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やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

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2015/02/21
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カテゴリ:山スキー
会館前泊でしこたま飲んだやまやろうは、初動が遅い。それでも朝食を食べながら自ら運転する(多分まずい状態)。

別又谷ではダム工事が行われており、冬期でも除雪されている、その道の詰まりにクルマを停める。

4:20 スキーで出発。先行したスキー組のS竹会長、Yたさんに追いつけない。もたもたしていてワカン組も先に行ってしまった。林道を進み最初のヘアピンカーブ先のトレースを使って、スギ林に取り付いた。ここは板を脱いで何とか法面をやり過ごした感じ。

かりかりのスギ林の斜面。ヘッドランプの明かりとトレースが頼りだ。遅々として進まない。そのうち後続の単独男性にちぎられてしまった。トレースの角度に追いつけない(シールが効かない)ために、自分でトレースを刻むものだから時間がかかる。

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6:23 林道に出た。俗に言うハーフパイプ状の林道(両脇に雪の壁)である。ようやく明るくなってきた。トレースに従い林道を進む。途中からスギ林に入り高度を稼ぐ。

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僧ヶ岳山頂をかすめる飛行機雲。今日は写真日和である。

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左に僧ヶ岳、正面は成谷山か(多分違う)。

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うひー、今すぐ滑って逝きたいパウダー斜面が広がっているー。

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9:30 地形図の1261m地点。振り返れば、富山湾が一望だ。素晴らしい眺めである。ここで雪洞を掘ることにした。同じく雪洞泊するM本さんとスコップで穴を掘り出した。急斜面なので雪が捨てやすい、締まった雪もスコスコ掘り出せる。交代しながら奥へ奥へと掘り進み、二人+荷物分のスペースが完成したのは、30分後であった。早くない?

10:20 宿泊道具を雪洞にデポして、僧ヶ岳を目指すことにした。M本さんのワカンが先行する。追いつこうにもどうにもこうにも足が出ない。早々に倒れこんでしまった。実は持参した水が1リッターで、酔い醒ましのためにぐいぐい飲んでいたら残りがほとんどなくなってしまったのだ。

泊まりのくせにプラティパスも忘れてしまい、今回の山行は完全に水不足である。水を飲めば体力は回復するがそれがないので全然前に進まないのだ。そこで気付いたのだが、泊まり用に持参したワインはアルコールが10%ではないか。残りは水分と見てよい。ワインを水代わりにすればいいではないか。

やまやろう復活。実は雪洞を掘る前にフライングしていた。水が少なくなったための苦肉の策である。しかし意外にも元気が出てきてこれはありなのかなとも思った。大航海時代の船乗りや欧州アルピニストは、水の代わりにワインを飲んでいたではないか。気分はまさにアルピニズム(ホントかいな)。

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先行者は既に僧ヶ岳に登頂して下降している。うーむあの白い頂には届きそうもないな。先ずは最低でも成谷山を目指すことにしよう。

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11:43 ヘロヘロになってピーク。もういいや、ここでお終い。残ったワインをぐいぐい飲む。写真をパシパシ撮る。

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山頂方向を見ると、稜線に登山者が点々と見える。ああ、登頂できるのですな。やまやろうはもう無理。ここでワインを飲んでワカン組を待ちます。調子よくくいくいーと飲んで、空にした。

風が吹けば寒い。することがない。地形図をよく見ると、ここは成谷山ではなく手前の支尾根の終点ではないか。まだ成谷山にすら達していないのかとガックシ。ならばと、ここで荷物を全て捨てて最後の力を振り絞って成谷山を目指した。

13:00 再出発。

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13:25 成谷山、今度こそホンモノだ。正面に見えるのは、魚津市の名峰毛勝山と、大明神山である。

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左に目を転じれば、駒ケ岳と北駒ケ岳。切れ落ちた谷筋が、人間を寄せ付けない雰囲気を漂わせている。成谷山の山頂には、ワカン組のデポ品があったので、写真を撮りながらここで帰ってくるのを待つことにした。

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おお、下山してきましたぞ。僧ヶ岳と下山者の構図ってのはなかなか面白いから、真剣に撮影した。

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13:50 ワカン組と合流。おらだん空荷で何もないがに、みかんやらビールやらラーメンやらごちそうになってしまいました。

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14:20 一緒に下山。やまやろうはシールを外して尾根斜面を滑る。これはぁぁぁ、うぃぃぃぃぃぃーっ!木が少なくて滑りやすい、斜度も適当だ。くねくねテレマークを極めて下っていく。幸せ!

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14:45 雪洞地点に到着。折角ここまで掘ったのだが、泊まるか下るかを考えた末、酒がないから(水代わりに飲み干したから)下山を決定した。それでいいのかよ。重量物は無駄になったわ。

この先は、ワカン組と同じルートをたどる。すなわち登りのトレースを忠実に辿るというもの。登りもあるよ。そこはシールを付けた。先行したスキーヤーは、登りも我慢して平行登高していた。

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基本的には下りなのでワカン組よりも先行する。林道からスギ林に入るところ。だいぶ日が傾いてきた。下降は往路下山。先行スキーヤーはスギ林の急斜面は平行ずりしていた。あくまでも板を脱がずに下山しようという執念が感じられた。

やまやろうも自分が登ってきたスギ林をキックターンで慎重に下降する。ふと登ってくる人の気配。a木さんと一緒にいたtさんであった。下りのルートに迷い、登り返してきたとのこと。ならばと一緒に下山することにした。先行者のトレースがあるのだが、tさんはどんどん外れていってしまう。声を掛けて修整しながらの下山。

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17:05 スギ林の下部で滑っていたらちょっとした盛り上がりにぶつかって前のめりになった。その瞬間片足の金具が解放された感じで倒れた。よく見るとワイヤーが破断してしまっている。修復不能だ。

幸いにもワカン組が近くを下っていた。山ちゃんに来てもらい、トレースを付けてもらってやまやろうは下山した(スキー板を担いで)。スギ林の下部で結構雪は締まっているはずであるが、それでもテレ靴はごぼごぼ沈んで大変歩きにくい。標高の高いところでケーブルが切れなくて良かったわ。修理については、今後考える(ケーブルとシリンダーを更新する)。

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17:45 ワカン組に付いて行って、クルマに到着した。会館に移動して解散。





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Last updated  2015/03/05 11:34:44 PM


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