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カテゴリ:理路雑然とした記録の断片(未整理)
一冊の本を買って読み始めたらすこぶる面白い。 最近の日本の社会学、カルチャー分析な観点においても 物凄く秀逸なテキストだと思う。 先日の日記に書いた《クラブカルチャー!》の著者である 湯山玲子の最新刊 《女装する女》である。 女装する女 時代の空気を、よくもここまで わかりやすく言葉にしてくれたものだと歓心した。 『「女が女装する」ということに対して ほとんどの女性が「あるある」と膝を打つ。 が、男性にとってこの事実は 簡単には理解できないらしい。 (中略) この問題は誤解されやすいのだが これはやはり 「男性が女性の服装で装う=女装」と同義なのである 女性がおしゃれの照準針を フェミニン方向にぐぐ~っ、と寄せて装うとき その心は ほとんど男が「女装」するがごとくの心境なのだ。 』 この鮮やかな切り口 そこから始まるあらゆるキーワードと ポップで鋭いマーケット分析を コラム的に読ませる。 僕の周りにもたくさんいるのだが 生きる強度に溢れつつも エレガントに軽やかなる 男前な美女たち。 くやしいけどそのセンスには脱帽する。 身体の中に男を内包していて、感度の高い女性にかなうはずがない。 日本の新しい地平を切り開くのは彼女たちで 僕ら男は、仕方がないから 自分の中の女性テイストを磨くことにしよう そんなことを考えた。 現在をリアルに生きる大人は必読の書だと 極私的に大絶賛したい本なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.27 09:24:35
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