映画「アルピニスト」「神々の山領」
久しぶりに映画館で、しかも、連続して二作を観ました。 午前は、カナダの天才クライマー マーク・アンドレ・ルクレールの活動を二年間にわたって密着撮影したノンフィクション映画。 午後は、夢枕獏の小説と谷口ジローの画をもとに、フランス・ルクセンブルグ共作でアニメ化した映画。 二作品とも、天才クライマーが、なぜ危険を承知で前人未到のクライミングに挑戦するのかが主なテーマになっています。 「アルピニスト」では、垂直に近い雪と岩の壁でのクライミングの実写が見ものです。ロープなしです。 インタビューで、マークが「クライミング時にどんなものを食事として持っていきますか」と聞かれ、「食事のたびに、これが最後の食事になるかもしれないと思うので、好きな美味しいものを持っていく」と答えますが、常にもしもの時を覚悟していたことがうかがえます。 「神々の山嶺」では、雪と岩の山並みがきれいで、写真かと思うほどでした。 登山家マロリーが、ヒラリーよりも先にエベレストに登頂したかどうかの謎を追いかける展開の中で、孤高のクライマーとそれを追うカメラマンがエベレストを舞台に繰り広げるドラマ。感動的です。 ずいぶん昔に、夢枕獏のこの小説を読みましたが、ほとんど忘れていた筋書きを思い出しながら、楽しむことができました。 大昔では、二本立て、三本立ての映画が常でしたが、最近のシステムになって、連続して二本の映画を観たのは初めてです。暑い夏に、ヒマラヤなどの高山の画像がスクリーン一杯に繰り広げられる映画を満喫して、満足、満足でした。