デジタルペンについて(4)
逆に「紙」の方に目を向けてみる。文字情報をデジタル化する上で、紙質はそれほど大きな問題にはならない。したがって主にフォーマットと文字が重要となる。 紙に書いた文字はそれぞれ書く人に応じて癖があり、その事が読み取りを困難にしている。しかし、紙の上に書いてしまったものは直接人の思考を邪魔しない。そうなると、OCR方式で取り込んでテキスト変換した方が便利なのではなかろうか。書いたものをスキャナで読み取り、それを文字に変換できれば、こちらの方が便利だと思う。 現在、OCRは活字を読み取ることはもちろん、手書き文字にも対応しつつある。企業向けの「帳票OCR」などは定型文書の手書き文字をデジタル化してしまうし、「FaxOCR」は手書きのFAX文書をデジタル化してしまう。問題なのは、これらのソフトが非常に高価であることだ。こうしたソフトを個人向けのソフトとして安価に売り出してはくれないだろうか。自分のようにノートを利用しているものにとっては、ノートに書いた文字がそのままテキストになると、手間が省ける部分がたくさんある。そうした商品が出てくることを期待している。