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やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

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2022/04/12
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カテゴリ:山スキー
クルマが奥まで入れた&スキーの
機動力ということになる。

やまやろうの中でも、1日で毛勝山
2回登頂は、もうできないでしょう。

阿部木谷を登り、山頂を踏んでから
中谷をファンスキー滑って西谷出合い
をモチャモチャ偵察してから、中谷を
登り返して再び毛勝山頂に立ち、
阿部木谷を滑る。ようやったね。


西谷出合い。今年の雪の具合は
どうかね。行くチャンスはあったが、
ぶっ壊してしまった。

マニアックなスキー山行記録は、
やまぶろぐに掲載していなかった。

コースタイムの変態さ(当時こんなに
動けたのか)をご確認ください。


(゚∀゚)


2003年5月18日
毛勝山ファンスキー(中谷・阿部木谷)

4:00 起床。中谷を狙うため、早めに行動する。

5:11 850m 宗次郎谷出合い少し上の空き地から出発。京都、福井、富山など車5台。道の雪はほとんど融けている。

5:31 1035m 13号最終堰堤。小汗が出る。堰堤の全幅が見えるが、落ち口の間近まで雪渓が残っている。やはり雪が多いと感じる。板菱から先には、踏み跡が1本の筋となって続いているのが見える。

5:55 1235m 大明神谷出合い。大明神に向かって間違って歩いている3人組がいる。うち1人はTHFのA井さん。軽く挨拶を交わして先を急ぐ。中谷を滑っても、日帰りできると計算したが、なるべく行動時間を増やしたかった。

6:29 1565m 三の又。上部は5月2日に来た時より石が多くなったが、まだまだ快適に滑れる斜面である。数多くのシュプールが刻まれている。休憩がてらアイゼンをつける。雪は早朝なのに軟らかく、キックステップでさくさく登れる。ピッケル(アイスバイル)にはあまり頼らない。

7:11 1970m 毛勝谷とボーサマ谷の分岐。いいペースだ。毛勝谷は雪がやせてクレバスができていたり、岩が露出したりしている。

7:26 2120m 大勢の登山者が来たのだろう、ステップが残っているのでありがたく使わせてもらう。右俣の中間地点で、ライチョウが姿を見せ、先導するかのように谷を軽やかに歩く。ここ毛勝山で私は3年連続ライチョウを目撃しているので、生息していることは間違いない。

7:48 2320m ボーサマのコル。登頂まで3時間を切るのは確実だ。あとはどこまで縮めるか、限界に挑戦する。

7:56 2365m 毛勝山頂(2414m)。2時間45分で登頂した。自身のコースレコードだ。本日、同じ頃に登り始めた人は、はるか眼下だ。自分がどこまでの力があるか、常々知りたかったが、目標である「登頂3時間以内」を大きく縮める結果に、満ち足りた思いだ。しかし、ここでのんびりしている暇はない。慌しく周りの山をデジカメ撮影して、滑走準備にとりかかる。

8:24 中谷へ滑走開始。右へトラバース気味に降り、谷下の状態を確認してからターンを切り出す。滑り出しは広々としており、繊細かつ大胆な足さばきでハイスピード、ビッグターンが存分に楽しめる。
谷を二分するブッシュが出てきたら左に入り、尾根沿いののどを通る。斜度が最もきつくここが核心部である。右側には切り立つ岩が屏風を形成する。急斜面だが、怖くはない。慎重に板を回して抜ければ、あとは開けた緩斜面が続き、ルンルン気分で滑っていく。

8:51 1470m 二俣出合い。地形図の1448m地点。

8:57 1365m デブリ地帯に出たので、板を履いたままゆるゆると通過する。砂利にこすれて板が悲鳴をあげる。デブリの下はまだしばらく快適な緩斜面。

9:05 1220m この辺りまで下ると、新緑がまぶしくなってきた。

9:12 1100m 左から支尾根が張り出しているところで、谷の全体がデブリで埋め尽くされている。スキーはここまでにして、アイゼンを履いて西谷との出合いを目指す。

9:32 920m 左岸に40mのナメ滝が出現する。シュルンドの下にはドウドウと水が流れる。境界線の明瞭な断層が露出している。岩を伝ってあちこちから水が染み出している。

9:39 900m 西谷との出合い。視線を上げると西谷は真っ直ぐ突き上げ、ウドの頭が出迎える。今回は東南尾根(東小黒部尾根)の偵察を兼ねて来たが、うまい具合に取り付き点は見つからない。なかなか手ごわそうだ。アイスブルーの雪解け水が、雪渓の下でほとばしる。気持ちの良い風が頬をなでる。さあ、ここから登り返しだ。

西谷雪渓を詰めようとしたが、谷に入ってすぐのところで割れていて、高巻きをさせられる。左岸のルンゼからガケに上がり、木の根をつかんで横移動していく。歩みは遅々として進まず、時間ばかり削られていく。水平距離にして十数メートル進んだだけで高巻きを諦める。

10:06 また出合いに戻ってくる。登攀具なしではあまりにもきつい高巻きだった。おとなしく中谷を引き返す。木の枝を拾ってストックの代わりとする。今度の登りは時間を気にすることなく、景色を眺める余裕ができた。標高を上げるにしたがい、後立山の見える山が変化する。

10:40 1095m デブリ地帯をようやく通過し、スキーを脱いだ地点に着く。谷風に吹かれて汗が引く。左右の谷から間断なく石が落ちてくるので、些細な物音に敏感に反応してしまう。

10:46 1135m 左岸の草つきにクマがいる。こちらに気付いてじっと見ていたが、しばらくして草陰に消えた。

10:56 1215m 左岸のゴルジュの奥に、轟音を響かせる一条の滝が見える。右に向かって落ち始めた水流は、岩壁にぶつかり逆「く」の字の筋となって、隠れた滝壷に吸い込まれる。「毛勝裏滝」とでも名づけようか。

11:29 1475m 後立山を見ながら二俣出合いで昼食。

11:45 出発。曇り空が一変し、初夏のような日差しと青空が現れる。

12:19 1750m 左俣出合い。後立山の山稜は、午後の雲に隠れていく。さらに太陽も厚い雲にかき消される。

12:42 1905m 核心部に入る。落石に最大の注意を払う。

12:59 2035m 確実にステップを切って、核心部を抜ける。もう落石の心配はない。

13:50 2365m 再び毛勝山頂。霧が湧いてきた。山頂は静まり返り、皆下山してしまったようだ。私は本日最初の登頂者であり、最後の登頂者となった。行動食でエネルギー補給する。

14:00 下山開始。コルまではアイゼンで歩く。

14:20 2315m ボーサマの頭の下よりスキー開始。毎分100m近い速さで滑降する。登山者のトレースを避けるように、谷の端にコースを取る。

14:33 1590m 三の又近く。霧の中を注意深く滑り、下山中の登山者をあっさり追い抜いていく。登山者の話によれば、今日は20~30人が登頂したらしい。

14:42 1250m 大明神出合いまで、楽しい滑りであった。あとは歩いて車デポ地に向かう。13号最終堰堤までたどり着いたら、「ああ帰ってきた」という思いが湧きあがる。

15:23 895m 無事到着。身体は疲れたが、充実の山行内容であった。





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Last updated  2022/04/12 10:03:08 PM


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