テーマ:山登りは楽しい(12251)
カテゴリ:沢登り
遡行図とは、沢登りにおける地図。 方角とか距離よりも、滝とか分岐、 目印などを重視した図面である。 地形的特徴から、現在位置を把握する 地図である。なので一般的な遡行図 とは、下から上に一本の線を引き、 地形的特徴を付記するというもの。 若い時のやまやろうは、これに納得 できず、地形図の方角と連動した 遡行図を作ってみた。 具体的には、地形図の図面をエクセルに 落として、そこの上に線や図形を置いて いって、遡行図を完成させるというもの。 一例として、魚津の南又谷水系のひとつ、 小沢の遡行図を挙げてみよう。 2002年から2005年にかけ、地域研究の テーマとして入渓した。 地形図896mで、小沢は三方に分岐する。 「小沢十字峡」と名付けた地点だ。 やまやろうは全ての支流に遡行し、詳細な 遡行図を残した。完璧です。歩きながら、 全ての地形的特徴を記録したから。これを 超える小沢の遡行図はありません(断言)。 ちょっと歩くたびに、磁石で方角を、 スントで標高を確認してメモしていた。 GPSなんて持っていなかったが、小沢の どこにいるかが、ピンポイントで分かって いた。 遡行能力が人生最高に冴えまくっていた時 だったのだ。現在はスマホGPSに頼るが、 そんなことしなくても現在位置の把握は、 磁石と高度計と地形図があれば可能なのだ。 遡行図の描き方にもルールがある。 これは一般的な遡行図凡例をエクセル で作成したものである。 岩とか倒木は、おら独自かもしれん。 ええ、今回掲載している図は、全て エクセルで描いたものだ。意外と簡単よ。 完璧な遡行図を作成したのは地域研究と いう面もあったし、当時はイケイケだった ということもある。 メモを遡行図にまとめ上げる熱量は、今の やまやろうに持ち合わせているか。写真で ごまかしていないか。 沢遡行というものを自分の中に落とし込み たいのなら、遡行図しかないのではないか。 若手G会員に書いているのだが、自分の 人生を賭けて挑戦したい山域はありますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/09/25 09:35:13 PM
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