仕事柄、赤は時々使う。手帳の日付を赤で囲んだり、帳簿に記入したりする。最初は赤インクを万年筆に入れて使おうと考えていた。しかし、それほど赤を頻繁に使うこともないし、あえて赤専用の万年筆を作ることもないと思い、今ではPilot V-corn C (耐水性 顔料)をまとめ買いして、いろんなところにばらまいている。顔料を使うのは耐水性と耐光性を考えてのことである。値段が150円なので、比較的気楽に使うことができる。安物なので書き心地は万年筆と比べるべくもないが、水性インクのためボールの転がりは軽い。今のところこれで充分である。
実はこれ以前にも油性ボールペンや他のメーカーのゲルインクを使っていたことがある。このPilot V-corn C (耐水性 顔料)の良いところは、ペン先がしっかりしていることである。どうしても帳簿で20センチ以上の直線を引かなくてはならない事がある。その時、ボールペンや他のメーカーの物ではペン先にインクの玉ができて、その部分が太くなりきれいな直線が書けない。また、インクの玉になった部分は乾きが悪く、閉じると反対のページに写るので、すぐに閉じることができない。液だれやインクの玉を作らず一定の液量で線が引けるのは、今のところこのPilot V-corn C (耐水性 顔料)だけである。どうやら、ペン先のボールとそれをかしめる部分の精度がとても高いらしい。インクの量も多いので、1本あると長い期間書くことができる。赤ペンとしてはこれが一番よさそうである。