
撤退ルートを事前に幾つも考えていて、現場状況に応じて柔軟に対応できる体制にしていたのだ!
GW合宿では、毛勝山の中谷を下った。そんなところに入る酔狂はいない。
軽く調べたが登山アプリでの記録もなく、20年以上前の自分の山スキー記録が唯一の情報。
中谷に入った山行二日目は、朝から濃霧で視界がほとんどない。これ、下ってどうするの?っていうくらい。
視界不良でも危険という認識はない。落石・雪崩のある状況の谷ではなかったから。同行したNとさんも普通に行動していた。
最初の目的地は、谷の出合いである。運良くそこで視界が効いたことで、それ以後の行動をうまく決めることができた。
出合いに着いてからは、ルート案は5つくらいすぐに浮かんだ。毛勝山の山域に25年慣れ親しんでいるので、どこをどう行けば、どうなるかはだいたい分かる。
その中で今回は、毛勝山南東2166峰に突き上げるルンゼを登るという、ベストな判断をすることができた。Nとさんが意外とやる気だったのよ。
自分も、登るならここかなあと、前日に稜線で見た景色で思っていた。山勘は当たるものです。
2166峰に登頂しても残念ながら濃霧の中で、周囲の景色を拝むことはできなかった。晴れていたらすごい風景が広がっていたはずである。何かの機会にまた行けたらいいなあ。