昔は自他ともに認める沢屋だった。岩登りが弱いから沢に向かっていたのだ。
沢登りはA0とか何でもありだし、弱点を狙えばいいし、難しかったら高巻きで逃げれるし。
まあ岩登りよりも総合的なテクニックが必要なので、難しくもあり楽しい活動である。
それなのに、昨年は沢訓練の一回のみ。今年は訓練にも例会山行にも不参加となっている。
2022年の成谷での沢訓練撤退が、トラウマになっているのだ。
この時は自分がリーダーで行ったのであるが、割と低いところで写真のような雪の塊が出てきた。
落石もある中、人数も多くて(7名)この先さくさく遡行できる気がしなかった。あまりのストレスに、この状態を見て腹痛を起こしたくらいだ。
撤退したが、敗北感は相当なものだった。沢登りはもうできないのではないかーと考えてしまうくらい。そういうこともあって、沢登りから遠ざかっているのである。
沢登りが楽しいことは、これまでやってきているので分かっている。きらめく水面、ほとばしる滝の水滴、緊張する登攀・高巻き・懸垂下降、踊るイワナ、焚き火と酒、満天の星空・・・。
クライミングよりも遡行の方が絵になる気がする。写真もたくさん撮ってきた。良き思い出だ。
今月は2回の遡行計画があったが、どちらもパスしてしまった。遡行できる自信がなかったのだ。成谷撤退のトラウマは、何かで解消しないといけない。
簡単な遡行から始めてみるか。