テーマ:山登りは楽しい(12271)
カテゴリ:過去の山行記録
この時期の懐かしい山行記録をアップしておく。
現在の登山道とは異なっているので注意。 文章は15年前のままを記載する。今とほとんど 変わりのない文体なのねー。完成されているのか、 進歩がないのか。 梅雨だというのに、今月3回目の登山である。 ブナクラ峠を経て赤谷山を目指す。 8:22 ブナクラ谷の最終堰堤を出発。駐車場には おや、知った人の車があるぞ。大猫山へ向かったの だろう。 堰堤のハシゴが本行程の最大の難所と言ってよい。 慎重に手足を動かす。堰堤の上には雪渓が取水口の 付近まで残っている。 山菜採りのおっちゃんを抜いていく。今回は デジカメと一眼レフを持ってきた。曇りがちなので 眺望には期待せず、花と水の流れを狙ってカメラを 向ける。 雪崩によって登山道が分かりにくい。赤ペンキや ケルンを探しながら沢を横断する。沢の上流には 雪渓がべったり。スキーができそうな感じ。 一本目の沢を渉る際に道を見失う。本流沿いに 遡行し右岸にペナントを見つけたので這い上がる。 そこにはシラネアオイとニリンソウの群生が 広がり、思わぬめっけもんであった。登山道には すぐに合流できた。 9:36 右岸通しに高度を稼ぐが、左手雪田の先に、 轟音を響かせる滝を見つける。あんなところに滝が あったのか!? 何度かこのルートは通っているが気付かなかった。 草の丈が低いこの時期だから見つけたのか、単に 気付くのが遅かったのか、とにかく近づいてみる。 左岸の草付き斜面からほぼ正面に滝を見据える。 高さ30m、幅20mほどか。雪解け水が激しく流れ 落ち、あたかも白い壁のようだ。岩を観察すると 右岸から登れそうな気がする。近いうちに遡行する ことになるかもしれないので、資料用に撮影して おく。 ※これは戸倉谷。2010年にぬまつちと遡行した。 振り返ってブナクラ谷を見下ろすと、けっこう広々 としていることに気付く。雪解け水の轟音が、 谷全体に響くのはなかなかのものである。 峠まではひと踏ん張り。ブナクラ谷上部は、潅木が 少なく地面にまで太陽光が降り注ぐ。こんな谷で あったか?見知らぬ道を歩いている気分になる。 10:23 ブナクラ峠。出発から2時間は予定通り。 後立山はまだ雲に隠れていない。折尾谷は峠の直下 から雪がついている。雲の流れは速く、猫又山方面 の岩場をかすめて飛んでいく。 赤谷山までの登山道は、かなりの部分が雪に隠れて おり、ルート取りに気を遣う。おまけにアイゼンや ピッケルを持ってこなかったので、雪渓歩きで スリップしたら数十メートルは軽く落ちるだろう。 しっかりと雪面を蹴り込んでいく。 岩場が出たら、左手の谷を詰める。音を立てて 雪解け水が岩を伝う。手にすくい口に含むと活力が わいてくる。谷を詰めたら登山道が出ているので、 道なりに登高する。 赤谷山のクロユリ。 ※2019年現在、生育しているかなあー? 11:51 赤谷山(2260m)。草原は雪の下、 地蔵は出ていた。ガスが多くて剱岳は見えない。 南へ少し下り、ハイマツが付いた岩の上で昼食と する。風が少し冷たいが、シャツを乾かしてくれる ので、そのままでいる。景色が堪能できないのは つまらない。横になったら、少し眠ってしまった。 12:46 下山。黙々と足を動かす。雪渓の下りでは 特に神経を集中させた。 13:45 ブナクラ峠まで標高を下げると、眺望が きくようになった。軽量化のために水筒をカラに しておき、沢に達するたびに水分を補給する。 15:34 堰堤に到着。登り甲斐のあるコースで あった。大猫山登山道から人の声。ハマ秀さんと 妖怪大猫さんであった。 来ていることは車があるので知っていたが、帰りが 同時刻になるとは思わなかった。汗が引くまで 大猫さんと山談義。帰路中山の前を通ったら、 Nさんを見かけたので車中から手を振る。登山道 歩きの山行もよいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/06/11 10:13:35 PM
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