黒森神楽
先日、重要無形民俗文化財に指定された、黒森神楽を見てきました。いつもは、市民会館などでの公演をみていますが、今回は昔ながらの一般家庭での奉納を見てきました。昔は一般家庭で神楽衆を招き、家内安全、五穀豊穣、海の町なので大漁祈願などの舞を舞ってもらったそうです。今回、一般家庭で舞うとの話を聞き、会社のおばちゃんと行ってきました。本当は昼頃から、舞い込みといって神様を家にお入れする儀式があるのですが、それには間に合わず、夜の舞いに参加してきました。山の中の集落から鐘の音と太鼓の音が聞こえてきます。玄関を入ると、溢れそうな位の人々子供から長老といえるくらいのお年寄りまで集まって舞を見ています。岩手県内はもとより、遠くは北海道からの参加者もいました。八岐大蛇や浦島、狂言など演目はかなりの数になります。怖い八岐大蛇の面息の合った掛け合いや二人舞い、太鼓の音と笛の音色、自然と心に沁みます。テレビなど無い時代、年に一度の楽しみの一つだったでしょうね。この舞は、深夜まで続きます。