには木村佳乃さんが演じられているようです。原作を読んだ感じとしてはお2人ともピッタリの配役だと思うので是非こちらのDVDも観てみたいと思っています 2010年 4冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Jan 11, 2010

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* 孤高のメス神の手にはあらず 3･4巻（大鐘稔彦著） *

今日のおすすめはこちら　孤高のメス神の手にはあらず（第3巻）　孤高のメス神の手にはあらず（第4巻） designed by benio* （「BOOK」データベースより）恩師・羽島から自らの癌手術に立ち合って欲しいとの依頼を受け、久しぶりの日本で手術に臨んだ当麻。かつてのライバルとのわだかまりも消え、心地よい一献を傾ける。一方古巣の甦生記念病院では、盲腸の手術中に起こった麻酔事故で患者が脳死状態に陥ってしまう。患者の弁護士と外科医長・荒井は激しく対立、ついに訴訟問題に発展してゆく─。（第3巻）死亡肝移植によって一命をとりとめた大川が拒絶反応を起こし、再手術のため台湾へ来る。当麻は翔子もまた病魔に侵されていることを告げ、自らメスを執った。最愛の翔子と共に生きるため、古巣の甦生記念病院へ戻る決心を固める当麻。しかし病魔は静かに翔子の体を蝕んでいた…。現代の医療システムに警鐘を鳴らす衝撃の問題作、ついに完結。（第4巻） ★★★★★医療小説のシリーズ物孤高のメス（第1巻）～孤高のメス（第6巻）の続編という形で出版された孤高のメス神の手にはあらず（第1巻）～の第3巻と最終章。今まで色々な医療小説や医療ミステリーなどを読んできましたが Kitchen の1番好きな、心に残る作品です。それだけに実はこの続編1･2巻が出版されたと知った時は嬉しくて 11月に読んでその後すぐにこの3･4巻も手元に置いてあったのに、これで完結、しかも裏表紙のストーリー紹介で結末が何となく悲しい結末になることがわかり読みたくて読みたくて仕方が無いのに何故か読めない、寂しくて読みたくない・・・そんな今までにこんな深く1つの作品に思い入れをしたことが無いのですが、複雑な気持ちになりつつ、年明けに一気に読みふけって、そして涙・涙・大泣きしました人の命を預かる医師、メスを握る外科医としての使命、真摯な態度で現代医療の抱える問題に取り組む主人公・当麻鉄彦Dr.の姿に、小説の中のDr.とは言え大切な家族や自分が万が一の時にはこの当麻Dr.になら安心して命を預けることが出来る、どんな遠くにいても足を運んで診ていただきたい、そう思える、そんなDr.です。（あたしｎちさんもそうですよね～　笑）本編のシリーズとしての物語の全体像としてはまだ日本では認められていない脳死・生体肝移植（物語はまだ臓器移植法が成立する以前の時代背景）にアウトサイダーDr.当麻が逆境の中、立ち向かい倫理委員会や警察などの反発を買い台湾に医療の場を求め旅立つ・・・というのが大きな流れですが、続編のこの3巻4巻に限れば、ホスピスなどの終末医療、老人介護問題、アルツハイマー、そして地方病院の医師確保問題などなど現在の医療問題も物語内に描かれています。それにしても・・・結末があまりにも哀しすぎます　やっと最愛の女性と結ばれたのに・・・どんなに腕のあるDr.でも｢神の手にはあらず｣最愛の人を病魔から助けることはできないんですねそんな病魔が憎いです。人にはそれぞれ神にしかわからない命の限りがあります。この当麻先生が愛する女性翔子の最期の姿に・・・感銘しました。今はシリーズを完結、読破して間もなくブログをUPしながらもジ～ンと心に来るものがあり、上手く伝えることができませんが、この作品は絶対にもう1度全てを読み直そうと心に決めたシリーズでした。この夏、｢孤高のメス｣が映画化されます。当麻先生役は堤真一さん。原作に思い入れがあるだけに映画化には最初ちょっと抵抗もありましたが堤さんは好きな役者さんだけにピッタリかも～　詳しくはこちら。現在僻地医療に携わり、淡路島で開業されている作家・大鐘稔彦Dr.のホームページはこちら。 2010年 2･3冊目・読破　 Mrs kitchen's library

Jan 8, 2010

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* 今年もたくさん読めました *

おはようございますあっという間に27日、お正月準備も各家庭忙しい頃でしょうね・・・そんな中、主人と言えばこの不景気の時代にもかかわらず何でも接待ゴルフとやらで、文句をブーブー言いながら早朝でかけていきましたさて Kitchen の年末は、先月末から今月の初旬にかけて大掃除を珍しく済ませておいたので例年よりは少し落ち着いた年末を迎えています。おまけに今年は主人の実家、私の実家とも叔父・叔母が他界して双方とも喪中ということもありあまり正月準備もせずに静かな新年を迎えることになりそうです。その分、お家正月という事で今年初めて三段重　和風おせち料理【雅】板前と料理人が作る2010おせち★ というのを楽天さんで既に注文済み（楽天ポイントが貯まっていたのでかなりお得に買うことができました～）今から届くのが楽しみ～あとは1品2品おせちとともに手作りのお料理を食卓にのせればいいかな・・・と今年の読書日記は年内に片付けておこうという事でまとめてまだ紹介しきれていなかったをUPしておきます今日のおすすめはこちら邂逅第三の時効新宿鮫 designed by benio* 78,79,80冊目・読破そしてテレビドラマでも話題の不毛地帯（1）～不毛地帯（4）をあと少し、年内には読破できるのでプラス4冊で、今年合計 84冊読むことが出来ました今回紹介した作品も第三の時効は luumamaさん、新宿鮫は姫さん、不毛地帯もお2人方とも読まれていらっしゃるようですし、楽天ブログの読書好きな皆さんを通じて今年1年読書の幅も広がり初めてカウントしてみましたが、84冊も読むことができてビックリおそらく今までの人生の中で1番多く本を読んだ1年だっただろうなぁ～（笑）また来年も冊数ともかくよりも内容の濃い、充実した読書を忙しい中でも僅かな時間を見つけて出来たらいいなと思っていますさぁ今日は主人も留守なことだし、お昼から半年振りの美容院に行ってスッキリしてきま～す

Dec 27, 2009

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* クライマーズ・ハイ（横山秀夫著）＆人参ポタージュ *

今日のおすすめはこちらクライマーズ・ハイ designed by benio* 77冊目・読破（「BOOK」データベースより）85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者らの濃密な一週間。会社や親子など人間関係を鋭く描いた新境地作品。1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは──。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。 ★★★★★紹介が遅れましたが先日の温泉旅行でひたすら露天風呂の中で読んだ作品（笑）初めて読む作家さんですが、映画化された頃に手元に用意しておきつつ他の作品に目をとられてしまいずっと本棚でスタンバイしていた作品でやっと読むことができました舞台はあの大惨事、日航機が墜落した地群馬県御巣鷹山をエリアとする地元新聞社。読み終えてこの作家さんの経歴をチェックして初めて知りましたが実際にあの大惨事を地元新聞記者として目で見、取材した方だったんですね。仕事とは言え前代未聞、大惨事の事故の取材合戦・・・大手・ライバル社よりもいち早く特ダネを1面に載せるかが勝負の新聞社の内情、過去にどれだけの大事件（浅間山荘事件）を担当したかで力関係が左右する新聞社の裏側を描きつつ、1人の人間としてまた新聞社デスクとしての葛藤やそれに絡む社内の人間関係、そしてプライベートでは息子との微妙な関係・・・色々絡ませながら読み手を惹きつけていき、初めて読んだ作家さんですが読みやすく気に入ってしまいましたお・ま・け少し前、詰め放題298円で思いいきり詰めた人参（爆）34本、ぎゅーぎゅー詰めに入れて持ち帰り少しずつ野菜の保存パックに入れてカレーやシチュー、サラダにきんぴらとあれこれと使いましたが残り僅かになり、お正月用の買い置きのためにも冷蔵庫の野菜室の整理を兼ねて残り野菜と一緒にあわせて人参ポタージュ、美味しくいただきました甘くてとっても美味しかった～ご馳走さまでしたそして今日はクリスマス・イブイブですね23日が祝日になったことで今日、クリスマスを祝う家庭も多いのではないでしょうか我が家の今夜はパエリア　クリスマスでダンナさんにル･クルーゼのアウトレット店で買ってもらった、　　ル・クルーゼビュッフェキャセロール 26cm（チェリーレッド）のデビューです（笑）

Dec 23, 2009

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* かんじき飛脚（山本一力著） *

今日のおすすめはこちらかんじき飛脚山本一力さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* 76冊目・読破（「BOOK」データベースより）江戸老中松平定信から、内室同伴という前例のない宴に招かれた加賀藩主前田治脩。それは治脩の内室が病床にあることを知った定信が、藩を意のままにしようと企てた陰謀だった。窮地に陥ったお国の命運を救うため、選ばれたのは１６人の飛脚。彼らの任務は、病の特効薬「密丸」を運ぶこと。行く手には、大雪、荒海、刺客が立ち塞がる―戦う男たちの心意気に圧倒される、骨太の傑作時代長編。 ★★★★★久しぶりの時代物です　先日の温泉旅行でまったり露天風呂で半分のぼせながら読破した1冊です（笑）以前に読んだあかね空だいこんなど江戸の暮らしぶり、粋な江戸っ子の生き様などをとっても上手く、面白く描いている作家さんですが、今回のかんじき飛脚はタイトル通り｢飛脚｣を職にした男達の男気溢れる命がけの物語です。舞台は加賀藩御用飛脚宿浅田屋。お国、加賀藩の一大窮地を救うために、16人の飛脚たちに託された使命は極秘で作られている特効薬の「密丸」を加賀から無事に運ぶこと・・・。時は暮れも迫った師走、加賀の冬と言えば豪雪地帯、ただでさえ雪で足元をとられそうになる中、道中には冬の荒波で誰もが恐れている難所｢親不知子不知｣が・・・。また、道中この｢密丸｣が届くのを阻止するために用意された刺客が待ち構えていて・・・。次から次へと飛脚たちの身に降りかかるトラブルに立ち向かう男達の姿、読みながら惚れ惚れしてしまいます（笑）現代なら東京から金沢あたりならどれくらい？3時間くらいであっという間に着いてしまうのでしょうが、（当たり前ですが）当時は命がけの長旅。飛脚の休憩場所となるお茶屋や宿などでは、飛脚に対して長旅の疲れを癒し、翌日からのまた走りに備えて最高級のもてなしをし、出発の際には道中の無事を皆で願う・・・そんな道中、人の温かみや温もりを感じる出来事が町人・飛脚とあちらこちらにおり込まれていて読んでいても作品に入り込んでしまい、先が気になり一気に読んでしまいました文中、怪我をした飛脚の頭（かしら）の治療のため温泉に浸かりに出かけるシーンでは思わず笑が止らなくなってしまったり後半ではハラハラドキドキの連続ですが、読み終えた後はどこかすっきりした気持ちになれるそんな1冊でした。以前の Kitchen もでしたが、時代物という事で読みづらいかな？と敬遠してしまいがちですが、案外読んでみると読みやすく現代物よりも人と人との繋がりが深い、ちょっと時を逆戻りしてこの時代に行ってみたい・・・なんてふと思ってしまいます（笑）・・・ってことで、時代物好きな方からすれば今さらでしょうが、藤沢周平さんの蝉しぐれを年末年始に読んでみようと図書館で借りてきました今から読むのが楽しみ～お・ま・け昨日焼いたシュトーレンがずらり～♪寒かった昨日、1日にこもってシュトーレン、5本焼き上げましたそれぞれの嫁ぎ先で喜んでいただけるといいのですが・・・（笑）

Dec 18, 2009

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* 疑心隠蔽捜査3 （今野敏著）＆便利な携帯サイト *

今日のおすすめはこちら疑心 designed by benio* 75冊目・読破（「BOOK」データベースより）米大統領訪日の方面警備責任者を命じられた竜崎のもとに、専用機ＡＦ１の到着する羽田空港でのテロの情報が。あの『果断』に続くシリーズ第三弾登場！キャリアながら息子の不祥事で大森署署長に左遷された竜崎伸也。異例の任命で、米大統領訪日の方面警備本部長になった彼のもとに飛び込んできたのは、大統領専用機の到着する羽田空港でのテロ情報だ─。 ★★★★★隠蔽捜査果断に続く隠蔽捜査3 疑心です。相変わらずですが主人公・竜崎伸也・・・堅物というか真面目というか（笑）自分の父親だったりパートナーだったら周囲はかなりストレス溜りそうだけど・・・（笑）でもどこかダンディで素敵なオジサマ・・・（笑）こんなオジサマ、今どきなかなか見かけないのような気もしますが、そんな堅物竜崎が今回は何とまぁ恋をしてしまいます（笑）しかも結構真剣に悩んでいます（笑）今回は起きた事件を追うのではなく、起きるであろう羽田空港でのテロを事前に警備することが任務。でも・・・見えないテロリストよりも実は敵は密かに恋心を抱いてしまった女性だったりして（爆）しかもそれを同級生で子供の頃からのトラウマを持つ、ライバルでもある刑事部長の伊丹に普通相談するかなぁ（爆）主人公・竜崎の妻が彼のことを｢変わり者で唐変木｣と本文の中でよく言っていたけど、そんな彼にシリーズ愛読者が惹かれるのはきっと、｢人に流されるのではなく、自分が正しいと思った道を突き進む姿｣こんな姿にきっと惹かれるのでしょうね・・・いつも巻末、最後の竜崎夫婦の会話、妻の温かく竜崎を見守る言葉。素敵な奥様です。そしてもう1人、一匹狼の刑事・戸高の存在。密かにファンです（笑）このシリーズは続編を期待します以前に luumamaさんから教えていただいた booklog （ブクログ）。ブログ上で自分の本棚が作れて読んだ本や読みたい本などを本棚に並べることができるサイトなのですが、最近こちらの携帯版がオープンしたようで携帯でもPC同様同じ本棚が作れるんです。読書好きなブログ仲間の皆さんのおススメの本や本屋さんなどでふと見かけた気になる本などを今までは携帯のメモ機能に入れたりしていたのですが、メモ代わりにこの携帯サイトに登録して｢読みたい本｣に入れておけば後日本屋さんや図書館で探すのにもとっても便利、しかも登録しておけば本の表紙もUPされるので探すのにも便利ですよ～忘れっぽい Kitchen にとってはとても便利なサイトなので少しずつ活用していきたいと思っています皆さんもいかがですか？さて、週末の土日、久しぶりに湯快リゾート勝浦温泉越の湯に行ってきます1泊2食付7,800円でゆったりできて、名古屋駅からバスでの送迎もしてくれて楽チン温泉ですお気に入りの本を何冊か持ち込んで露天風呂でゆったり読書三昧楽しんできます

Dec 10, 2009

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* 逃亡上･下巻（帚木蓬生著） *

今日のおすすめはこちら逃亡（上巻）逃亡（下巻）帚木蓬生さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* 73.74冊目・読破（「BOOK」データベースより）故国日本から「戦犯」の烙印を押された元憲兵。その逃亡行はスリル満点！ 1945年８月15日、日本敗戦。国内外の日本人すべての運命が大きく変わろうとしていた──。香港で諜報活動に従事していた憲兵隊の守田軍曹は戦後、次第に反日感情を増す香港に身の危険を感じ、離隊を決意する。本名も身分も隠し、憲兵狩りに怯えつつ、命からがらの帰国。しかし彼を待っていたのは、「戦犯」の烙印だった……。「国家と個人」を問う日本人必読の2000枚。柴田錬三郎賞受賞。（上巻）敗戦とともに、お国のための「任務」は「犯罪行為」とされた。国家による戦犯追及。妻子とともに過ごす心安らかな日々も長くは続かなかった。守田はふたたび逃亡生活を余儀なくされる。いったい自分は何のために戦ってきたのか。自分は国に裏切られたのか。一方、男の脳裏からは、香港憲兵隊時代に英国民間人を拷問、死に至らしめた忌まわしい記憶が片時も離れることはなかったが…。（下巻） ★★★★★大好きな作家さん、帚木蓬生さんの作品です今読みかけている不毛地帯（第1巻）を読み終え、図書館で次の2巻の予約待ちの間に読んだのですが、不毛地帯1巻では終戦直後からのシベリアでの拘留生活が綴られていましたが、こちらの｢逃亡（上下巻）｣では香港・中国で憲兵として終戦を迎えた主人公・守田は終戦とともに憲兵の多くが戦犯容疑者として拘束されることを察し、生きるため、無事に日本に帰国するために逃亡することに・・・。憲兵をしていた頃、スパイとして雇っていた中国人などに助けられやっとの思いで日本に帰国したものの祖国で待ち受けていたのは戦犯・・・。読みながら高校2年生の頃に学校行事の映画鑑賞で観た私は貝になりたい（こちらのアフェリは最近の中居クン主演のですが）、私の通っていた中学高校では修学旅行の前学年に事前に行先の広島や長崎での戦争当時の体験談をお聞きしたり事前学習などがあったんです。その一貫で確かフランキー堺さんが主演されていたかなり古い映画だったと思うのですが鑑賞して子供心に胸を痛めた思い出があり、この映画と読みながらダブってしまいました・・・。国家権力によってある日突然徴兵され、海を渡り、上官の、いや国家の命令として軍事活動をしてきただけなのに、やっとの思い出帰国でき、これから家族と一緒に戦後の祖国で幸せに暮らせるかと思いきや戦犯扱いで追われる身になり、この理不尽さが実際に戦後直後には日本各地であったのかと思うと当たり前のように今現在幸せな暮らしをさせてもらっている自分に改めて感謝しなくてはと思ってしまいます。作品の中では、生活するためにヤミ市で農家からの米や海からとった塩を売りさばく様子など終戦直後の様子も描かれていて、また戦犯として追われる主人公を影で心から支える家族や同僚・仲間の姿、また米軍からの命令で彼を追わないといけないが本心は別にある警察官の心情など読んでいて涙が出てきます。そして最後のあとがきを読んで初めて知りましたが、この主人公はどうも作者・帚木蓬生さんの実父様の姿のようです。重い、暗い、敬遠しがちなテーマですがやっぱり帚木蓬生さん、最後には人間味のあるホッとできる、何か心に温かいものが残る・・・そんな作品で読み終えてしばしウルウルしてしまった作品でした。そして・・・やっとこさ今日の放送分で｢不毛地帯｣ドラマに読んでいる原作が追いつきました読み始めた頃はちょっと難しいかなと思いながら脱落しそうでしたが、ここに来て政・官・商社とが絡み合ってやり取りが面白くなってきましたそれにしても登場する商社、自動車会社、車種など一字違えたりしているだけで読みながらプッと笑ってしまうことがしばしば（爆）だって｢カロナ｣に｢レッドバード｣ですものね～登場人物としては Kitchen は兵頭さん（役・竹之内豊さん）が好きですね～

Dec 3, 2009

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* ガーデンシクラメンの寄せ植え & 青の懺悔（堂場瞬一著） *

おはようございます昨日今日とポカポカ陽気で何でも10月初旬の気温だとか暖かいのはとっても嬉しいのですが、寒暖の差が激しいと体調も崩しやすくなるので気をつけないといけないですね・・・。さて、昨日はとっても暖かかったのでお昼から近くのフラワーセンターでパンジーやガーデンシクラメンの苗を少し買ってきて我が家のネコの額ほどのベランダですが冬支度させましたここ数日寒かったので室内においていた桜文鳥のピ～ちゃんも久しぶりの日向ぼっこ。気持ち良さそうにお昼寝しておりました・・・飼い主 Kitchen もお昼寝したいところですが今日は午後からお仕事なので張り切って行って来ま～すここからは少し前に下書きしておいた読書感想です。前作蒼の悔恨で神奈川県警捜査一課を辞職し、ある人物からの遺産として受け継いだビルを管理しつつそのビルで探偵事務所を始めた元刑事の真崎薫。彼の元に高校時代、野球で一緒に汗を流していた仲間が突然仕事の依頼に現れる・・・それは同じく野球で汗水流してプロ野球に入りメジャーリーグに進んだ仲間、結城の息子が誘拐され警察に知られずに身代金を渡し子供を取り戻すこと。当然元刑事の真崎としては警察を信じ捜査以来することを説得するのですが、警察を信じていない結城は友人の真崎にこの件を託すことになり・・・。長編でシリーズ物が多い作家さんの作品ですが、蒼の悔恨と続きで読めば真崎の過去がわかり、恋人の県警刑事赤澤奈津との関係などもわかり面白みが増すでしょうが、単独でこの作品だけでも充分楽しめる作品になっています。テンポよく話が進んでいくので民間人になった真崎がどうこの事件を解決していくのか・・・、元先輩で捜査一課の柴田を初めとした警察側と捜査権を全く持たない私立探偵との壁をどう突き破っていくのかが読みどころといった感じです。でも・・・個人的には1作目の蒼の悔恨方が面白かったかな～にほんブログ村 71冊目・読破（「BOOK」データベースより）神奈川県警を辞め、横浜で私立探偵の看板を掲げた真崎のもとに、高校時代の仲間、長坂が訪ねて来る。その邂逅を喜べるはずだった…。 ★★★ 今日のおすすめはこちら青の懺悔堂場瞬一さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio*

Nov 26, 2009

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* 蒼の悔恨（堂場瞬一著）＆今夜は煮魚 *

にほんブログ村 70冊目・読破（「BOOK」データベースより）雨の横浜─「猟犬」と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる！連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれて深手を負い、逃走を許す。捜査から外されるも、青井を追い続ける真崎。犯人が次に狙う標的とは？そして真崎、赤澤、青井を結ぶ意外な接点とは？警察小説の名手が描く、緊迫の長編サスペンス。★★★★ベストセラー「刑事・鳴沢了」シリーズの著者が、新たな刑事を生み出した。▼雨の横浜??「猟犬」と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる！▼連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれ、深手を負い青井の逃走を許してしまう。手がかりのないまま一カ月が経ち、退院した真崎は、捜査に復帰を願うも、担当からははずされており、休暇を命じられてしまう。ならばと、独自に捜査を開始した真崎だったが、青井が次に狙ったのは意外な人物であった??。▼真崎、赤澤、青井、三人のそれぞれの過去が明らかになるにつれ、複雑に絡み合った事件の真相も明らかになっていく。容赦なくつきつけられる「過去」を「過去」として受け入れ、魂のやすらぎを得られる日は真崎に訪れるのか？▼警察小説の名手が描く、緊迫の長編サスペンス。シリーズ第一弾。今日のおすすめはこちら蒼の悔恨堂場瞬一さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* （紹介が遅れましたが1ヶ月ほど前に読み終えて下書きのままどういう訳か放置されていた日記です）これはあたしｎちさんが読まれていて知った作品で、この作品を読んだ頃はちょっと警察小説が続いていたのでそろそろ別のジャンルが読みたいと思いつつ、パソコンからポチっと図書館の予約ボタンを押してしまい（笑）即借りれたので読んでみることに・・・今まで主人公・鳴沢了や蝕罪の警視庁失踪課・高城賢吾とは一味違った真崎薫。裏の社会の人間を情報源として利用し、情報を得るためには金も渡す・・・謎の連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた結果、大怪我をし捜査一課からは休暇を与えられ、その間を利用して自分の手で青井を探し出し捕まえようと横浜を走り回る真崎薫、無茶苦茶、無謀すぎるけどかなりカッコいいです（笑）背が高くて、ハンサムな真崎は実は料理上手でもあり、何とまぁ Kitchen も愛用しているル･クルーゼ愛用者（爆）1人暮らしが長いせいか、自炊もしっかりとこなし、ハードボイルド小説なのに真崎が作ったルク鍋のポトフやじっくり煮込んだビーフシチューが癒しを読者に与えてくれているような気がするのは私だけかしら？事件の結末もですが、今回も主人公・真崎薫の過去にもやはり暗い過去がありこちらもラストでは以外な結末が用意されていてなかなか面白い作品でした。今回の最後に警察を辞職した真崎、彼の新たな道を描いた青の懺悔も続きで読み終えているのでまた後日感想などはUPしますね火曜特売にお買い物に行ったら、顔なじみのお魚屋さんのお兄さんに美味しいそうな赤魚を勧められたので煮魚にしてみました子供の頃はあまり好きではなかった煮魚ですが、味覚って変わっていくものですね身がしっかりしていてとっても美味しかったです

Nov 17, 2009

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* 町長選挙（奥田英朗著） *

にほんブログ村 68冊目・読破（「BOOK」データベースより）町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。そこは住民の勢力を二分する町長選挙の真っ最中で、なんとか伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの攻勢に、さすがの伊良部も圧倒されて…なんと引きこもりに！？泣く子も黙る伊良部の暴走が止まらない、絶好調シリーズ第３弾。 ★★★★ 今日のおすすめはこちら町長選挙奥田英朗さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* 少し前に読み終えて、まだ紹介していなかったの紹介です。警察小説などハードボイルド小説が重なっていて、それはそれで面白く楽しんでいたのですが、お腹を抱えて笑えるような作品を読みたいと思い、偶然借りた本を返却しに図書館に行った際に私の前に並んでいらした方が返却した本が町長選挙だったんです｢これ、そのままお借りできますか？｣受付の係りのお姉さまに尋ねて即借りることに。超ラッキ～でした主人公であるトンデモ精神科医の伊良部のファンの方もいらっしゃるでしょうが何を隠そうKitchen もその1人・・・確か以前にドラマでは阿部寛さん、舞台ではお笑いの宮迫博之さん（雨上がり決死隊）が演じられているんですよね。過去の作品、空中ブランコやイン・ザ・プールは抱腹絶倒、決して通勤途中や喫茶店など人がいるところで読んでいると読みながら1人でお腹抱えて笑ってしまうので周囲の人から冷たい視線を浴びることになるこのシリーズの第3弾。今回も伊良部先生と看護婦のマユミちゃん、やってくれています今回も3つの短編とタイトル名の｢町長選挙｣との4つのお話で構成されています。「オーナー」は読○巨○軍のオーナー、ナ○ツネさん、「アンポンマン」は数年前、プロ野球新球団を作るとか逆に統一して減らすとかすったもんだしていた時に話題になったライブ○アのあの社長・ホ○エモンさん、「カリスマ稼業」は・・・おそらく女優○木瞳さん、かなと、少なくとも上2つはモデルがはっきりとわかる人物でおいおい、奥田さん大丈夫ですかと思ってしまいますが、今回もトンデモ精神科医のハチャメチャ診療で患者が何だか悩むのが馬鹿馬鹿しいと思うのが伊良部のいつもの手、最後には｢肩意地張らずにもっと人生楽しく楽に生きていこう｣と思えるんですよね～そういう点では仕事や人付き合いとかにちょっと疲れたとき、思いっきり笑ってそして元気つけられるこの伊良部先生のシリーズは心のオアシス、リハビリにはいい作品だと思います（笑）ただ・・・伊良部先生ファンとしてあえて言うならば前2作よりも笑いと言う点では少し劣ったかな・・・このシリーズ、大好きなので次の作品に大いに期待しています本と触れ合う機会が無かったり、活字離れと言われている昨今、こういったお気楽に読める本から少し本と触れ合ってみませんか？　面白くてサラサラとあっという間に読めてしまう作品ですよ。この奥田英朗さん、他にも最悪も大好きな作品の1つでしたさて Kitchen は今、またまた大作で長編の不毛地帯（第1巻）を読んでいます明日からはドラマも見ていこうかなと思っています

Nov 11, 2009

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* 孤高のメス神の手にはあらず第1巻・第2巻（大鐘稔彦著） *

今日のおすすめはこちら孤高のメス神の手にはあらず（第1巻）孤高のメス神の手にはあらず（第2巻） designed by benio* にほんブログ村 66、67冊目・読破（「BOOK」データベースより）前人未踏の脳死肝移植を成功させながら激しいバッシングにあい、病院を辞した当麻鉄彦。彼を守りきれなかった病院からは次々と医師が去り、経営に暗雲が垂れこめる。一方当麻は、後を追ってきた矢野とともに、台湾で患者の命を救い続けていた。そんな折、日本での手術が絶望的になった「エホバの証人」の癌患者が一縷の望みで当麻を訪ねてくる…。（第1巻）当麻は台湾でも着実に評価を高め、日々多くの患者が訪れていた。そんな折、台湾の国際外科学会に、彼が日本を去る一因を作った反当麻の急先鋒、徳武が顔を見せ、不穏な空気が流れる。一方、当麻を失った病院では、医療の質が落ち、患者の数は減るばかり。経営が悪化する中、島田院長の言動に明らかな異変が現れ、事務長らは追い込まれて行く…。（第2巻） ★★★★★こんにちは　日曜日、いかがお過ごしでしたか？そろそろ各地で紅葉も見ごろで紅葉狩りも行ってみたいところですが・・・Kitchen はここ数日、夢中で夜通しでこの作品孤高のメス神の手にはあらず（第1巻）孤高のメス神の手にはあらず（第2巻） 2冊を一気読みしてしまいましたこの作品は、数年前に読んだ前シリーズ（孤高のメス（第1巻）～孤高のメス（第6巻））の続編と言う形で作家の大鐘稔彦Dr. のブログによると7、8巻となるところをサブタイトルを変え、新シリーズと銘打って先月に出版されたんです。たまたま立ち読みしによった本屋さんで見つけたときにはもう嬉しくて～　待ってました、とばかりに早速楽天ブックスさんで購入。・・・この前シリーズ、本当に大好きな作品で（今まで読んだ色々な本の中でも1番かな）先日の日記でもちょこっとおバカな事を言っていましたが主人公の当麻鉄彦先生に読みながら一目惚れ状態に（笑）「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約6000件という凄腕ドクターという経歴を持たれている外科医でもある作家さんで、現在は淡路島の診療所で僻地医療に携わっているという経験を元に描かれているので、医療現場、特に手術シーンなどはリアルだったり医療用語がたくさん使われたりしているのですが、何よりも「患者のためになる医療とは何か｣という大きなテーマを私達に問いかけています。元々（Kitchen は知りませんでしたが・・・）メスよ輝け！！という人気漫画を小説に書き下ろした作品のようです。主人公の当麻先生は、こんな人が担当医だったら患者本人はもとより家族も安心して命を託すことができる患者思いで親身になって医療に携わってくれるドクターで、これぞこれからの地域医療を支えるドクターと言ったタイプ。過去に同じく医師の道を進んだ恋人の針刺し事故（注射針を謝って自分の指に指してしまい肝炎で死亡）での死別が大きな心の傷となっていたのですが前シリーズの最後で生体肝移植の患者となった町長の娘、翔子と婚約したのですがこの行方もちょっと気になるところで・・・（笑）今回の新シリーズでは前シリーズで前代未聞の生体肝移植を成功させ患者を無事に退院させることができたのに、大学病院や移植学会、警察にまでバッシングを受け医療の場を求めて後輩の矢野先生と一緒に知り合いの台湾人が以前から招聘していた台湾の病院に移ったその後の当麻先生と矢野先生と、彼らが去った地方の民間病院甦生記念病院のその後が描かれています。シリーズの巻数は多くて長編ですがどれも300頁に満たない程度のページ数なのであっという間に読めてしまいます。来月（今月・・・かな）には3･4巻も出版されるそうなのでコレも早く読みたいですそうそう・・・実はこの作品、どうやら来年映画化されるそうでこの主人公・当麻先生を堤真一さんが演じられるそうです。堤真一さんは役者としても好きな役者さんのお1人ですが、私の中での主人公のイメージが良すぎるだけにちょっと微妙な気がしてしまうのですが・・・

Nov 8, 2009

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* 相剋警視庁失踪課・高城賢吾（堂場瞬一著） *

にほんブログ村 63冊目・読破（「BOOK」データベースより）捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できない。だが、少女の家族の態度に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式に調べ始めるが…。 ★★★★★ 今日のおすすめはこちら相剋堂場瞬一さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* （10月23日に下書きした読書感想です）Kitchen の読書タイムは主に入浴タイム（笑）、あとは週に2～3日程の通勤の地下鉄の数分・・・なのですが、最近はその他にも実父の付き添いのの待ち時間も加えてもいいくらい、この待ち時間が貴重な読書タイムになっています。それだけ待ち時間が長いという事で、今は例の新型インフルエンザのこともあるし大学病院側も待ち時間の感染対策など色々ご苦労はされているようですが、見ているとお年寄りから若者、子供連れの親子と待ち時間が1時間は当たり前、2時間超えることもしょっちゅうなだけに何とか改善して欲しいのです。（まぁその分、Kitchen はたっぷりが読めるので退屈はしませんが・・・）顔なじみの図書館のお姉さんのおススメのシリーズの2作目です。蝕罪も面白かったのですが、前作は｢お荷物扱い｣の警視庁失踪課を敗者復活で主軸の課にして捜査一課に復活したい女性キャリア室長に対して、失踪課のメンバーはちょっと頼りない！？それでも一風変わったキャラクターが揃っていてこの先この失踪課がどうなるのか楽しみにしていましたが、さすがに堂場さんの作品だけあって読者の期待を裏切る事無く、大満足で面白かったですだいぶこの作家さんの作品の流れがわかってきた（・・・つもり。笑）と思うのですが、事件そのもの以上に登場人物の人柄や情など人と人との繋がりなど背景をしっかりと描いていて、今回も失踪課の中間管理職・高城とペアになった元プロ野球選手・醍醐との絡みは引き付けるものがあるように思えます。それぞれ2人には家族絡みで大きなトラウマになっている過去があり、今回の女子中学生失踪にも何となくダブらせる想いがあり、読んでいても気持ちを理解できるだけに入り込んで読んでしまいました。それにしても・・・誰にでも1つは特技があると言われますが、ラストでは思いもかけない頼りない存在だったお荷物課の中では人物がワンシーンだけに登場して高城を手助けするなんて～空回りしていた失踪課のメンバーが皆1つにまとまってきて、｢やれば出来るじゃないの～｣捜査一課に対抗していく姿、酒びたりだった高城賢吾が切れ味鋭い刑事に復活しつつあってカッコいいです個人的には・・・鳴沢了シリーズも面白かったけどこちらの方がラフに読めて好きかな図書館で次の3作目、邂逅も予約しているのですが人気シリーズのようで予約が20件ほど入っていて少し先になりそうですでもやっとこさ luumamaさんが以前に紹介されていた向日葵の咲かない夏の順番が廻ってきました。（luumamaさんの日記を過去ログしてみたら7月の終わりに紹介されていました。すぐに申し込みしたのでそんな頃から予約待機だったんですね）紹介されていてすぐに予約したのですがこちらも待ちが長くていつになることやらと思っていただけに、ちょっと警察小説から離れてこちらを楽しみながら息抜きしようと思っています

Oct 23, 2009

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* 蝕罪警視庁失踪課・高城賢吾（堂場瞬一著） *

久しぶりに2件まとめてのブログ更新です　1件目の * ♪～豚・ブタ・子ブタ～♪ & マジパン写真館 * はこちらで紹介しています。にほんブログ村 62冊目・読破（「BOOK」データベースより）行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課―実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。着任早々、結婚を間近に控え、なぜか失踪した青年の事件が持ちこまれるが…。待望の新シリーズ、書き下ろしで登場。★★★★★ 今日のおすすめはこちら蝕罪堂場瞬一さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* 先週から今週にかけて実父のに付き合ったり、通勤などでの電車移動が多く読書タイムがたっぷり取れて嬉しいですこちらの作品、ご近所で顔なじみになっている図書館の受付のお姉さまのおススメのシリーズです（笑）コツコツと例の鳴沢了シリーズを図書館のお世話になって読破して、最後の返却の時に雑談を兼ねてあれやこれやと彼女とお話していたら、｢このシリーズも面白いですよ｣と紹介いただいたシリーズ。今のところ3冊出ているようですが、確かにこのシリーズ本屋さんでも最新作として目にしていたような・・・読んでみると、なるほど Kitchen 好みの面白く期待させる作品でした～警察での厄介者、ハズレ物、問題児・・・などの訳ありの寄り集まりで構成された警視庁失踪課に配属された高城賢吾。名の通り失踪した人を捜索するのを専門とした課。元々は捜査の切れ味鋭い刑事だった高城、7年前の悲劇がきっかけで心にトラウマを抱えて酒に溺れて毎日二日酔いで出勤、当然胃痛もするでしょう、ドラック漬けならぬ胃薬漬けの毎日で給料分仕事をすればいいという自暴自棄に落ちぶれた刑事。最初は結婚間近の婚約者が行方不明になっただけの人探しから始まったことが、思わぬ事件と結びついて・・・何よりも堂場さんの作品は鳴沢シリーズの時もそうでしたが、ただの警察小説と違い、主人公の陰、その裏側に秘める情熱や人間味が上手く表現されていて、また主人公を取り巻く登場人物の背景がいいです。今回も彼の相棒は童顔の可愛い顔立ちなのに超生意気で、なおかつ有能な鉄の女・愛美。上司はこの失踪課を警視庁の主要な課にさせるために意欲満々のキャリアウーマンの真弓。そしてまるでバブリーな時代を思い出すような合コン大好き、お嬢様の六条舞（笑）・・・と、一筋縄ではいかない女性陣に反して、男性刑事は、お茶汲みから解放されたばかりの使い物にならない森田、でも実は彼は｢射撃の腕は抜群？｣という噂が（笑）← 果たして失踪課で射撃など役立つのか？元プロ野球選手だったというガタイだけが大きく挨拶は｢ウィッス！｣の体育会系、醍醐塁、定年まであとわずか、心臓病を抱える人懐っこい｢オヤジ｣法月などなど・・・今回の捜査では足を引っ張る者がいたり、絶妙なアシストをしたりでの面々を主人公・高城賢吾が刑事としての自分を取り戻しつつ、この｢お荷物部署｣のメンバーをどう変えていくのか・・・次の作品もこの警視庁失踪課の活躍が楽しみです（笑）大作だった鳴沢シリーズと異なり、クスっと笑えたりホロっと涙したりと楽しめる作品でした。もちろん2作目、3作目と図書館で借りて読みますが今後こちらもシリーズ化して欲しい作品ですね。

Oct 21, 2009

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* 果断隠蔽捜査2 （今野敏著） *

こんにちは土曜日の午後いかがお過ごしですか？こちらは朝から曇り、雨も降ったりで肌寒い土曜日です。2日続けてになりますが読書仲間さんのおススメ、隠蔽捜査に引き続き第2弾果断を読み終えました。隠蔽捜査で息子の不祥事から官房総務課長から大森署長に左遷された竜崎がまたまた今度は署長と言う立場で警察組織に挑んでいくのですが、すごくテンポがよくとっても読みやすく昨晩読み始めて一晩、今朝方までかかりましたが一気に読破してしまいましたが・・・。所轄内で立てこもり発砲事件が発生し、署長として対応を迫られる竜崎の下に交渉による解決を目指す捜査一課特殊班（SIT）と実力行使で解決を図る訓練を受けているSATが加わることに。SATと言って思い出すのが・・・2007年5月に起きた名古屋のお隣長久手町で起きた立てこもり発砲事件。記憶に残っている方もいらっしゃるでしょうが、男が元妻を人質に取って民家に立てこもった事件で最初に駆けつけた長久手交番勤務員の巡査部長が首を撃たれ現場民家の出入り口付近に倒れたまま事態はこう着状態になり、丸1日経過。事件発生から30時間以上過ぎた頃、倒れていた巡査部長を救出した際に付近で警戒していたSAT隊員が被弾し亡くなるという事件。事件の詳細はこちらに載っています。実は Kitchen の実家からは事件現場は目と鼻の先、実家の町内はギリギリ避難エリアからは外れていましたが、Kitchen家からもすぐ近くで毎日のように通っていた道沿いの家が現場。避難エリア内には甥っ子が通う大学もあり、とにかく生中継されていたにかじりついて事件の状況にハラハラしていたり、不謹慎ですが立ち入り禁止区域のロープの近くまで様子を見に行ったり・・・。あの時は空には報道のヘリコプターが飛び交い、あちらこちらにパトカーや制服警官・・・近くのスポーツセンターが避難エリア内で自宅に帰れない人たちの一時避難所になっていたっけ。この時もSITとSATが現場に配置されていて、その時にこういう特殊捜査を扱うチームがクローズアップされていましたが、何だかこの事件と小説のストーリーとがすごくダブってしまって、ストーリーを楽しむというよりも当時を思い出してしまいました・・・。作者の今野さんはこの時のことを土台にこの作品を描かれたのかどうかは定かではありませんが、（さゆみさんから教えていただき調べてみましたがこの作品、事件の1ヶ月前に出版されていました。）当時のあの事件でも裏では捜査方法を巡って色々あったのでは・・・と読みながら思ってしまいました。それにしてもこの竜崎さん、自分の信念に基づいて真っ直ぐ進む姿は本当に素敵　そして｢変人｣竜崎さんをしっかりと支えている奥様も・・・妻の鏡ですね第3弾、疑心も早く読みたいところですが図書館の予約は何と50番目・・・当分竜崎さんには会えないようですにほんブログ村 61冊目・読破（「BOOK」データベースより）息子の不祥事で、警察庁から大森署署長に左遷されたキャリアの竜崎伸也。大森署管内で拳銃を持った強盗犯の立て籠り事件が発生、竜崎は現場で指揮を執る。人質に危機が迫る中、混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とＳＡＴ。事件は、ＳＡＴによる犯人射殺で解決したが……。吉川英治文学新人賞受賞作に続くシリーズ第二弾。★★★★★ 今日のおすすめはこちら果断今野敏さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio*

Oct 17, 2009

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* 隠蔽捜査（今野敏著） *

読書仲間の姫さんやluumamaさん、あたしｎちさんなど等・・・読書仲間の多くの皆さんがおすすめの作品、隠蔽捜査を早速読んでみました。初めて読む作家さんでしたが近所の大型書店では注目の作家さんという事で特集コーナーが作られていたので興味はすごくあったので、早速図書館に予約を入れておいたんです以前にはあまり読んだことのなかった分野の警察小説ですが、｢百舌シリーズ｣をやはり読書仲間さんに紹介していただいたことがきっかけですっかりはまり、色々な作品を読むようになりましたが、その中でもこの隠蔽捜査は読み始めと読み終わりでこんなに主人公に対する印象が違う作品も珍しいのでは・・・と思ってしまいました（笑）東大卒のエリート官僚、息子は私立の一流大学が合格したにも関わらず東大以外は価値がないと言い切り浪人させる、近くにいたら絶対にお付き合いしたくないタイプの主人公・警察官僚の竜崎伸也で読んでいるとこのエリート気質に腹が立っていたのですが読んでいるうちに、｢この人って実はすごく仕事に対して清潔でいい人なのかも・・・｣と思うようになり、読み終える頃にはあらまぁ～彼のファンになっていました（笑）ストーリーも今までの警察小説には無い切り口で、もちろん事件が絡んではいるのですが、幼馴染で同期、全くタイプの違うキャリア伊丹との考え方の違いも気になるところだし、息子の不祥事というスキャンダルに発展しそうな竜崎にとっても家族にとっても大問題をどう解決するか・・・もし自分が竜崎の立場だったら・・・もし自分が竜崎の妻の立場だったら・・・そして当の息子の立場だったら・・・いや、伊丹のひと言もどこか納得してしまう自分がいたりして・・・色々と自分だったらどう決断するだろうと考えながら読んでいましたが、気付いたら警察小説なのに家族小説と言ってもいい清々しい爽快感を残してくれる作品で次の果断がとっても気になる、そんな1冊でした。にほんブログ村 60冊目・読破（「BOOK」データベースより）竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。★★★★★ 今日のおすすめはこちら隠蔽捜査今野敏さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio*

Oct 15, 2009

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* 銀しゃり（山本一力著） *

今日のおすすめはこちら銀しゃり山本一力さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* にほんブログ村 44冊目・読破（「BOOK」データベースより）寛政の江戸深川に「三ツ木鮨」を構えた鮨職人・新吉は親方から受け継いだ柿鮨（こけらずし）の味と伝統を守るため、日々精進を重ねていた。職人の誇りをかけて、満足のいく仕事をする。それが新吉の信条だったが、ふとしたきっかけで旗本勘定方祐筆・小西秋之助の知己を得る。武家の借金を棒引きにする「棄捐令」に思い悩む秋之助との間に、互いの生き様を通して生まれる男同士の信頼感。住む世界が異なろうとも、そこには己れの仕事に命を燃やす男たちの熱い心意気があった。長屋に暮らす仲間たちと織りなす「笑いあり涙あり」の時代小説。 ★★★★★お気に入りの作家さんを見つけるととことん読んでしまう私・・・だいこん・あかね空でどっぷりお江戸の風情に惹かれてしまい3作目、銀しゃりも読んでみることに・・・久しぶりに新本として本屋さんで購入した単行本です（笑）この作家さんの他の作品はわかりませんがどうも食いしん坊の Kitchen が選ぶ作品だからか 1作目だいこんは釜で炊き上げたご飯とお惣菜、2作目あかね空ではお豆腐そして今回は柿鮨・・・と今回もとっても美味しそうなお料理が登場します「シャキッ、シャキッ」「米は二十も数えねぇうちに水を吸い込むんだ。洗い方がとろいと水を吸い込みすぎてまずくなる、手早く洗うのがなによりもでぇじだ。」（本文より）・・・炊きたてのご飯に和三盆の上等な砂糖と赤穂の塩を使った合わせ酢をあわせ、鮨型に酢飯を入れてしいたけを甘辛く煮たものをのせて、鯛やアワビ、錦糸卵を飾ったいわゆる箱寿司のようなものでしょうか。主人公の新吉さんが作り上げるこの柿鮨は読んでいるだけで食べてみたくなっちゃいますさて、お話ですがこの寿司職人新吉とネタを仕入れてきてくれる親友の棒手振・順平と彼らを取り巻く町人と旗本の勘定方、小西秋之助の人情物語です。修業先の親方からのれん分けしてもらって独立してから町に馴染んで人々に親しみ喜ばれる柿鮨を完成させるまでのサクセスストーリーと、その合間に恋愛ネタ、そして男同士の友情ネタが組み合わさり、この作品も読んでいてとっても清々しい気持ちが良く読めた作品です。ただ・・・しいて言えば最後皆がハッピーになれてよかったのですがちょっと無理があるかな・・・とは少々思いますが（笑）でも、お江戸人情物、時代小説がお好きな方には絶対にお勧め読んでみる価値ありの1冊ですよさぁ～てお次は何を読もうかしらね

Jul 30, 2009

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* あかね空（山本一力著） *

今日のおすすめはこちらあかね空山本一力さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* にほんブログ村 43冊目・読破（「BOOK」データベースより）希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた第１２６回直木賞受賞の傑作人情時代小説。 ★★★★★先日読んだだいこんでの江戸人情の世界に引き込まれてしまい、山本一力さんの作品に興味を持った私・・・。読書好きな方には今さら・・・かもしれませんが彼の代表作、第126回直木賞受賞作品のあかね空を読んでみましたいやぁ～この作品、いいです　読み出したらとめることができず一気に読んでしまいました今の時代、忘れかけている「家族の大切さ、家族力」を思い出させてくれる素敵な作品です。今でも東と西とで色々味付けや食が違うと聞きますが、京は柔らかい絹ごしタイプのお豆腐、そして江戸は固めの木綿豆腐タイプが好まれていたんですね。京都の豆腐屋で修業した技術をそのままに最高の豆を使い、最高の腕で作り上げた豆腐もやはり長屋では普段食べなれた江戸の木綿豆腐に馴染みがあり最初は受け入れられなかった永吉の豆腐も、近所に住むおふみやおふみの家族、そして周囲の人たちの支えを借りて少しずつ店が繁盛し始めた頃・・・2人は所帯を持ち新たな家族を作り上げていくのですが、表では不器用ながらに真面目な職人の腕が評判になり店が大きくなっていくが、裏ではひょんな事がきっかけで少しずつ夫婦間･家族間にズレが生じ初めていく姿は読みながらも、「あの時に誤解を解いておけば・・・」とか「あとひと言言葉が足りていれば・・・」など色々思ってしまい何だか悲しくなってしまいます子供の頃に負わせてしまった怪我を苦に富岡八幡宮に願をかけたことから長男びいきになったおふみ、自分も子供の頃下の子という事で家族の愛情に欠けた幼少時代を過した永吉とのズレ・・・そんな母親の愛情を負担に感じながら成長し、いつの間にか「京や」を狙う同業者の罠にはまり店の金を賭け事に持ち出してしまう長男・・・長男びいきを目の当りにしつつも母親からの愛情を求め続けた次男坊の悟郎と妹おきみ・・・永吉もおふみも、そして子供達もお互いを思い逢い、家族を大切にしているからこそのすれ違いなのに・・・そしてそのズレに気付いたころには、家族が1人ずつ欠けていってしまう。店の繁栄の陰には助けもあれば「京や」の井戸から出る水を狙って目の敵にしてきた同業者豆腐屋の陰謀が絡みつつ改めて家族一家の大切さ、そして絆の大切さ、深さなど今の時代にも通じる、もう一度考えさせられる作品だと思います。この作品は本当にお勧めです　まだ読まれていない方、そして夏休みの読書感想にも（中高生くらいだったら充分内容も理解できると思うので）是非いかがですかそして全く知らなかったのですがこの作品は数年前に内野聖陽さん・中谷美紀さん主演で実写化した映画されていたんですねあかね空特別版(DVD) ◆20%OFF！暑い夏、時間のある時に是非この映画もDVDで観てみたいですそしてもう少しこの山本一力さんの世界を楽しんでみたく、銀しゃりを次に読んでみようと思っていますお・ま・けマジパンで仲良しうさぎちゃん今朝は早朝から主人は義父や義弟と一緒に家族で和気藹々のゴルフにお出かけ・・・。を持っていかれてしまって自由が利かなくなってしまった私、お友達のKちゃんと一緒に近くのショッピングセンターでランチにお迎え付きで行ってきま～す

Jul 25, 2009

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* 禿鷹の夜Part2　無防備都市（逢坂剛著）＆鯛のアラ煮 *

今日のおすすめはこちら無防備都市今までに読んだ逢坂剛さんの作品はこちらで紹介しています designed by benio* にほんブログ村（先日下書きしておいた日記です） 42冊目・読破（「BOOK」データベースより）史上最悪の刑事・禿富鷹秋は神宮署の放し飼い。信じるものは拳とカネ。汚れきった無頼漢に南米マフィアの魔の手が。新警察暗黒小説史上最悪の刑事が、かえってきました。禿富鷹秋──通称禿鷹。警視庁神宮署の放し飼い。渋谷を席巻する南米マフィア《マスダ》を手玉にとるかと思えば、薄幸の女性を奴隷のように、極悪非道のかぎりを。いっさい禿鷹の内面が描かれていませんから、禿鷹が何を考え、どう行動するのか全く不明。説明過多、描写過剰の物語があふれるなか、実に新鮮な驚きが。やはり小説は面白い！そう実感させる本邦初の警察暗黒小説、待望の第二弾です。（文藝春秋） ★★★★禿鷹の夜に引き続き禿鷹シリーズ第2段無防備都市です。相変わらず、というか1作目からしたら益々パワーアップした感のある悪徳刑事ハゲタカ（笑）luumamaさんは彼に惚れてしまったとおっしゃっていましたがちょっとだけその気持ちわかるような・・・実際にハゲタカのようなやくざにたかり、汚れきった極悪非道の悪徳刑事がいたら世も終わり、警察に対する信用度ゼロになるでしょうが、それでも警察内部の弱みを握り頭脳プレーと体力を駆使していく姿は映画の世界に取り入れたらきっとすごいシブ～ぃ役者さんで演じられるんだろうな～なんて勝手に想像してしまいました（笑）ただ・・・このシリーズ全てを一気に読みたいところですが、あまりの悪党ぶりにちょっと続けて読むと心がすざんでしまいそうなので（笑）ちょこちょこ間にホッとさせるような作品などを読みつつシリーズを制覇したいと思っています（ここからは今日の日記です）少し前から何かと話題になっていた皆既日食　皆さんはご覧になりましたか皆既日食のために絶好ポイントの島に旅に行かれた人も多かったとニュースで報道されていましたが、せっかくなのに今ひとつお天気に恵まれなかったのが残念ですね・・・でも私、少しですが三日月型のお日様をしっかり見ることができましたを運転していたら外を歩く人たちが上を見上げていて最初鳥の巣でもあるのかしら、と思っていたのですがピ～ンときて停めて私もチェック。雲の間から少しだけ顔を覗かせた三日月太陽、ちょっと嬉しかったですね（笑）次回は2035年9月2日だとか・・・　実は9月2日、私の誕生日果たしてもう一度私は皆既日食見ることができるでしょうか・・・見ることができるとしたら・・・そんな頃にはどんなお婆さんになっているかしらお・ま・け先日いつも行くスーパーの鮮魚コーナーに立ち寄ったら身がたくさん残っている鯛のアラをお値打ち価格で発見（笑）これは買わないと勿体無い　賢い主婦の真似事で早速鯛のアラ煮を作ることに甘辛く煮たらとても美味しく仕上がりました～白いご飯にピッタリな美味しい鯛のアラ煮でご馳走さまでしたまた今度見つけたら買ってこよ～っと

Jul 21, 2009

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* 禿鷹の夜（逢坂剛著） *

三連休の初日、いかがお過ごしですか　また学生さんたちは夏休みに突入されたようで色々楽しい夏休みの計画もあるのでしょうかつくづく夏休みがある生活って羨ましい・・・と思ってしまいますねさて、私は・・・と言えば夏の暑さに既にグッタリしつつも一昨日は友人3人と京都祇園祭に主婦の日帰りプチ旅行で出かけてJR東海の企画で舞妓さんを間近で見て踊りを見せていただきお話も聞かせていただけて堪能ししたプチ旅行でした（写真はご遠慮してくださいとのことで舞妓さんの写真が撮れなかったことが残念ですが）先日来のパン研修のお土産パンがたくさん冷凍庫にあるので全くパンを焼いていない今日この頃・・・来週は自宅レッスンも控えているのでそろそろ練習でパンも焼かないといけないのですがUPする写真も無いので、ちょっと溜めていた読書日記の続きです今日のおすすめはこちら禿鷹の夜今までに読んだ逢坂剛さんの作品はこちらで紹介しています designed by benio* にほんブログ村 41冊目・読破（「BOOK」データベースより）信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋―通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。ヤクザにたかる。弱きはくじく。しかし、恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。痛快無比！血も涙もひとかけらの正義もない非情の刑事を描いて、読書界を震撼させた問題作。本邦初の警察暗黒小説の登場。 ★★★★以前に luumamaさんや姫さんの紹介で読んではまりにはまった百舌シリーズでハードボイルドの魅力にとりつかれ今回はもう1つのシリーズ禿鷹シリーズを読み始めましたいやぁ～無茶苦茶です　禿鷹こと禿富鷹秋（トクトミタカアキ）はこれでも刑事なのかと驚かされるほどかなりの傍若無人で信じるものは拳とカネと言い切る男。それでもどこか・・・どこか憎めないんですよね。だってこんな男でも1人の女性を（おそらく・・・）真剣に愛していて、だからこそ恋人を奪った犯人を捕まえるべくここまで復習に燃えるんだもの・・・それだけにラストシーンは手に汗握るかなりのドンパチがあるのかしらと思っていただけにちょっとトーンダウンでもこういう作品、好きです百舌シリーズの時のようなハラハラドキドキさせるというよりも、どちらかと言うと悪徳刑事・禿鷹の無茶苦茶なキャラクターがこの先どうなっていくのがを楽しむシリーズなのかなって思っています。おそらくこの禿鷹シリーズは読み手で好みが真っ二つに分かれる作品だと思いますが、個人的にはこの悪徳刑事の行方を追ってみたい・・・と思っています（笑）

Jul 18, 2009

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* だいこん（山本一力著） *

今日のおすすめはこちらだいこん designed by benio* にほんブログ村 37冊目・読破（「BOOK」データベースより）江戸・浅草で一膳飯屋「だいこん」を営むつばきとその家族の物語。腕のいい大工だが、博打好きの父・安治、貧しい暮らしのなかで夫を支える母・みのぶ、二人の妹さくらとかえで―。飯炊きの技と抜きん出た商才を持ったつばきが、温かな家族や周囲の情深い人々の助けを借りながら、困難を乗り越え店とともに成長していく。直木賞作家が贈る下町人情溢れる細腕繁盛記。 ★★★★★初めて読む作家さんの時代小説ですが、とっても読みやすく文庫としてはかなり厚みがあるのですがあっという間に読めてしまいました。お江戸情緒が溢れていて、幼いつばきちゃんや飲兵衛で賭け事好きな父親・安治、幼い2人の妹達にいわしの生姜煮の味は絶品の母親、そして長屋の人たちやちょっと嫌な伸助・・・とにかく登場する人物が皆とっても温かい人情味のある人物に描かれています。タイトルのだいこんは一家を背負って幼いつばきが一膳飯屋「だいこん」を起こすつばきの細腕繁盛記。江戸の町の災害で人々が逃げ惑い、長屋を失った人たちの手助けに母親とおにぎりを作るためにご飯を炊いたことがつばきの人生を変えていくことに・・・。幼い娘が釜でとっても美味しく、安いお米でも絶品に炊き上げるつばきのご飯、誰よりも美味しいご飯を炊く娘＝つばき、そこから一膳飯屋のアイディアにたどり着き博打で借金に苦しむ家族を支えるためにも開店した「だいこん」お江戸下町に焚きたてご飯食べ放題、つばきの母親が煮るいわしの生姜煮がお惣菜として1品つき、漬物とで力仕事をする江戸庶民に低価格で提供しているなんてタイムマシーンに乗って私もちょっとお店に行ってみたくなりました（笑）そのうちに口コミで人々の耳にだいこんの話題が上り、河岸ではつばきのために新鮮な魚や野菜を譲ってくれて、そして気付くとお弁当を売る話が持ち上がり・・・歯が悪いお年寄りのためには沢庵を細かく刻み食べやすくして、お年寄りに喜ばれ、夫に先立たれ1人で切り盛りしていた甘味処の未亡人が作るところてんのダシの味にひかれて煮物作りをお願いしたり・・・もちろん良い事ばかりでなく繁盛するお店には何かとやっかみがあったりするのはつきもの。でも色々な困難を乗り越えていくつばきの姿、これは今にも繋がる1つのアイディア、勉強になりました。どんなことにもへこたれず、前向きに進んでいく・・・私もそんな生き方ができたらいいなぁとふと思ってしまいました。ただ・・・僅か18歳で家族を支え、「だいこん」の主となり何もかもを1人で背負ってしまって好きな男性との恋も諦めたり、妹達の将来を想うつばきにちょっと同じような歳の娘のように自由にさせてあげたい気持ちにもなりましたが。さぁ焚き立ての美味しいご飯と美味しいいわしの生姜煮を食べに皆さんも「だいこん」に行ってみませんか（笑）きっと大満足されることと思いますよ

Jun 28, 2009

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* かまいたち（宮部みゆき著）＆くるみぱん *

今日のおすすめはこちらかまいたちベストセラー作家宮部みゆきさんの作品はこちらで特集されています designed by benio* にほんブログ村 36冊目・読破（「BOOK」データベースより）歴史文学賞入賞の表題作をはじめ時代ミステリーの秀作４篇を収録。ミステリー界のホープが放つ待望の時代小説集第二弾。かまいたち／師走の客／迷い鳩／騒ぐ刀 ★★★★以前に読んだあかんべえ日暮らしぼんくらの時代小説がとってもツボにはまって面白かったのでかまいたちこちらも読んでみました。何よりも短編が4作なのですがどれも読みやすく程よい長さなので1話ずつ一気に読めてしまうのがいいですねお風呂に入って1話、寝る前に1話・・・そうしている間にあっという間に読めてしまいました（笑）「かまいたち」、最後のどんでん返しには「えっそうだったの」という驚きがありミステリー性のあるストーリーの中にも最後には、おようちゃんと新吉さんがになるのかしら・・・という微笑ましい感じがいいですね。最後のひと言、「その代わりと言っちゃなんだが、どうも娘をもって行かれそうな気はするがな･･････」が何ともいえない父親の複雑な胸の内が現れているような感じですね。タイトルになっている「かまいたち」のお話も好きでしたが、個人的には「師走の客」のお話が好きでした「師走の客」、結末が千住上宿の旅籠・梅屋で飼われていた犬「鉄」のお手柄というのが賢いワンちゃんの登場に笑えました。今年から読んだ本の冊数をカウントし始めて6月半ば今日現在で 36冊これが多いのかどうかはわかりませんが上半期もブログを通じて読書仲間さんからのお勧め作品など色々普段読まないジャンルに視野を広めることができていると思います。今日紹介したような時代小説もその1つ。そして上半期は山崎豊子さんの全5巻の沈まぬ太陽（1（アフリカ篇・上））などのシリーズ作品を色々と読みました。さぁ下半期はどんな作品に出会うことでしょう今日は午後から久しぶりに美容院に行ってこようと思っています。以前から予約をいれておいたのですが、一昨日自宅レッスンに来てくださったスタイリストのSさんから昨日メールがあり、美容院スタッフの皆さんへの注文をいただきました美容師さんたちはお忙しくお昼もしっかり食べる時間がなく、おまけにショッピングセンター内なので夜遅くまでお店も営業・・・小腹が空いた時にちょっとつまめるようにとレッスンの時に焼いたくるみぱんをオーダー。30コ焼くので1回10コ、3回に分けて焼いていま～す焼きたてくるみぱん

Jun 24, 2009

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* 氷壁（井上靖著） *

今日のおすすめはこちら氷壁改版 designed by benio* にほんブログ村 34冊目・読破（「BOOK」データベースより）奥穂高の難所に挑んだ小坂乙彦は、切れる筈のないザイルが切れて墜死する。小坂と同行し、遭難の真因をつきとめようとする魚津恭太は、自殺説も含め数々の臆測と戦いながら、小坂の恋人であった美貌の人妻八代美那子への思慕を胸に、死の単独行を開始する…。完璧な構成のもとに雄大な自然と都会の雑踏を照応させつつ、恋愛と男同士の友情をドラマチックに展開させた長編小説。★★★★久しぶりに登山、山が舞台の小説です。以前、はまりにはまってお気に入りの作家さんとなった笹本稜平さんの作品は舞台が同じ山であってもミステリーでハラハラドキドキ感を楽しめましたが、今回のこの氷壁改版は男の熱い友情と恋愛を絡ませてじっくりと読ませる・・・そんな感じの1冊ですね。この作品は過去に何度かテレビドラマにもなっていて、最近では数年前にNHKで玉木宏さんと山本太郎さんが主演されていました。氷壁(DVD) ◆20%OFF！当時からこの作品を読んでみたいと思いつつ今日まで来てしまいましたが、やっぱり読んでみて正解でした。ドラマでは残念ながら（その当時見たいと思っていたのですが初回を見損ねて結局見なかった記憶が）あるのですが、どうやらドラマと原作とでは舞台や結末がちょっと違うようですね。ちょうどこの週末は主人が会社の研修とと兼ねて1泊2日で家を空けるので土曜の夜、1人ゆっくりDVD借りてきて観ようかしら（笑）話は原作に戻って、この小説は実際に起きた昭和30年の「ナイロンザイル切断事件」をモチーフとしていて、当時色々話題になったようです。私にとっては子供の頃から何度となく訪れたことのある上高地が舞台なので余計に親しみを持て読むことが出来ました。若い2人の登山家のうちの1人のザイルが切れ墜死するが、そのザイルは通常切れるはずがなく、自殺説、仲間のミスを庇うためにあえてザイルを切った・・・疑問を抱きながら魚津は亡き友人のために真相を追究していく。そこには亡き友人が愛した人妻、妹の2人の女性の恋愛感情を事件と絡ませて描かれていて、最後に魚津が過去を清算し新たな未来に向けての登頂へ1人出発するのですが・・・。彼が最後に残した手帳の手記、そして彼の上司の最後の言葉にはハンカチのご用意をこの小説はまだ私が生まれる前の昭和30年代のお話ですが、当時の街並みや人々の生き様など日本が東京オリンピックを目の前にして成長していく姿が描かれていて色々な面で読み応えのある1冊でした。最近の作家さんの作品ばかりでなく井上靖さんのような文豪と呼ばれる人の作品もたまには読んでみるのもいいなぁと思いました。

Jun 11, 2009

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* 操縦不能（内田幹樹著）＆苦手意識克服！？ベーグル*

今日のおすすめはこちら操縦不能内田幹樹さんの作品はこちらで取り揃えています designed by benio* にほんブログ村 30冊目・読破（「BOOK」データベースより）北朝鮮からの亡命者を乗せたワシントン行き００２便は、大雪のため遅れて離陸した。その直後、機長二人が倒れ、コクピットには副操縦士の江波だけが残された。そして墜落の危機が訪れる。速度と高度を示す計器がなぜか狂いはじめたのだ。万策尽きた江波に、救いの女神が現れる。元訓練生の岡本望美が、地上のシミュレーターで“一緒に飛ぶ”というのだ。最も危険な夜間飛行が、いま始まる。 ★★★★前回のパイロット・イン・コマンドに引き続き同じく航空機のコックピット内が舞台の操縦不能、改めてこの手のハラハラドキドキ作品は好きだわ～と思った作品です（笑）実際問題としてはあり得ない、いや絶対にこんな事あったらいけないことなのですが、成田発ワシントン行きのジャンボジェットが飛行中、機長二人が中毒で倒れてしまう。食中毒か？それとも何かのウィルス？（今、タイムリーな話題ですが）、それとも炭素菌？こんなパニックの中、成田に引き返そうと操縦桿を握るのはまたまた前作パイロット・イン・コマンドで大活躍だった副操縦士の江波。一体彼はどうしてこんなに危機ばかりに遭遇するのでしょう（笑）しかも成田に引き返す途中何者かの工作により、高度も速度も計器が狂ってしまい・・・季節はクリスマス間近の冬。で降りられる空港も見つからず、江波の絶体絶命の危機に気付き訓練施設で訓練用のシュミレーションを使い必死に扱う元女性初のパイロット訓練生の望美。考えてみればパイロットの方たちもどこかで訓練をして、車で言う自動車学校のような訓練施設がないと大空を乗客を乗せてなんて操縦できるはずがなく、そういう施設があることも知らなければ、現在進行形で空を飛んでいる航空機と全く同じ条件で同じ風景で地上で「飛ぶ」ことが出来るなんて、本当にそんなことができるなんてしりませんでした。この2人の危機脱出のスリル感、ドキドキは読んでいてとても面白いのですが、（当たり前ですが）コックピット内のことが素人では全くわからないので専門用語が多く出てくるので雰囲気を掴むだけで、細かいことは良くわかりませんでした（笑）でもこれだけでも充分楽しめる1冊です。それにしても・・・メインがこの危機を脱することにおいているので亡命者のことがうやむやになってしまったのがちょっと残念ですが。やっと半年近く図書館予約で待った帚木蓬生さんのインターセックスの順番が廻ってきました新作は人気があるようで（なのに名古屋市図書館の在庫冊数が少なすぎる）なかなか予約順が廻ってきません久しぶりに大好きな作家さんの新作なので楽しんで読もうと思っていますが、厚みあるし読む時間があるかどうか最近 Kitchen はベーグルを上手く焼けるように・・・と密かに特訓中ですやはりベーグルは人気メニューの1つのようで自宅レッスンでも皆さんからリクエストをいただいているのですがまだどうしても人前で作る自信がなくて・・・密かにベーグルの師匠と尊敬している TANEぱんさんに失礼は承知でこっそりベーグルを上手く焼く秘訣をお聞きしたら快く伝授していただきアドバイス通り焼いてみました何度か TANEぱんさんベーグル試食させていただいたのですが本当にもっちり感があって、ツヤのあるきれいなベーグルなんですチョコマーブルベーグル♪まだまだ師匠のようなベーグルには遠いですが、それでもお肌はいい感じにピカピカに焼きあがりましたお味も最高～　それでもまだまだベーグル修業に励む Kitchen でございます

May 24, 2009

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* 最悪（奥田英朗著） *

今日のおすすめはこちら最悪他にも奥田英朗さんのお勧め本はこちらで揃えています designed by benio* にほんブログ村 19冊目・読破（「BOOK」データベースより）不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説、待望の文庫化。 ★★★★★ 本日1件目の日記はこちらからどうぞ最近、読書をする時間がなかなかとれずに1冊読みきるまでに時間がかかるようになりました前作は5巻までのかなりの長編作だったので、久しぶりに気楽に読める作品と思い、去年お腹を抱えながら大爆笑して読んだ奥田英朗さんの空中ブランコやイン・ザ・プールに引き続きブック○フで買い溜めてあった最悪、こちらも期待して読んでみました過去2作（空中ブランコイン・ザ・プール）のようにお腹を抱えて・・・という内容ではありませんが、それでも奥田ワールドの魅力にひきつかれてあっという間に読むことが出来ました。長い人生の途中にはまるで天中殺のようについていない時期って1度や2度は誰にでもきっと経験ありますよね今回はそれぞれ、全く生きていく世界、価値観の違う3人・・・下町の零細企業の下請け工場の社長・某銀行OL・そしてパチンコで生活をしている無職の若者にとってのまさに【最悪】と言える出来事が次々とこれでもか・・・と言うほどに身の上に降りかかってきます。物語の中ほど過ぎまではこの【最悪】な3人がどう結びつくのか謎でしたが、これが思いもかけぬ所で接点が出来、何故か3人が4人になり、この4人がハチャメチャで1つの線となり、信じられないようなとんでもない大ハプニングを起こします（笑）ここまでくるともう奥田ワールドまっしぐらで、もうテンションでこれは最後はどうなるのと読みながら妙に心配してしまうくらい収拾がつかない、そんなドタバタ振りでした登場人物1人1人の描き方がとても上手く、作品自体も600頁を超える文庫本にしては厚みがある作品ではありますが、肩がこらずに読める作品ですね。ちょっと何かに疲れたとき、嫌なことなど【最悪】なことがあっても、読んだら少し気持ちが晴れるそんな1冊だと思いましたさてさて、読みたいと思ってブック○フで買い求めた本が本棚にぎっしり並んでストックされているのが溜まってきましたそろそろ本格的に在庫整理しないと本棚の私のスペースがなくなりそうなので、ストックされている中から次に選んだのがこちら。ぼんくら（上）ぼんくら（下）luumamaさんがよく読まれている宮部みゆきさんの時代物です。ブログで紹介されていたお勧め作品を数冊ストックしているのですが初の時代物という事で読みやすそうなこちらをまずは選んでみました感想はまた後日・・・

Apr 15, 2009

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* 沈まぬ太陽 1～5巻（山崎豊子著） *

今日のおすすめはこちら山崎豊子さんの作品はこちらで紹介しています designed by benio* にほんブログ村 18冊目・読破 5巻分ですので長くなります。この作品に興味のある方だけどうぞ（「BOOK」データベースより）広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。（第1巻）パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす…。（第2巻）十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻。「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しかし、それは終わりなき暗闘の始まりでしかなかった…。（第4巻）会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される―。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ！。（第5巻） ★★★★ほぼ2ヶ月近くかかって全5巻、読みきりました上の紹介のデータベースをざっと読まれるだけでもこの主人公恩地に対する1企業の非常・不条理に腹立たしくなりますが、本当に読みながら悲しいやら悔しいやらいつの間にか自分自身がこの恩地元の妻・娘にでもなった気分、またもし自分の主人が恩地のような処遇を会社から与えられたら・・・などと色々考えさせられます。大きく分けて1・2巻は主人公恩地に対する卑劣な「流刑の地」廻りの海外赴任、3巻は航空業界でも最悪の飛行機事故、日航機墜落事故。そして4・5巻は政官民とが暗闇で絡む中、国民航空を立ちなおそうとする新会長の国見をはじめとした恩地たち対国民航空の首脳陣との確執・・・といった感じで区切られています。またこの本は1企業（明らかにJALとわかりますが）をこと細かく山崎氏が長年に渡り調査してまとめあげた、小説でもあり半ば暗闇の部分で実際に行われていた出来事が含まれているだけに興味津々で読めました。詳しくはこちらで紹介されていますが実際の登場人物の名前を変えてはいるものの現実に存在した人物を登場させているだけにますますあの人が、この人が・・・と想像を膨らませることが出来ました。読まれた方なら判ると思いますが、泥沼体質になっていた国民航空にメスを入れるべく4巻から登場する会長・国見がすごく気になっていたのですがあの鐘紡の会長さんだったとは・・・また当時の総理大臣も実際には今での政財界、ニュースで耳にするあの方、この方が・・・それにしてもラストシーンはあまりにも恩地に対するどこまでも不条理な対応に怒り沸騰、涙が出てきてしまいました「自分の居場所はやはり日本にはなかった・・・」小説だけの世界ならともかく、現実にモデルとなった日航での人物がいらしたという事に驚きとある意味巨大勢力に対して勇気を持ち続けた力に尊敬します。この作品はどうやら今年の冬あたりに渡辺謙さん主演で映画化されるそうです。本になったことも映画化されることもかなりJALとは揉めたようですが（そりゃ内容からしてそうでしょうが・）スクリーンでは間違いなく渡辺謙さんがこの政財界を絡めた巨大1企業の勢力と戦う姿が大きく描かれることでしょう。ちょうど春、新社会人が街を歩いている姿を見かけるようになりましたもちろん描かれている時代背景から今の社会情勢、企業・労使関係などかなり異なる部分もあるかとは思いますがちょっと大変ですが長期に渡ってで読んでみるといいかもしれませんね。

Apr 8, 2009

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* 沈まぬ太陽 1（アフリカ篇・上）（山崎豊子著） *

今日のおすすめはこちら沈まぬ太陽（1（アフリカ篇・上）） designed by benio* にほんブログ村 14冊目・読破（「BOOK」データベースより）広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。★★★★全5巻シリーズのまずは1巻目を読み終えました主人公「恩地元」は労働組合の委員長を引き受けたがために、1企業の中であまりにも悲惨な過酷な人事異動で左遷に継ぐ左遷を受けることになる・・・。舞台となる「国民航空」というのはもちろん「J○L」のことであり、この小説は事実を基にして描かれた小説で（もちろん事実に反する部分もあるでしょうが）こういうあまりにも企業の身勝手な態度に、僻地を転々としながらも自分を慕う組合員や家族のために必死に耐え忍ぶ恩地という1人の企業戦士に何だか読みながらも心が痛み、怒りに涙してしまいます。全5巻あるので感想は全て読み終えてからにしようと思いますが、途中3巻ではあの御巣鷹山での航空史上最悪の日航機墜落事故も描かれていて、1巻を読み終えただけでも作家の山崎豊子さんの世界に引き込まれていきます。実はこの作品、以前に1巻目途中で読むのをやめてしまったことがあるのですがまた読もうと思ったのは、どうやらもうすぐこの沈まぬ太陽は映画化されるそうで（本屋さんの店頭で宣伝を見かけました）主演が渡辺謙さんらしく、途中読みとは言え私の記憶を辿っても、恩地元＝渡辺謙がピッタリ当てはまるキャストで、是非映画化されるまでに読破しておきたいと思ったからなんです最近バタバタしていてあまりゆっくり読書タイムが取れないのですが、まだまだ長期戦、ゆっくり山崎豊子ワールドに浸りたいと思います（笑）お・ま・け少しずつベランダが賑やかになってきました寒い冬の間、彩を与えてくれていたガーデンシクラメンもまだ元気です。ビオラも負けてはいません（笑）そして何よりも春になって一層元気になったのがゼラニウム。赤にピンクに白にと咲き誇って蕾もいっぱいついています早く暖かくなって春のベランダを楽しみたいです

Mar 13, 2009

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* 空夜（帚木蓬生著） *

今日のおすすめはこちら空夜帚木蓬生さんの他の作品はこちらからどうぞ。 designed by benio* にほんブログ村 13冊目・読破（「BOOK」データベースより）不倫を越えた純愛を描くかくも美しき長編小説幼ななじみの慎一が診療所の医師として戻り、真紀の心は波うつ。夫に仕事に疲れていた病弱な彼女に、生きる歓びが甦る。絢爛たる桜、一面の菖蒲、燃え上がる櫨（はぜ）の並木……、見慣れたふるさとの風景も色づいて見えてくる。四季の移ろいの中に揺れ動く大人の純愛を描いた、柴田錬三郎賞受賞作家の名作ロマン。★★★★前回の読書日記空山に引き続き空夜を読みました本来、この空夜が1作目でこれを読むと後の空山での登場人物の成り行きなどが詳しく理解できるかとは思いますが順番はどちらでも充分楽しめる作品でした。物語は2組の男女、過疎化された田舎の村で代々ワイン製造業を営む家に生まれ育った1人娘の真紀と幼馴染で20年ぶりに村の診療所に赴任で戻ってきた慎一、そして町でブティックを営む俊子と農業試験場で研究員をしている達士のそれぞれの大人の純粋な恋愛が交互に福岡の山間の地方の四季折々の風景と共に描かれていくのですが、共に女性は夫に色々と悩みを持っているとは言え夫と子供がいる身。いわばひと言で言ってしまえば妻の不倫という事になってしまうのですが、この作家帚木蓬生さんとしては初めての恋愛小説ですが変にいやらしさも無くとってもきれいに大人の恋心を描いていて、あまり普段恋愛小説を読まない私でもほんのりと子供の頃の初恋だった・・・クラスメートの男の子のことを思い出したり、何だか読み終えてもとてもすっきりとした、肩の張らない恋愛小説でしたただ・・・ラストで1組は結ばれたのにもう1組は悲しい結末になるのがちょっと可哀想ですが。そして何よりも続編の空山でも描かれているように季節ごとの情景がとってもきれいに表現されていて、桜の散りゆく様や紅葉の燃えるような真っ赤な様子、そして慎一のアイディアで村おこしで始めた夏祭りに薪能、ワイン祭り・・・どれもが物語の中を飛び出してこの地に訪れてみたくなる、ちょっと日々に疲れた時に読みたい、そんな想いにさせられる素敵な作品でした最近、気がつくとシリーズ作品を選ぶようになっていて、次は以前から読んでみたいと思いつつシリーズが多くてなかなか手に取れなかった山崎豊子さんの世界を少し楽しんでみたいと思っています。山崎豊子さんと言えば代表作は白い巨塔や華麗なる一族（上巻）32刷改版ですが、白い巨塔は以前に読んだので（もちろん旧も新もドラマでもしっかりチェックしましたし・笑）今回は手始めに沈まぬ太陽（1（アフリカ篇・上））を読み始めましたこれは大作で5巻にわたっていて、かなり以前に一度1巻の半分くらいまで読んで脱落した経験あるだけに今回は全巻読破したいと思いつつ、まずは1・2巻を図書館で借りてきました余談ですが・・・WBC、中国戦はどうなることかと思いましたが今日の韓国戦、幸先良く不振だったイチローが活躍し始め何だかいい感じですね～野球大好きな Kitchen にとっては球春間近、プロ野球開幕の前にWBC2連覇達成のために応援中です（笑）

Mar 7, 2009

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* 空山（帚木蓬生著） *

今日のおすすめはこちら空山帚木蓬生さんの他の作品はこちらからどうぞ。 designed by benio* にほんブログ村 12冊目・読破（「BOOK」データベースより）鮮烈な出会いと別れから五年。亡き恋人・達士との思い出を求めて菅生連山を訪れた、草野市議の俊子。しかし、そこで見たものは巨大なごみ処理センターの工事で変わり果てた山の姿だった。美しい山を守るため、友人の真紀や医師の慎一たちとともに立ち上がった俊子だったが！？『空夜』に続く長編問題作。 ★★★★今年になってからハードボイルドに取り付かれて　シリーズ物を読み続けましたがここでちょっとブレイクタイム、私の大好きな作家さんの1人帚木蓬生さんの作品が読みたくなり図書館で借りてきました。今まで読んだ　帚木蓬生さんの作品はこちらで紹介しています。この作家さんはとても変わっていて東大卒のTBS入社のテレビマンを経て、医学部に入り直して現役精神科医をしながら小説家・・・だからなのか医療ミステリーから命の重さを問う人種問題、ナチスドイツの絡む歴史ロマンまで幅広いテーマを扱う作品が多く、今回もまた新たなテーマ、「ゴミ処理施設による環境破壊」そして「過疎地域における地域おこし」が大きな2大テーマとなって物語が進んでいきます。読み始めてから知ったのですが、この作品は前作空夜の続編となっていて、前作では（こちらはまだ読んでいないのでこれからが楽しみなのですが）大人の純愛が描かれているのに対して、空山では今1番誰もが考えないといけない問題であるゴミ問題をとても上手く、そしてここで登場する村の桜、ワイン工房、田舎道、神社・・・などがまるで目の前に思い浮かぶ感じに美しく過疎の村での日本独特の四季の移り変わりの景色と共に映し出していて、なおかつ私達1人1人の読者に強くゴミ問題を意識させようという問題提起をしているすごい構成だと思います。物語の後半でゴミ問題提起をした女性市会議員俊子、診療所医師真一、村長、そして住民ひとりひとりが立ち上がり、利権に絡む産廃業者やその影響を受けた市長、その場逃れの行政などに対して訴える姿はまるでどこかの市町村で実際に起きている出来事のように思えます。舞台は福岡県のとある村なのですが、この作者帚木蓬生さんは福岡出身の方だけにひょっとしたら生まれ故郷を、そして大人の純愛を貫くのは診療所の医師・・・何だかちょっとだけご自分に近い何かを描いているのかしら・・・物語の中で登場するワイン祭り、薪能に行って見たい・・・そんな思いにさせる1冊でした大人の純愛編、空夜も早速読もうと図書館で借りてきました。

Mar 1, 2009

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* ヒトラーの防具上・下巻　（帚木蓬生　著） *

今日のおすすめはこちらヒトラーの防具（上巻）ヒトラーの防具（下巻） designed by benio* （「BOOK」データベースより）東西の壁が崩壊したベルリンで、日本の剣道の防具が発見された。「贈ヒトラー閣下」と日本語で書かれ、日本からナチスドイツに贈られたものだという。この意外な贈り物は、国家と戦争に翻弄されたひとりの男の数奇な人生を物語っていた―。１９３８年、ベルリン駐在武官補佐官となった日独混血の青年、香田光彦がドイツで見たものとは、いったい何だったのか。父の国であるドイツの現実に、次第に幻滅を覚えてゆく香田。ついに成立した日独伊三国軍事同盟も、彼の思い描いた祖国の進路ではなかった。迫害に怯えるユダヤ人女性・ヒルデとの生活にささやかな幸福を見いだしたのも束の間、居合術をヒトラーの前で披露する機会を与えられたことをきっかけに、香田の運命は大きく狂いはじめた…。清冽なヒューマニズムで貫かれた大作ロマン。★★★★★ 2,3冊目・読破年末年始に読んだ本をUPします。結局、年末に風邪で少しダウンしていたこともあって今日紹介する上下巻ともう1冊の計3冊を読むことが出来ましたさてさて、久しぶりに帚木蓬生さんの作品を読んでみました。これは本当にすごい　ずっとこれからも私の中で歴史ミステリーとして心の中に残る作品だと思います。物語の始まりは、本のタイトルにもなっているように，「贈ヒトラー閣下」と日本語で書かれて残っていた剣道の防具と束になったノートが東西の壁が崩壊したベルリン市内で見つかったことからはじまります。時は1938年、当時ベルリン駐在武官補佐官として日本から異国の地、ベルリンへ旅立ったドイツ人を父親に持つ香田光彦が第2次世界大戦へと進む最中に残した手記が物語の軸となっています。「人間としての尊厳とは何なのか？人が生きる意味は何なのか？」をテーマにナチスがドイツにもたらした災厄とナチス崩壊までが香田光彦の、いや1人の冷静な目を持つ日本人外交官として描き出かれています。途中、ドイツかぶれの上役、内地（日本）との現状の温度差から情報を伝えても現状を理解できずに内地とのジレンマに翻弄する姿、またユダヤ人は強制収容の最中、光彦が愛し最後まで共にと隠し続けたユダヤ人女性、また人種差別なく本来のドイツをずっと愛していた人々・・・最後の最後まで精神疾患の患者を守り続けた兄・雅彦・・・それぞれがナチスドイツに怒り、悲しみを持ち、敗戦の道へと進んでいることに気付きながらも日々必死に毎日を生き抜いていく様は、今こうして何不自由なく新年を晴れやかに家族友人と迎えて幸せな暮らしが出来ているのも彼らのこういった歴史的過去があった上でのことだとあらためて考えさせられ涙する一面もありました。そして後半には日本軍側が、日本の戦況が悪くなってきてヒトラーに日本に協力を願うべく贈った1本の真剣がこれまた光彦の運命を変えていくことになり・・・。ただ、この上下巻は戦争・ナチス・ユダヤ人残虐・・・などなど言葉を並べると重苦しい内容の物語という感じになりますが、実はすごく前向きで読み終えてからもすっきり出来るような、そんな素敵な作品でした。唯一気がかりなのはこの武官補佐官・香田のその後の行方がわからないこと・・・小説とわかっていつつも、何とか生き抜いていてほしいと願ってしまいました。最後の後書きで初めて知りましたが、このヒトラーに贈られた剣道の防具は実際に日本から贈られたものとして残されているそうです。壮大な歴史ミステリー、歴史ロマンがお好きな方はおすすめ、是非読んでみる価値のある2冊でした。こちらも感動作でお勧めですアフリカの瞳アフリカの蹄そして・・・やっと読書好きな皆さんが昨年ずっとお勧めされていた百舌の叫ぶ夜を読み始めました

Jan 5, 2009

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* 神々の山嶺（夢枕獏著） *

神々の山嶺（いただき）（上）神々の山嶺（いただき）（下）（「BOOK」データベースより）カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは？その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂だった。生物の生存を許さぬ８０００メートルを越える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山に攀るのか？永遠のテーマに、いま答えが提示される。柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典★★★★★ 先日家事をしながらラジオを聴いていて大好き俳優・児玉清氏がこの小説を紹介されていたんです。この作品は私が大好きな作家・笹本稜平さんがよく描かれている山岳ミステリー、冒険ミステリーのジャンルの中では1番の原点の作品で、山岳小説＝神々の山嶺（いただき）と言われているほどです。笹本さんの作品を色々読んでいて、後書きに数回この小説の名前は出てきていたので気にはなっていたので早速図書館で借りて早速読むことに・・・。上下2巻ですが、読み始めたら止らず、止めることができず上下2冊をこの3連休で読みきってしまいました。とにかく感動作！！　おそらく今まで読んだ中でも、これから出会う作品の中でもベスト3 に入る作品に出会った、おそらくこれから友人・知人に「お勧めのは」と聞かれたら迷わずこの本神々の山嶺（いただき）（上）を出すと・・・そう思います。想像もつかないような8000メートル級の冬山の世界なのに、描写がリアルでその過酷さがまるで自分が味わっているかのようにリアルで、冬山登山のすざましさが描かれています。この作品は泣けます。本当に泣けます。偶然ネパールの質屋で見つけた1台のカメラ。登山家であり、山岳カメラマンでもある深町はこのカメラの持ち主であった歴史的登山家で遭難死を遂げたマロニーの謎を追うために、このカメラの足取りをたどることに・・・。そこで出会う1人の日本人登山家、羽生丈二。彼は何故山に登るのか、生きていくための、人としてのありとあらゆる物を捨て去り何故山に執着するのか・・・。冬山登山と言うとあまり興味も無いし、過酷、壮絶、男臭さ・・・が際立ってしまうかもしれませんが、この作品はそれ以上に人間味、人の生きるすべ、生き様などがありありと表現されていて、登場する羽生丈二という登山家に惚れ惚れしてしまいます。人間の何たるかを、考えさせる読み応えある1冊です。読み終えてから知ったのですが、この作品はマンガとしても出版されているようです。図書館で借りた本だけに、この作品は手元に残しておきたい・・・きっとブック○フで購入するだろうな～（笑）

Nov 24, 2008

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* 思い出の1冊、そして大好きだったドラマ・・・ *

寒くなりましたね・・・温かい紅茶でひと息いれませんかもう何年前に読んだ作品でしょう・・・確か短大時代に通学途中のバスの中で夢中になって読んでいた小説無影燈（上）改版おそらく私が初めて読んだ医療系の小説だったと思いますが当時は読書には全く興味も無く、分厚いハードカバーの小説を読みきることは難しいのでは・・・と思っていたのに、ストーリーに惹かれて、そして渡辺淳一さんの世界に夢中になって読んだ1冊だったような・・・。（「BOOK」データベースより）直江は大学病院の講師まで務めた優秀な外科医であったが、何故かエリートの道を棄て、個人が経営するオリエンタル病院の一医師として働いていた。どこかニヒルな影のある直江に惹かれた看護婦の倫子は、やがて彼と深い関係を持つようになったが、それでも容易に人に心を開こうとしない直江に恐れのようなものを感じていた。生命の尊厳と愛のかたちを考えさせられ、また医師として自らの命が尽きるまで患者と向かいあう姿に涙なくしては最後まで読めない、時代背景は多少古いのですが当時話題になったベストセラーで何度も何度も読み返して、20年近く経った今でもを持っている思い出の1冊なんです。そしておそらく今現在も大好きな作品のベスト5には選ぶだろう作品なんです。それから忘れた頃の数年前、この小説を元にしてドラマ化されました・・・白い影　1 本当に偶然ですが役者として大ファンのSMAPの中居クンがこの直江庸介役を演じてかなりの話題作となり、何でもラストシーンの舞台となった北海道の支笏湖には未だに彼のお墓があってお墓参りするファンがいるとかいないとか・・・（笑）（余談ですが彼は普段バラエティで見るおちゃらけた姿でなく、数少ないですがドラマで見せるシリアスな役は抜群に上手い・・・と思っているのですが）主人には呆れられていましたが私も何を隠そうドラマ最終回では思わず号泣していた1人でした・・・そんなドラマが今日から地元TV局で再放送されているようです・・・。たまたま久しぶりに父の病院の付き添いで某大学病院の待合室で読書をしながら待っているとドラマが始まり、思わず久しぶりに1時間見入ってしまいました（笑）普段は朝の忙しい時間帯、なかなか再放送を見ることも出来ないでしょうが何だか久しぶりに1人そっともう一度このを読み返して、ドラマに浸ってみたくなってしまいました（笑）それにしても・・・このドラマ、病院で流していいものだろうか・・・と余計な心配をちょっとしてしまった私でした。

Nov 10, 2008

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* イノセント・ゲリラの祝祭　（海堂尊著） *

イノセント・ゲリラの祝祭海堂尊の原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場！！映画化、テレビドラマ化もされた第４回『このミス』大賞受賞作の『チーム・バチスタの栄光』は累計３２０万部突破、続編の『ナイチンゲールの沈黙』も１４０万部を突破し、驚異の新人と謳われる海堂尊。彼の原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場です。今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み！？グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか・・・。１年半ぶりに帰ってきた彼らの活躍に乞うご期待を・・・★★★★★現在火曜10時からフジテレビ系で放映されているドラマ・チーム・バチスタの栄光（上）の原作者・海堂尊先生の最新作を早速読んでみました～いままでに読んだ海堂尊作品はこちらで紹介しています。先週金曜日に売れ筋ランキングは1時間ごとに更新中！楽天ブックスさんから届いたばかりで、図書館で借りて読み始めたのがあったのですが、読みたい病を抑えきれず（笑）先に新作を読むことに・・・。今回はコチラのブログに遊びに来てくださる多くの読書好きな皆さんはこぞってこの海堂先生の作品の大ファンの皆さんおそらく・・・私が読んだ1番のりかなと思うので今回はストーリーや感想は読んでいただいてのお・た・の・し・みにしておきましょう（笑）ただ、今回もやっぱり海堂先生、ファンの期待にしっかり応えてくださっています（笑）白鳥さんが厚生省でかなり頑張っています・・・どうも白鳥さんを小説で読んでいても＝仲村トオルさんをイメージするようになりましたそして今回も色々過去作品とリンクがありますよ～最初の流れがどっかで読んだことあるなぁ・・・と思っていたら、このミステリーがすごい！（2008年版）の中で掲載されている初の書き下ろし短編　東京都二十三区内外殺人事件とリンクされています（笑）あっ、もちろんこのミステリー部分はかぶっていませんのでご安心を～おそらく・・・作者海堂先生が今まで色々と作品を通じて訴えたかったこと、その根源がこのイノセント・ゲリラの祝祭だと思いました。是非是非皆さんも海堂ワールドをお楽しみくださいねもう読まれましたか　海堂シリーズ螺鈿迷宮　ブラックペアン1988 ナイチンゲールの沈黙（上）

Nov 9, 2008

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* 太平洋の薔薇（笹本稜平著） *

太平洋の薔薇（上）太平洋の薔薇（下）（「BOOK」データベースより）伝説の名船長・柚木静一郎は最後の航海を迎えていた。横浜への帰路を襲った海賊の罠。船を乗っ取った彼らの目的は、積荷や身代金ではなかった。裏で、悪名高いテロリストが糸を引いていたのだ。乗組員の命を楯に取られ、柚木は無謀とも言える嵐の海への航海に挑んでいく。同じ頃、ロシアでは１００トンにも及ぶ、史上最悪の生物兵器が盗み出されていた―。海上保安監である柚木の娘・夏海と同僚たちの必死の追跡に、荒れ狂う海が立ちはだかる。さらに追い討ちをかけるように、悪夢のような事故が！いずれ死ぬ運命なのか―絶望的窮地に追い込まれながらも、柚木と乗組員たちは、テロリストの野望に命を懸け立ち向かう。男たちの熱い思いが胸を打つ！全選考委員の絶賛を浴びた、圧倒的迫力の大薮賞受賞作品。 ★★★★★上下2巻の作品です。早く続きが読みたくて仕方が無いのに最近なかなか読書タイムが取れずに、結局2冊読みきるのに少し時間がかかってしまいましたが一昨日ようやく読みきり感動に浸っています（笑）これは本当に凄い　凄すぎます　個人的な評価ではありますがいつもは5段階評価していますがこれは正直 7～8、いや10でも付けたいくらい最高傑作だと思います。そしてテロを扱うことが多い笹本さんの作品の中でも読みやすい作品だと思います。お気に入りの作家さん・笹本稜平さんの代表作ですが、私はもう1つの代表作天空への回廊から読み始めたのでまだこの太平洋の薔薇（上）太平洋の薔薇（下）はまだ読んでいなかったんです・・・。　今まで読んだ笹本稜平さんの作品はこちらで紹介しています。冒険小説がお得意の作家さんですが、今回は舞台は荒波を後悔する貨物船「パシフィック・ローズ」（別名・太平洋の薔薇）船長・柚木静一郎は今回の航海を最後に船を降りる決意をしていた。順調にラストクルーズをこなしていたが、突然前方に火災を起こしている船を発見することから物語が始まっていく・・・。火災を起こした船の乗組員を救助したパシフィック･ローズに待っていたものは実は救助した乗組員が世界を揺るがす大きな計画を企てていたテロリストだった。笹本さんの定番である過酷な舞台が今回もしっかりと描かれていて、これでもか！！と言うほどに台風・日本海の荒波・大寒波など等・・・パシフィック・ローズの船員たちの身に降りかかってきます。その都度訪れる困難を船長・柚木の冷静な判断、舵捌きによって乗り越えていくのですが、ラストには思いもよらない事態に・・・柚木船長の勇気ある行動に他の船員たち、夏海、そしてアメリカ・ロシア側のそれぞれの関係者、日本人船医・・・心動かされていく様子が繊細に描かれています。もう最後は涙・涙でハンカチ片手に読みふけってしまいました（笑）読み終えての感想、是非この作品は映画化してほしい1冊です。お気に入りの織田裕二／ホワイトアウトのように映画館のスクリーンで荒波を航海するパシフィック・ローズを観てみたい・・・と思ってしまいました。あらためてこの作家さんは私の読書のツボにはまっています（笑）おそらく今まで、これから読むの中でも私にとってはベスト3に入る作品になると思います～次に読み始めたのは緊急の場合はという大好きなメディカルミステリーですが、笹本さんの作品でだいぶ横文字の登場人物にも馴れてきたので！？初のチャレンジ、海外ミステリーの翻訳版を読み始めました。また読み終えたら感想UPしますね～

Oct 4, 2008

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* さまよう刃（東野圭吾著） *

さまよう刃（「BOOK」データベースより）長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。 ★★★★★本日2件目の日記は読書日記ですこれは・・・泣けます　法律の矛盾さ、あまりにも悔しくて本当に泣けます過去に読んだ、そしてこれからも色々な作品を読んでいくと思いますがその中でも印象深い作品として記憶に残る1冊だと思います。この作品は、少年はどれだけの犯罪を犯しても、守られ、重罪にはならない「少年法」という厚い壁・・・そして少年犯罪被害者の遺族の怒り、悲しみ、苦しみ・・・この2点がこと細かく、そして悲しいくらいにリアルに描かれていて、最近何かとニュースなどで話題になる「少年犯罪」と「法律の矛盾点」に読んでいて怒りを通り越す、激しい憤りを感じずにはいられません。未来ある少女が何の落ち度も無く無残な状態で殺され、残虐な事件の被害者としてプライバシーも無く扱われ、そしてその被疑者は少年だとわかった時からプライバシーを守られ、更生後は何食わぬ顔で毎日を暮らすことができる・・・いや、被疑者が少年でなくても一般成人だとしても司法で裁かれるから納得いくか、と言われたから決して納得できる物であるはずが無く、この父親・長峰のように自らの手で復讐を果たしたく思う気持ちは痛いほど理解できます。登場人物1人1人の描写がとても上手く、捜査する担当刑事の正義と法との行き場の無い葛藤、同じ子を失った親として長峰の復讐を果たさせるため、心の中では葛藤しつつも匿う和佳子、同じ少年グループの手によって娘を自殺に追い込まれたタクシー運転手・・・また加害者少年側の親の放任主義への憤り、そして今の少年少女を表すあまりにも無責任で自己中心的な態度、これも悲しいくらいにリアルに描き出されています。テーマが重いだけに面白い作品と片付けてはいけないのですが、事件の始まりから終わりまで一気に読めてしまう、すごい主人公に感情移入できる作品です。ただ・・・結末があまりにも悲しい・・・ラストに心落ち着かせて、少しでもあたたかい気持ちを取り戻すチャンスがあったのに・・・自分なりに読んでいてラストシーンはどうなるのか色々想像してみたものの、やはり犯罪被害者（結果的には被疑者になるが）はどんな結末を迎えても未来永劫苦悩が残るだろうが、それにしても・・・空しさ、やるせなさ、悔しさなどなど色々な感情が残る作品でした。これはテーマは重くても読みやすい1冊です　是非実際に手にとって読んでみて、考えてみてください。早く読みたいのになかなか図書館の予約順が来ないんです・・・白夜行この2冊、原作を先に読むかドラマ・映画を先に観るかどうしましょう・・・この秋にドラマ化決定　流星の絆容疑者Xの献身もうすぐ映画公開！！　こちらは大好きな福山クン主演だから映画観たいの～

Sep 22, 2008

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* 聖ジェームス病院（久間十義著） *

聖ジェームス病院（「BOOK」データベースより）聖ジェームス病院は、慢性的な人員不足にあえぎながらも、地域中核病院として機能してきた。東翔平も研修医として、懸命に務めている。腹痛の症状で救急外来に訪れた患者を診た東だが、快方に向かった矢先、その患者は急死してしまう。一方、病院内では、新薬を巡る問題や院内感染など、さまざまな問題が発生していく。現代医療の問題を正面から見つめた意欲作。 ★★★★他に読みたい1冊（東野圭吾著白夜行）を借りに図書館に行ったところ、あいにく貸し出し中で手ぶらで帰るのもなんだから・・・という事で色々を物色していて目に付いた1冊が聖ジェームス病院以前に読書好きの sa～raさんのところで紹介されていて作家さんとタイトルを覚えていたので借りてみることに・・・この作家さん久間十義氏は読むのは初めてですがストーリーは私の好きなメディカル物だったのであっという間に読むことが出来ましたタイトル通り地域に密着している中規模総合病院である聖ジェームス病院が舞台。ストーリーはまぁメディカル物ではお決まりになりつつある新薬投薬による副作用、またその新薬開発までの治験、製薬会社の裏側などなど・・・それでも正義感あふれる研修医の東翔平、そして同期の長谷川の若さゆえのまっすぐに医療に立ち向かい、疑問を提示する姿がとても好感が持てましたそしてもう1つ他のメディカル物ではあまり取り扱われていない面として製薬会社株のインサイダー取引という裏の一面が描かれていて、株取引にあまり詳しくない私でも現実問題として新薬を発表したばかりの製薬会社の裏側ってこんな事あるかも・・・なんてちょっと考えてしまいましたただちょっと残念なのが、インサイダー絡みの製薬会社の裏側や新薬にまつわる裁判沙汰、そして院内感染疑惑などどれを1つとってもメインのストーリー仕立てに出来る内容が同時期に並列で描かれているので、どれもがもう少し深く掘り下げてもよかったのかな・・・なんてメディカル好きは思ってしまいますが・・・。他にも久間十義氏の作品は興味ひかれる作品が多いですが、今回の作品に限っての感想では、今まで私が読んだメディカル物（ミステリーも含めて）現役医師の方や医師免許をお持ちの言わば医療に接していた方や勉強されていた方が多いのですが、この作家さんは全く医療とは関係の無い方のようなので、ここまで内部を描かれているのは相当ご自身で勉強されたのでは？と思いましたこちらも読んでみたい本です生命徴候あり刑事たちの夏（上）

Sep 2, 2008

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* ひかりの剣　（海堂尊著） *

　ひかりの剣（「BOOK」データベースより）バブル景気真っ盛りの１９８８年、東城大医学部剣道部の猛虎、速水晃一、帝華大医学部剣道部の伏龍、清川吾郎、剣の才能を持つふたりの男が、全存在をかけて戦う。そしてその戦いの陰には、帝華大から東城大佐伯外科に招聘された阿修羅、高階顧問の姿があった。医療ミステリーの旗手が放つ、初の青春小説。★★★お気に入りの作家さんの1人海堂尊氏の新作が出たという事で早速一気読みしてしまいました・・・読み出したのが深夜近くだったのが幸か不幸か、食べだしたら止らないスナック菓子のようなテンポの良さでついつい読みふけってしまって、朝方までかけてほぼ徹夜状態で読破してしまいましたこのひかりの剣も他の作品と同じく色々登場人物がリンクされていて所々プッと噴出してしまう面白さが備わっていて読み応えは満載でした。時代はそれぞれの先生の若かりし頃、医学部学生の頃のお話です。後の東城大学医学部を背負って立つ将軍、速水先生（今回の主役）・グッチーこと田口先生・ガンガントンネルの大魔神、島津先生のそれぞれ学生時代・・・それぞれ、こちらので大活躍されています彼ら3人を実習でお世話することになる新人ドクター世良先生＆世良先生の指導医の渡海先生・・・それぞれ、こちらので大活躍されています今回のもう1人の主人公・帝華大学医学部の清川先生の学生時代こちらので大活躍されていますそして、何冊か読んでみて1番美味しい役どころなのは実は高階先生だったりするのでは・・・このひかりの剣は人気作家海堂尊氏の作品なのできっと多くの皆さんが読まれると思うので内容はデータベースで紹介されている分だけにしておきますが、相変わらずのペースであっという間に読めてしまう作品でとても面白かったのですが、私としてはやっぱり今までの作品のようなミステリー仕掛けのストーリーの方が面白かったかな・・・初の青春小説という事のようですが、ミステリー仕掛けじゃなくただの青春小説だったら海堂さんじゃなくてもいいかな・・・なんてちょっと思ってしまいました。やっぱり現役ドクターならではの切り口で、しかもダークになりがちなメディカルミステリーを面白おかしく、興味深く切り込める唯一の作家さんだと思っているだけにやっぱり次作はミステリー仕立てにして欲しいなぁ・・・。さぁお次は何を読もうかしら・・・少し予定が詰まっているのでなかなか時間が取れなくなりそうだから、本棚の在庫整理としてまだ読んでいない順番待ちのを少しずつ制覇して読み片付けていこうかしらそ・それにしても眠たい・・・

Aug 19, 2008

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* 還るべき場所（笹本稜平著） *

涼しげなデザート片手に一息つきませんかお盆休みにはいりましたね皆さん帰省やレジャーなどで高速道路も朝から渋滞のようですが目的地まで気をつけてお出かけくださいね。我が家の主人は明日からが会社の夏休みなので、主人の実家のお墓参りや近場の温泉に日帰りで出かけたり、あとはリビングの模様替えなどをしながら過ごそうかと思っていますその前に今晩は、星野JAPAN ですよね　宿敵、強敵キューバを倒して最後の年に金メダルを持ち帰ってきて欲しいです我がドラゴンズからの、川上・岩瀬・荒木・森野選手の活躍を期待しています還るべき場所（「BOOK」データベースより）恋人の命を奪ったＫ２。男は過去に立ち向かうため、この山へ還ってきた。魂の糧を追い求める人々感動の「山岳小説」誕生。　★★★★★作家・笹本稜平の新作還るべき場所をよみました　今までに読んだ作品はこちらで紹介しています。山岳ミステリーを多く手掛けている笹本さんですが、今回はミステリーではなく純粋な山岳小説です。私は山登りのことはあまり詳しくないのですが、それでも世界中のクライマーの憧れの地として名前だけは知っている K2 が舞台となっています。主人公の矢代翔平は4年前にクライマー仲間の友人達と共に一緒に挑んだK2で恋人を滑落で失っていた・・・当時K2に一緒に挑み、山岳ツアーを主催する友人の依頼で山岳ガイドとして亡き恋人が眠る山・K2に再び挑むことに・・・。ツアー参加者はそれぞれに悩みを抱え、山に対する深い思いを抱きながら集まった人々。順調に見えた山岳ツアー、しかしこのツアーの行方は・・・。「人は何故山にのぼるのか・・・」そして、この本のタイトル「還るべき場所」の答え、意味がこの中に凝縮されていて感動的で迫力のあるスケールの大きな冒険小説で定評のある笹本氏ならではの1冊だと思います。次に読み始めたのはこちらの1冊特効薬疑惑の抗癌剤久しぶりに霧村悠康のメディカルミステリーです。読み終えた感想はまた後日・・・。

Aug 13, 2008

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* マリア・プロジェクト（楡周平著） *

マリア・プロジェクト（「BOOK」データベースより）胎児の卵巣には、巨万の富が眠っている―。フィリピン、マニラ近郊の、熱帯樹林に囲まれた研究施設で、人類史を覆す驚愕のプロジェクトが進行していた。胎児の卵子を使い、聖母マリアのように処女をも懐妊させる、「マリア・プロジェクト」。生命の創出を意のままに操り、臓器移植にも利用しようというのだ。神を冒涜するその所業に、ひとりの日本人が立ち向かう。医学の倫理と人間の尊厳に迫る謀略エンタテインメント巨編。この作家楡周平氏の作品を読むのは初めてでしたが、このマリア・プロジェクトは私の好きな医学ミステリーでもあり、フィリピンを舞台にしたハードボイルドミステリーといった感じでもあり次から次へと読んでいくことができたなかなか読み応えのある1冊でした舞台はフィリピン・マニラのスラム街とマニラ近郊のジャングル内にある大手製薬会社の研究センター。妊娠22週目の胎児の卵巣にはすでに700万個の卵子が眠っている・・・この数は女性が一生に作る卵子の数であり、それが成長と共に減って思春期には 200万個になり、実際に排卵されるのは 400個ほどと言われている。もし胎児の状態の時に卵子を採取しそれを成熟させることができたなら．．．．．のタイトルになっているマリア・プロジェクトとは名の通り神の子を作るプロジェクトで、訳あってこの世に産声をあげることの出来なかった女児の堕胎児から卵子を取り出して成熟させ、受精させて代理母のお腹の中で育ててこの世に送り出す・・・という何とも末恐ろしい、有り得ないプロジェクトではあるのですが、このプロジェクトを成功させるぺく代理母となる少女をマニラのスラム街から拉致監禁して事件が始まっていく・・・一方、主人公・瀬島孝輔もかつて自分が愛した女性との間の胎児（訳あって堕胎児となるが）もこの計画に使われていることに気付き・・・。そして話はそれだけに及ばず、恐るべき方法で臓器移植がこの研究センターでは行われており、それは決して公に出来ない方法で。それは臓器売買では入手困難な移殖用臓器を確保するために、子供を産ませ育てるという計画＝臓器牧場計画医学的な観点から見れば奇想天外というか（仮にフィリピンやどこかの国で万が一、億が一、このような内容のことが行われていたら・・・いるはずがないとは思いますが）でも臓器売買の話は時々発展途上国では耳にする話でもあったりするのですが、鳥肌が立つような末恐ろしい計画の医療ミステリーでもあり、後半では拉致監禁された女性・子供たちを救助するべく立ち上がる主人公・瀬島孝輔をはじめとしてスラム街の仲間たちとプロの狙撃犯との銃撃戦は手に汗握る作りになっていて、読み物としてはとてもゾクゾクしながら読んでしまいましたのレビューなどをチェックしているとどうやらハードボイルド系を多く書かれている作家さんのようですがまた興味の沸く作家さんにめぐり合うことができました楡周平氏の他の作品はこちら　無限連鎖　再生巨流　　フェイク

Jun 19, 2008

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* ホワイトアウト（真保裕一著） *

ホワイトアウト（「BOOK」データベースより）日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、ふもとの住民を人質に、要求は５０億円。残された時間は２４時間！荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失で亡くした友の婚約者を救うために―。圧倒的な描写力、緊迫感あふれるストーリー展開で話題をさらった、アクション・サスペンスの最高峰。吉川英治文学新人賞受賞。まず最初に・・・読んで大正解でした～5月の連休の最中、主人と行きつけの！？ブック○フさんでを色々と物色していて私が手に取った1冊・・・ホワイトアウト数年前に織田裕二・佐藤浩市・松嶋奈々子出演で映画化されたホワイトアウト(DVD) ◆20%OFF！を映画館へ何度も何度も足を運んであのダイナミックで壮大なシーンの連続を観に行ったのにどういう訳か原作を読んでいなかったんですそれに数年前たまたま黒部を旅して黒部ダムにさしかかかった時に、バスガイドさんが「ここが映画ホワイトアウトのロケ地ですよ～」と案内してくださって夏の緑の季節でもそのスケールに驚いた記憶が・・・。一緒にいた主人は「何でいまさらホワイトアウトなの！？」と笑っておりましたがそんなお言葉は無視して早速ゲット（だって大好きな映画の原作本で読み応えありそうなのに100円コーナーにあったんだもん・笑）少なくとも記憶を辿れば3～4回映画館に足を運んだだけに、ストーリーなどは多少忘れているとは言えある程度わかっていたし、あの黒部ダム（ロケ地であり作品内では奥只見ダム）の猛吹雪・ホワイトアウト状態（雪原と雲が一続きに見える。太陽がどこにあるのか判別できなくなり、天地の識別が困難になる状態）やダムの内部の構造など、映画を観ていただけに読んでいてもわかりやすくすぐにその情景に入っていけました。ただ映画を観ていないと、素人では知り得ない難しいダムの内部構造などだけだとちょっとわかりにくいかもしれないので、是非DVDと合わせて楽しむといいのかもしれませんね。よく映画化されるとイメージが・・・という事もありますがこの作品に限っては映画も絶対に間違い無しですよそれにしても富樫輝男（＝織田裕二）はこれまた私の大好きな作品ダイ・ハード　新生アルティメット・コレクションBOX（ダイハード）のジョン・マクレーン刑事とかぶるんですよね（笑）極限の寒さの中、武装グループ、タイムリミットまでの時間との戦い、そして同僚を自分の判断ミスで失った後ろめたさ・・・。亡き同僚の婚約者を救うために果敢にテロリストに戦いを挑む姿は、読んでいても何度も「もういいよ。よくやったよ」と心の中で思ってしまいますが、それでも前へ進み続ける富樫に読み終わった後は涙ものでしたとても読み応えがあって素晴らしい作品なのに、ただ唯一この作品で納得いかないのが・・・テロリスト集団のリーダー宇津木が生き延びたこと・・・ってことはまだどこかで生きているんだから続編作って欲しいなぁ（笑）このの最後の解説に、「この本は2度読んで欲しい。1度目はストーリーを追うだけでいい。2度目は一行一行行間を感じながら読み取って欲しい・・・」と書かれています。まさにその通りで私ももう一度、じっくり2度目を読んでみようと思っていますこちらも面白かったです T.R.Y. トライ(DVD) ◆20%OFF！椿三十郎初回限定豪華版(DVD) ◆20%OFF！ *……………………………………………………………………………………* 昨日の夕食献立　牛肉コロッケラタトゥーユ添え　あさり汁　ご飯　冷奴　Mrs.Kitchenのおすすめレシピは　　でも紹介しています。

May 20, 2008

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* アフリカの蹄（帚木蓬生著） *

先日の日記で紹介したアフリカの瞳に引き続きアフリカの蹄を読みました。本来ならこちらのアフリカの蹄が先に出版されていて先にこちらを読むとより登場人物の生い立ちなどが詳しく理解できるかと思いますが、後作を読み込んでいたので問題なく楽しめました。やはり内容はアフリカの瞳で心を引きつけただけあって期待通りでした。（「BOOK」データベースより）絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。証拠品の国外持ち出しは成功するか！？山本周五郎賞受賞作家が描く傑作長編冒険サスペンス。ココからはストーリーの紹介をもう少し詳しく載せています前作アフリカの瞳がエイズ問題を大きなテーマとして取り上げているとするなら、今回のアフリカの蹄は人種差別問題を大きなテーマに掲げています。既に地球上から絶滅宣言をされている天然痘ウイルスが南アフリカ・黒人居住地の黒人乳幼児のみに発生し次々と幼い子供たちが尊い命を失っていく・・・。日本から心臓移植研修として南アフリカの大学病院にやってきた主人公・作田信は白人同僚医や在日本人などから耳にする黒人人種差別に嫌気をさしていた。そんな中、黒人の少年・オリバーが交通事故にあい手当てをしてあげることをきっかけに作田信（シン）は黒人のスラム街に足を踏み入れ友人・サミュエル医師の診療所で黒人のために医療活動をすることになる。大学病院の白人教授からの｢黒人にかかわるな｣という脅迫めいた脅しにも屈することなく・・・この作品の描かれている時代、黒人は白人社会から隔離されて黒人居住地に住んでいるとはいえ、何故白人の乳幼児には全く天然痘感染が無いのか・・・？シンと恋人・パメラ（後作では妻になっている）・サミュエル、そしてウイルス学者、そして黒人開放のために集まる闘士たちの手を借り調べていくうちに国家規模で黒人を追放、正確に言うと黒人を消そうという末恐ろしい計画が企てられていることに気付き、何とかして天然痘ワクチンを国外で作り子供たちに接種しなければと身の危険を覚悟でシンをはじめとして登場人物1人1人が立ち上がる、そして人種差別極滅に向かって旗揚げをする・・・恥ずかしながら私はアフリカの地形などをあまりしっかりと世界地図で見たこともなかったし、南アフリカの位置さえもしっかり理解していなかったのですが文中に黒人開放のための戦士・ニール（シンの恋人・パメラの兄）がシンに教える一文があるのですが、｢アフリカ大陸は牡牛の形をしている。この国（南アフリカ）はちょうど足の位置にあたる。だからアフリカの蹄。でもこの国はまた別の意味で蹄なんだ・・・白人が黒人を牡牛の蹄で蹴散らかし踏みにじっている場所なんだ・・・｣人種差別をテーマに社会派小説としてとても良く出来た作品だと思いました。中に時折シンとパメラの恋模様も描かれていて読みやすくあっという間に読み終えてしまいました。一応ミステリーという括りになっているようですがミステリー色はあまりなく長編小説としてじっくり読み楽しむことができました。2作とも南アフリカにおけるダークな社会情勢も描かれているのですが、不思議と読み終えると清々しく爽快感が残るいい作品に出会いました　他にも帚木蓬生氏の作品をこちらで紹介しています。ちょっとテーマは重いですが読み応えがある作品が多いので興味のある方は是非どうぞ。*……………………………………………………………………………………* 昨日の夕食献立　カレイの唐揚げ　ラタトゥーユ　ご飯　味噌汁　　　　　　　　　　　Mrs.Kitchenのおすすめレシピは　　でも紹介しています。

Apr 30, 2008

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* 大川わたり（山本一力著） *

* 蝉しぐれ（藤沢周平著） *

* 孤高のメス神の手にはあらず 3･4巻（大鐘稔彦著） *

* クライマーズ・ハイ（横山秀夫著）＆人参ポタージュ *

* かんじき飛脚（山本一力著） *

* 疑心隠蔽捜査3 （今野敏著）＆便利な携帯サイト *

* 逃亡上･下巻（帚木蓬生著） *

* ガーデンシクラメンの寄せ植え & 青の懺悔（堂場瞬一著） *

* 蒼の悔恨（堂場瞬一著）＆今夜は煮魚 *

* 町長選挙（奥田英朗著） *

* 孤高のメス神の手にはあらず第1巻・第2巻（大鐘稔彦著） *

* 相剋警視庁失踪課・高城賢吾（堂場瞬一著） *

* 蝕罪警視庁失踪課・高城賢吾（堂場瞬一著） *

* 果断隠蔽捜査2 （今野敏著） *

* 隠蔽捜査（今野敏著） *

* 銀しゃり（山本一力著） *

* あかね空（山本一力著） *

* 禿鷹の夜Part2　無防備都市（逢坂剛著）＆鯛のアラ煮 *

* 禿鷹の夜（逢坂剛著） *

* だいこん（山本一力著） *

* かまいたち（宮部みゆき著）＆くるみぱん *

* 氷壁（井上靖著） *

* 操縦不能（内田幹樹著）＆苦手意識克服！？ベーグル*

* 最悪（奥田英朗著） *

* 沈まぬ太陽 1～5巻（山崎豊子著） *

* 沈まぬ太陽 1（アフリカ篇・上）（山崎豊子著） *

* 空夜（帚木蓬生著） *

* 空山（帚木蓬生著） *

* ヒトラーの防具上・下巻　（帚木蓬生　著） *

* 神々の山嶺（夢枕獏著） *

* イノセント・ゲリラの祝祭　（海堂尊著） *

* 太平洋の薔薇（笹本稜平著） *

* さまよう刃（東野圭吾著） *

* 聖ジェームス病院（久間十義著） *

* ひかりの剣　（海堂尊著） *

* 還るべき場所（笹本稜平著） *

* マリア・プロジェクト（楡周平著） *

* ホワイトアウト（真保裕一著） *

* アフリカの蹄（帚木蓬生著） *