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カテゴリ:理路雑然とした記録の断片(未整理)
たいてい、夜はへとへとに疲れて、本など読む気力なんてないのだけれど
「忙しいとき、悲しいとき、疲れているとき そんなときですら読書のチャンスはある」と 松岡正剛氏の言ったこの言葉に 肩の力が抜けたような気になっている。 「ときには食事やコーヒーや、ワインのように読んだり お風呂に入るように読めばいい」 なるほど、とすると 「ビールを飲むように、湯たんぽを抱くように、ヒゲを剃るように」読んでもいいわけだ。 幸い、シーン毎に、本を手に取ることのできる 雑然とした部屋(つまりとても狭い)のため。 集中の対極にある下記のシーンでも気張らず読めるようになった ソファーにうずくまってホッとしながら読む雑誌(マガジンハウス系もろもろ) フロに浸りながら読む金融関係、投資関係の本(新書が多い) そして、寝る直前に読む本 ソファー・リーディングとかバス・リーディング そして“ピロー・リーディング” または“寝返り・リーディング”という言葉があるかどうかは知りませんが (たぶん、無い) 弛緩した状態の読書は、結構楽しい (緊張は翌朝でOKである) ここ数日、ベッドの脇にあるのが嵐山光三郎本 「文人悪食」を毎夜一項目(一文人)だけ読んで、「へぇ~っ」と思って眠る。 昨夜は三島由紀夫、今夜は永井荷風・・・という具合。 「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。 鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。 鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし 谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。 そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。 (BOOKデータベースより) この手の本が閨(ねや、寝屋)に相応しい感じがして、最近寝る瞬間がぐっと濃厚。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.16 22:30:11
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