山都屋にゃん太郎のノート

2009/03/16(月)07:44

寝台特急はやぶさ廃止

旅行(118)

 とうとう廃止になってしまった。  実は大学生のときよくお世話になった。飛行機が苦手な自分は、休みのたびにこれに乗って帰ったものだ。新幹線も使ったが、これが一番疲れなかった。  当時は同じコンパートメントでいろんな人にあったものだ。学生だったのでよく話しかけてもらった。30代後半で接骨医になるために大学へ入学し直すおじさんとか、孫の顔を見に来たおばあさんとか、思えばなかなか楽しい旅だった。誰だったか著名な作家をまねして、文庫本(アガサ・クリスティーだった)を買って車内で読んでしまったらそのまま置いていくようなこともやったものだ。  東京発が出発するときはすごい人出だったようだ。次の日の熊本駅のホームも写真を撮る人たちで混雑したそうである。熊本発は福岡で事故のため遅れたようだが、無事東京に着いたのだろう。  13日はラジオでもたくさん取り上げられていたが、車内放送の音楽を聞くと本当に懐かしさがこみ上げてきた。最終便のチケットはわずか10秒で売り切れたそうである。これを機に汽車の旅の意義などを番組が喋っていたが、スローライフが流行っているこのごろ、アナログの良さを再確認する風潮が大きくなるのではないだろうか。できれば完全に廃止せず、2~3ヶ月に1便でも残していければいいのにと思った。

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