2006/12/05(火)23:36
これぞカフェ 進々堂
訪れた大学北門前にあるカフェ。
外観はその昔の西洋建築そのもの、古めかしい。
建物内は天井が高く、ゆったりとした店内。
東京ではとても望めない贅沢な空間だ。
大きな長テーブルに長いすが並び、
お互い目で合図で合い席になる。
メニューはコーヒーと紅茶、
カレーライスにカレーパン(カレーとパン、だった)
など、沢山はないのだが、
隣のパン屋さんにあるパンはどれでも食べられる。
しかし、ここで流れる時間は本当に別次元。
英字新聞や、専門書、思い思いの文庫をめくる、
その紙めくりの音が、これほど似合うカフェを知らない。
後で聞くと、このテーブルと椅子、
人間国宝の工芸家、黒田辰秋氏が
無名時代に作ったものだそうだ。
手触りといい、その存在感といい、
なんとも落ち着けるどっしり感。
学生時代、遊び暮らしたやんちゃだが、
こんなカフェがあったなら、
ここで勉強したくなったかも。
ワーズワースの詩、「RAINNBOW」が
壁の額に記されたりして、思わず
大学生に戻りたい!と思ったひと時。
京都へお越しの際は、神社仏閣もいいが、
是非訪れてみて欲しいカフェである。
進々堂
住所 京都市左京区北白川追分町88
電話番号 075-701-4121
アクセス 市バス「京大農学部前」下車徒歩5分
京阪本線「出町柳」下車徒歩10分