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カテゴリ:過去 実家に戻る前
あれはいくつの時だろう
祖父が生きているのだからまだ私が10歳になるより前だと思う。 色々なことが分かって 祖父に対する憎しみが募っていた ある時私は庭で自転車に乗っていた。 ふと見ると祖父がこちら側に背を向けて何かをしていた。 ”殺そう” そう思った私は全速力で自転車を飛ばした。 ノーブレーキで祖父にぶつかった。 その後どうなったかはよく覚えていない。 祖父が部屋の中で背中に薬を塗ってもらっていた。 私は「よそ見してたらぶつかってしまったんだもん」と 精一杯言い訳をしていた。 祖父を殺すことはできなかったけど あの時の自分の殺意だけは 今でもよく覚えている 人はこんなにも人を憎むことができるのだと そして 祖父が死んでしまってからは 贖罪することもできず 罪悪感だけを抱えて生きている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月05日 10時57分52秒
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