2004/11/15(月)09:33
七五三の思い出
私の七五三の思い出
三歳の時はさすがに覚えていない。
七歳の時、母方の祖母と母と着物を買いに行った。
祖母と母は赤い着物を買おうとしていた。
私は赤が嫌いだった。マネキンが着ていた緑の着物がいいと言い張った。
その着物は安物だから、赤い着物ならセットになるからと母は私に言ったが私は頑として譲らなかった。
祖母が間に入り、私のお祝いなのだから緑の着物にしようと言ってくれた。
緑の着物と小物一式を買ってくれた。
かえって高くついたと母は文句を言っていた。
洋装は白いブラウスに赤いベロアのロングスカートだった。
合う帽子がなくてグレーに花飾りがついている大人向けの帽子を買った。
七五三の当日は宴会場で双方の一族を呼んで盛大に行われた。
父と母は宴会の準備で忙しかった。
近所の神社にお参りに行った時も父母は仕事着だった。
宴の記憶はほとんどない。
主役なんだからと言われてみんなにお酌してまわった。
宴は進み、酒の量は増えていった。
突然喧嘩が始まった。
父が誰かにつかみかかっていた。
障子が外れ、窓ガラスが割れた。
なぜそうなったのか、相手が誰だったのか
全く記憶にない。
行事のたびに酒が入り喧嘩が始まる。
我が家ではいつものことだった。
・・だけど
自分のハレの日を台無しにされた私の心は深く深く傷ついていた。