ROUTE66(英会話講師の独り言)

2008/05/02(金)00:20

人生で一番恐ろしかった日

この間の日曜日。今までで一番の恐怖を味わった。家族で上野原にたけのこ狩りに行ったのですが、30分ほどたけのこを取りいざ家に帰ろうと言うときに父が苦しいと言い出した。最初は「頑張り過ぎて疲れたのだろう」としか思っていなかったのだが見る見る内に顔色が悪くなり冷や汗もすごくなってきた。その内立てなくなり「これはただ事ではない」と姉も私も思い救急車を呼ぼうと思ったのですが、すぐ近くに総合病院があり車で行ったほうが早いと言うことだったので車の助手席を倒し父を乗せ病院へと急いだ。ラッキーなことに病院には院長先生が居てすぐに診てくださり検査をしてくださった。しばらくすると先生が出てきて説明を始めた。「心筋梗塞です。」するとすぐに姉が「命は?」と聞くと「分かりません。」と言われた。私は頭の中が真っ白になった。その病院は自宅から高速を使って40~50分ほどの場所。「自宅の近くの病院まで搬送できるようでしたら搬送しましょう。」と言い地元の病院に連絡を取ってくださった。そしたら自宅から10分ほどの大きな病院に循環器系の先生がたまたまいるとのことですぐに救急車で搬送になった。先生も一緒についていって下さった。私の車は義兄に任せ、私も一緒に救急車に乗り高速に乗った。息苦しそうな父を見ながら私は不安で仕方が無かった。搬送先の病院に着きすぐに再び治療。今度はそこの先生が出てきて説明を始めた。「心筋梗塞の人は半分以上が病院に着く前に亡くなります。病院に来られただけでも運が良いですよ。」それを聞き余計に怖くなった。「3本あるうちの血管の1本が詰まっていてそこから先の心臓の一部が死んでいます。今からカテーテルを入れ血管を膨らませ再び血液が流れるようにします。その際に急変する場合があり、その場合緊急手術になる場合があります。それに同意するということでこれにサインをしてください。」と紙にサインをした。実は昨年の同じ頃、父の元同僚が全く同じ症状でカテーテルを入れ数時間後に亡くなっている。私はそのことがずっと頭にあり悪いほうへと考えてしまっていた。おそらく家族全員がそうだったと思う。それから1時間以上経っただろうか。カテーテルが終わり先生に呼ばれ映像を見ながら説明を受けた。カテーテルを入れる前→入れたとき→膨らませたときととてもはっきり映っていた。最初の映像では、血管が完全に塞がっていて血液が流れていなかったのだが、最後の映像ではしっかり血液が流れていた。それを見て初めて安心できた。それから集中治療室に移り少し話すことが出来るようになった。父は「ごめんな」とみんなに謝った。それを聞いて涙が出た。今回は本当に運があったとしか思えない。たまたま周りにみんながいたこと。近くに病院があったこと。すぐに診察してくれたこと。搬送先の病院に専門の先生がいたこと。などなど本当に運が良かった。回復も早く次の日には大部屋へ移ることもでき、今では歩けるようにまでなった。今回のことで健康のありがたみ、命のありがたみ、家族のありがたみをつくづく感じた。私も十分メタボ。これからは健康に気をつけます。   

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