韓国で考える

今日下の子(２歳１０ヶ月）がもうすぐ３歳になるが、身長は平均を超えているのか確かめようとネットで検索した。
３歳児の平均身長なんてネットにはあまりないのだが、大体９５，６センチぐらいのようである。

さて彼は何センチ？
彼は我が家では唯一大きいことで通っている。
同年代の子といるとまず彼のほうが大きい。
いつか測れるところに行くとして、さて偶然見た他の記事に目が行った。

韓国人は日本人より背が高い。

この記事結構多かった。
ただよく読むと、韓国に行った時ガイドの人が行っていたとか、韓国人がそう言っていたとか言うのが多かったが。

実際韓国人も自ら日本人より韓国人のほうが大きいと言っている。
実際日本に行って確かめた人はほとんどいないと思うのだが。

先日町の小さなジムで運動していたら、ある４０代と３０代(と見えただけで実際は２５前後だったが）に見える男が日本の話をしていた。
若い方が日本のこと(特に経済）を褒めまくっていたが、年上のほうがそれをしぶしぶ認めていると言う感じの内容だった。

ところが若い方が工場で日本人とご飯を食べたことがあるが、日本人は食べる量が少なくて驚いたと言っていた。
そこでついに来たかと言う感じで年上のほうが声も大きくなって言い始めた。

「日本人は倭(ウェ）ノム(日本人の蔑称）と言うが、倭のウェは矮小(ウェソ）ハダ（所謂小さいやつみたいな感じ）のウェからも来ているんだ。」

はっきり言って何の根拠もない話であり、韓国人独特の作り話の知ったかぶりだが、とにかく韓国では日本人は韓国人より小さいと言う話はほぼ定着しているのを理解するには十分な例である。

もしその時私が「私は日本人ですがこれでもウェソハダですか」と言っていたらびっくりしただろう。
逆に日本人はトゥントゥンハダ（所謂太っている）と馬鹿にされていたかもしれないが。

家の上の子が生まれた時も3.05キロで平均よりは軽かったのだが、特に小さいと言うほどではない体重に対して家内の親族の一人が日本人は小さいから小さく生まれると言っきて、その時は子供の誕生のうれしさで気にもしなかったが、後になって腹が立ったりもした。
お前は確かに俺よりは背が高いが(178センチだそうだ）、体重は俺より10キロ軽いだろうがと心の中で言い返してやった（何のこっちゃ）。

統計によると今現在、日本の２０代の平均身長は１７３センチ、韓国の２０代も１７３センチで同じである。
高３の平均身長も日本１７３センチ、韓国１７４センチと韓国がわずか１センチ高いだけである。

年代別の平均身長などもほぼ同じで推移してきている。
韓国人が日本人より背が高いと言うことは統計的にはない。
ただ３０代、４０代以上は日本よりも食事情が悪かったことを考えれば、同じぐらいと言うのは日本人より大きいのかもしれない。

では私はどう感じているのかというと、実は私も韓国人は大きいなあと思っていた。
町を歩いても、人に会っても大きい人が多いとは思っていた。
だが日本と平均身長が同じぐらいであるのも知っていた。

あるときスーパーに行って、ちょっと意識してみた。
そのスーパーには１０人前後の成人の男の人がいたが、驚くことに３分の２は私より身長が明らかに高かった。
正確に見たらおそらくはそれ以上私より高かっただろう。

その後時々意識してみたが、やはり大きい人が多い。
アメリカならまだしも、韓国でそんなに大きい人がいるとは思えない。

あなたが小さいんだと言われそうだが、私は１８０センチはあるのかと錯覚される場合もあった。
いくらなんでも１６５センチの人が１８０センチに錯覚されることはない。
実際横に並ぶとそうでもないと言われることもあったが。

特に座っていたら大きく見えるようである。
顔が大きいのと肉がついていて肩幅だけは大男なのだろう。
筋肉か脂肪かは想像に任せる。

さっきのスーパーの話に戻るが、そこで私はふと思った。
韓国では身長の低い人はあまり外に出ないのかなと。
背が高い人は人前に出る時、そんなこと気にしなくてもいいので、外出を控えるなんてことはないのかと。
なんでも優劣つけたがる韓国人であるから、背が低いのも日本人以上に恥ずかしがる可能性は高い。

ただ人間の心理的なものとして、自分より大きい人は目に入るが、小さい人はあまり存在を意識しないと言うことがある。
小さくても存在感があるなどというのは、小さい人は存在が認知されにくいと言うことを端的に表してもいる。

韓国人が大きく見えるというのも何かの心理が作用しているのであって、実際は日本人とはそんなに差はない。
１８０センチ前後の人間が昔よりも増えたので、大きくなったというイメージが拡散されているのもあるかもしれない。

実際私も最近日本に帰ると大きい人が多くなったと感じたりもする。
特に若い人。
私の世代よりも２，３センチ平均身長が高くなっている。

あっ、野球選手は大きくなった。
１８８センチの清原、１９５センチのダルヴィッシュ等１９０センチ前後がゴロゴロだ。
巨人の上原が１８６センチもあるとは思わなかった。
１８０前後かと思っていたのだが、大きい人が多くてあまり大きくも見えなくなった。

昔は田淵なんか超デカイ巨人のように思っていたが、上原と同じ１８６センチである。
昔高田馬場駅で見た秋山（当時西武）もかなり巨人に見えたが、１８４センチだった。
そう言えばバスケの岡山（知っている人いるだろうか）を地下鉄で見たが、あれは化け物であった。
２２０センチか２３０センチだったと思うが。

韓国やアメリカのあり研究では高身長に人が低身長の人よりも成功の可能性が高いという統計が取れたそうである。
まあそう言うのはあるかもしれない。

でもみんなが１８０センチになったら、１７５センチは低身長になってしまう。
こんなことを人間の判断基準にはしないようにしたい。
相手がバスケの選手でもない限り。

妙に身長にこだわる人だなと思われただろう。
実は私は３代に渡って背が低くなっている。
祖父１８０、父１７７、私・・・・・・。
祖父は兄弟の中で３人１８０センチに達した（しかもその時代に）、当時周囲の目を引く兄弟だったそうだ。
そんな話を聞かされて期待が大きかっただけに結構こだわってしまった。
１４７センチの母だけは、人間身長じゃないと言いつつ、父の身長の自慢をよくしていた。
自分が低いので、夫だけは自慢したかったのだろう。

ちなみに祖父の血筋は私のいとこのところに行ったようで、女二人が１８０センチ近い姉妹である。
弟の結婚式で見たが、確かに私より高い。

そしてうちの上の子は今のところ前から３番目。
真ん中は普通。
末っ子は期待してしまうのである。
韓国人に身長で褒められるのは末っ子だけである。
横幅で褒められるのは私だけで十分である。

あまり気にしないようにとは努めている私であるが。