とりあえず張ってみた
携帯から送ってみた。まー、続き気になるーとか思うひとかいたらyamitaro☆-tootisan☆@mail.☆goo.ne.☆jpにメールをしてみようー(☆はすべて抜かないとだめでーす)PCたまにしか開かないから気が付いたときに続き送りますーB.a.FIGHT全てが私の敵。誰も味方はいない。私は一人。汚れた私、壊れた私、憎む私、怒る私、泣く私、叫ぶ私、笑う私、全て同じ私。だけど最近は汚れた私、壊れた私、憎む私、怒る私しかみてない。私は・・・・・学校、どうせ今日も嫌な思いをするだけ。木間葵は心の中で嘆いた。しかし、自分はもう教室の中で静かに席に座っている。机にはいつも通り落書き。死ねだのくずだの書かれている。もう慣れたものだ。最近は気にすらならなくなってきたくらいだ。量としては軽く良い感じの模様とも思えるくらい酷い落書きの量だ。教科書も酷い時は校庭で燃やされるなどといったこともあった。結局、燃やした人の親が買ってくれた。どうせグシャグシャになると言うのにね。キーンコーンカーンコーンクラスメイトたちはほとんどが廊下にでており、予鈴とともに教室に入ってくる。まったく、不良みたい。遅刻早退無断欠席はごく当たり前。まともな人間なんていやしない。そこらじゅうが馬鹿とクズの集まりだ。こんなクラスじゃなけりゃもっとまともな学生生活が過ごすことができただろう。ま、今の生活がまともとは到底言えないのだが。「木間ー、イスになんかついてんぜー?」「クスクス・・・・」始まった、いつものが。だがこれくらいはもう慣れてしまった。イスにはられた紙には「私は人間のクズです。踏んでください」と書いてある。いつも同じ、なんの捻りもない。「おまえらー、席に着けー」数学教師の河中が教室に入って来て言う。何事もなかったように一同は席に着く。調子のいいやつらだ。先生の前ではいい子ぶる。つくづく最低なやつらだ。そうして気分が悪い中授業は始まった。授業中は引っ切りなしにケシカスが飛んでくる。1番前の席はこれだから困る。頭がいずい、しかしこれを耐えなければ今日一日なんて過ごせたものじゃない。「これくらい何なんでもないみたいな態度とりやがって」「ケシカスふけみたいでキモくない?」「キモいキモいー、本人はもっとキモいー」「ギャハハハ」・・・・さい・・・・・葵の握っているシャープペンシルが微かにきしむ音がした。4時間目の終わりを告げる鐘がなる。今日は特別時間が短く感じた。いいことなのか悪いことなのかは定かではない。とりあえず購買にパンを買いに行こう。弁当はどうせ教室からでたときに机の上でめちゃくちゃなってるだろう。校舎内は至って平和、いや、笑顔と笑い声しか聞こえない。そんなたのしそうな声を聞いてるだけでうらやましいくて泣きそうだ。ただ直線の廊下を通る度に泣きそうになるなどとてもじゃないが人には言えない悩みだった。廊下は突き当たりにT字路になっている。いつも誰かがぶつかり合い怪我をするので鏡と先生が休み時間中ずっと生徒を見張っている。たまに気にせず走る馬鹿もいるが、昼休みに呼び出しを食らうのが落ちだ。今日も教師は目を光らせながら見張っている。何事もないように葵はその目の前を右の道に通り過ぎる。曲がってすぐに購買部があった。今日はまだ混み始めてはおらず、何を買おうか迷っているものたちだけだ。しかし、その群衆の前を何の迷いなく掻き分け、窓口に向かいこう言った。「焼きそばパン一つ下さい。あとイチゴオレも」500玉を一枚出した。瞬く間に焼きそばパンとイチゴオレが目の前に並ぶ。「はいどーぞ。いつもありがとね」購買のおばさんが笑顔で話しかける。「ありがとうございます」笑顔で私は答えた。思えば学校でまともに私に話しかけてくるのは購買のおばさんだけでははいだろうか。キャッチセールスだとしてもうれしい。この時だけは少し気分がよくなる。少しだか。そして用も終えたので元来た道をただ淡々と歩き続けた。葵は教室に戻って絶句した。綺麗に机と椅子が並んでいる。しかし真ん中の1番前の席に空間があった。さっきまで座っていた椅子と机がなかった。クラスは何事もなかったかのように平然としている。窓際でおしゃべりする女子達、物を投げて遊ぶ男子達。なにもかもがいつもどおりだ。しかしすぐそれらがどこにあるか想像についた。ほんの5分で隠せる場所。トイレの他何処にもないだろう。きっとご丁寧に男子トイレだ。あいつらならそこしかない。嘆息をつきながら葵は教室をあとにした。教室を出た瞬間クラス全体にグワッと笑い声がこだました。男子も女子も皆笑っている。はたから見たらに実に仲のよさそうで幸せそうなクラスだろう。葵は俯き、立ち止まった、そして振り返り教室を睨み付けながら拳を強くにぎりしめた。案の定机と椅子は男子トイレに運ばれていて、弁当は和式便所にぶちまけられていたと言う。先生に報告をして5時間目の道徳がそれで潰れた。まぁ、犯人は名乗り出ることは確実にないだろうが担任がどれだけ使えるものかを調べておいてそんはないだろう。「誰がやったんだ!」教卓をバンと叩き、担任の金谷が叫んだ。隣のクラスの教師がどうしたものかと覗きにくる。一方教室内の一同は黙祷をしているように静まり返っており、誰もが担任の話を聞いているようで聞いていない。他のことを考えている。ダンマリ。自分に不都合になることはなんでも黙り込む。やつらの得意なことだ。あっという間に時間は流れ結局犯人は分からず終い。もとより期待はしていなかったが、あまりにも期待ハズレ過ぎだ。担任も所詮これだげなのだ。味方なんていていないようなものなのだ。改めてそれを痛感した。一日が終わった。そして今日はいつになく酷い一日だった。ホントに、ホントに酷い一日だ。バシャ!帰り道、肩に何かが当たり、弾けた。中身は水で、制服はビショビショに濡れてしまっている。「どうしたのー?服ビショビショだよー?アハハハハハ」蔑む形で千葉涼子と女子達が来た。これもまたいつも通り。水風船も。心が暗く沈んだ。憎悪と何かが静かに体中を包み込む。私なんか悪いことしたの?あなたになんかしたの?何度言っただろうか、何度泣き叫んだだろうか。もう諦めよう。あの人は頭がおかしいんだ。そう考えて葵は溜息をついた。いつも使う帰り道は狭く暗い。学校でも危ないから通るなと言われてる道だが、徒歩40分の道のりが4分の1の10分になる。まぁ、クラスの人達と一緒に帰りたくないのが本音なのだが。直線的な暗い道でも夕暮れ時には案外視界が良好で、静寂に包まれているから足音もすぐわかる。イジメられている私にも足には自信がある。それが今の自分の切り札だろう。風が通り過ぎた。髪が靡き、肌寒い風に葵は秋の訪れを感じる。風がとめどなく流れるなか茜雲色の夕日を見つめる葵は、ふと歩きながら思い出した。今は早く帰り、習い事のドラム教室に行かなければ。多分、今のこの世で1番頑張れるものだろう。これがあるから生きて行ける。これがあるから学校に行ける。悲しみも、苦しみも忘れられる。なにもかも・・・・・「けど、もう限界だよ・・・・」静寂に包まれた世界の中に掠れた声が流れる。一粒、また一粒と水滴はアスファルトに落ちていき、滲んで行った。嫌な思い出が次々と葵の頭の中を走馬灯のように駆け巡っていく。「人のこと一々構うんじゃねぇよ、うぜーんだよ、この偽善ヤローが」「あんた頭いいんだから学校なんかこなくたって生きていけんじゃん?腹立つんだよね。どっか頭のいい学校に転校しちゃえばいいのに」「おまえきもいんだけど、頭いいの自慢したいの?よそでやれよ、目障りなんだよ、死ね!」「かわいいからって調子こくんじゃないわよ!その顔にいくらでも傷を付けれるんだからね・・・・覚悟してなさい」「近寄らないでよ、君といると僕までいじめられる。もう話しかけいでくれ」「へー、このこが噂の・・・・・可愛がってあげましょうか」――い、いやぁ・・・いやぁぁぁぁ!!――「あなたは頭いいのよ、だからもっと勉強していい学校に行きなさい!」「ガリ勉うせろや。俺はおまえみたいなやつが大っ嫌いなんだよ!」「やだ、やだぁ、思い出したくないのぉ!止めてぇ思い出したくないのぉぉぁぉぉ!!」葵は突然頭を抱え込み、アスファルトに崩れ落ちた。泣き叫び、抱える頭を上下左右にと乱れ狂い始める。髪は乱れ、ぼさぼさと宙を舞い、掠れた悲痛な叫び声は虚空の空に飛んでいく。頭が振れる度に水滴が飛び、まるで血のように飛沫する。「いやぁぁぁぁぁ!!」動きを止めて特大の声で叫んだ。声は回廊のように長い薄暗い道に悲しく響き渡る。女の子座りで静止する葵は暗い道に溶け込んだ。声が途切れると突然立ち上がり、何事もなかったかのように再び歩き始めた。「もう、いいや。疲れた。楽になりたいなー。あは」虚ろで焦点の定まらない葵の目は笑っているようにも見えるいや、笑っている。すごく細い一筋の線が頬に伝う。「・・・・・・・・・?」道に怪しく光るものがあった。どこを見ているか自分でもわからないのだが、それは不思議と視界に入ってきた。吸い寄せられるように光るものを拾い上げる。包丁。泥まみれで先が欠けてる。しかし柄の方が汚れてなく、そこが光っている。誰かが棄てていったのだろう。喜びが生まれた。涙が頬づたいでボロボロと流れ落ち、自然と笑顔が作られる。「いいよね、どうせ私なんか死んだってさ、誰も悲しまないだろうし。皆泣いて喜ぶよね。」太陽が流れてきた雲に隠れた。薄暗い道はさらに暗さをます。葵は両手で包丁を握り絞めた。――さようなら、この世界――空高々と手があがる。一瞬だが世界が静止した。