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カテゴリ:登山
![]() 9:13 僧ヶ岳。カップルが宴会中。やまやろうは大福と菓子パンを頬張る。ガスがかかってきた。この天候で駒ヶ岳に行っても何も見えないだろう。予定を変更しすぐに下山、鉱山道の分岐まで戻る。前から気になっていた鉱山道、この先に何があるのか確かめたくなってきた。 9:42 ヤブこぎ開始。道はほぼ水平に伸びている。潅木をかき分けもがく。草地に出ると、道がついているのが分かる。60年たっても迷うことはない。順調に?悪戦苦闘していると、目の前から木々が消える。ごっそり山腹が抜け落ちているのだ。水平に行けば道はあるだろうが、崩壊地はとてももろくて歩ける状態ではない。 小沢を詰めて崩壊の縁のヤブを伝う。上がって下がり道があるだろう地点まで来たが、ササヤブが濃くて分からない。ここまでで終わりにするか、でも収穫ないまま引き返すのも面白くない。前方に目をこらすと、何か木の柱が立っている。枯れ木にしては目立つし、枝がない。人工的な匂いを感じ、そこまではヤブこぎしてみることにする。 ![]() 10:38 ついに木の柱にたどりつく。ここは山腹から張り出した支尾根の平。柱には紐のような物が引っかかってる。近くにはこんな物が落ちていた。 ![]() 陶器製のおそらく碍子であろう。ということは、木の柱は電柱なのではないか。他に柱がないのが不思議であるが、朽ち果てることなく60年以上立ち続けていることのほうが不思議であろう。モリブデン鉱山に関わる遺構を発見して、とりあえず満足。 さて戻ろう。ガスの切れ目から僧-駒間の稜線が見えた。あそこに行けば登山道がある。ヤブこぎをもう少し進めて合流できないだろうかと考えた。実はヤブこぎし始めにウサギの死骸を見てしまい、再びそこを通るのは嫌だなと思ったのだ。 鉱山道を少し戻り、小沢を強引に詰めていく。道を少しでも外れると猛烈なヤブが待ちかまえている。それでも何とかなるのではと進むも、地面が見えぬほど密生したササに阻まれる。これは行ってはいけないのではないか。 冷静になろう。ザックを下ろして水を飲む。来た道を引き返す、これが最善策だ。登山のセオリーだ。となれば気持ちに迷いはない。小沢を下ると鉱山道に出るので、また厳しいヤブこぎに耐える。行きよりは気分が楽である。 11:23 登山道に戻る。いやーこれで無事に帰れるぞ。道ばたのモリブデン鉱石に腰掛けて一休み。1時間近くヤブこぎして到達した距離は、びっくりするほど近い。強引に上を目指していたら、今日中に帰って来られたかしら。 ![]() 小さな達成感と中くらいの疲労感、そして大きな安堵感に包まれながら下山する。 12:35 駐車地点に到着。地元の山に眠るモリブデン鉱山、そのベールをほんの少し覗いた気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/29 04:49:10 PM
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