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やまぶろぐ・山岳スナップ写真家&山ブロガー・坂口忍(北アルプス・富山県内)

2010/08/22
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カテゴリ:沢登り
単独なら中止してしまうような山行でも、仲間とならば行かざるを得ない。集会でぬまつちと約束し、二人で戸倉谷を遡行することにした。この谷はG会50周年記念誌にも掲載されている谷である。その時は右俣をたどったようなので、我々は左俣をたどることにした。

4時起床、4時半合流、馬場島へ。クルマは沢山あった。我々はゲートを開けてずんずん入り、ブナクラ谷取水口の前に停めた。

5:84 895m 出発。やまやろうは飲○運転でここまできた。前夜に○を飲み過ぎた。意識混濁のままぬまつちの後を歩く。時間の感覚が薄い。これは案外いいかもしれない。ブナクラ谷は何度も往復しているので所用時間がだいたい分かる。辛い箇所も分かる。だからあまり好きではないのだが、酔っていると集中できないので気楽だ。

01
7:40 1325m 戸倉谷の滝の下に到達。ブナクラ谷の登山道から見える大滝が、戸倉谷の入り口である。直登はできないので左岸を高巻く。踏み跡っぽいものもあったり。

02
ここがこの谷最大の難所か。しかしこの後も(酔っぱらいには)キビシイ谷であった。

03
高巻いたらシングルロープ(短)いっぱいで懸垂。

04
8:53 1375m ロープを収める。沢に降りたら沢靴に履き替えていよいよ遡行の気分。しかし、どうにもペースが上がらない。すぐに疲れてしまう。ちょっとした箇所が越えられず、つい帰りたくなってしまう。口には出さないが何かあったら撤退しようと思っていた。

9:17 二又。ここが件の分岐かと思い、左俣に入るもどうも西に寄り過ぎている。地形図をよく確認した結果、目的地にまだ到達していないと判断、元の流れのさらに上を目指す。

05
滝はすべてフリーで登った。一箇所、厳しい滝があり、ここは右岸を高巻き、途中の滝壺へ懸垂した(写真の滝ではない)。この後はロープを出すことはなかった。この滝でどれだけ撤退しようと思ったことか。でも引き返すのもなかなかに大変。だったら完登して登山道を使って下った方がよほど楽だ。

06
もう一時間を待たずに何度も休憩していた。やまやろうはそれだけでは足りず、横になって眠っていた。酔いに加えて寝不足であった。短時間でも眠ると体調が良くなることを実感する。人間に備わっている「超回復」かと思った(それでも人並みに戻るだけ)。

07
ここが目指していた分岐である。左の谷に入る。ここまで来たらどれだけ時間がかかっても谷を抜けるしかない。腹も据われば頑張る力も出てくる。

08
遡行図とかメモする余裕はまったくなかった。一応記録係であったが、コースタイム程度をメモしただけで、図を描くことなど全くできない記録であった。晴天の沢にしては写真の枚数も少なかった。それだけ心に余裕がなかったのだ。

09
11:50 1930m 沢が伏流する。ここで2Lを汲んで下山までの行動水とする。ガラガラの岩をつかみ、ルンゼに入り、ヤブをかき分ける。いつの間にか雲の中に入ってしまったようだ。視界がきかない。

10
細い溝をたどってヤブを抜けると、草原に出た。チングルマ、イワイチョウなど。稜線が近いことは分かる。右手に進む。

11
12:43 2110m 小さい尾根の先には、見たことのある光景。猫又山の雪田にポンと出た。チングルマの花穂が揺れる。非常に静かだ。ザックを下ろして草むらに寝転がる。ついに戸倉谷を完登した。終わりは唐突であったが、素晴らしいところに出られた。

非常に気持ちの良いところで、テント泊がしてみたくなった。色は付いているが雪田から豊富に水が取れるのが良い。いつか酒をでかいと担いで、剱岳を肴にちびりとやりたいものだ。

13:45 昼寝を済ませて下山開始。

12
14:32 ブナクラ峠。道程が長い。忍の一字で歩き続けるしかない。行動食は尽きた。やまやろうは何度か腰を降ろし、その場で寝た。水を飲み、超回復で身体を保たせるしかなかった。意外と何とかなるものだ。

17:18 920m 駐車地点に帰着。下りは疲れもあってか時間がかかった。馬場島荘でそばでもと寄ってみたが、遅かったので残念ながら終了していた。途中の100円自販機のジュースで完登を祝う。






Last updated  2010/09/01 11:57:48 PM
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Profile


やまやろう

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・山岳スナップ写真家(登山しながらサクサク撮影)、山ブロガー。

・1974年生まれ。魚津市在住。1997年法政大学工学部物質化学科卒業。1999年富山県の化学メーカーに就職。同秋の妙高山登山イベントに参加し、山登りに開眼。

・2001年魚津岳友会に入会、サラリーマンのかたわら年間40~50日入山し、登山、クライミング、沢登り、バックカントリースキー等通年登山と写真撮影を実践中。

・2005年より山行記録と写真をテーマにした「やまぶろぐ」を開設、12年間ほぼ毎日更新中。北アルプス・富山県内を中心としたマニアックな記録を多数掲載。

・写真受賞歴は、北日本新聞読者写真コンクール、岳人・新岳人写真倶楽部、とやまの自然写真コンテスト、他。

・出版歴は、魚津岳友会50周年記念誌、富山の百山。山岳ライター歴あり。

・3人の子供のお父さんと山岳会の山行を両立。

・バンプ、日本酒、ミニカー、家と家の隙間撮影が好き。

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