やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2015/05/18(月)22:42

立山テレマーク(浄土山西面基部、御山谷、雄山直登ルンゼ下部)

山スキー(577)

お酒が好きな、やまやろうです。前夜はワイン一本に留めておいて、21時過ぎに次男坊と布団に入りました。滅多にしない早寝に身体が慣れないのか、夜中に何度も起きて困ったよ。まあ朝寝坊なしで会館に向かうことができた。7時集合。 メンバーは、テレキチのYたさんを先頭に、S竹会長、山ちゃん、やまやろう。会長だけは山スキーであとはテレマークという足回り。前日から一転、良い天気に恵まれた天気の下を、高速を使って立山ICまで。割引券を入手しておりケーブルカーの乗車時刻が決まっていたのだ。 8:20 ケーブルカーに乗る。スキー客は少ない。純粋な観光客ばかりだ、しかも海外の。美女平では臨時のバスが出た。団体観光客が優先で、個人客は後回し。スキー客なんて一番金を落とさないから荷物扱いに等しい。 9:31 室堂ターミナル到着。5月一杯は登山届の提出が必要である。この場で記入、三種の神器の有無まで記入が必要(実際持っているかは確認されない)。今回は全て持って来ているが、荷物になるだけだと思っていた(実際そうだった)。 10:00 ターミナルを出る。先ずは室堂山方面を目指す。絶好のスキー日和であるが、我々と同じ姿をしている人間は少ない。ていうか室堂山荘方面の人間が少ない。これは大多数が雪の大谷に行っているということか。 ガイド付きの客はいたけど、大人数はそれくらいか。我々はひたすらガシガシとシール登高。暑いよ。 10:34 浄土山の西面基部に到着。室堂山方面は縦筋があるので、こちらに逃げてきたのだ。風が気持ちよい。見下ろす立山温泉にも行ってみたいですな。今後の参考のために写真を撮っておく。ああ、槍が見えますよ。やまやろうは薬師岳をバックに記念撮影(ヤマネチ)。 シールを剥がしてさあ行きます。浄土山の基部を巻くようにして滑る。今回初滑りのSKI TRABの板だ、おおー気持ちよく走るぞ。これはいいわ。 10:59 一ノ越に向かう登山道にぶつかる。斜面と道とには高い壁ができていて、下りるのにちょっと苦労する。ここまで210mほどの下り。 11:10 これよりシールを付けて、一ノ越を目指す。登山道(沿いに掘った雪道)を使って歩くのが楽である。夏の登山道に従って一ノ越を目指すが、上部は雪が切れている。右に振って(ブル道がある)一の越山荘南側の稜線を使えば、雪がつながっている。 11:41 御山谷最上部に着いた。ここから適当な地点まで滑走するのだ。雄山の稜線を見ると、団体さんが下ってくる。富山県山岳連盟の安全登山指導者講習会と見た(正解!)。お昼なのでエネルギー補給、食パン半分。 12:06 いくぞぉ、おらぁー!広い御山谷を豪快に滑る。下にギャラリーもいるから激しくテレマークターンしてみたり♪ うひー気持ちがいい。思うがままに板が回せて速度が出せる。最高です。段々と縦溝が出てきたが、そんなものは蹴散らせ、飛び越せ!ガシガシと滑って目的地の大岩まで。 12:12 350mほど下り、大岩の横の平たい岩場で大休憩だ。腰掛けるのにちょうど良い。ここで昼食とした。やまやろうは家にあった食パンにウィンナー、旨い。龍王岳南面の鋭い岩峰を見ていると、欧州アルプスにいるような錯覚を受ける。 ここまで来た証として、ケルンを作る。悠久の山の時間の中の、ささやかな試み。 12:41 ここで登り返すものだとすっかり思い込んでいたのであるが、会長は更に下ろうとしている。え、まじすか。もうシールを貼ってしまったよ。あれれ会長はもう滑ってしまったよ。残された3人は、どこまで下るか知らないが後を追うしかない。 始めは緩やかであったが、ブッシュ帯を回り込んだら急斜面になった。うひーこれまた豪快だー。ぞばぞばとテレマークターンをきめるが、ちょっと冷静になった。下ったらその後、登り返さねばならないのだ。3人がガンガン滑るのを見つつも、足が止まってしまった。 12:48 休憩した大岩から160mほど下った。3人は更に70~80m下っている。やまやろうはストックで×印を作って、上部で待つことにした。 13:00 彼らが動き出すのを見てから登り返しを始める。涼しい風があるからいいものの、無風だったらバテバテだな。 13:22 休憩した平たい岩場。意外に早い。一ノ越までは1時間くらいかなと計算した。ここからは山ちゃんと相前後しながらガシガシと登っていく。高度計によればペースは8~9m/minである。自分にしては速い。 登るにつれて段々とその角度を変えていく龍王岳。2012年にI峰東面フランケに取り付いた場所はどこかなーと思いながら写真を撮っていた。これは東尾根ね。 龍王岳北斜面は、シュプールでいっぱい。一度滑ってみたいところだ。 14:20 稜線に着いた。ブル道まで移動してシールを外す。もう十分滑ったなー、計画では山崎カールを登り返すとしていたが、だやいからトラバースしてそこから下ることにした。 14:46 一ノ越の下をトラバースして、山崎カール手前の雄山直登ルンゼの下部に来た。ここからブル道まで下ることにした。良い斜面だ。3人が滑り下りてからおもむろに板を走らせる。広くて気持ちがよい。左方に回り込んでブル道へ切り込んだ。 14:57 ブル道に着いた。160mの下り。シールを付けて最後の登り。 15:08 室堂山荘横を通過。会長が待っていて、山岳警備隊に顔を出すとのことで同行する。麦茶の差し入れありがとうございます。旨かった。GWの入山状況やこの週末の講習会のことなどを伺う。 15:28 室堂ターミナル到着。いやーよく滑った(登った)。会長は御山谷を滑るのが初めてだったから、あれほどまでに下ったのだ。結果的には追加の下りがあって良かったのだと思う。そこを結構良いペースで(山ちゃんとほぼ同じペースで)登れた自分に驚いた。 帰りのバスは大混雑。ほとんどが海外の観光客である。こんな中でも一番搾りを立ち飲みするやまやろう。旨いです。 15:56 ちょっと並んだが、無事にバスに乗り込むことができた。 16:40 美女平着。 下りの荷物は、我々4人のスキー板と単独のボードと少ない。下るにつれて春が濃くなる。 16:58 立山駅着。スーパー農道で魚津の会館に向かう。 18:13 会館到着。精算して解散。雪が少ないながらも、十分に滑りを楽しむことができた。御山谷は登り返しが大変であるが、それでも滑り込みたい谷である。なんせ広いから気持ちが良い。斜度も適度。下部まで滑ってしまうと緩くなってしまうので、我々は美味しいところを味わったのだと思う。

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