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Yamashoo! JAPAN

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赤石登場武器について解説(剣士編)

主に剣士武器しか分からんのだけど。

ショートソード…14~16世紀の西ヨーロッパにおいて使用されていた剣。長さは約80cm。重装甲の騎兵の鎧を貫くために切っ先は鋭く作られている。
馬上での戦闘は手槍やロングソードのような長い得物が有利であるが、地上での乱戦となると小回りの効く短めの武器が有効であることが多いため歩兵の乱戦なんかにゃ適していたわけである。

つーわけなので、別にロングソードと較べて一方的に劣ってる、というわけではない。

レイピア…16~17世紀のヨーロッパで使用されていた剣。約80cm。15世紀のフランスで用いられていたエペ・ラピエレ(Epee Rapiere、刺突用の剣、という意味)が語源。
火器の登場によって重装甲の鎧が廃れ、剣によって攻撃も防御もこなせる技が重視されるようになったため(これ以前の剣は防御を盾・鎧に依存するものである)、相手の攻撃を受け流すことのできるレイピアが重宝されるようになった。
この技、というのが後のフェンシングに繋がるわけね。


スモールソード・タウンソード…16~20世紀にかけて使用された剣。60~70cm。16世紀ヨーロッパでは武具を携帯して生活するなんてことは割と多かったため、邪魔にならないように短く作られた刀剣がスモールソードである。
別名をタウンソードと言い、レイピアの小型版みたいなもの。
剣での戦いが時代遅れになっていくと、これらの剣は装飾を施され、上流階級のステータスみたいなものになった、と考えていいんじゃない?


カトラス・ハンガー…15~19世紀の西ヨーロッパで使用された剣。50~60cm。騎兵の用いていたサーベルと形状は似ているが、それに較べてだいぶ短い。
ハンガーは狩りに用いられており、兵士というより市民が使っていた剣。
カトラスは船乗りに用いられた剣で、船上の混戦を想定して短く作られており、突きも可能なように剣の上1/3が両刃になっているものもあった。

クリス…いつからあるかは良く分かってないが、現代でも存在する剣。マレー半島特有の短剣で、40~60cm。隕鉄あるいはニッケル鋼で作られ、刀身や柄の装飾も優れており、世界で最も洗練された刃物と言われている。頑張れ日本刀。
刀身や柄にはヒンドゥー教の神々が好んで装飾され、持ち主の身を護るものと考えられている。ただの武器にとどまらず、家宝として扱われているのもそういう背景から。
現在でも結婚式で新郎が身に着けたりすることがあるらしい。

チンクェディア…13~15世紀、イタリアで使用された剣。40~60cm。
名前の由来は身幅が5本指ほどであったことから、イタリア語で、「5本指」を表すチンク・エディータ(cinque dita)が、なまったもの。
特徴として刀身に刻まれた溝がある。
刀身や柄、鞘はメッキなどが施され、美しく仕上げられた。

タバール…15~18世紀、インドで使用された戦斧。50~100cm。特徴は大きく湾曲した三日月状の斧頭で、また、三日月状に湾曲した斧先が両刃になっている。これは、敵の馬の勒に引っかけて切断するためである。
柄は木製の物が普通であったが、中には金属製で作られ、中に短剣が仕込んである物も存在した。

グラディウス…BC7~AD4にかけて使用された短剣。50~75cm。ラテン語で「剣」を意味する言葉で、当時の剣の総称でもあるが、、両刃で突きに適した短剣を特にこう呼んだ、とかそういうことだったと思う、確か。
プレートメイルや大型の盾を持っている相手に対しては隙間をついての攻撃、突きが有効だったためそれを重視して作られている。

スパルタ…これ、スパタ(spatha ,spata)の間違いじゃねぇかなぁ、と思ってる。要はグラディウスなんだけど、古代ローマの正規兵が用いていたものをこう呼んだ。 スパタの語源は、ギリシャ語で「つぼみ」や「包葉」を意味する言葉である。「つぼみ」が持っている「刺し貫く」と言うイメージのため…らしい。

シャムシール…13~20世紀。ペルシャ一帯で使用された剣。英語でいうとシミター(simitar)となり、半月刀もシャムシールと本来同じ意味だと分かるだろう。元は直刀だったが、斬撃中心の使用法だったためにしだいに湾曲して形状になってゆき、半月の形になったと思われる。
これがトルコへと伝わりカラベラとなり、それがヨーロッパに流れ込んでサーベルの原型となるわけである。
あ、0.9秒剣の解説が一気に終わってしまった。

タルワール…16~19世紀、インドで使用された剣。70~100cm。これも大きく湾曲した剣であり、これもまたトルコのカラベラやヨーロッパのサーベルに影響を与えている。シャムシールとの違いは…良く分からん。使用されてた地域で名前が違っただけか?
ともかく、曲刀の元祖、と呼ばれる存在であり、REDSTONEのあの武器解説は正しい。

あと、偃月刀も偃月=半月のことで、半月刀、と考えていい…んだけど、ユニークアイテムの一つであり、関羽の武器として名高い青龍偃月刀みたく、槍とか矛みたいに長柄の武器だと思うんだけどなぁ…

パーリングダガー、マインゴーシュ…15~19世紀、ヨーロッパで使用された短剣。30~50cm。parrying dagger(受け流す短剣)の名前そのままの使用法。
火器の発達によって重武器が廃れ、剣で攻撃も防御も…というレイピアと同じような事情で発達した。マインゴーシュ(main gauche)はフランス語で「左手用の短剣」という意味。
相手の武器をからめ取ってへし折ることもできるように作られているのが特徴。貴族の「決闘」「私闘」が流行した時代はスモールソードやレイピアを携帯するのが当然となったわけであるが、盾を持ち歩くわけにもいかなかったのでこういった短剣が考え出されたんだろう。
日本の十手に似てる気がする。



まぁ、あんま詳しくないしとりあえずこの辺で御仕舞。


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