韓国で考える

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• 年俸１億

  こんな記事が今日韓国で出回っている。http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&articleid=2007020619081665119&newssetid=1352韓国の国税庁によると２００５年、年俸１億ウォンを超える人は５万３千人であり、前年度よりも３０％増えたと言うことである。１億ウォンと言うと数年前は日本円で約１千万円であったが、今は韓国ウォンが上がったので、１億２千から１億３千万年程度である。また他の記事もあわせて見てみると、個人事業者まで含めた１億ウォン以上の収入のあった者は１４万人に達し、人口の０．３％になると言うことだ。つまり給料としての年俸１億ウォン以上が５万３千人で、９万人ぐらいは事業によって１億ウォン以上の収入を得ていると言うことである。日本でも年収１千万と言ったら、あいつはできるな、うまく行っているな、いい仕事ついたなと思われる。そのクラスの年俸をもらう人が韓国でもこれだけになると言うのは、数年前までは考えられなかった。記事を読むと２００１年には年俸１億ウォン以上は２万１千人だったとあるから、２．５倍増えているわけである。ここ数年の韓国の所得の上がり方、また給料に対する市民の捉え方、つまりこれぐらいはもらうものだという意識の数値の上がり方は急速である。もちろんここ数年の物価の上昇もすごいものである。９０年代の前半から韓国にいる私としては、この変化は肌で感じられるとともに、この変化に何かを感じぜずにはいられない。ただテレビのニュースでは年俸１億ウォンの高所得層だけでなく、低所得層（年俸いくら以下かはよく知らないが）も増えており、貧富の差が広がっている結果だとも言っていた。といっても最近の日本のように格差が問題だと言う雰囲気は特にないが。格差があるとすれば韓国は昔から日本よりは格差が大きい社会であったし、それが当たり前のようになっている感じもする。余談だが、私の感覚をちょっと。韓国にいると外で会う人見る人はみんな金持ちのように感じることが多い。逆に日本にいると外で会う人見る人普通の人のように見えることが多い。実際は韓国人は貧乏でも金持ちのふりをする人も多い。逆に日本では金持ちであってもあまり金持ちだと言う雰囲気は見せない。また金持ちに見せようにもそれさえもできない人は、いかにも貧乏だと言う雰囲気になり、日本では外ではあまりお目にかかれない極貧な雰囲気の人もちらほら見うける。日本でも貧乏な人はいるらしい。ある学校の先生の話では家庭訪問をするとこんな貧乏がいるのかと思うような人がいるらしい。でも社会一般にはあまり現れてこない。外を歩くといかにも貧乏と言うような人はほとんど目にしない。と言うよりも普通の人でも貧乏と言うか、かなり地味にしている場合が多いと言うのもあるかもしれない。さて今後どうなる日本と韓国。ちなみにアジアで財産が１００万ドル（１億２千万円）以上の裕福な層が一番多いのは日本だそうである。何やかんや言っても日本はまだアジアで一番の金持ちの国である。２位は忘れたが、韓国でなかったのは覚えている。中国は人口が多いので裕福層も多いそうである。０２年のワールドカップの時、韓国は中国の試合は近い韓国でさせてくれとFIFAにたのんでOKになった。その理由として、韓国にワールドカップを見に来ることのできる裕福な中国人は５千万人は超えるからと言うのもあったと言われている。韓国の人口より多い。、

  2007.02.06

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• 下関に行く船

  昨日はかなり硬い内容であったが、今日は日本滞在記、最後(多分）は韓国版で。旅の恥はかき捨て、と言う言葉であっているのだろうか。旅に出ると、心が解放されて普段はしないことをしてしまうと言う言葉である。つまり旅の場ならば恥になることも、その場限りであるからやってしまうと言うことである。釜山で船に乗る時、港は下関行き、福岡行き等等、人でごった返していた。そうなると韓国人はたいへんである。まさに阿修羅場であった。特に小中高生の団体（基本的に長期休みの時は必ずいる）がいると、地獄のようにうるさい。まあうちの息子もうるさいので、文句は言えないが、あれだけの大人数がはしゃぎまわると、普段子供のおかげでうるさいのに慣れている私でさえも地獄のように感じてしまった。今まで下関行きの船には何回か乗ったが、前はここまで団体が多くはなかった。だが最近は韓国では船による日本への団体旅行が増えている。特に夏休みと冬休みの時期は切符の予約はたいへんである。一説によると夏は団体で占めてしまい、個人の予約は不可能に近いと言う話もある。とにかく団体でしかも旅行の場である。日本に旅行に行くのを嬉しがってくれるのは日本人としてありがたいが、気分が解放されているのか、そのうるささは一度経験してみる価値がある、と言うくらいのものであった。これが空港だったら、いくら団体でもここまではうるさくしないのだろうが。さてその次に出国手続きであるが、例のごとく韓国人は列を守らない。空港では列は守るのだが、港の場合、団体で来ているのもあるのだろうが、普段と同じような感覚でいる。列を守らないことは、もうこの場では仕方がないと考えていた。そこで私の後ろに並んでいたおじさんがいつの間にか私の横に。時々私の斜め前に行っている。同行のおじさん、おばさんとでかい声でぺらぺら。本人からしたら、空間があるから入っただけで、私の前に割り込むつまりはないと言うのは、長年の韓国生活で理解はしていた。いやそのまま割り込む場合もあるが。そんなことでちょっと気にしていたら、前の方で小学生か中学生ぐらいの子がはしゃいでいて、手続きの窓口が空いているのに気づかずにいた。すると私の横にいたおじさんが、一言。「お前ら何はしゃいでんだ。早く手続きしろ。」そして「子供と言うのは本当にこんな場でもはしゃぎまくって、どうしようもない」とぶつぶつ。私は心の中でため息をついた。「自分もうるさいくせに。また（本人は自覚はないだろうが）列もあまり守らないくせに。」こんな感じで、下関まで続いていった。もちろん船の中でも特に子供たちはうるさかった。別にフロアでうるさいのはいいが、お風呂でもはしゃぎまくっていて、文句を言うおじいさん、風呂から出てうるさいと吐き捨てるおじさんもいた。下関の着いても入国手続きの緊張感はどこへやら、やはりはしゃいでいる。税関で韓国人のおばさんが、自分の順序が先だと喧嘩を始めた。列を守っていれば順序もできていたのだろうが。下関で日本に入り駅で汽車に乗ったら、韓国人のおばさんが韓国語ででかい声で話し始めた。日本から韓国に戻る時はそうでもなかったが、今回の乗船、またいい経験をさせてもらった。今後も韓国人の団体の日本旅行は多くなるだろうが、旅の恥はかき捨てと言う言葉を実感する日本人も出てくるのだろうか。いや韓国人の場合「団体旅行の恥はふだんのまま」と言う言葉の方があっているかも。５０年代ごろは世界ではアグリーアメリカンと言われていたらしい。８０年代ごろはアグリージャパニーズ。今はアグリーコリーアンというのは東南アジアあたりでは結構有名らしいが、日本でもそうならないとは限らない。これは韓国に対する不満ではなく、心配の思いである。韓国滞在者として、世界での韓国のイメージは気になる。ただそんな私の心配をよそに韓国人はたくましくコリーアンスタイルで行くのだろう。まあそれはそれでいいのかもしれない。ただローマではローマ人のようにすべきだと私は今でも思っている。韓国では韓国人のようにしようと努力はまったくしていないわけではない。マイペースの私には日本スタイルも韓国スタイルも関係ないが。

  2007.01.30

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• 日本の今の空気

  先日の日本への帰省、インターネットや活字、メディアではない生の日本を感じてきた。と言っても韓国で感じている日本の空気を生で再確認しただけであったが。今回日本滞在時、当然だが日本のテレビを普段の数倍見た。また母といろいろ話をした。その中でよく出る話題はいじめの問題、変質的殺人事件などで、母もテレビに出る人も日本はひどくなってしまったと言っている。テレビと母以外はそんなこと話した人はいなかったが。また家内が言っていたが、日本で町にいる若者を見ると、怖いということだ。何がどう怖いとは表現しがたいが、私も何か怖いと言うか不気味な印象は受けた。そのファッション、振る舞い、顔の表情・・・・、とにかくその存在自体がなにか社会の中で違和感があるように感じられた。特に数人でまとまっている若者の集団があると思わず避けてしまいたくなる雰囲気があった。もちろんそこには若者に対する先入観もあったかもしれない。若者には悪いが、自分たちと考え方が違う世代に対する警戒心が自然と働いてしまう。だが社会の重い雰囲気の原因を若者にするつもりはない。と言うよりは私はどちらかと言うと上の世代に原因を感じてしまう。私が小学生のとき、地区の子供のソフトボール大会の練習でバッティングピッチャーをしたのだが、コントロールの悪い私はストライクがなかなか入らなかった。するとその日の引率の公務員のおじさん（その人が公務員だったというのは最近知ったが）が「お前なんだその根性は。親父から怒られたこともないからストライクも入らないんだろう。俺がお前の親父の代わりに根性入れてやる」とけつバットとしてきた。その後私は怒って、わざと速い球で幼い子供たちがとても打てない球をずばずば投げつけて態度を顕わにしてやったら、そのおじさんばつ悪そうに黙りこんでしまった。この時のことはずっと忘れていたが、２，３年前弟が話してきて思い出した。弟は私が怖かったと同時に、大人にもあういう態度をとれる私が頼もしかったそうである。このおじさん(今は年寄りだが）、私の父がおそらく嫌いだったのだろうし、私も好きではなかったのだろう。だからと言ってその子の親の悪口を言っておいて、けつバットとは最悪のおっさんであった。そのことを今回母に言った。「お母さんの世代の人たちも勝手なことやってきていて、そのくせ最近の若い者はどうどうだこうだ。こんな上の世代が自分たちの世代を作り、その流れから若い世代に来ているんだ。そんな自覚がない上の世代を私ははっきり言って尊敬はしない。」母は私とよく討論するが、残念ながら息子であるがゆえに、私の意見を否定したがる癖がある。この時も否定的に「昔はそんなもんだったと」反論してきた。もちろん自分の世代を直に批判された悔しさもあっただろう。それで私の反論。「子供の前でその親の悪口を言うその事実をもっと考えてみろよ。自分が悪口言われても我慢できるが、その親の悪口を言うことのなんと嫌味なこと。しかもそんなこと子供にしかいえない、卑屈な精神。」ここで母の反論は止まった。私は続ける。「自分も親になってよく分かるが、自分がどんなに嫌いな人の子でも、自分はその子に親の悪口は絶対言わない。また自分はそのおじさんの子(私より数才下）にやり返すことはいくらでもできたが、そんなことはしなかった。だがそのおじさん、またその世代に対する思いは消えやしない。それでも自分は我慢してあげたんだ。」いつもは理屈抜かすなと反論し続ける母も（母は自分が苦しくなるといつもこうである）、このときは黙りこんでしまった。そこでもう一つ言った。私の父は教員だったが、父の同僚から、父の悪口を聞かされたこともあると。教員でも所詮そんなものである。もちろんいい大人もいる。だが現実的にはひどい大人が多かったのも事実である。私の実家は田舎だが、昔は地域のつながりが強かった。今でも都会よりははるかにつながりが強い。それだけに大人のひどい言動が露骨に出てくる。実は母は今ちょっとした親族のトラブルに巻き込まれていて、人間なんか滅茶苦茶だと文句を言っている。そのせいか私の言葉が少し響くのもあるようであった。あの母が私の言うことに最後まで反論してこなかったのだから。ちょっと話は変わるが、私は親にもはっきり意見を言うので時として親から反論される。いやいつも反論された。親は息子の言うことは聞きたくないのだろう。昔の世代の考え方はそんなものかもしれない。まあ親からしたら育ててくれた人に偉そうなこと言うなという思いもあるのだろうが。その辺もわきまえて言いたいことの３０％しか言わないようにはしているのだが。結論。確かに日本は今何かが必要な時期に来ている。ここまで先進国としての地位を築いてきたのだが、その位置を維持していくには何かが足りないような気がする。何かと言われたらなんとも言えないのだが。数年前、おじが飲んだ勢いで言ってきた。「日本はだめだ。まだ韓国はここまで悪くはなっていない。韓国にはまだ昔のいいものが残っている。お前は韓国にいていいなあ。」ううん。そうとも言えるし、そうでもないとも言えるし。まあ今日は韓国のことはおいといて、日本人として日本のこと本当に考えさせられると言うことだけははっきりさせておきたい。

  2007.01.29

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• 日韓の服装感覚

  さて今日は韓国帰国後、日本滞在中(帰国中）感じたことを。以前東京に滞在していたある韓国人家族の子供が東京の日本の学校で友達とうまく行かなかったという話があった。それで親が先生に相談したところ、先生が言うには「お宅のお子さん、いい服を着すぎているんですよ。だから浮いてしまうんです。」と言うことであった。確かに親はその子にかなりいい服を着させていたそうである。そしたら親は「いい服を着させることのどこがいけないのか」とかんかんになってしまったそうである。確かに日本ではあまり高価な服を着ると浮いてしまうことが多い。小学校然り、会社然り。韓国では小学生がかなりいい服着て学校に行っているのをよく見かける。服装でその子のうちの経済力やレベルが判断されかねない。服装で判断されるのは大人も同じだが。韓国では貧乏、下層のレッテルを貼られると周りから馬鹿にされるので、無理してでもいい服を着る傾向はあるとは昔の日記にも書いたことがある。先日もうちの家内が授業参観に行ったとき、びっくりするほどいい服を来た子が多かったと言っていた。ちなみにその小学校は国からの援助で暮らしている人のアパートの子が多く、こんなレベルの低い小学校でもそうなのかと思ったわけである。うちはちょっと日本的発想もあって、子供にいい服を着させると、誘拐の恐れがあるので(韓国でもまったくないわけではない）、恥ずかしくない程度でいいと思っていた。だがあまりひどい服装はさせない方がいいのかとも思ったりもしている。それは私にも当てはまるが。近所を歩くときは寝起きのような服装で歩き回る私である。時々家内から言われることもある。実はここまでは前置きである。今回日本で意識して子供たちの服装、また大人の服装と意識してみた。と言うことは今まで無頓着だったと言うわけだが。少なくともショッピングセンターに来ている子は日本の子もいい服着ている。大人はまあ日本らしく、流行を意識しながら、高価なものと言うよりはカジュアルっぽいセンスのある服装と言う印象を私は受けた。もちろん韓国によくある全身真っ黒のおじさんルックはまったくいない。年配の人もさりげなく着こなしている。あの子達はあんな服装で学校にうも通っているのだろうか。だとしたら日本の子も昔よりいい服を着て学校に行くようになったと言うことなのだろうが。私の小学校のころの写真を見ると、はっきり言って汚い格好した子ばかりなのだが、時代が変わったのだろうか。そういえば小６の卒業前、卒業写真を撮る日に親が無理やり私にいい服着させて私はいやだったのを覚えている。普段着じゃなかったのは私ぐらいだったと思う。逆に恥ずかしかった。そういえば田舎出身の私だが、昔東京の大学に入ったとき、純東京の子は服装の感覚が違っていたのを覚えている。私を含めて田舎出身の子と明らかに違っていた。表現するにはあまりにもファッションのことが分からない私だが、東京の子はアイビーリーグみたいで、田舎の子はBilly JoelかBruce　Springsteen 見たいな感じだと私は思った。当然東京の子は私（たち）をダサいと思っていただろう。私はお坊ちゃんみたいな服着やがってと思っていたが。家内は韓国にいると服装のプレッシャーがあるが、日本ではプレッシャーを感じないから楽だと言っていた。もともとファッションには関心が薄いタイプである。私は家内も韓国ではいいのだが、日本ではもうちょっと服装気を使ってもいいんじゃないかと思ったこともある。日本では高価な服を着るプレッシャーはないが、センスは結構見られている。といいつつTシャツと短パンとサンダルで日本のデパートに入っていく人は私以外にはあまりいなかったのを去年の夏気づいた。他にも少しいたりもしたが。見た目に気を使わないのは私の方が上である。何かいろいろ言ったが、結論。最近の日本の子もいい服着るようになっているのだろう。韓国だけではないのか。といいつつまた日本でユニクロに行ってしまった私だった。韓国にもあるのだが。

  2007.01.26

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• 韓国帰国（？）

  今朝関釜フェリー(韓国では釜関フェリーと言うが）で韓国に戻ってきた。まあ帰国とでも言うのか。日本に帰るのも帰国であるが。さてフェリーの中でのことだが、今朝釜山について下船の時、ある４０代ぐらいの韓国のおじさんが日本のこれまた４０，５０代ぐらいの日本の職員のおじさんと、言い合っていた。いや言い合っていたと言うよりは韓国のおじさんが文句を言うのに対して、日本の職員が対応していたと言うほうが正確だが、日本の職員も結構強い態度で、応対していた。通りながらちょっと内容を聞いてみたが、韓国のおじさんが日本語で「お客に対する・・・・」「説明がない・・・」と言っていた。まあ全部は分からないが、何かに対する説明の足りなさを文句言っているようであった。それに対して職員の方は毅然と声も強く「説明の必要はない」との一点張りだった。普通日本人はお客さんに対してはどんなに間違っていても、やりあうことはないのだが、この時は胸を張って、相手をにらみつけていた。以前福岡の港でも６０、７０代の韓国のおじいさんが、やはりこの時も日本語で職員の女の子に声を張り上げて文句を言っていたのを見たことがある。この時はあまりにもひどいので、中から職員がとめに来ていた。韓国人は負けるのが嫌い、プライドを大切にする。ただこれはいい言い方である。ちょっと悪く言うと、一発言ってやらないと負けだと思っているのか、日本の職員に声を張り上げたりもする。日本に行っても、何か気に入らないことがあったら、言うことが韓国人の強さだと思っているのかもしれない。ただ韓国国内でも韓国人は職員に声を張り上げることがよくあるので、相手が日本人だから強く言うとは言い切れないかもしれないが。まあ韓国に住んでいるとよく出くわす光景ではある。それ自体は別になんともないが、相手が日本人でもそうやるのだなと思った。まさか日本人と張り合うために日本語を勉強したわけではないだろうが。ただ今朝見た日本人の職員、どうしてやり合っていたのだろうか。毎日フェリーに中で韓国人と接していて、韓国人には言ってやった方がいいと思っていたのか。私には正直頼もしく見えた。日本人も韓国人に思っていることをはっきり言うのは必要だと思う。韓国社会の中で、それができない私には頼もしく見えた。実際私も韓国人の家内にははっきりと言うことで、逆にうまく言ったような気がする。このままだと「かんこくじん(韓国人）」は「かんごくじん(監獄人）」になるとまで言ったこともあるが。私は韓国に住んでいる以上、日本人の本音は封印しているが、日韓の間で特に日本人がもっと韓国人に本音を言った方が、一時的には何かあるかもしれないが、長い目で見たらいいんじゃないかと思うこともある。韓国人も言われないと、日本人の本音はいつまでも気づかない。日本人が言ってこなかったら、自分が勝ったと思い込むのが韓国人である。そう言えば、ちょっと関係ないが、下関の入国審査場である日本の４０，５０代の職員から子供ちゃんと見てろと注意された。３歳の子で列にいさせるだけでも結構大変なのに、と思いつつ、まあここは日本だから仕方がないと思った。だが後で考えたら、私のこと韓国人と思っていて、言ったのではないかと思う。日本人は基本的に早く手続きさせて、後から韓国人の手続きをさせるのが下関のやりかたである。特に韓国の団体は最後にで手続きさせていた。私は勘違いして遅く出たので、韓国の団体の中に紛れ込んでいた。私を日本人だとは思っていなかったと思う。何となくだが、私に対する接し方、語調等が韓国人に対するもののような気がする。うるさく、列を守らずにいる韓国人に対するストレスもあるのかもしれない。その時は私だけでなく、列を守らせようとその職員は目を丸くして走り回っていた。下関は韓国人がよく利用するところなのであるが、フェリーや税関関係の人たちは韓国人に対してよく思っていないのだろうか。そんな気がする。もしそうだとしたら、私には日本人の発想、韓国人の考え方が分かるだけに、双方の言い分の違いの難しさが感じられる。日本人からしたら受け入れがたい、韓国人の行動。韓国人からしたら受け入れがたい、日本人の考え方。まああまり考えすぎない方がいいのだろう。

  2007.01.25

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• ただいま帰省中

  今日本の実家にいます。日本を満喫、かどうかは後１週間ではっきりします。楽しい滞在であると同時に、親と一緒にいるのはやはり楽ではありません。今日は超簡単に。

  2007.01.16

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• 今年は大統領選挙

  今年は韓国では大統領選挙である。私が韓国に来て3回目である。今年もいつものごとく年末にやるのであろう。最近ノムヒョン大統領の毒舌が多くなっている。コゴン前首相は失敗だったとか(後で個人でなく首相制度がよくないという意味だったと弁明したが）。最近では支持率は昨年もうあきらめているので、関係ないとかとか。もともとこの方新しい風を吹き込むと言うことで大統領になった人なので、言動がちょっと変わっていた。新しい風を好んだ国民（特に若い人）の支持を得て大統領に当選したが、最近その国民たちも新しいだけではだめだと悟り始めている。日本やアメリカを見ていると最近の選挙や政治は、あまりにも大衆化してきたなと私はよく思うのだが、韓国も国民が民主主義、自由主義の中、政治が大衆化しすぎているような気がする。あくまで個人的意見だが。以前森首相が日本を神の国にしようと言って、国民から大反発を受けて、結局辞任にいたったが、私は神の国と言って何が悪いのかと思った。国民があまりにもそれに反応しすぎ、首相をこき下ろそうとする雰囲気に私は危惧した。独裁政権はよくないが、国民の要望だけで成り立つ民主社会も危ないと思う。偉そうなこと言わせてもらうが、国民の言うことを聞いていたら政治も国も成り立たない。人間なんて勝手なものである。国民は自分の利益しか考えないものである。そんな国民の反感をばねに強硬路線で成功したのが小泉さんだった。そして対話路線の安倍さんは今のところ人気が下がっている。ノムヒョン大統領は対話路線と、投げやり発言で今のところ人気は最悪である。私も正直ノ大統領は評価しない。だがあえて言うと、こんな国民と風潮の中では誰が大統領をやっても同じである。ノ大統領は人気が下がるには分かっていて、あえて国民にあなたたちが問題だとメッセージを投げかけているのだろうか。何か気持ちが分かるような気がする。まずい。私がとある漫画の影響を受けていることがばれそうである。・・・ニズム宣言と言うやつだ。一言断っておくが、私もこの漫画の思想に１００％賛同ではない。だが国や個、項と私ということを考える点では同感である。韓国も今後日本やアメリカみたいな公のない自由社会になっていくのか。年末の大統領選挙、期待していいのだろうか。候補者、有力者の名前が少しずつ出始めているが。ちなみに永住権とった私だが、大統領の選挙権はない。地方選挙は投票できるそうだが。まあ大統領選挙など今のところ、投票できても行く気はないが。何か悲観的であるが。

  2007.01.05

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• 新年福を授かってください

  新年福を授かってください。韓国語で「セヘ　ポンマーニ　パドゥセヨ」。つまり明けましておめでとうございます。いつものごとく韓国の新年は静かである。休みも一日だけで、２日からは仕事である。韓国で重要なのは、この後にある旧正月である。何か感覚がつかみにくいのは、この時も上記の「セヘ　ポン・・・・」を言う人がいるところである。何か新年が長いような感じである。北朝鮮でうるさかった昨年だが、平和を望みたいものものである。様々に変わりつつある日本と韓国。今年はどうなるのか。今年はいい年になるように、と毎年言っているような気もするが、今年こそはいい年になりますように。日本も韓国も。北朝鮮も世界も。もちろん私も皆さんも。

  2007.01.03

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• 今年のキーワード「いじめ」

  夕べ筑紫哲也のやっている今年のニュースの総まとめみたいなのを見た。実に興味深い内容だった。その中で私には｢いじめ」の問題が印象に残った。今年は日本でいじめによる自殺が相次いだ。そこで報道もどんどん加熱していった。だが一方でいじめ報道が過熱しすぎて、その影響を受け逆に自殺してしまう青少年も多いと言う意見がかなり出てきた。これは報道をする新聞やテレビよりも、ラジオ、雑誌でこの意見が強くなっていった。筑紫キャスターはこのことを避けるでもなく取り上げた。報道陣の立場では世間で起こっている事実を報道するのは義務であるから、報道しないわけにはいかない。だが影響を受ける多感な青少年もいるのは事実であり、自分としてはできるだけ抑えた報道にしたといっていた。この方、世間では賛否両論ある人だが、核心を隠すことなく発言する姿勢が人気でもあり、長くキャスターをやっているのもそれだけ理由があるのだろうか。実際成功する人はどこかで有名税として、反対勢力がでてくるものである。簡単に言うと、成功には悪口は避けられないと言うことである。またその場にいた一般人ゲスト２，３０人にいじめ経験を問うたら、いじめた、いじめられた、両方経験があるという人はそれぞれ３分の１はいただろうか。筑紫氏も昔は転校が多く、格好のいじめの対象であったと自ら告白していた。ただ人の話では筑紫がいじめ返していたと言う声も多かったらしいが、本人はそれがいじめであったかどうかは覚えていないと言った。いじめはいじめられた人間は忘れないが、いじめたほうはいじめだとは思っていなかったり、忘れたりするものである。これ日韓でもよく言われるが。ただ筑紫さんはいじめられたことが今の自分の原動力であるといっている。そういえば石原慎太郎氏も転校生でいじめられたことがあるそうだが、それを何の恥ずかしげもなく話している。この二人同じ７０代だが、何か同じにおいがすると感じるのは私だけだろうか。極論であるが、昔はいじめがあったものであり、その中で社会で生き抜く知恵と強さを学んでいたのかもしれない。これはある韓国のおじいさんの話しだが、孫が家で本読んでいたら、外に行って、喧嘩でもしてこいといったそうだ。もちろん韓国でも今はこんな方少数派（というかほとんどいないかも）であるが。私の祖父の弟は、小学校のとき体が小さかった祖父がいじめられたら、体の大きかった自分が助けてやったんだと言っていた。ちなみに祖父はその後大きくなり１８０センチの大男になったが。そこにはいじめに対する認識が今の若い人とは違うような気もする。いじめみたいなものはあって当然、乗り越えて当然みたいな感覚である。おそらくいじめられた人間も、今の子がいじめられた時ほど惨めにも思ってなかったのかもしれない。いじめで自殺なんてありえない風潮だったのだろう。またいじめの質も今とは違っていたかもしれない。最近のいじめは実に陰湿であるそうである。たたかれるならまだしも、人格攻撃も多い。知らん振り、無視、村八分(これは昔のことなのだが）・・・・・。精神的いじめは苦痛であると思う。ある人はこれは今の大人の社会の反映であるだけであると言っていた。サラリーマン中心の今の社会は職場いじめも多く、正々堂々としたいじめでなく、実に狡猾ないじめも多い。その風潮の中を生きる親の鏡みたいなのが今の子供たちの陰湿ないじめであると言うことである。ここまでいじめのことを書いたので、あなたはいじめられっこだったのかと言われそうである。こういう話はあまり露骨にはしないほうがいいと思うのだが、いじめに関しては割りと無頓着で来た私だった。韓国に来るまでは。私がいじめと言う問題を実感し始めたのは韓国に来てからであり、特に子供を持ってからは真剣に考えるようになったと言うことだけははっきりさせておく。韓国で弱い立場の外国人、しかも反感感情の強い日本人として生活しながら、弱者の立場がよく分かった。多少ひどいことをされても我慢して泣き寝入りするしかない日本人の立場。韓国に来てまだ間もないころ、日本人のご婦人が、自分の子は将来母親が日本人だと韓国でいじめられるに違いないと言ってきた。その時はそんなの考えすぎだと思ったが、いざ韓国で住んでみたらそれが理解できた。日本人と言うことでよくしてもらうことが多い反面、日本人であるが故にされる冷たい仕打ちみたいなこともなかったわけではない。これも一種のいじめである。そして子供を持ってみて、いじめの心配もできた。今のところ息子たちは特に問題はない。だが他の日韓家庭では自我が進めば進むほど日本の血が混ざっている自分に嫌悪感を感じる子もいるそうだ。実際いじめられたり。ただ日本人の子だと周りが持ち上げてくれた子もいたり。いろいろである。私の子は外では韓国名で通してある。実際韓国国籍もあるので、まったく問題はない。私は日本人としての自尊心もあってか、韓国名なんてのは使ったことはない。ただ簡単にサインするときは、家内の苗字と自分の名前をハングルにして書いたりもするが。私の知り合いの子で外でも学校でも日本名で通していたそうだが、残念ながらいじめられたという話を聞いた。またいじめが気になって、韓国籍はない子でも韓国名で学校に通わせた人も多い。結論。いじめとは何なのか。どう対策すべきなのか。また起こったらどうすべきなのか。ここ数年かなり考えているが、まだ１００％の確答は見つかっていない。まあ私は韓国でいじめられ慣れているので、息子のことであるが。私みたいにいじめられても、やっていけるようになるのがいいのだろうか。そんなこと言う私も、本当のいじめにあったら、こんな悠長なこと言ってられないだろうが。いじめられないように生きるのか。いじめないように生きるのか。いじめられても立ち向かっていくように生きるのか。あまりにもいじめがひどかったら、環境を変えるのか。ある面ケイス・バイ・ケイスであろうが。

  2006.12.28

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• 今年を振り返って

  最近前回の桑田、松坂や亀田興起等、韓国関連以外のことに関心があるが、今日は韓国ブログとして一年を振り返ることにする。まだ今年も数日残ってはいるが、テレビでも今年を振り返ってなんていう番組が出始める頃でもあるので。１,２月は私の記憶の中には韓国のことが残っていない。考えてみたら、１,２月に韓国のことをいろいろ考えさせられたこともあまりないような気がする。寒い時期だし、１年の始まりに、韓国でもそう大きな出来事はないようでもある。そして３月。あのWBC。日本人が地獄と天国見た大会であった。特に在韓日本人には日本が韓国に２連敗したのは、苦しかった。この時は個人的にはまだ楽天のブログでなく、OOOモンさんのOOOドアで運動日記をつけていたのだが、その中にその時の私の心情がつづられている。その後春はここ２,３年毎年のように竹島問題、教科書問題が韓国でうるさくなり、WBCでの韓国辟易感とともに私の韓国滞在のストレスも高まってくるのもここ数年間、毎度のパターンのようでもある。そのストレスが溜まりまくってきたところで、６月のワールドカップ（WC)。そこでライブドアよりも楽天の方が人気があるのにも気づいてきて、新しく韓国ブログ開設。韓国関連の自身のサイトとしては３回目であった。前の２回は見事につぶれた。最初のOOOcitiesのはアドレスも今不明である。そこで楽天のほうが使いやすいと思い、運動日記も楽天に移動。えっ、そんなのあるのと言われそうだが、これは私の裏の側面なので（このブログも十分私の裏の世界であるが）未公開(今後も）。ちなみにこのブログもちゃんと続いている。そしてWCで日本の敗戦とブラジルの敗戦にショックを受け、中田の引退と精神的に苦しい（？）時期に韓国での日本バッシングは続いており、この頃の日記を見ると、毎日韓国批判。特に今年はWCイヤーであったし、WBCもあって、日本人も韓国人も国意識を駆り立てられる年でもあったのもあるのだろう。オリンピックではここまで国意識にはならないので。韓国の場合、国意識が強くなればなるほど、日本に対する意識が高揚し、基本的に日本バッシングになりやすい。そして夏を過ぎ、日本の首相が替わり、秋は日韓の間は静かだった。私もそれと同時に平安を取り戻し(たかどうかはわからないが）、ブログの内容も韓国批判は少なくなり、更新率は少し（かなり）下がってしまった。まあこのブログは韓国で「考える」ことをテーマにしているので、批判ブログではなかっただけなのであるが。こう見てみると今年の自分のテーマは一貫性はない。ただブログを始めて、それが維持できたことが今年の私の中での一番の出来事であろう。このブログを始めた理由のひとつは前のブログ、ホームページを作った時と同じでもあるのだが、自分が韓国で住んでいることの何かを残しておきたいと思ったからだ。特に息子たちに。今私は韓国では表向きは韓国大好きの親韓派で通っている。それは私の周りの韓国人だけでなく、日本にいる親族や友人からもそう思われている。家内のお母さんから、「故郷日本を捨てた」人間扱いされた時、言いようのない怒りを覚えたことがある（このこといつか日記に書いてみたい）。お母さんとしては韓国で家族の一員であると言うことを言いたかったのだろうが、人が思うほど私は韓国が好きではない。もちろん日本を捨ててはいない。事実日本には毎年帰省する。家内の実家にいる期間よりも日本の実家にいる期間の方がはるかに長い。韓国人の誰もが気づかない、時としては家内も気づかない葛藤を韓国生活の中で持っていることもある。家内が私の葛藤に気づかなかったら、言うが。もし私が息子に何も言わなかったら、息子は私が単に韓国が好きなだけの日本人としか見なくなる可能性もある。日本人として生まれ、韓国に住むようになって、実は人にはなかなか知られない思いを持っていたことを息子が気がつかず、韓国で育ったら（このままなら）、こんな悲しいことはない。義母から何を言われよいと、周りの韓国人から何を言われようと、家内がわかってくれなくても（言えば理解してくれて配慮もしてくれるが）、自分の真実は息子には残しておきたい。今回のブログはそれを結構記録にすることができたので、かなりうまくいったと思う。今までのブログが失敗だっただけに。これもコメントくださったり、勇気付けてくださったかたがたのおかげである。この場で感謝申し上げます。何か暗くなった。実際のところ、このような深刻な思いも韓国生活ではあるのだが、基本的には韓国生活はエンジョイしているものでもある。そんなに悲観的ではないかもしれない。どちらも私の韓国生活の一面である。あと９日間。いい年にしたい。

  2006.12.23

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• 松坂、そして桑田もメジャーへ。

  今日は野球ブログ。韓国はお休み。松坂のレッドソックス入りが決まったのは数日前だったが、今日日本に帰国した。そして桑田がパイレーツ入りの方向で話を進めていると言うことも判明。マイナー契約であろうが。今年のシーズンオフ、メジャー行きラッシュである。井川(まだ契約していないが）、岩村、岡島もメジャー行き。今年の森は怪我で棒に振ったので、来年が実質的デビュー。また08年オフにメジャー息を宣言した中日の川上。新垣もメジャーを口にし始めた。上原は前からうるさい。はっきり言ってあげればきりがない。すでに行った人たちも。今年の斉藤の活躍は記憶に新しい。メジャーで3年目の大塚も見事なクローザーぶりだった。イチロー、松井(今年は怪我したが）の活躍は言うまでもない。大家、松井カズも来年はやりそうだ。あっ、野茂はまだ引退していない。すごい根性である。正直言って、ここまで日本人がメジャーに行って、もううれしくもない。日本のプロ野球が心配である。イチローあたり、数年後にでも日本に帰ってきてくれないかと思う。やるだけのことはやってしまったのだから。松井はホームラン40本とワールドシリーズ優勝のためにもう少し頑張らせてあげたいがだが所詮期待できない期待である。誰が日本のような国で野球がしたいであろうか。はっきりいってメジャーはスケールが違う。私だって松井とはいかなくても、新庄ぐらいの実力があったら、アメリカで野球やってみたい。あっ、新庄はアメリカでのり弁食えないと、嘆いていたが、結局日本に帰ってきた。野球もサッカーのようなビッグリーグになるのを期待したい。サッカーではイングランドとスペイン、イタリアが３大リーグで、あとドイツ、オランダ、フランスと続くが、ヨーロッパではどの国でも大人気である。野球はメジャーの一人勝ちである。世界で２番目に大きい日本のプロ野球の存在は実に大切である。でも所詮日本ではメジャーほどになるのは苦しいのだろうか。閉鎖的な社会の反映のような閉鎖的な球団運営者たち。経済論理が優先で、減り続ける社会人チーム。四国リーグなどはあるが、これも選手出身の人が経済論理でなく、夢のためと言う人間にとって一番崇高な目的で作ったものである。私は常々韓国にいながら、日本は韓国と比べてなんとスポーツ文化が根付いているんだと、愛国的自負心を持っている。でもメジャーや欧州のサッカーを見ていると、日本のスポーツ文化は何なのか、疑問もわく。経済人がすべてを牛耳っている国、日本。経済大国ではあるが夢を持ちにくい日本であることが悲しい。ちょっと悲観的になりすぎた。とりあえず桑田と松坂と野茂は来年頑張ってほしい。もちろん他の日本人選手も。夢のために頑張る姿は日本人に希望を与えてくれる。私もいつまでも夢を失わず頑張りたい。その原動力の一つに、彼らがいることは間違いない。

  2006.12.18

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• アジア大会閉幕

  最近なかなかブログの更新が進まないが、今日書かないと1週間を超えてしまうので無理やり筆（キーボード）をとった。関心のない人も多いだろうが、昨日でアジア大会が閉幕した。カタールのドーハで行われたこの大会、中東で初めてのアジア大会であり、ビッグ大会であった。メダル争いではいつもの通り中国が1位（しかも圧倒的）、2位争いもこれまたいつもの通り日本と韓国の争いだったが、これまたいつも通り韓国が2位、日本は3位となった。このアジア大会でのメダルレースだが、日本ではどのスポーツサイトにも途中順位が出ていなかったのだが、韓国では主要スポーツ関係のサイトでは基本的にあった。最終順位も今のところ日本でのサイトで私は確認していない。日本ではアジア大会はなかなか盛り上がりきれないところがある。ちなみに日本の次の国がカザフスタンで、日本の半分近くの23個の金メダルを取ったし、5位のタイというのもおもしろい。カザフスタンは分かるがタイはアジアでは意外なスポーツ強国でもあるのか。陸上の１００＊4リレーではアジアの短距離「王国」日本とどうタイムで勝った。サッカーなんかはベスト8には入れなかった日本の代わり（と言うことでもないが）に入ってきた。タイもそうだがマレーシア、シンガポール（この国は世界的認められているが）、ベトナム、インドネシアが今の日本、韓国、中国クラスのアジア代表国になる時代はいつなのだろうか。近そうで遠い東南アジア時代。近いことを願うのみだが。おっと真打ち、韓国の話を。韓国はオリンピックでもまあまあの活躍をしているが、アジアではスポーツ大国である。なんたってあの日本に金メダル数で勝つのだから。アジアだけで見たら韓国はアジア有数の経済大国でもある。もし世界がアジアだけだったら、世界の有数のトップ国は日本で、それに対抗するのが中国であり、第2人者的存在は韓国である。これを今の世界に置き換えると、日本はアメリカの位置に、中国はソ連（今はないが）の位置、韓国は日本の位置に入る。韓国はアジア大会みたいなものをやったら、さぞかしエリート意識を持ってその場に参加するだろう。世界の舞台でも以前ほど、コンプレックスを持たなくなってきている。特に０２ワールドカップ以降、確実にそうなってきている。これを韓国では位相という言葉でよく表すが。つまり韓国の位相が高くなったと。まあ韓国に滞在する私には悪い話ではない。もちろんかつて日本もそうであったように、位相が高くなるのはいいことばかりではない。東南アジアで韓国人旅行客や韓国人経営者（特に工場）の現地人に対する蔑視的言動は、自分たちよりも位相が低いものへの差別的意識などから来ており、評判はよくない。ひところ海外で旗を中心に団体で行動する日本人のツアーがよく馬鹿にされていたが、最近はそれが韓国人団体ツアーに変わってきている。日本人は最近は地図片手に2，3人、中には一人で旅行する人も海外で多く見られるそうである。そして忘れてはいけないのが、30年前のアジアでの超スポーツ大国であった日本の座を取って代わったのが中国である。経済も急発展中である。上海等はもう先進国並み、いや以上と言う話もよく聞く。野球とサッカーはまだいまいちだが。この極東アジア3国は今後どうなっていくのか。そして今後発展する可能性を秘めた東南アジア。また50年後は中国以上の人口と技術で世界舞台に君臨しそうなインド。おっと忘れてはいけない。今回の開催国、カタール。ドーハは実に美しい町だ。近隣のUAE,バーレーンも実に美しい町を築いている。マイケルジャクソンもバーレーンに移住したくらいである。オイルマネーによる建築インフラの充実振りは世界最高水準である。カタール等は治安もいいそうだ。イラク、イラン、イスラエル問題の中で、中東も今後密かに世界の中心になる可能性を秘めている。反日感情も少ない地域である。アジアは広い。今後アジアに目を向ける必要があるのではないか。そんな教科書的なことを言う人は多い。谷村新二(漢字これでいいのかな）とか。だが私は思う。アジアを研究すべきだと。交流だけで終わらせるのではなく。これは国家戦略である。と言いつつ、おとといだったか、日本で日印首脳会談があったのを知っている人が日本人の中でどれだけになるのか気になる。アジアが今の欧米以上の世界の中心地域になる時は遅かれ早かれくる。10年後は苦しいかもしれないが、20年後か50年後か100年後か(その時は私は確実にこの世にはいないだろうが）。そのとき日本はどうなるのだろうか。今回のアジア大会、私は実に考えさせられた。

  2006.12.16

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• 永住権獲得

  昨日出入国管理事務所に行って永住権を正式にもらってきた。正確にはF-5ビザということであるが、俗に言う永住権というものになる。ただしアメリカの市民権とはちょっと違うと思う。その市民権（グリーンカードと言うのかな）自体よく知らないのであるが。申請は８月の後半であったから、３ヶ月ほどかかった。いろんな人の話を聞いたが、申請して３，４ヶ月かかったと言うのが一番多かったが、最近は申請して１，２週間で出たと言う人もいたりと何かあいまいである。これも入管の事務所によって違ったりするのは韓国らしさか。申請の基準はいろいろあるが、私の場合一番多い条件だが、同居ビザで２年以上経過した者という条件を満たして、申請となった。ちなみにこの同居ビザ、外国人の韓国人の妻を持つ男性に出るようになったのも４，５年前だったと記憶している。申請して最初２ヶ月まったく連絡が来ないときは忘れられているのかなと思ったりもしたが、そのうち電話が来て、在職証明書と財産証明書がないからファックスで送ってくれと来た。その書類は申請時に明らかに出したのだが（妻も覚えている）、それくらいのものならまた送るぐらいはたやすいことであるので、何も言わず。と言っても韓国の入管では文句言ってもなかなかミスを認めもしないものでもあるが。まあこれで韓国での地方選挙の投票権もできたし（出馬はいくらなんでもできないだろう、確認してないが）、もうあの高圧的な役人的出入国管理事務所に行かなくてもすむようになった。ただこの参政権、日本の在日にも参政権を与えろと、対抗意識でやっているものでもあるようだが。そういえば昨日の職員だが、担当者が３人いたが、二人は２０，３０代の若い男だった。若いのは礼儀正しいし、控えめである。ところが一人いた４０代ぐらいのおじさんは昨日も高圧的態度で相手に臨んでいた。私は待っている間、番号カードを手に、最後になるかもしれない入管で最後にあの韓国的高圧的なおじさんかビザもらってみるのも悪くないなと思っていたが、残念ながら（本心ではほっとしながら）若い男になってしまった。もちろん私にも礼儀正しく控えめに接してきた。最初永住権もらいにきたと言ったら、そのことが分からず、隣の若い職員に尋ねて、隣のほうは私が申請したときの担当者で、私のこと覚えていて、何か懐かしそうにもしながら、処理してくれた。入管がここまで親切するのが１０年早かったら、私の韓国のイメージが悪くなることはなかったのだが。まあ当局としては親切にしようと努力しているようだ。入管だけでなく、公務員全体が。ただ４０代、５０代の職員は変わるのも難しいだろうが。韓国も若い世代は変わりつつある。数年後は分からないが、彼らが４０代、５０代の社会での発言力のある中核になるころには、韓国は期待できるのかどうか。さあこれで死ぬまで韓国にいれる。と言っても今のところ少なくとも老後は日本に帰るつもりだが。いつ日本に帰ることになるかは分からない身であるのは変わりない。

  2006.12.09

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• 韓国の中産層とは？私には分からないものだが・・・

  今日こんな記事をダウムでみた。http://news.media.daum.net/politics/administration/200612/04/viewsn/v14935625.html見出しだけ訳すと、「韓国では家があれば中産層、中産層５３％と急減」と言うことである。中産層、なんかよく聞いた言葉である。日本はつい最近まで1億2千万（実際は1億3千万に近いが）総中産層社会だとよく言われていた。それが最近では社会や経済の西洋化なのか、競争論理が強くなり、弱肉強食の貧富の差が大きい社会になりつつあるとよく言われている。ある統計では（出処は忘れたが）日本は世界の先進国の中で2番目に貧富の差が大きい国だと出ていたと言うが、これは本当なのだろうが。あまり信じられないし、あまり信じたくもないものでもある。イギリスは今でも国民意識の中に階級意識が強くあるそうだ。ベッカムが人気がある理由のひとつに、労働階級の言葉を話すと言うのがあるそうだ。イギリスでは階級ごとに話す言葉が違うと言う。階級が上がる（と言うのも変な言い方だが）時は話し方も変えようと努力すると言う。ここで階級、階層の話や、中産層の話を深くするつもりはないが、韓国で中産層というと何かしっくり来ない。白黒はっきりさせたがる国民性からすると中産層というのが何か比重が少なくなる。以前の日記でもちょっと書いたが、普通の人になることよりも、人に勝てと育てられる風潮も中産層の比重を弱める要因にもなると思う。私は日本人ということで、逆にいろんな階層の韓国人にあってきた。特に日本語の教師をしていたころは意外と下流層、あるいは下流的中産層の人と会う機会が多かった。大体韓国人同士だったら、似た階層同士でしか付き合わなくなるので、下流層は上流層の世界が分からないし、上流の人は下流出身でもない限り下流層のことが分からない。住んでいる地域も似たもの同士が集まる傾向がある。これは学区群というものの影響でもあるのだが。つまり人気の高い学区群の地域には経済力のある上流層が集まり、それ以外の学区群には残り者が住むようになるという、実に単純な論理である。今私が住んでいる所も、はっきり言って学区群がいい地域でない。だからはっきり言ってレベルの低いご近所さんもよく見かける。ちょっと露骨な言い方なのだが。例えば、家内の話では、息子の母親同士の集まりに行ったら、子供のいる前でお母さんたちが昼間から酒飲み始めたそうだ。話すのは自慢話ばかり。ダイエットで何キロやせたとか・・・。韓国人によくあるでかい声で・・・。それを同じアパートに住む知り合いで娘を隣の小学校に越境入学させた人に言ったら、そちらの父兄は集まったら、教育の話をすると言って驚かれたと言う。ちなみにこの人、なぜ娘を越境入学させたかと言うと、行くべき小学校（つまり私の息子の小学校）の評判が悪いからである。韓国ではよく見かける。そして今は引っ越して行った。また今の仕事でも、仕事上会う人の中に下流層的な感覚の中流層に見える人が結構いる。見た目とつきあいだけで下流層的感覚というのはちょっと極端で短絡的かもしれないが、上流層でないのだけは120％間違いない。最近は何かその辺が感じ取れるようになってきた。冗談でなく。とにかく韓国社会は貧富の差が確実にある。だが貧富の差がない国などと言うものはありえない。韓国の場合国民のほとんどが貧しかった後進国型の社会から、やっと中産層中心の国になりつつあるような気がする。ある面日本並みの中産層中心の社会になってきていると言えるのでもあるが、ただその中で後進国時代の残骸とでも言うか、何か中産層意識になりきれない中産層が多いような気がする。韓国と日本の中産層の差と言うのは、自分が中産層ということに自負心をもてるかどうかではないだろうか。日本人が自分は普通の中産層という時は、何かそこにはある種の自負心みたいなものがあるような気がする。韓国の場合は何かまだ中産層意識がぎこちないのだ。下流層時代の何かが抜け切れていないと言うか。自分が貧しくはないことだけは誇示したがるのだが。いずれにしても韓国で中産層が何なのか、と言うことが認識され始めただけでも大きな進歩である。ずいぶん変わってきた韓国人の国民意識。今後どのようになっていくのか。まあ私には韓国人の中産意識がまだよく捕らえ切れない部分もある。日本人として、中産層であることに誇りを持っていた・・・わけではなかったが、少なくとも引け目を感じることなく、それをある面謳歌していた自分にはまだ分からない何かがあるようである。そして気になる日本人の階層意識。年収300万円で暮らす方法みたいなのが（正確な書名忘れた）ベストセラーになる国、日本。日本だって何かが変わりつつある。この両国から目が離せない。

  2006.12.04

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• 韓国のユニクロ

  最近思考停止気味なので（大体１年の中で数ヶ月はこんな状態であるが）、私らしくない考えるテーマでなく、韓国ライフのカテゴリーで一言。以前の日記にも書いたが、私の家に近くにユニクロがある。距離として1キロ、歩いて10分ぐらいで着くので散歩がてらよく行く。実は今日も行ってきて、5000ウォンのシャツをゲット。多分時期が過ぎた商品をかなり安くさばくという、ユニクロによくある商品であろう。韓国のユニクロは今10店舗あるかないかだと思うが、すべてロッテに店舗が入っている。私がよく行くのはもちろん近所のロッテデパートのユニクロだが、40キロほど離れた他の町にもロッテマート（大型割引ショッピングセンター）の中にユニクロがあり、時々そこにも行く。そちらのほうが店舗は大きく、品も豊富である。日本のユニクロと同じくらいの規模である。ただ種類の豊富さは日本のほうが充実しているが。さてまず家の近所の店だが、ここはロッテデパート自体が客が多いので、ユニクロもその影響もあるとは思うのだが、いつ行っても（といっても私は客の多い夕方に行くのが多いが）客が多いし、買って行くお客さんも多い。今日もカウンターで私の前には3組のお客さんが並んでいた。先週土曜日家内が行ったときはものすごい客だったそうだ。家内も安売りのジャンバーを買って帰ったが。そういえば先日アメリカ人の知り合いがユニクロの話をしてきた。彼もズボンを買ったそうだ。彼は日本にもよく旅行するので、ユニクロのことも知っている。また家内が見かけたのが（家内もよく行く）、日本人の40，50代ぐらいの夫婦（と思われるが）も来ていたそうだ。私も去年の秋オープンしたてのころ、日本人のスタッフが店をチェックしているのを見かけたことがある。最近はあまり見かけないが、ひところチラシを作ってやっていたが、これは日本的な感覚でやっていたのであろう。また1週間ごとにセールの品や価格が変わるのも日本のユニクロのやり方と同じようである。さて品のほうだが、ご存知のとおりユニクロは季節ごとに服が変わり、年ごとにも違う服が出るが、日本でも韓国でも大体同じ品が揃っている。日本のほうが種類は豊富だが。私は日本に行くたびにユニクロに行って、基本的には少し買ってくるが、去年からは韓国に戻ってみると同じ服が韓国のほうにもあり、場合によっては日本のほうが安かったり、韓国のほうが安かったりと言う感じである。基本的には日本で1000円の服なら、韓国では1万ウォンと言う相場になっている。と言うことはレートの関係で日本のほうが200円安い、韓国のほうが2000ウォン高いと言うことのなるのだが。またサイズだが日本と同じくＳ、Ｍ、Ｌ、ＸＬとなっている。韓国では９０，９５，１００，１０５などの表示が多いので、ちょっと分かりにくいが、サイズ対照表でサイズが分かるようにはなっている。先日サイズが分かりにくいとぶつぶつつぶやいているおじさんを見かけたが。あっ、おじさんで思い出した。おじさん、おばさんも結構来ている。と言うか若い人は逆に少ないような気がする。私もおじさんなのだろうが。日本では人によっては、ユニクロの服はファッション性は高くない、あくまで大衆的な服である、大量流通で町で同じ服の人と会うとも限らないと言う意見もある。ファッションの通の人はあまりよく言わない場合もあったりと。ただ私は服の生地がよく、その割りには安いので結構気に入っている。着るのも韓国で着るのが中心だから、他の人が着ているなどとは考えたこともなかった。今後韓国でもそういうことがないとも限らないが。実際家内は近所で同じ服を着た人を見たことがあるらしい。とにかく韓国で日本の企業というかメーカーというか、店が人気が出るのは日本人として気分は悪くないものである。今のところいい感じではあるが、まだ韓国でのユニクロの認知度はそんなに高くない。その他多くのカジュアルの店と似たようなものだが、安いと言う程度かもしれない。日本系だと知っている人はおそらく少ないと思う。今後を見守って行きたいものである。

  2006.12.01

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• 徒然なるままに・・・私の韓国生活

  ここ最近週２回日記更新ペースになっている。仕事が忙しいのもあるが、年がら年中韓国のことを考えることもできないので、最近は多少思考停止状態でもある。まあ平穏な生活がなされている証拠でもあるのだが。なぜなら韓国での日本バッシングがなかったり、日常生活で日本人としてのストレスを感じる機会がないことでもあるので。首相が安倍さんになってから日韓関係は今のところ平穏でもある。小泉さんは性格がそうなのだが、率直な言動が多く、そのためには相手に攻撃的に出るところもあったので、外交もそんな感じになっていた。どちらがいいとも言い切れないが、小泉さんの言うことはそれが真理をついているものであっても、今の韓国には受け入れきれる言動ではなかったと言うことだ。最近読んだ本の中で、ビジネスには思考力と対人力の２面性があるとあった。小泉さんは思考力は優れていると思う。かなり本質をついた発言が多かった。対人力も私は悪くはないと思っていたが、一般的には無理やり自分の主張を押し通すと言うイメージであったし、韓国でもそのイメージは強かった。だが真理を貫く時は無理やりでも押し通すぐらいが必要なときもある。一方安倍さんは今のところ対人力でやっているような気がする。この方実に印象がいい。もちろんタカ派だろうという意見は日本のみならず韓国でもあるが、やわらかい物腰は相手に警戒感を与えないさわやかな感じさえある。だがビジネスでも成功する人は単なるいい人であるだけでなく、思考力（に代表される能力ともいえるだろうが）がないと、周りはついてこなくなる。安倍さんの今後の政治能力が評価されるのはこれからであろう。さて韓国では思考力はまだあまり人々の評価になりにくく、対人力がものをいうところがある。韓国の大統領だが、やはり対人力、ここではいかに大統領らしい振る舞いをするのかが問われる。相手よりもえらいと言う雰囲気をかもし出すのが韓国の大統領の対人力になっていた感がある。簡単に言うと国際関係で相手より優位に立てるかどうか、もっとぶっちゃけでいうとでかい態度とれるかどうか、いいたいこといえるかどうか・・・。その点ある面日本人によくあるようないい人になってしまったノムヒョン大統領は結局国民からも相手にされなくなった。あの物腰の低い柔らかい態度は、日本では評価されたが（あくまで人柄だけだが）、韓国では弱腰だと批判された。大統領なのにどうだこうだとよく言われた。ここ数年日本と韓国はある意味でその国らしくない元首のもとでやってきていたようなものである。来年は韓国も大統領選挙だが、今のところ盛り上がりもない。いい候補も見えてこない。いい大統領像もみえてこない。国民も昔の権威を振りかざした傲慢な韓国の大統領は望んでいない。かといってノムヒョン大統領のような柔らかい人間を望むでもない。まあ誰がなっても、少なくとも国の飾りに成り下がってしまったノムヒョン大統領の二の足は踏まないことを願う。そして安倍さんも今後いい人という評価だけで終わらないようにがんばってほしいと思う。韓国でいい人にしかなれなかった私の思いである。表面的いい人であるが。そういえば先日ある韓国人に言われた。「・・・さんは日常生活で（韓国的表現だが）怒ることあるんですか？」本人は私をほめたつもりだろうが、いい人になることでしか韓国で生きる道のない日本人に対する侮辱のように一瞬感じたのは、私の根性がひねくれているのだろうか。あるいは本当に侮辱したのだろうか。「私だって人間ですから怒りますよ」と答えてしまった私だった。私が怒るところもあるような人間の一面を見せたら、日本人はやはり何だかんだと言うくせに、我慢していい人になったら、こんなことも言われるものだ。ただ私は自分の感情を顔に出さないことはできる。結構演技力はあるのだ。それができすぎてしまったのだろうか。韓国人のように喜怒哀楽をはっきり表すのは私にはできない、というか性に合わない。実際韓国でも人格者は自分の感情を露骨に表して、言いたいことを言うなんてことはしない。韓国人は対人力もそうだが、思考力がちょっと必要だと思う。勉強ばかりして作られた思考力でなく。ちょっと考えればわかることは多い。感情のままに生きてしまうというか。感じたままを何の考えもなく言ったり、行動に移したりするというか。まあ韓国人はそれが韓国のよさだと言うだろうが。だが人間は考える葦である、というのは誰の言葉だったかな？感情と思考のバランスが人間必要であると思う。その点日本人は感情が見えてこないというのは韓国のもならず、世界ではよく言われることでもあるが。私だって人間なんですよ。韓国の皆さん。ちょっと考えて物言ってくれ。

  2006.11.25

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• 高橋尚子、惨敗

  今日もまったくの個人的ブログで。昨日の東京女子マラソンは高橋がまさかの３位で、土佐礼子が優勝した。高橋が日本人に負けたのも約１０年ぶりで、２時間３０分を超えたのもそのとき以来だった。足を痛めていたそうだが、その中で雨の天候はこたえたのかもしれない。暑さや坂などを苦にせず世界を渡り歩いてきた彼女も雨にはやられたようである。ただ初の雨という条件もあったが、３４歳の年齢も気になる。若ければ雨の中押していけたかもしれない。優勝した土佐礼子も３０歳だが。彼女は実際はどんなタイプなのかよく知らないが、走っている姿、インタビューを受ける姿、その顔つき・・・・、結構雑草タイプにも見える。人のよさ、みたいなものはほとんど感じられない。ある面自分を大切にする現代っ子的雰囲気さえもある。彼女は優勝してもまったく注目されないくらい存在感が薄い。一方高橋はいつでもどんなときでも、明るく笑顔でいさぎよく、という感じのタイプである。両親が先生でおばあさん子だったそうだが、育ちのよさも感じさせる。そんな高橋が土佐に対しては２度目の借りを作ってしまった。０４年のアテネオリンピックの代表を最後土佐に奪われ、今回は１位の座と世界選手権の座を奪われた。実力的には高橋のほうがいいもの持っていると思われるが、なぜか最近の高橋はいいところで土佐にやられている。アテネでも高橋が出ていれば、野口と高橋のワンツーフィニッシュもあったと思う。土佐も４位ではあったが。シドニーで金メダルを取っている高橋だが、何がそこまで彼女を駆り立てるのだろうか。もちろんまだ走れるというのはあるのだろうが。走るのが好きなだけだと本人は言うかもしれないが。最近なかなかうまく軌道に乗れないが、雨さえなければ、足の怪我さえなければ、彼女は昨日も楽勝していたと思う。ただ人生なかなかそこまでうまくはいかないもののようだ。実力では日本のビッグ２（野口、高橋）に負けないが、何か精神的弱さのある渋井、上記したが愛想はまったくない土佐（実際はどうかわからないが）等に比べビッグ２の二人は実に人間的にも何かを感じさせてくれる何かがある。と言いつつ、高橋はいつまでやるのか私も心配にはなる。今回の惨敗がいい肥やしになるのかどうか、今後見守りたい。あえてがんばってと言う言葉は使わないで。まあどうせ私ががんばってと言ったところで本人には伝わりはしないが。

  2006.11.20

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• イスンヨプは松坂のことをどう思う？

  松坂が移籍金60億円でボストンとの交渉に入った。すごい金額である。このことをイスンヨプはうらやましいと言いながら、今日韓国に帰国した。韓国の野球界も松坂のことから学ばないといけないと言いながら。イスンヨプも3年前メジャーに入りかけた。だが最初はマイナー契約で、年俸も大したことなかったので、メジャーの話をけって、それで日本に行くことになった。韓国の国民的英雄がマイナー契約なんて話にもならないとイも思ったし、何よりも韓国球界、韓国社会がメジャーに対して怒ってしまった。自尊心が傷つくと。私はこのときこの交渉を横で見ながら、ここでも「自尊心」なんだなあと思った。私ははっきり言って、メジャーのイスンヨプへの評価は妥当だと思った。韓国リーグでホームラン56本なんてのはアメリカでどれだけできるかと言う観点ではたいした数字ではない。可能性はありそうだから、とりあえずマイナー契約で本当に実力があればメジャー契約に変えるというのはメジャーからしたら当然である。かつて野茂英雄が実質初めてメジャーの門をたたいたが、やはり最初はマイナー契約で、年俸も最低レベルだった。だがオープン戦でまあまあだったので、メジャーにあげられて、契約もメジャー契約になった。その後の活躍はご存知の通り（えっ、ご存知でない人も多い）。そこで日本人なら大丈夫だと言う評価がメジャーでなされて、その後の日本人選手は最初からメジャー契約になる場合が多くなった。実際の野茂だけでなく多くの日本人選手が活躍した。そしてイチロー、松井と活躍して、野手もメジャーではいけるとなり、最後はWBCでの日本人選手の活躍。あっ、新庄なんてのもあった。彼は日本人初メジャーの4番を打った男である。今では日本でチームの代表的選手レベルなら、メジャーではやれると誰もが思っている。今回の松坂の件も日本の選手なら大丈夫と言う今まで積み上げた信頼の上で成り立ったものである。彼一人の力ではない。韓国人選手も少しメジャーで活躍しているが、彼らは皆マイナーから這い上がった選手である。韓国リーグからの選手は今のところ、日本を経てメジャーに行ったイサンフン投手（元中日サムソンリー）とグデソンぐらいだが、彼らはたいした活躍はしなかった。韓国からの直輸入は皆無である。イスンヨプも3年前マイナー契約でアメリカに行っていれば、今頃メジャーに定着していたかもしれない。だが日本人のように夢のために条件が悪くても挑戦すると言う姿勢がなかった。これはイスンヨプに限らず、国民全体がそうである。いわゆる「自尊心」。だが現実をよく考え、よくない状況の中でも這い上がっていくという考えがないと、今後数十年純韓国直輸入のメジャー選手は出てこないかもしれない。本当の｢自尊心」と言うのは、見栄や体面を気にするものでなく、もっとかっこいいものである。イスンヨプは今回の松坂の件から韓国も学ばないといけないと言っているが、何を学ばないといけないと思っているのだろうか。マネーゲームのやり方を学ばないといけないと言うことなのだろうか。まあとりあえず彼がメジャーに行かなかったのは、在韓日本人が韓国人との会話で話題を作れるので私にはマイナスではない。来年も韓国で巨人戦を見ることになるだろう。原さん、来年こそは頑張って。

  2006.11.16

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• 高校生の白髪

  実は風邪が長引いている。もう２週間たったが、まだ体調はよくない。今は日常生活には問題なくなったが、体力ががた落ちで、歩いただけでも息が切れる。私の場合風邪を引くと、太る。風邪だからと休んでばかりで、栄養が必要だと食べまくって・・・。今も２週間前より１，２キロ重くなっている。そんな中、おととい夕方、ちょっと体力回復をかねて、近くを散歩。ロッテデパートによって、ユニクロでYシャツゲット(この話はいつか）。帰りにコンビニに寄ったのだが、カウンターで私の前の高校生がもたついてる。早くしろよと思いながらしばらく待ってみたが、彼の後姿を見てちょっとショック。白髪がたくさんある。かなり目立つ。そこでよく観察してみた。背は中背、ちょっとデブッチョ、メガネ、顔は・・・、はっきり言って暗い顔。あまり想像したくもないが、ひょっとしたらいじめられやすいタイプかも。勘定にもたつく姿もドンくさささえ感じさせてしまう。彼はなぜ白髪があんなにあったのだろうか。勉強、学校生活、家庭生活、交友関係、何かあるのだろうか。今日本ではいじめの問題が深刻である。いじめは昔からあったものだが、自殺につながる場合が増えており、ただ事ではない。韓国だっていじめはある。自殺だって日本ほどではないが、ないことはない。彼の白髪を見ながら、二つの可能性が頭をよぎった。勉強に対するストレス。それからいじめ。うちの子はまだ小学生だが、将来彼のようにならないとも限らない。何か人事には思えない。真相はよく分からない。単に白髪の多い体質なのかもしれない。とは言っても高校生の白髪は気になる。友達からも馬鹿にされるだろう。ヤンキースの松井は、小学生の時同じクラスにいた東南系の子がいじめられるのを助けてあげたそうだ。どんないじめっ子もゴジラがやめろと言ったら、言うこと聞いていじめをやめたそうだ。あの体格と顔である。いじめっ子もおびえるゴジラ。だから先生が松井を自分のクラスに入れたがったと言う。クラスをまとめてくれるので。ここで主張しても仕方がないが、松井にように、強い人間は強さで弱い人間を支配するのではなく、守ってあげてほしい。そんな考え方がいじめの予防になると思う。世の中の強弱観が変わらないといけないと思う。日本もそうだが韓国はもっと、強いものに有利な社会、金のあるものに有利な社会、権力のあるものに有利な社会になっている。そろそろこんなことを本気で考える政治家、先生、実業家が現れてほしいものである。さて自慢ではないが私は生まれてからまだ一度も白髪が発見されていない。私の同年代の人は結構白髪が出始めているが。先日も昔の知り合い(私より一つ上）に会ったら、白髪の紳士になりかけていた。彼は５０代でも通じるだろう。そう言えば、家内も最近一本ずつ出始めた。私が見つけて抜いてあげる。子育て、ご苦労さんです。ただし私も・・・・、コットルには白いのがあったが。コットルとは・・・・？汚い話ですみません。

  2006.11.15

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• 韓国人は日本人より大きい？

  今日下の子(２歳１０ヶ月）がもうすぐ３歳になるが、身長は平均を超えているのか確かめようとネットで検索した。３歳児の平均身長なんてネットにはあまりないのだが、大体９５，６センチぐらいのようである。さて彼は何センチ？彼は我が家では唯一大きいことで通っている。同年代の子といるとまず彼のほうが大きい。いつか測れるところに行くとして、さて偶然見た他の記事に目が行った。韓国人は日本人より背が高い。この記事結構多かった。ただよく読むと、韓国に行った時ガイドの人が行っていたとか、韓国人がそう言っていたとか言うのが多かったが。実際韓国人も自ら日本人より韓国人のほうが大きいと言っている。実際日本に行って確かめた人はほとんどいないと思うのだが。先日町の小さなジムで運動していたら、ある４０代と３０代(と見えただけで実際は２５前後だったが）に見える男が日本の話をしていた。若い方が日本のこと(特に経済）を褒めまくっていたが、年上のほうがそれをしぶしぶ認めていると言う感じの内容だった。ところが若い方が工場で日本人とご飯を食べたことがあるが、日本人は食べる量が少なくて驚いたと言っていた。そこでついに来たかと言う感じで年上のほうが声も大きくなって言い始めた。「日本人は倭(ウェ）ノム(日本人の蔑称）と言うが、倭のウェは矮小(ウェソ）ハダ（所謂小さいやつみたいな感じ）のウェからも来ているんだ。」はっきり言って何の根拠もない話であり、韓国人独特の作り話の知ったかぶりだが、とにかく韓国では日本人は韓国人より小さいと言う話はほぼ定着しているのを理解するには十分な例である。もしその時私が「私は日本人ですがこれでもウェソハダですか」と言っていたらびっくりしただろう。逆に日本人はトゥントゥンハダ（所謂太っている）と馬鹿にされていたかもしれないが。家の上の子が生まれた時も3.05キロで平均よりは軽かったのだが、特に小さいと言うほどではない体重に対して家内の親族の一人が日本人は小さいから小さく生まれると言っきて、その時は子供の誕生のうれしさで気にもしなかったが、後になって腹が立ったりもした。お前は確かに俺よりは背が高いが(178センチだそうだ）、体重は俺より10キロ軽いだろうがと心の中で言い返してやった（何のこっちゃ）。統計によると今現在、日本の２０代の平均身長は１７３センチ、韓国の２０代も１７３センチで同じである。高３の平均身長も日本１７３センチ、韓国１７４センチと韓国がわずか１センチ高いだけである。年代別の平均身長などもほぼ同じで推移してきている。韓国人が日本人より背が高いと言うことは統計的にはない。ただ３０代、４０代以上は日本よりも食事情が悪かったことを考えれば、同じぐらいと言うのは日本人より大きいのかもしれない。では私はどう感じているのかというと、実は私も韓国人は大きいなあと思っていた。町を歩いても、人に会っても大きい人が多いとは思っていた。だが日本と平均身長が同じぐらいであるのも知っていた。あるときスーパーに行って、ちょっと意識してみた。そのスーパーには１０人前後の成人の男の人がいたが、驚くことに３分の２は私より身長が明らかに高かった。正確に見たらおそらくはそれ以上私より高かっただろう。その後時々意識してみたが、やはり大きい人が多い。アメリカならまだしも、韓国でそんなに大きい人がいるとは思えない。あなたが小さいんだと言われそうだが、私は１８０センチはあるのかと錯覚される場合もあった。いくらなんでも１６５センチの人が１８０センチに錯覚されることはない。実際横に並ぶとそうでもないと言われることもあったが。特に座っていたら大きく見えるようである。顔が大きいのと肉がついていて肩幅だけは大男なのだろう。筋肉か脂肪かは想像に任せる。さっきのスーパーの話に戻るが、そこで私はふと思った。韓国では身長の低い人はあまり外に出ないのかなと。背が高い人は人前に出る時、そんなこと気にしなくてもいいので、外出を控えるなんてことはないのかと。なんでも優劣つけたがる韓国人であるから、背が低いのも日本人以上に恥ずかしがる可能性は高い。ただ人間の心理的なものとして、自分より大きい人は目に入るが、小さい人はあまり存在を意識しないと言うことがある。小さくても存在感があるなどというのは、小さい人は存在が認知されにくいと言うことを端的に表してもいる。韓国人が大きく見えるというのも何かの心理が作用しているのであって、実際は日本人とはそんなに差はない。１８０センチ前後の人間が昔よりも増えたので、大きくなったというイメージが拡散されているのもあるかもしれない。実際私も最近日本に帰ると大きい人が多くなったと感じたりもする。特に若い人。私の世代よりも２，３センチ平均身長が高くなっている。あっ、野球選手は大きくなった。１８８センチの清原、１９５センチのダルヴィッシュ等１９０センチ前後がゴロゴロだ。巨人の上原が１８６センチもあるとは思わなかった。１８０前後かと思っていたのだが、大きい人が多くてあまり大きくも見えなくなった。昔は田淵なんか超デカイ巨人のように思っていたが、上原と同じ１８６センチである。昔高田馬場駅で見た秋山（当時西武）もかなり巨人に見えたが、１８４センチだった。そう言えばバスケの岡山（知っている人いるだろうか）を地下鉄で見たが、あれは化け物であった。２２０センチか２３０センチだったと思うが。韓国やアメリカのあり研究では高身長に人が低身長の人よりも成功の可能性が高いという統計が取れたそうである。まあそう言うのはあるかもしれない。でもみんなが１８０センチになったら、１７５センチは低身長になってしまう。こんなことを人間の判断基準にはしないようにしたい。相手がバスケの選手でもない限り。妙に身長にこだわる人だなと思われただろう。実は私は３代に渡って背が低くなっている。祖父１８０、父１７７、私・・・・・・。祖父は兄弟の中で３人１８０センチに達した（しかもその時代に）、当時周囲の目を引く兄弟だったそうだ。そんな話を聞かされて期待が大きかっただけに結構こだわってしまった。１４７センチの母だけは、人間身長じゃないと言いつつ、父の身長の自慢をよくしていた。自分が低いので、夫だけは自慢したかったのだろう。ちなみに祖父の血筋は私のいとこのところに行ったようで、女二人が１８０センチ近い姉妹である。弟の結婚式で見たが、確かに私より高い。そしてうちの上の子は今のところ前から３番目。真ん中は普通。末っ子は期待してしまうのである。韓国人に身長で褒められるのは末っ子だけである。横幅で褒められるのは私だけで十分である。あまり気にしないようにとは努めている私であるが。

  2006.11.12

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• 普通ではだめな韓国NO２

  前回の続きで。さてここで承認の欲求ということだが、人から認められるということも日本人と韓国人は差があるような気がする。日本人はよく集団主義といわれて、欧米などからはどちらかと言えば個の確立がないみたいな感じでよく言われないことが多い。人目を気にする(し過ぎる）日本人などと言う批判は外国人はもとより、日本人自身からもよく出てくる。だが集団主義の度合いは韓国も負けてない。人目を気にする度合いも日本人には負けていない、いやそれ以上のような気もする。ただ人目を気にしない行動も目につくが。例えばごみやタバコのポイ捨て、つば、たんを吐く、他人の前で大声を出すとか・・・。これは人目を気にする観点の違いでもあろうが。集団主義というのは、その所属する集団の構成員、つまり他人から集団の一員、構成員として認められることが必要である。だから所属集団の雰囲気、レベル、方針に似合ったものでないといけないと言う暗黙のルールが存在する。前回の日記でも書いたが、日本人と韓国人は育てられ方がちがう。それは人からの認められ方に意識にもつながっていると思う。日本人は所属集団の中で、ルールに従いますよ見たいな雰囲気をかもし出し、あまりでしゃばろうとはしない。ただし、リーダー或いはリーダーグループは必要になるので、そこには一部の認められたでしゃばり（グループ）は存在する。その人（たち）が全体の雰囲気を読み取りながら、集団を引っ張り、そして基本的に皆それ以上にでしゃばらず、従っていく。だから集団の中で普通であればいいのであって、脱落者にはならないように気をつける。そこでは人からの承認も「人並み」に思われていればいいのである。一方韓国ではどうか。すべての韓国人だとは言わないが（いくら韓国人でもおとなしい人はいる）、集団の中で人並みの普通グループにではなく、リーダーグループにいないと納得しない人が多い。或いはリーダーの位置をかけて目に見えない競争も起こったりする。だから無理してでもリーダーシップのあるところを見せようとするし、そのために声は大きく、話す量は多く、胸をはり、肩をいからせ、はったりでも知識を振りかざし・・・・。ただし本当にリーダーになる人は、そんなことをしなくても周りが簡単に認めてくれる何かを持っていたりもするのは、日本と同様であるが。多分小さいころから、一等になれ、人に負けるな、成功しろ、目立て、声は大きく、挨拶はしっかりしろ（？）、ご飯はたくさん食べろ（？）と育てられていたりするので(特に男）、人並みではだめだと言う微妙な心理でもあるのではないかと思われる。他人から｢人並み」と思われるのではなく、「できる人」だと思われるための必死の努力をする人も多い。だから｢人並み」の人が、｢できる人」になりきれなくて、あせっていると言うようなこともしばしば見かける。あせっているぐらいならいいが、そのうちいじけたり、いじけきったあげく他人の悪口を言いまくったりと言う場合もあったりして、扱いにくくなったりもする。よく言われるが、韓国人は皆社長になりたがると言う話がある。一等、トップでないといけないという韓国人の考え方をよく表している。当然一等は誰でもなれるわけではないので、会社で出世の可能性がなかったり、周りの評価が一等扱いでなかったりしたら、簡単に会社をやめてしまうことも少なくはない。親が息子に期待する職業は医者、弁護士、教授が圧倒的で、あと大企業の社員と言うのも多い。一部の人しかなれない職業だが。もちろん時代とともに韓国人も変わりつつある。良くも悪くも自分は自分みたいな、日本の若い世代（私もだが）のような考え方も、若い世代の間では多くなっている。ただ個人的には私は２０代よりも、３０代、４０代、５０代、中には６０代の人と付き合うことが多いので（としばれたかな）上記のような人を見かけることが多い。今後韓国はどんどん変わっていくと思うのだが、どのように変わっていくのか、その変遷を見守って生きたい。韓国に愛情を持ってと言うよりも、客観的にしか見れない私だが。

  2006.11.08

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• 普通ではだめな韓国

  前回の日記で心理学に関心があると書いたが、その辺を絡めて一言。人間は誰しもが欲求を持っており、それが充足されるかされないかで、満足か不満足、いわゆる欲求不満になるかが決定される。では欲求と言うものだが、これも様々ある。心理学者マズローは欲求の種類、段階を次のように定義した。１　生理的欲求(食欲、睡眠欲など）２　安全の欲求（名のごとく安全に生きる欲求）３　愛情・所属の欲求（特に他者とのコミュニケーションにおいて）４　承認の欲求（人から認められたい）５　自己実現の欲求（名のごとく）このマズローの説に異を唱える人もいないことはないが、今日の心理学、教育学、社会学においてこの理論は必ず出てくる有名なものである。今日はこの中で４番の承認の欲求にスポットをあてて韓国人を考えてみたい。昨日も家内と話したのだが、日本と韓国では子供の育て方が違う。日本では親や周りの人が子供に「恥ずかしくない普通の人にはなるように」と言う期待をかけて育てるような感じである。「普通でいいから(幸せに）」みたいな感じである。社会的に成功したら、棚からぼた餅とは言わないまでも、もうけものみたいなところもある。ただし人から後ろ指指されるような恥ずかしい人にはならないように気をつけるところもある。一方韓国ではどうか。「一等になれ」と親が子に言う場合が非常に多い。オリンピックなどでも銀銅メダルはあまり褒められない。子が｢普通」の人間になるのは韓国ではあまり望まれない。｢一等」もしくは最高、上位でないといけないということである。そして「人に負けるな」と育てる場合が多い。「人とは仲良く、あまりでしゃばるな」みたいな感覚のある日本人とは違う。未完成ですが一旦送ります。また後で書き入れます。

  2006.11.06

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• 最近の私の韓国生活

  最近ブログ脳が働かない。一つの理由は韓国に対するストレスみたいなものが収まっていることがあるだろう。韓国に対する葛藤みたいなものが私のブログの活力であったりもする。なんたってブログのテーマは「韓国で考える」である。この辺で私も肩の力を抜く必要があるかもしれない。最近ストレスがまったくないわけでないが、日本人としてのストレスはあまり感じていない。多分韓国で日本バッシングがあまりないからだろう。いくら韓国でも２４時間、３６５日ずっと日本のことを悪く言うわけではない。だが去年から今年の上半期にかけてはあることないこと、どんな話題でも日本バッシングにつながっていたような気がする。私が韓国に来てから、一番日本バッシングがあった、１，２年だったような気もする。もちろん韓国では何か定期的なように日本バッシングがあったりもしたが、ここまで日本のことで盛り上がったのはなかったような気がする。もちろんよくない意味でだが。それがここ数ヶ月、日本の首相の交代もあって、また北朝鮮のこともあって、猫も杓子も日本バッシングみたいなものが収まってきたような気がする。或いは韓国人も日本のことを悪く言うのにちょっと疲れてしまったのかもしれない。悪口を言い続けるのも限界があると思う。いつものことなら前置きが長いが、私は韓国に来て、新たに関心を持ったものに心理学、社会学と言うのがある。心理学に関しては巷にはあふれているものである。ただ私が韓国で心理学に関心を持つようになったのは、韓国の日本とは全く違う文化、民族性、考え方、ものの捉え方の中で、どんな心理状況であればあういう風になるのかと考えさせられたからである。社会学に関しては、社会としての何かが日本と違う韓国社会でその何かを掴み取りたいと言う思いもあって、関心を持つようになった。特に人間関係の成り立ち方が韓国は日本と違うと思ったことがよくある。社会と言うのは人間と人間とのつながりから成り立つものであるので。最近、数年前日本で買った心理学と社会学の本をまた読み直した。数年前読んだ時よりも実感として理解できるものが多かった。特に韓国人の心理状況、社会感覚を理解するうえで何か実感することが多かった。本と言うのは、一度読むだけではなかなか消化しきれないことが多く、２回目、３回目と読むにつれて理解度が増してくるものである。ただそんな時間の余裕のある人は中々いないが。極論であるが、人間一度は心理学を勉強する必要があると思う。自分を分析し、相手を分析し、その中から人間関係を考え、仕事、育児、家庭、サークルなどのあり方を考え・・・・。今年の秋は読書の秋、というわけではないが、本を読みながら考えさせられることが多かった。来週からは寒くなると言うが、本格的な晩秋を迎えていく。

  2006.11.03

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• もうすぐアジアシリーズ

  日韓米と野球のシリーズが終わった。日本はご存知日本ハム。韓国はソン監督が就任以来2連覇。アメリカは田口も貢献したカージナルス。日ハムは新庄に始まり新庄に終わったかのような優勝であった。ヒルマン監督の能力、その他の選手の活躍がかすんでしまった面は否定できない。ただダルヴィッシュ、ひちょり(森本）等の台頭は今後日本野球を面白くさせてくれそうだ。イラン系のダル、在日(であるのは間違いない）森本、また来年はインド系のダースと言う投手も入り、グローバルな感覚があるのは、国際結婚もして韓国に滞在中の私には何か親近感があったりもする。韓国のサムソンは何といっても監督のカリスマが違う。万年実力のある第2人者的存在だったサムソンが、ソンの恩師、韓国最高のカリスマ監督、金監督（下の名前忘れた）のもと初優勝をし、その教え子であり韓国史上最高の投手出身の優勝請負人ソンドンヨルの下で2連覇。何かかつてのヘッテ（現キア）のような常勝軍団になる予感さえもする。そう言えば金監督もソンドンヨルもヘッテ出身である。ソンドンヨルは光州出身だが、見事テグに溶け込んでいる。わかる人はわかるだろうが、韓国の地域感情の観点で見たら、ソンは敵地で成功しているのだ。野球人にはそんな地域感情はたいしたことないのかもしれないが。アメリカは特に言うことないが、日本人が2年連続でワールドシリーズチャンピオンになったのはうれしい。去年の井口、今年の田口。松井はホームランを捨ててまでチームにために頑張っているのだが、なかなかワールドチャンピオンとは縁がない。さて今年も去年同様アジアシリーズがある。去年は地の利も生かして、ロッテが優勝した。まあ実力もアジアで1位であるのも間違いなかったが。だが今年は正直不安である。日ハムはヒルマン監督がアメリカに戻るかどうかの最中にいる。また新庄は引退もかねて辞退。小笠原はFA問題。モチベーションがあがるかどうか心配である。一方韓国のサムソン。去年日本のロッテに負けているので、今年こそはと思っているのは想像に難くない。戦力的にもいいチームだ。韓国のプロチームで日本でもそれなりにやっていける戦力を持っているのはサムソンぐらいだろう。以前も野球の予言などをしていたが、予言でなく予感として、サムソンの勝ちが頭の中に思い浮かんでくる。あくまで予感である。外れてほしい予感だが。まあ日本のチームばかり優勝しても盛り上がらないだろうから、とにかくいい勝負をしてほしい。だが10年前の韓国なら、日本がちょっと気を抜いても楽勝できたであろう。韓国の野球も強くなってきたものである。昔は正直社会人野球か草野球にしか見えなかったものだが。プロの外野手がバンザイするのは私には信じがたいものだった。日本では高校生でもバンザイはすくない。12,3年前ごろだったと記憶しているが。まあそんなこと言ったら、先のWBCもそうだが、アメリカから見て日本は強くなったと思われているのも同じことだろう。本当に日本の野球はレベルが高い。サッカーで言うなら、アメリカはブラジル、日本はイタリア、韓国はオランダあたりか。いや韓国は韓国であるかもしれない。韓国は野球だろうが、サッカーだろうが、オリンピックであろうが、何であろうが、永遠に韓国である。世界どこに行っても韓国は韓国である。

  2006.10.31

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• 深まる秋、韓国で野球を見る

  最近いろいろ忙しいので、なかなか更新できない。今日は無理矢理コンピュータのキーボードを打つことにした。今日本、韓国、アメリカ、すべての国で野球の頂上シリーズである。ちなみに台湾もそうだが。野球好きの私には総決算の時期でもあるが、例のごとく韓国でのテレビ観戦である。メジャーの試合は韓国ではケーブルテレビで見れる。今セントルイス・カージナルスとデトロイトのワールドシリーズが行われているが、昨年の井口（シカゴホワイトソックス）に続き、今年は田口（カージナルス）が出ている。３戦目は先発出場でヒットはなかったが、守備でファインプレーもあったり、まあまあの感じである。プレーオフは代打や交代出場で３打数３安打２ホームラン、うち１ホームランは９回決勝ホームランと見事な活躍だった。韓国のテレビで見たが、ちょっとうれしかったのは、韓国の解説者が田口のことを誉めていたことだ。セントルイス現地では田口はチームや地域に溶け込んでおり、人気もあると。何か韓国人に誉められると、気分がいい。いくら韓国人でも日本の選手を素直に誉めてくれることは結構ある。松井なんかは人柄もあってか韓国メディアもよく誉めてくれる。イチローの場合、３０年発言などもあって、なかなか認めたがらないが、それでもいい選手であるのは確かだという感じで言われることも多い。さてところ変わって日本シリーズである。日本ハムの快進撃はご存知の通りだが、さて今日はどうなるか。うれしいのは韓国のテレビでも日本シリーズを放送してくれていることだ。去年まではそんなことはなかった。イスンヨプ効果で、本人がいなくてもそうなっている。私はテレビでメジャーの試合を見るたびに、いい球場、雰囲気に文化性を感じうらやましくもある。これと同じで、韓国人は韓国野球を愛するとは言うだろうが、少なくとも韓国よりはいい日本の球場、雰囲気をテレビで見ながら、何か感じているのではと思われる。実際韓国でドーム球場を建てようとは前から論議にあがっている。日本のようにというのは誰が言わなくても、前提となっている。そう言えば韓国のスポーツ界でたまに話題になるのは、ＪリーグとＫリーグの人気の差である。８３年に始まった韓国のＫリーグは閑古鳥が鳴く状態がずっと続いている。それに比べ９３年に始まったＪリーグは見事日本のスポーツ文化として定着した。昨日かおとといだったか、来年のＫリーグを前期・後期のプレーオフ制から単一リーグ制にかえると発表があり、私もやっと韓国も目覚めたかと期待したら、何と上位６チームでプレーオフをするというとんでもない制度であった。プレーオフをなくしたくないのは、興行収入にこだわってのことだとは誰の目にも明らかである。チャボングン監督（元国家代表監督で韓国史上最高の選手でもあった）もあきれていると、韓国サッカー界への失望を表わしたりした。あっ、忘れていた。韓国も今コリアシリーズである。それなりに面白いのだが、やっぱり日本やアメリカほど盛り上がってはいない。イスンヨプ逆効果である。あっ、もっと大切なことを忘れていた。イスンヨプ巨人残留決定。まあいいのではないだろうか。メジャー挑戦は日本でホームラン５０本打ってからでもいいだろう。来年が彼にとってメジャーに行けるかどうかの重要な年になるだろう。私は来年も韓国で巨人を見続けることになって、ありがたいものである。だが来年も負けまくったら、巨人はどうなるのか。今のところ期待はできない。

  2006.10.26

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• いかに老いていくのか。

  最近忙しく、ブログ脳が働かない。またこんなこともあって気分が優れないのもあるだろう。先日家内がチャンモ二ム(最近よく出てくる）とけんかをしてしまった。つまり親子げんかである。内容はどうでもいいようなことなのだが、チャンモ二ムがかなりくどく言ってくるので、家内が切れた。同じことを何回も言ってくる。何回言っても家内の答えはNOなのだが、聞いてくれるまでは言いたくてたまらないようにも見える。何かむきになっているというか、意地をはっているというか。韓国の親子関係というのは難しいものだ。あまりにも世代による考え方の違いがあって、かみ合わせるのが難しい。まあ単純に世代の違いだけでもなく、その他いろいろなことも要因ではあるとは思うが。ただ私も同様である。私も夏、帰省したとき父と言いあってしまった。些細なことではあるが・・・。私が感じるに、親はいつまでも自分の子だと思ってしまい、思わずいろいろうるさくしてしまう場合があるように見える。子に説教や指導して何が悪いと。だが子としてはいくら親でも横からあまりうるさくされるのははっきり言って迷惑、というか困惑である場合もあったりする。親であるがゆえに無視もできないし。ただ父にしても(母も結構そうだが）チャンモ二ムにしても人に物言うことで生きてきたようなところがある。親の悪口は言いたくないが、ぶっちゃけで言うなら、威張ってきたところがあるというわけである。だが年をとりながら物言う相手も少なくなる中で、ストレスがたまるのか、子に八つ当たりに出てくるところがあるようにみえる。どうでもいいようないちゃもんをつけることができるのは配偶者か子ぐらいなのかもしれない。特に父の場合退職してから、かなり人間関係が途絶え始めている。母にもよく八つ当たりするらしい。その母も私に八つ当たりしてくることが最近度々ある。母でさえもそういう部分があるとは思いもしなかった。何か八つ当たりの連鎖反応みたいだが。その点チャンイン(義父）は子供たちを信じると、我関せずである。一番目立たない、おとなしい方だが、一番強い人なのかもしれない。人前で威張ることはまったくない方である。そして常にマイペースである。おとなしい人ほど実は精神的に強く手ごわい人であったりもする。大体人前で威張ると言うのは、本当は弱いからそうなるという人も多いと思う。自慢するようだが、私は父が退職する時に、母に予言めいたように、今後父は老後の苦労するかもしれないからと一言言っておいたことがある。まったく取り合ってくれなかったが。そしてその通りになりつつある。その通りになったことを残念がるべきなのだが、反面自分の言ったことが正しかったと言う自負心もあったりするのは、私が人心がない（韓国的言い方である）証拠で申し訳なくもある。だが一方で私の予言が当たったというよりも、会社人間の多い日本では退職後に全く人間が変わってしまうことが多いと言うのはよく知られた事実でもある。やはり別に私が偉いわけではない。家内も昔大学の教授たちを相手にする仕事をしたことがある。その時退職した教授もたくさんいたらしいのだが、これが教授出身かと思われるほどに変わってしまう人をたくさん見たそうだ。甘える、いじける、長話を始める等々。面影全くなし。教授なんかは結構威張ってきた人もいるだろう。特に韓国では。退職後威張る機会もなくなると、人間なんて弱いものだ。まあ人格的にも立派な教授もたくさんいるが。今年こんな本を実は読んだりもした。「老いてこそ人生」著　石原慎太郎そうあの方の本である。日本のブックオフで１０５円で買ったのだが。この本を読んだのは全くの偶然であったが、何か自分の親たちと照らし合わせながら実感する部分があった。高齢化社会、年金問題等高齢者の問題がクローズアップされている昨今である。自分の親もその年になった今、いろいろ考えさせられるこのごろである。老いていく自分をいかに直視して、その中でやっていくのか。そう言えば私ももう昔の体力はない。昔みたいに動けない自分が寂しかったこともあった。何か少し分かる部分もある。さてチャンモ二ム、今後どうしようか。私はいいのだが、家内がかなりストレスになる。と言うか私もいい加減にしてほしいと感じたりもしている。チャンモ二ムの言うことを家内がなぜ聞いてあげられないかを理解させるのは、正直私が月に旅行に行くようなものである。つまりほぼ不可能だと言うことだが。だが私だって月に行ける日が来るかもしれない。その点日本の親のほうが正直ましではある。父は言いあった後はうるさくなくなった。と言うか私に妙に気を使い始めた。あれほど私に大口たたいておきながら、何かかわいそうでもあった。時が解決してくれそうな気もしているが。

  2006.10.20

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• チャンムニムの恨(ハン）

  韓国では恨(ハン）と言う言葉がある。一見、恨むと言う意味の言葉のようだが、ちょっと違う。成し遂げられない何かへの渇望みたいな言葉である。６年前、家内の祖母が９８歳で亡くなった。それでみんな家内の家に集まってきた。何故かと言うと、家内の両親でその祖母の面倒を見ていたからである。わずかの田んぼと小さい家も引き継いで。つまりチャンイン(義父）が跡を引き継いだわけだ。チャンインは３男である。長男が跡を継ぐのが基本である韓国だが、さまざまな理由があって、結局そうなったらしい。さて祖母の葬式の後、チャンモムニがチャンインの兄弟たちに言いたいことがあると家族会議を始めた。私は直接その場にいなかったのだが、その様子をある程度見ていた家内の話によると、チャンモ二ムが不満をぶちまける会議だったそうだ。要旨はこうである。３男の私たちの家族で跡を継いで、祖母の面倒を見、墓もチェーサ(法事みたいなもの）を守ってきたが、自分の息子には跡は継がせたくない。だが家内の話ではチャンモ二ムも直接口には出さなかったが、他の兄弟は好きなことばかりやって生きていたくせに、自分ばかり苦労してきた、という不満をぶちまけている場であったのは間違いないと。泣いていたらしい。他の兄弟は皆自分たちも責任は取れないと、言い逃れるばかりだったそうだ。今になって次の世代のことを問われても困るだろうし。長男と次男は何をしているのかと、思われるところだが、長男は既に亡くなっている。その奥さんは親族で名高いじゃじゃ馬娘（おばさんか）で話にならない。最初は祖母と一緒に暮らしたらしいのだが、けんかして、出て行ってしまったそうだ。次男夫婦はまともな方なのだが、長男ではないから責任は感じていない。この夫婦は海外移住を繰り返していて、韓国のことなんか考えてもいない。今は韓国に完全帰国したが。４男は料理人で世界中に出回っているらしい。この人だけ奥さんが地元の人でなくソウル出身の人らしい。田舎にはまったく寄りつかない嫁だったそうだが。５男はソウルで都会にはよくいる田舎出身の新興中流家庭としてまあまあの暮らし。ただ妄言もあった。酒を飲んだ勢いで、３男のお兄さん(つまり家内の父）とお姉さん（チャンモ二ム）は田舎の財産全部持っていくなんて、たいしたものだと言ってしまった。後で謝って来たらしいが。ちなみに財産は家とわずかの田んぼだけで、チャンモニムが自分の実家からお金をもらって、田んぼを買いましたそうだ。また今のうちもやはり実家からもらったお金で建て、自分で食堂をして、５年ほどで借金も返したそうである。それで今の財産は少しはあるように見えるだけで、単純にもらったわけでなく、自分が努力したのだと言うのがチャンモ二ムの言い分。詳しくは省略するが、いつも貧乏くじを引かされるのは３男のチャンインだったらしい。素直さでは一番の義父は誰もしないのならと、皆が嫌がる跡取りになったそうだ。チャンモ二ムは以前家内に言ったそうだ。自分が跡を継がずにソウルなり都会に出ていれば、今頃成功してやったはずだと。チャンインがだめでも、自分が儲けてやったはずだ。田舎にい続けたがゆえに、貧乏で何の自慢にもならない家庭と人生にしかならなかったと。まさにチャンモ二ムのハンである。私は２男の奥さん(家内のクンオンマ（おば））と５男の奥さん（チャグンオンマ（おば））を見ていると実感する。同郷で同じ田舎出身なのにチャンモ二ムより１００倍ぐらい洗練されていて(チャンモ二ムごめんなさい）、教養、常識もどう見てもチャンモ二ムよりも兼ね備えている。訛りも克服しているようだし、話し方もいたってソフト。チャンモ二ムのようなべらんめえ調はない。ソウルでは普通にいるおばさんだが。２０歳ごろ結婚して、その後都会に出ただけで、人の雰囲気とはここまで変わるのかと思った。おそらくは結婚するまでの田舎時代はチャンモ二ムと同じような、超田舎娘だったのだろうが。その人たちを見ながら、もっと洗練された雰囲気のチャンモ二ムを想像してみた。うううん、想像できない。今のチャンモニムからは想像は不可能だ。韓国滞在者は分かると思うが、見た瞬間分かる田舎のアジュマの雰囲気。私にでかい声で怒鳴りつけたチャンモ二ム(本人は呼んだだけだったりするが）ではあるが、何か理解できないこともない。様々なハンを持って生きていらっしゃるのだろう。私も理解できるようになるまでかなり時間がかかったが、その辺は考えてあげないといけないと思い始めたのも、祖母の葬式あたりからであった。ちなみに日本の実家でも似たような問題はある。日本でも韓国でも家族関係、親族関係は難しいものなのかもしれない。秋夕等の名節の後は家内の実家のことをいろいろ考える時期でもある。

  2006.10.16

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• チャンモ二ムの思い出

  今日は中々寝付けない。それで何となくまたコンピュータを手にした。さて今日はチャンモニムの話を。断っておくが、今は私とチャンモニムの関係はいたって良好である。お互いが気兼ねしない関係にもなっている。今までも別に表面上はけんかをしたこともない。だが結婚してから、いや正式に結婚する前からの付き合いだから、もう１０年以上にもなると思うが、その間チャンモニムに対して様々な葛藤もなくはなかった、と言うよりは結構強い葛藤でもあった。確か２回目か３回目にあった時、お母さんのなまりの強い癖のある韓国語がよく聞き取れなかったことがあった。その時お母さんは家内に向かって「おい、この人はまだ韓国語もできないのか」と声を張り上げた。なんか、日本語訳が男の言葉みたいだと思った方もいると思うが、「おい」という言葉は韓国でも男はよく使う。その言葉をお母さんもよく使っている。ちょっと性格が男っぽいのだ。ちょっとでないかもしれない。かなりか。ちなみにお母さんの韓国語はなまりだけでなく、嫁からも直されたこともあるちょっと癖のある発音をすることが多い。舌が短いのかもしれないが。それに訛りが加わるので、これは聞き取りは大変である。韓国人でもソウルあたりの人間には分からない人もいるだろうと家内は言っていた。私はその時韓国語はかなり聞き取れるようになっていた。そんな中、チャンモニムからあんなこと言われて、結構傷ついた、と言うか正直頭にも来た。しかも言い方も声を張り上げ、べらんめえ調である。その語調がべらんめえ調であるのは分かるだけの韓国語の理解度も当時はあった。当時は私も、お母さんが自分の言葉が方言の強い癖のある言葉であることを知らない、と言うことを知らなかった。当然知っていると思っていた。日本なら田舎の人は自分の言葉が方言だと言うのは分かっているものだし。どれほど物事が分からなければ、あんな言い方をするんだと、本当に頭に来た。後に家内とその話をしたら、お母さんは自分の言葉が方言であると言うことは当時はよく分かっていなかったと思うと言われた。「当時は」と言うことは、実は今はお母さんも悟ってきているわけなのだが。また当時は私は２,３年後をめどに日本に帰国するつもりでいたが、男の私が結婚する相手の言葉を勉強してあげているこの努力に対して、チャンモニムは何を考えているんだと思った。私の韓国語に文句言う前に、自分の娘、つまり私の家内(当時は婚約者とでも言おうか）に日本語を学ぶよう催促ぐらいするつもりはないのかと思った。まあ当時としては娘を日本人にさらわれて、大変なことになったとしか思っていなかっただろうから、日本語を学べなんて一切考えもしなかったのであろうが。婿としての面子も何もあったものではない。もうちょっと私の立場を立ててほしいと思った。ただ今では多少理解できる。韓国のチャンモニムの中で、婿の立場を考えてあげられるだけの器量のある人は正直少ない。そんな一般的、社会的な基本的な人間との付き合い方みたいなのを韓国の年配の人に期待するのは酷な話なのかもしれない。韓国の年配の人にできることは、せいぜい料理でもてなすことぐらいしかないのが現実である。日本人には辛すぎたりもするが。若い韓国人なんかも自分の親や義父母等の年配の人が自分にうまくやってくれることをあまり期待はしていないようだ。私が思うに、チャンモニムの場合性格的にでしゃばるタイプなので、口がすぎてしまう場合があるのだが、おとなしいタイプのチャンモニムだったら何も私には言わなかっただろうと思う。害がないだけありがたいのかも知れない。また私も韓国に滞在して、下手なりにもそれなりに韓国語ができるようになっていたプライドもあった。当時の韓国では、少し韓国語を話したら、日本人が韓国語を話していると、驚かれることも多かった中で、このチャンモニムのの態度は当時としては、私には受け入れがたかった。ただその後家内の親族の中でもっとひどい人にも会うことになるのを考えれば、序の口程度だったが。そんなチャンモニムも今では人に私の自慢をしまくっている。日本人なのに韓国語を話し、しかも今韓国に住んでいるんだと。実家に私がいると時々連れ出して自慢し始める。好きな食べ物はサンギョプサルで、実家にきたらいつも自分が食べさせるんだと。そんなこと人に言わなくてもいいのに。時々自分より韓国語が上手だと言っている。冗談でなく、お母さんの韓国語より私の下手な韓国語のほうが上手だと私でも思う。今では私はこう思っている。韓国人は分からないことが多すぎて、人間関係等うまくいかないことも多いが、環境、機会があれば、世の中の現実を知り、ちゃんと理解し始めると。実際チャンモ二ムと同世代の親族でソウルなどの都会で住んでいる人は、世間のことがかなり分かる人も多い。同じ田舎出身でありながら。その常識理解度、社会性みたいなものは同世代でありながら、天と地ぐらい違うかもしれない。ただこの国ではその環境、機会にめぐり合うことがいかに難しいか。機会平等論者がいたら、韓国の現実を知ってもらいたい。韓国は機会差別社会なのだ。一部の人間だけ栄えるようになっている。最初は理解できなかったチャンモ二ムだったが、それでも私と接したり、家内に教育されたり、日本に訪問したり、ソウルや他の都市を行ったりきたりして、確実に変わってきた。チャンモ二ムは田舎ではできるおばさんである。最近分かったが、理解力は田舎のおばさんにしてはある方である。もともとは頭がいいのかもしれない。生まれた時と場所に恵まれなかっただけで、例えばもし日本に生まれていたら、或いは今の時代に若者だったら、バリバリのキャリアウーマンになっていたかもしれない。まあ今でも田舎のドンネではバリバリタイプなのではあるが。或いはもし日本で男に生まれていたら、松井みたいなスポーツ選手になっていたかもしれない。体格、運動神経は抜群のチャンモ二ムである。女シルム大会に出たこともあるらしい。ドンネでは敵なしで。夫婦喧嘩をしても逃げ足が速かったそうである。人間の人生なんて分からないものである。私も偉そうにはできない。

  2006.10.14

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• タクシーのおじさんたち

  今日は昼過ぎ、うまく職場を抜け出して、近くの公園でゆっくり。そこでタクシーがたくさん駐車場に並んでいた。公園内ではチョックー（韓国式サッカーテニスとでも言おうか）をやっているおじさんの集団が。見た感じ４０代、５０代の人ばかりだったが、強烈に声はでかい。体格のいい人も多く、普通の日本人だったら、そのおじさんたちがタクシーの運転手であることは簡単には気がつかないだろう。韓国ではタクシーがたくさん止まっている横でチョックーをやっているのを見かけることもたびたびある。その姿を見ながら、いろんなことを考えていた。私はタクシーに関して差別とか偏見を持っているわけではないと一言断っておくが(知り合いにもタクシーの運転手がいるので）、在韓日本人の間で評判が悪いものの中の一つにタクシーがある。いつふっかけてくるか分からない、運転はかなり荒い（その代わり早く着くが）、人にもよるが超無愛想、その逆に客に堂々と不満をぶつぶつ、近距離客の乗車拒否、仮に拒否しなくても露骨に態度で｢こんな近くに行きやがって」みたいなのを表す、自分の行きたくない方向でも拒否、ただしこの場合は拒否も一理あるが、だったらそこまで無愛想に、声を張り上げて拒否しなくてもいいじゃないか・・・・。私はいつも韓国でタクシーに乗るたびに用心をする。それに比べれば、日本のタクシーは気楽だ。だまされる心配なんかほとんどない。無愛想な運転手もいるが、韓国よりはましだろう。ただタクシーに関しては、世界的にあまりいいものではないようで、ヤンキースの松井はニューヨークのタクシー(一般の車も含めて）をよく言わないし、サッカーの中田英もイタリアのタクシーの運転はひどいと言っていた。特に韓国がひどいのかどうかは、私には分からない。韓国にいると日本よりタクシーの数が多いと感じられる。私も運転をするが、ただでさえ荒い韓国の運転の中で、かなり荒い運転をするタクシーには辟易させられることも多い。しかもその数が多いので、もうどうしようもない。だがタクシーの運転手をやっている人たちには様々な人生模様があるそうである。韓国では職業差別意識が強い中、学歴のない人、こねがない人はまともな職業につくことは難しい。一部の人を除いて、いい職業はあきらめるしかないのだが、そうなると３つのパターンがある。１.自分で商売、事業をする。２.工場、土方等の肉体労働をする。でも人に頭を下げなければいけない商売は嫌だ、或いは肉体労働は恥ずかしくて嫌だと思うプライドの強い人も多い。韓国人は自ら自尊心と言うが、正直度のすぎるプライドにしか見えない人も多い。そうなると残るのは３.タクシーの運転手しかない。タクシーの場合、客に頭を下げることはない。下げる人もいないことはないが。運転中は会社のような人間関係のわずわらしさもない。多少サボっても自分の稼ぎが減るだけでお咎めはないらしい。韓国の場合稼ぎが問題ではあるが、ある面ではやりやすいのがタクシーの運転手なのかもしれない。私の家内の親族の中に数人タクシーの運転手がいる。一人の親族の中に数人もいるというのもなんとも言えない。他の家族もそうなのだろうか。彼らを見ていて、タクシーの運転手の実情を悟らされた面がある。その数人の共通点。威張る、偉そうにする、私にも(私以外にもそうだが、日本人である私は悪口を言う格好のえじきなのか、かなりひどい）超デカイ態度・・・。酒飲んだ勢いで日本の悪口を私に言い始めたのもいた。こいつは私のほっぺたにキスまでしてきた。気持ち悪くてたまらなかった。ちなみに若いころはレスリングの選手だったらしい。また他のはしらふでも私に日本のことを皮肉ったような言い方したのもいた。彼らは人前で大口をたたきたがるプライドの強いタイプだからタクシーの運転手になったのか、或いはタクシーの運転手しかできない自分へのジレンマが、人への高圧的な態度につながるのかといろいろ考えさせてくれた。仕事に満足していないのは予想できるが。彼らは皆プライドが強い。知識は大してないと思うのだが、言うことは大統領並。確かに韓国のタクシーに乗ると、ぺらぺら話始める運転手もよくいる。無愛想なのよりはいいのかもしれないが、人によってはあまりにも偉そうにして度がすぎる場合も。まあタクシーの運転手のすべてがこんな人だとは言わないが。タクシーの運転手の不親切さが話題になった時、ある人が言っていたが、「タクシーで食べていけるだけの儲けがあれば、いくらでもお客さんに親切にしてあげる。でもこんなに生活が苦しいのに親切にする余裕なんてない。」実際タクシーの運転手は今韓国では飽和状態で、食べていくだけの儲けを手に入れられない人もかなり多いそうである。ただ比較的遠距離タクシーに乗る場合、彼らは親切になるような気もする。私は日本に行く時、また韓国に戻る時、KTXの駅までタクシーに乗るが、このときは運転手もなんかいい感じである。ちなみに家から駅までは１０キロぐらい離れているだろうか。２,３キロしか乗らない時よりは明らかに態度が違うような気がする。あっ、思い出した。昔日本に短期で帰った時、空港まで１００キロほど車で行こうとしたら、高速道路で車が故障した。飛行機の時間もあるので、仕方なく車は業者に任せ、タクシーに乗った。その距離５０キロぐらいだったと思う。その時のタクシーの運転手は実に親切だったのをを覚えている。笑顔を振りまいていた。確か７万ウォンぐらいかかったと思うが。その時は飛行機が心配で、運転手のそんな態度を大して考えもしなかったが。だがこれだけ乗っても７万ウォン程度なのである。基本料金は１５００ウォン。４,５キロ乗ってやっと５,６千ウォン。料金が安いのはありがたいが、これがタクシー業界の構造的不況をもたらしているのだろうか。確かに運転手からしたら、ちょっとしか乗られないと、儲けにもならないかもしれない。ちなみに韓国のタクシーの運転手の給料は、稼ぎの何％となっており、定額ではない。日本ではどうなのか。そう言えば、かなり昔の話だが、東京で早朝４人で２キロぐらいタクシーに乗ったら、運転手が料金なんか要らないと怒ってしまった。日本でもそんな人はいないことはない。ただ先日日本の実家で、２,３キロの短距離でも、実に親切に話してきた運転手もいた。「おたくさん、どちらからいらっしゃんたんですか」「あっ、私は地元の人間です。今は住んではいませんけど」「へえ、どちらですか。」「あのお、実は海外なんです。と言っても韓国なんですけど。」「ほお韓国。ぺらぺらぺらぺら・・・・・・・。」いつも韓国のタクシーになれている私には、信じられない親切さだった。あまりにも温かく迎えてくれるので、何かたくらんでいるのかと疑ってしまった。話を元にもどす。もちろん、韓国の全てのタクシーの運転手がそうでないことは分かっている。実際親切な運転手も結構いる。１０年間運転手をやれば(私の記憶では無事故で）、個人タクシーの資格が与えられ、そうなると稼ぎもよくなるらしい。彼らの実情も分からないでもない。今日チョックーをしていた人たちも、厳しいタクシー業界の中で、息抜きをしていたのだろうか。だがあんなに声を張り上げてチョックーをしている姿を見ると、そのタクシーには乗りたくないなとふと思ってしまった。そう言えば、以前日本で中国人のタクシーの運転手にあったことがある。日本語がぺらぺらだったが(２０年住んでいるそうで）、タクシーの中にタバコのにおいが染み付いていた。彼は実に明るく、陽気だった。日本で働けるのがうれしいのであんなに陽気だったのだろうか。それとも中国人の性格なのだろうか。韓国では(日本でもそう多くはないが）中々お目にかかれない、親しみのある運転手であった。

  2006.10.12

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• うううん、北が・・・・

  チュソクの後は家族の話題を続けようかとも思ったのだが、今日は穏やかではない。そう、北朝鮮の核実験。私は昼ごろこのことをインターネットで見たが、ショックだった。９４年ごろ、朝鮮半島が何か危ない雰囲気になったことがあったが(何と当時も韓国にいた）、今回はかなりインパクトが強い。あの時はそんなに心配もしなかったのだが、今回のはかなり考えさせられた。政治の話は敏感な部分でもあるので、このブログでは避けるようにとは思っているのだが、今日だけは少しだけ考えてみよう。まず韓国でも或いは北も同じだと思うのだが、チュソクの名節の時期を避けたのは北の意図的なものだったのかどうか。また昨日から今日にかけて安倍首相が中国と韓国に訪問したが、まさかそれに合わせたわけはないだろう。だが結果的に北への懸念と言う共通項ができて、日本と中国、韓国の頂上対談は逆にスムーズにいってしまった。安倍さんもノムヒョンさんも対談の後、その余韻も感じさせない中、ブッシュ大統領と電話したりと、忙しくなり、靖国参拝なんて、２の次３の次となってしまった。安倍さんはわざわざソウルの日本大使館に寄って、電話したそうだ。私も昔よく行った日本大使館。今日アメリカ人の友達と話したのだが、有事になったら彼は米軍基地に逃げると言っていた。私も大使館に行かないといけない。その時韓国人の妻は連れ出してもらえるのか。彼も奥さん、韓国人だが、かなり悲観的に見ていた。まさか日本の政府のことだから「規則」だと言って韓国人配偶者はだめだと言うんじゃないかと言うような気もする。韓国でも他の国でも「規則」にうるさい日本と言うイメージがある。韓国は規則を無視しすぎるような気もするが。平和が一番であることを人間は分かっていながら、日々の現実の中でそのことがだんだん分からなくなってくる。北のやっていることは許されないことだが、是非世界の首脳たちはうまくやってほしいと思う。もう世界の流れは昔のような、脱世界戦争時代ではないのだから。ただ北は様々な計算の下、こうやっているような気がする。他国が怒るのを計算していないはずがない。その真意を考えて、対処していくのも必要だと思う。だが一番の本音は「プッカン、ミチョンナ（北韓狂ったのか）」である。

  2006.10.09

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• 秋夕

  韓国の名節、秋夕が終わって、今日自宅に戻った。私は家内の実家に大体、２泊するのだが、男の人が妻の実家に行って、２泊することはほとんどない。基本的には夫の実家に行くものである。私の場合は私が韓国に故郷がないこともあるが、様々な諸事情もあって、２泊３日してくることが多い。今回も同様。私にとって家内の実家で２泊３日というのは長い。最初は１泊するのも苦痛でならなかった。今は好きにさせてもらうようにして、何とか３日持たせている。お父さんと二人で温泉にも行ったりした。ただ私たちが、居続けるために、跡継ぎの主人公である家内の弟夫婦が実家にあまり寄ってこなくなるし、お母さんも来客に日本の婿を自慢ばかりして、はっきり行って苦痛である。自慢されるのはいいでしょうと言われそうだが、最初は親戚に私のことを悪く言ったりもしていたくせに、いまさら自慢なんてしないでほしいと言うのが私の本音。日本の婿を押し出したほうが、田舎でははくがつくと言うのもあることは分かっている。日本の婿に対してもいいお母さん(チャンモニム）であることを皆に示したいようだ。実際いいチャンモニムではあるが。だが私を押し出すよりも、長男である家内の弟を前面に出して、接待してほしいとも思う。自慢するわけではないが、お母さんが一緒にいて、心を許せるのは家内と私しかいないので、そうなってしまうことは分かっている。でもそろそろ弟も立ててあげないと。あととりなんだから。それで最近家内には、実家の滞在は１泊にしようと言ったし、家内もそのほうがいいと言ったが、お母さんが２泊していけと声を張り上げてしまった。今のお母さんにとって、名節に一緒にいてほしいのは、残念ながら私たちの家族になってしまっている。様々な問題があって、今のような状況になっているとも言える。詳しくは省略するが。ただ田舎にいると、どこの家庭も様々な問題を抱えているように見える。ほとんどが経済的問題や、結婚や・・・・・。ただでさえ田舎で仕事も機会もない。田舎育ちで学歴もなく、のほほんとしたところで育ち、世渡りの何たるものかも分からない人間が、都市に出て成功するのも簡単ではないようでもある。誰が離婚した、誰が結婚できない、誰が事故にあった、誰がアル中になった、誰が仕事がない、誰が・・・・・・。重すぎる。韓国の田舎はどこに行っても似たようなものなのだろうか。それとも家内の実家のドンネ(町内）だけがそうなのだろうか。一つ感じるのは、田舎の人間は最近でこそテレビやインターネットなどで都会の情報量に多少追いついてきたが、あまりにも世間を知らないまま、生きてしまい、社会の荒波の中で、簡単に失敗してしまうことが多いような気がする。都会に住んでいても、社会についていけない人は多くいるが。家内の実家の隣には、家内のイモ（母親の姉妹）が住んでいらっしゃるが、そこの孫がおばあちゃんの家、汚いから行きたくないと言ったらしい。それで娘(つまり家内のいとこ）がお金出して、改築させたと言う。その家にはアル中の長男（やはり家内のいとこ）が妻と離れて暮らしている。夫婦間の中は悪くないそうだが、アル中の人間と一緒に住むのは無理だったそうである。アル中なので、仕事も土方以外は無理だと言っていた。酔っ払った時、私にもでかい声で話してきたことがあったが。前の家では、娘が離婚し、息子が飲酒運転で事故にあって死に、また離婚した娘が事故にあい、その時子供が死んでしまった・・・・。等等。韓国の都市と田舎の格差は大きい。一見先進国の韓国でも、田舎では数十年昔のままの状態で暮らしている人も少なくない。電気が通っていない家で育ったというアガシにあったこともある。つまり９０年前後でも電気が通っていない家が韓国には残っていたと言うことである。今はどうなのだろうか。そう言えば、私の父が私の結婚式で、韓国の家内の実家にきたことがあるが、その土地の様子を見て、３０，４０年前の日本と同じくらいだと言っていた。私は５０、６０年前の日本と同じじゃないかと思ったのだが。夕べドンネを見渡しながら、その言葉を思い出していた。それでも家内にとっては心休まる故郷らしい。ただ今は住めないとも言っているが。最後に今回の妄言。家内のお姉さんが夕べ来た。そこで日本の話になり、お母さんが、日本の仏壇の話を始めた。６年前日本に連れて行ったことがある。それで家内が「シオモニ（義母、つまり私の母）は毎朝、仏壇にご飯、それも新しく炊いたご飯を供えるの。毎日なんてすごいもんだ」と言ったら、お母さん：あなたも長男(私は長男です）の嫁なんだからそれやらないといけないんじゃないの。家内　　：いやあ、自分にはできるかどうか。シオモニは習慣になっているから、別に苦にならな　　　　　いそうだけどお姉さん：そんなの迷信だ。そんな風習変えてやれ。私は唖然とした。自分も長男の嫁になって、そちらの家の韓国の風習は誰よりも守っているお姉さんが、日本のは変えてもいい、迷信だと言うなんて。しかも私の前で。日本で先祖を奉ったら迷信で、韓国では伝統だとも言うのか。あとで家内にそのことで頭に来ていたんだと言ったら、「お姉さん、頭が悪いからどうしようもない。ごめん」だと。確かに頭は悪いのだろう。でもこれが頭の悪い人の発言なら、韓国は頭の悪い人だらけになってしまう。単に頭が悪いと言う問題でなく、もっと根本的なものの考え方の問題だと思う。ところで日本では朝仏壇にご飯を供えるというのは習慣なのだろうか。私のうちは、父が長男であるのもあって、いろんな風習にはうるさいほうだったが。正直私は自分でもそんなことできないと思っている。ちなみに私に韓国の経済や野球の自慢をしたのは(私の今までのブログのどこかに書いたが）、お姉さんのだんなである。この人が一番曲者である。今回はこれが一番の私への妄言だったが、小さい妄言含めたら、１回の名節で少なくとも３，４回は妄言は出る。日本の政治家の妄言と言うのが韓国では定説であるが、日本の婿への妄言特集でも作ってやるぞ、まったく。韓国に来て忍耐強さの訓練をさせられる。まだ修行が足りない私ではあるが。秋夕はいい修行になるのだ。それでも悪いことばかりじゃない韓国の名節。最近は昔よりはエンジョイし始めた自分もいる。それはそれとしていい習慣ではあると思う。日本も昔はそのように家族が集まったものだと言う人も多い。私も小学校３年までは、祖父の家で正月はみんな集まっていたのを覚えている。なぜ３年生というのを覚えているかと言うと、その年は祖父が他界したからだ。それ以降、家族が中々集まらなくなった。私の母は父の兄弟を嫌ってもいたが、集まらないほうがよかったのか。今でも私に時々父の兄弟の悪口を言っている。自分の兄弟の悪口も時々言っているが、日本でも家族関係は難しいものがある。また韓国で一つの名節が過ぎ去っていく。

  2006.10.07

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• 崔選手、日本人女性と結婚

  今日から私も日曜までの連休である。韓国は木金土は秋夕(日本で言うお盆みたいなもの）の休みで、今日は開天節（韓国の国が始まったされる日、４３３９年目になるそうだが）の休みで、前後の水曜と月曜などは休みになる会社、学校も多く、少なくとも４連休、長い人は９連休と言う、ここ最近にはなかった長い連休である。その影響もあったのだろうが、高速道路で３０台の追突で１２人が亡くなったという、悲しい事故もあった。ご冥福をお祈りいたします。さて今日こんなニュースが。http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=398&articleid=20061003124700427d8&newssetid=26&dt=200601231028簡単に言うと、韓国人メジャーリーガー崔ヒーソプ選手が日本人と結婚（正確には予定）と言う記事である。お相手は、何と安田グループの金融関係の社長(だと思うのだが）の娘さんで、安田あい(多分、愛）さんとなっている。丁寧にも相続人である娘と説明されている。韓国流に言えば財閥の娘と言う感じである。日本には今は厳密には財閥はないのだが、なくてあるような、あってないような。またかなりの美人だとも書いてある。見出しは結婚となっているが、中身を読むと、年末に婚約して、来年の末に結婚の予定と言うことである。もちろん出会ったのはアメリカである。安田さんが今MBA課程でアメリカ滞在中で、メジャーのレポーターみたいなのをやっており、それで０４年の末に会ったとある。今年の３月、WBCの日本ラウンドの時、崔は安田さんのご両親にもあいさつをしていたそうだ。野球で忙しかったとは思うのだが。そう言えば彼はあの時、さっぱりだった。相手方への挨拶で野球に集中できていなかったのだろうか。日本と韓国の間のカップルは今増えていると思うが、有名人の結婚がちらほら見うけられ始めている。以前日記に書いた、サッカー代表の崔ソンヨン(彼も崔氏である）と阿部美穂子さんと言う日本のタレントの結婚は、２年前だったか。あと日本人ではないのだが、やはり韓国メジャー選手の代表格、朴賛浩と在日韓国人の結婚は去年だった。この結婚は韓国では話題になった。韓国のシンボルとも言える朴がいくら韓国人でも、在日韓国人と結婚していいのかなどと言う、日本では信じられないことを言う人(ネティズン）も実は少なくなかった。韓国人の韓国的血筋、文化にこだわる一面である。この結婚、血筋は問題ないのだが。ちなみに彼女（名前は朴何とかさんだったと思うのだが）もアメリカ経験者で英語は堪能であり、朴との会話は何語で話しているのか、とちょっと思ったりもした。何か日韓の間でやっと有名人の結婚話が出始めたと言う感じがする。もちろん一般人の日韓結婚は以前からあったのだが。ちょっと古いところでは朴チュンフン(彼も朴であるが）という４０前後の中堅どころから、ベテランの域に達している人気俳優も、アメリカ留学時代に出会った在日の人と結婚している。奥さんはまったくマスコミの前に現れないが、今は韓国語が上手で韓国生活にも適応していると朴がテレビのトークショーで言っていたのはかなり昔であった。当時はかなり新鮮な思いで私はこの人を見つめていたりもしたが、結局奥さんは見たことがない。日本の女性で思い出した。韓国人でないのだが、ドイツの元サッカー国家代表で９０年大会のWCチャンピオンの一人、リトバルスキーも日本のJリーグ時代の通訳の日本人女性と結婚してしまった。あっ、これは真打か。オノヨーコさん。ジョンレノンの奥さん。今は未亡人でいらっしゃるが。日本の女性はもてると言う話はやはり正しそうだ。韓国でも人気はある。それに対して、日本の男はどうか。私のような日韓カップルは民間では多いのだが、有名人はほとんど聞かない。他の国際結婚も然り。日本のタレントやスポーツ選手が韓国の女性と結婚と言う話はあまりない、と言うかまったく聞いたことがない。私も認めるが日本の男は、優しいのがとりえだから、民間ではいいだろうが、有名人の場合、なかなか苦しい。背が低い、男らしくないというのが、外国人女性の間で圧倒的に多い声である。ほっといてくれと言いたくもあるが。男はやさしさが一番だ。だが私みたいなやさしさもない日本人の男もいる。結婚してくれた妻には感謝である。話がずいぶんそれた。崔ヒーソプは実はまだメジャーには定着しきれていない選手である。０４年、０５年と１５本のホームランを打ったのだが、レギュラーではなく、トレードも経験した。レギュラー出場でなくても１５本のホームランを打つあたり、彼のパワーを証明している部分でもある今年は怪我でメジャーの出場なし。WBCではホームランをアメリカ戦で打ったが、今一歩であった。１９６センチ、１１５キロと言う体はアメリカでもBIG　CHOIというあだ名をつけられるほどなのだが、いかんせん左利きで一塁しか守れないのが、苦しいところ。だが安田家の方で崔をかなり気に入っていると言う。野球選手としてでなく、人間として。彼はアメリカで今でも中古車に乗っているそうだ。天下のメジャーリーガーが。その姿勢は先方の家族に大好評だったらしい。気さくないい男だと。本当の金持ちは、質素であったりもする。私も韓国で質素な金持ちをたまに見かける。あの質素さが金持ちになる秘訣かなと思ったりもしたが、悪く言えばかなりのけちでもある。最近はホリエモンみたいなのもいるが。私が見ても崔は気さくでいい男(大男？）だ。韓国でも崔はかなりいいお婿さん像じゃないかと家内も言っていた。ぜひ来年はメジャーで松井とイスンヨプ(本当にメジャー行くかな）とアジア人ホームラン記録を争うぐらいの活躍をして、結婚に花を添えてほしい。ちなみにヤンキースの王建民が１９勝して、アジア人最高勝利と、アジア人初の最多勝をとった。もちろん韓国では、朴賛浩のアジア記録を破られたと、残念そうに報道していた。また韓国リーグのオスンファンという投手が、中日の岩瀬のセーブ記録を破ってアジア新記録を達成したと、少し騒いでいる。何か付き合いきれなくなってきた。ちなみにこのオ投手、WBCでアメリカでの日本戦で、最終回に快投した投手である。一時だが私を地獄に落とした投手でえある。スポーツでも刈りいれ時の１０月、秋夕も深まる時に、何かいろいろ考えた日だった。

  2006.10.03

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• 韓国の陸上大会

  最近仕事も忙しくなり、また風邪も引いたりとかで、中々更新できないでいる。正直、今後はかなりマイペースになると思う。さて先週の木曜日、日本の日刊スポーツをネット上で見ていたら、陸上競技で１００ｍ走日本人の何とか(名前忘れた）が３位とあった。ちょっと見てみると、韓国の某都市で行われた陸上の国際大会とある。そう言えば、先週あった。そんな大会が。実は私の居住地である。私も見に行くつもりも結構あったのだが、仕事があるので無理だった。後で息子に聞いたら、学校でただの券をもらっていたそうだ。まあ知っていても、見に行くことができなかったが。野球やサッカーだけが好きそうなのだが、実は私は陸上競技の大ファンでもある。今回イシンバエワ（女子棒高跳びの世界記録保持者）や中国の星、名前は・・・忘れた（中国人の名前はちょっと私には難しい）が、１１０ｍハードルのやはり世界保持者、とまあまあの顔ぶれである。去年は、１００ｍのガトリンも来ていた。今薬物違反で資格停止になっているが。今韓国、というか、この都市で２０１１年の世界陸上を誘致しようと、動いている。ちなみに来年０７年は大阪でこの大会をやる。日本では陸上競技はそれなりに人気もあったりするのだが、韓国ではどうか。ただ券を配るぐらいの韓国では陸上競技なんて見に行く人は皆無に近い。今アジアの陸上選手はまあまあ頑張り始めている。日本の短距離選手は世界レベルの手前まで追いついてきたし、室伏などは世界的レベルにある。中国は上述の１１０mハードルの選手もそうだが、長距離等は以前からまあまあだった。だが韓国は陸上競技は中々進歩しない。マラソンで頑張った時期もあったが。韓国はソウルでのアジア大会やオリンピックの後、中国に続くアジアの第２のスポーツ大国の時期があった。確かに金メダルの数は日本よりも多かった。だがスポーツの花形種目である、水泳や陸上、体操はさっぱりで、これらの種目は日本の健闘(活躍でなくあくまで健闘）のほうが目立っていて、数字ほどのスポーツ大国のイメージはなかった。ちなみに韓国の孝道種目（韓国ではメダル畑の種目をこう言う）はフェンシング、アーチェリー、射撃などで、あと冬の種目のショートトラックなどである。非常に申し訳ないことを承知で言わせてもらうと、あまり目立たない種目ばかりである。あと最近のテコンドーなどもあるが、アテネではまさかの金一つであった。そんなこと言ったら、日本も柔道ぐらいしか金メダルが出ないだろうと言われそうだが、先のアテネオリンピックでは、水泳の北島、柴田、陸上の室伏、マラソンの野口等、結構な活躍である。０１年(だったと思うが）の世界陸上で、末続が２００mで銅メダルなんていうのは、アジア人としては奇跡中の奇跡であったし、為末の４００mハードルで２度の銅メダルなど、アジア人としては華々しい活躍である。アジア人がトラック種目でメダルを取るのは、黒人が世界記録を出すのに匹敵するくらい、いやそれ以上に比率が低いぐらいの頑張りようである。最近私はスポーツと言うのは文化であると感じ始めている。なぜそんなことを感じ始めたのかというと、韓国ではスポーツが文化としてあまりにも根付いていないので、反面教師的にそう感じ始めたのである。スポーツが文化として定着している日本では(アメリカのほうが文化性があるだろうが）そんなこと当然なこととして考えもしなかった。そのことはいつかまた書くとして。韓国で陸上の世界大会をやるのはいいことなのだが、今のままでどれだけ成功するかは大疑問である。スポーツの文化的感覚がちょっとなさすぎるし、ましてや陸上競技などは韓国人には分かりにくい。ましてやろうとしているのが、某都市。やはり大疑問。まあ私はもしそうなったら、金出しても見に行くが。１００ｍの決勝か、２００ｍの決勝(末続は可能性がある）あたりでも。ひょっとしたら、近い日本から大挙ファンが押し寄せて、チケット入手が困難になるかもしれない。今の北海道のプレーオフのチケットではないが(分かるかな）。何か妙に陸上に詳しい人だなと思われた方もいるだろうが、こう見えても陸上競技経験者である。小学校から高校までリレーの代表は定番であったし、マラソンもいつも１等を争っていたし、中学時代は２００ｍの学校代表にもなったことがある。郡で３位であったが。郡で３位なんて大したことないと言われそうだが、当時県下にとどろく陸上王国の郡であったので、自分ではまあまあだったと思っている。そう言えば駅伝も駆り出された。短距離と長距離の両方が早いのはお前しかいないとよく陸上の先生から誘われていた。あまりにやらされたので、最後は練習をサボってやったが。短距離も駅伝も、また部活動とやるのははっきり言って地獄であった。ただこのときの経験から、後々にも陸上競技のことに関心を持つようにはなったのは間違いないだろう。日本にいたころは月間陸上なんてのもよく読んでいた。今でも日本に帰国したら、ぱらぱらめくっている。昨日息子の幼稚園の運動会だったが、父兄のリレーを見ながら、ふと昔を思い出していた。昨日は風邪も引いていたので、とても走れる状態ではなかったが、なぜ今の私になってしまったのか、自問自答をするのが、子供の運動会の時のお決まりパターンである。息子にお父さんもリレーに出てよと言われるたびに、期待にこたえられない自分がちょっと寂しくもある。ここに座っているおじさんが、学校代表の経験があるなんて、１２０％周りの誰も思っていないであろう。日本人だとも思っていないだろうが。ちなみに５年前、職場の運動会で久しぶりに走って、肉離れをおこしたこともある。時の流れは恐ろしい。

  2006.10.02

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• WBC回顧録３月１６日NO3

  この３月１６日は日本が韓国に負けた日なので、まだある。私の人生の中でも最もつらかった日の一つである。暇な方どうぞ。WBC考NO2まだとまらない。今日本のスポーツニュースを見ているのもあるか。まず今回韓国の投手がいいのに驚いた人も多いと思うが、まず彼らは５人がメジャーの投手である。ただ一線級と言えるのはパクチャンホぐらいで、後はソジェウンが８,９勝レベル（もちろん今後伸びる可能性はある）、金ビョンヒョンは３５セーブを上げたことはあるが、まだ開花しきっていない。金ソンウは去年６勝。ちなみに彼はマイナー時代当時同僚の大家と喧嘩したことがあるらしい。ボンジュングンはまだメジャーに定着したことはない。グデソンがが去年メッツにいたが、マイナーにいた時期もあり、結局韓国に戻ってしまった。彼は日本でも弱小オリックスにいたのはあるが、たいした活躍はできなかった。またパクチャンホもここ数年不調が続いており、これらを見ても専門家が韓国のマウンドを鉄壁とは思わなかったのは当然である。だが各投手は今回絶好調である。不調の投手が誰もいない。これは前回書いた精神的なものであろうが、もう一つ言えるのは、海外での経験がある投手たちであると言うことだ。海外で生活するのはしたことがない人にはわからない大変さがある。私も韓国にいるが、同様である。言語、文化、環境の違いの中で苦労しない人はいないが、その中で精神力が養われていく。海外生活とはそんなものだ。韓国の投手陣はその辺で国際試合でも実力を出せる精神力があるのではないか。特に杉内、藤川等の日本国内派の投球を見ていると、その辺の精神力に違いを感じさせられる。日本でもメジャー投手の大塚の安定度はやはり群を抜いていた。イスンヨプも日本での経験が精神的な面で今回かなり生かされていると思う。後試合が終わってからのコメント。まず王監督はやはり素晴らしかった。実に紳士的で、アメリカの監督とは大違いだった。あのコメント時の紳士的態度に私は癒された。またイチローのコメントは余計なことは言わず正直でよかった。言いたいことが一番ある選手であろうが、言い訳がなっかたのは実に大切なことである。他の選手たちもそうで、とにかく言い訳をしないスポーツマンシップは素晴らしかった。このスポーツマンシップを守ることは勝つことより難しいものである。アメリカの選手とは大違いである。このようなスポーツマンシップを守れる日本は今回は厳しかったが、今後のシーズンや長い目で見ての日本野球の発展につながる確信を得た。残念なのは日本のネット上でくだらん論議が起こっていることだ。いやそれは論議ともいえないものだ。勝った韓国には建前であっても敬意を表し、負けたことを受け入れ感情的にならないことは必要だが、当然国民の中で馬鹿たちがマナーを守れなくなってしまい、その余波がすでに韓国の馬鹿どもにきている。くだらんネット合戦になりかけているが、その一部の行動が日本全体の行動ともとられかねないのだが。これは韓国でも同じだが。負けたものは負けを受け入れ、物申さずでいかないといけない。まあどこの国でもこんな奴らはいるので、何も言えないが。それから韓国はソジェウンが試合後マウンドに韓国の国旗を掲げたが、相手がアメリカだったら彼はメジャーを追い出されるだろう。アメリカでは敗者を侮辱する好意は禁物であり、それは日本人とて同じである。ましてや優勝したわけでもないし、日本がこの敗戦でかなり厳しくなったという状況の中での行動としてはやりすぎである。もし反対の立場でそんなことやられたらどんな気になるのか、今回彼はあきらかにスポーツマンシップを失った。確かに彼はいい投手なのだが、１０勝以上をなかなかできずにいる理由は案外こんなところにあるかもしれない。このとばっちりは必ずどこかで返って来る。ちなみに彼は今年はドジャースでなんとか第５先発になりそうだという状況であることは覚えておいてもいいだろう。スポーツマンシップを失った彼が今年、或いは今後どうなるかは今後確認してみてもいい。そのような精神状況に陥るとその後結構プレイに悪影響が出るものだ。ただ行動があったかどうかの違いがあるだけでほとんどの韓国人選手は彼と大差はないだろう。負け惜しみのようだが、今後の韓国の野球がこのとばっちりをどこかで受ける可能性は私は高いと思う。ただ監督の金インシク監督は日本への賛辞の言葉も忘れてはいない。この監督にして今回の韓国の大躍進があったのだと改めて思わされた。王さんと同様に。

  2006.09.27

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• WBC回顧録３月１６日NO2

  やはり超長文。暇な方、どうぞ。WBC考今日はもうとまらない。それだけ韓国に負けたのが私にはショックだったのだろう。まあ数日したらよくなるだろうし、数ヵ月後にはいい薬だったと思うようになるのではないだろうか。さて４強は韓国、ドミニカ、キューバ、それからおそらくアメリカ（でないのを願いたいが）であろう。この中で韓国とキューバはダークホークスである。ほとんどの専門家はアメリカ、ドミニカ、ベネズエラを優勝候補に上げていた。その次には日本もチャンスがありと言う声も多少聞かれ、キューバと言う声もわずかだがあった。韓国ははっきり言って優勝候補には全く上がらなかった。だがふたを開けてみると韓国とキューバが上がってきた。この２カ国は２次リーグの中で、他チームよりも勝ち抜く可能性は低いと思われていた。韓国は１次リーグで日本に勝っても、まだ世界的には結構やるなぐらいで、そう注目を集めもしなかった。キューバも所詮アマチュアの強者だから、ぐらいの見られ方だった。この２チームの共通点はなにか。国を挙げての戦い方に慣れているということだ。今回の試合で実力、或いはいい野球をする、と言うことが必ずしも勝負に勝つにはつながらないと言うことを感じ始めている人は多いと思う。あくまで勝つことが必要なのだ。それも一発で。徐々に力を出して最後に優勝すればいいと言うプロリーグのやり方とは明らかに違う。国際大会はペナントレースやポストシーズンとも違う、一発の戦いである。そしてその一発に勝つためには、団結力である。韓国とキューバはお互いが共に国の代表としてやってきた中で、見事な団結がなされている。国のためにと言う精神も立派である。さてドミニカだがこのチームは急造国家代表だが、この国も団結力と国の威信のために頑張る国である。だから前評判、実力申し分なかったが、国の名をかけた戦いの中で、苦しみながらも勝ち残ってきた。その点アメリカはまだメジャーとWBCの狭間の中でペースをつかみきれていない。日本戦での誤審がなかったら、すでに敗退決定だったかもしれない。ドミニカ、キューバ、韓国は国の威信をたけめるためと言う気持ちで今のところ３強である。アメリカが今後どのように精神状況をコントロールしてくるのか（本来愛国心等はコントロールするものではないが）、かなり鍵を握っている。日本はもちろん国の威信をかけてはいたのだが、国と言うことで燃え上がる心からの愛国心がわいてくるところが弱い。単に日本野球のレベルの高いところを見せてやると言う感覚が強く、勝負に勝ってやるという国の威信にかけた思いが弱かったと思う。いい野球を見せるのはできるし、今回はできたと思うのだが、勝つと言うことはそんなものではない。国のために、威信をかけて、ぐらいの愛国心がないと、国際大会は簡単には勝てない。韓国戦は韓国もモチベーションが下がってくるだろうし、いけると思っていたのは私だけではなかったろうが、その辺が最後の最後での粘りのなさにつながっていると思う。この精神状況を脱するのは簡単ではない。と言うか、そういう精神構造が今の日本にはないのである。先進国になりハングリー精神がなくなり、謙遜さを失って久しい今の日本。オリンピックでも国のために戦うと言う選手はいない。それでもオリンピックは個人でやる競技も多いので、個人のモチベーションでやっていけるところもあるが、野球は団体競技であり、一人の活躍ぐらいで勝てるほど甘くはない。そういえばオリンピックでもアメリカは陸上、水泳等個人種目の方が強い。アメリカ人も愛国心はさておき、国のためにまとまってやると言う国民性ではない。いろいろ考えさせられる今回の敗戦であった。これが日本国民への薬になればとは思うが、無理だと落胆する自分はやはり日本人的なのか。

  2006.09.27

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• WBC回顧録３月１６日NO1

  超長文。暇な方どうぞ。いつも長文ではあるが。速報の日本野球今日本が負けた。しかも韓国に2連敗。かなり悔しいが、もう結果を素直に認めて、考えてみよう。正直今日は日本が勝つと思ったが、流れは韓国のほうに行った。負けたことでとやかく言うのはどうだろうかと思うが、気持ちを切り替えてペナンとレースの臨んでほしいと思う。といっても準決勝にいけなくなったわけではないのだが、アメリカがメキシコに負けるとは考えがたいし、それを願うのはやめたほうがいいだろう。ただ韓国在住者には苦しい日々が続く。会う人々の自慢、テレビの日本に対する露骨な感情の報道が、しばらく続くのは間違いない。まあ昔の日本侵略時代に韓国人は日本に対してこの悔しい感情を持ち続けていたのではある(ちょっと種類は違うが）ということを忘れてはいけない。ここで韓国の野球の感想。日本でも世界中でも韓国野球に対する驚きの中だが、2002年のワールドカップでも証明済みのように、波に乗ったら信じられない力を発揮するところがあり、それを考えれば、波に乗らせた日本の負けだ。2002年の韓国に負けたイタリア代表の気持ちがわかる。そう言えばあの時もポルトガルに勝って勢いに乗り始め、PKとはいえスペインにも勝った。AーRODも言っていたが、韓国の選手はゲームの選手のようにミスがまったくなかった。日本もアメリカもミスが多少あった中で、これは神がかり的である。投手の失投もまったくなかった。ここまでミスなくやれるというのは百何十試合やっても1回あるかないかである。その1試合にかける気の入り方は今回は2002年のワールドカップ並みだった。また何よりも気で相手を圧倒していた。あれだけ気がはいられると相手はその力に押されなかなか実力が出せなくなる。あの気の力は監督を中心とするチームの団結、選手の韓国という名においてのアドレナリン、またこの国には国民の目に見えない後押しがある。その気の力に押され、日本もアメリカも特に打者が打てなくなる。今日のアナハイムスタジアムは韓国人(おそらくLA在住の韓国人だろうが）が大挙押し寄せ、日本は雰囲気で圧倒された。甲子園などの観客の圧倒の経験はあるが、アメリカで圧倒されるとは思っていなかったであろう日本選手にはこれは結構効いたのではないだろうか。イチローが観客とぶつかりかけて、いらいらしていたの等、いい例である。また私は今日は日本の勝ちを予想していた。それは準決勝がかなり決まりかけている韓国と、勝つしかない日本ではモチベーションが違うのが普通だからだ。だからアメリカは世界最強でありながら今回2次リーグで脱落する可能性がたかくなったなあと人事のように感じていた。だか韓国は日本に勝ちに来た。しかもなんとしてもこの試合だけは勝たねばと言う最高の精神状態で。それはメジャー投手でエースの朴チャンホを投入してきたのを見ても、この試合に最高の準備と精神状況で臨んできているのが分かる。普通ありえない。そしてその精神状況に押され、勝ちきれない日本は絶体絶命の危機に追い込まれ自滅した。韓国も今日の日本は負けると危ないのはわかっているのに、悔しさのどん底に落とすように勝ちにきた。そこまで日本が憎いのか。・・・・・憎いのである。そのパワーに負けた。日本にだけは勝ちたいのである。そのパワーはすごい。日本がアメリカに勝ちたいと言う気持ちの比ではない。ここで反日感情を長く述べる時間はないが、ここまでかと韓国在住の私でも改めて感じた。そして韓国は日本に勝てば勢いずくということは多々あるのは、サッカー等でもよくある。完璧に勢いずいた。また韓国は一流選手の中で代表を辞退した選手は一人もいなかった。今年からドジャースのソジェウンだけが新チームの状況もあるのでどうだこうだとなったが、結局代表に入ってきた。ここまで全選手が国のためにと言う熱い思いで、集まってきたのは韓国だけだ。彼らの愛国心、国にかける思いは世界最高だったということである。アメリカは承知のごとく、かなり一線級がはずれている。私はレフトにランディウィンがいるのを見て、何でこの程度の日本にもいるような選手が先発で出ているのかとびっくりしてしまった。ドミニカもPマルティネスやゲレロが入っていない。プエルトリコはポサダがヤンキースから行かさせてもらえなかった。日本では一番来てほしかった松井、井口、城島、また岩瀬なんかも残念な逸材である。クリーンナップに迫力が欠けた今回の日本にとって、松井と城島は残念であったし、メジャー経験者の井口もほしかった。また今となっては大家が何となくこだわってしまう存在だ。韓国のメジャー投手がそうであるように、彼はメジャーのボールとストライクゾーンは大丈夫だし、メジャーで這い上がっていった精神力は貴重なものだったと思う。ただ日本野球を飛び出した彼がどれだけ日本に愛国心を持てるかはちょっと疑問だが。また韓国が今日の勝ちにこだわった理由もある。最近サッカーで韓国の優位が保てない中、野球はだれもが思っているとおり、日本優位である。その日本に1回でなく2回かったら、偶然の勝利でなく、本当の意味で実力優位を証明できるというモチベーションもあった。また日本でもまだ野球のほうがサッカーより人気はあるが、それは韓国でも同じであり、両国の看板スポーツで実力優位を示したいというのがあった。私は韓国のTVで試合を見ていたが、上記のような発言が解説者の中にもあった。今後韓国は野球対日本優位論でうずもれるであろう。これは在韓日本人にはなんともやりどとろのないものである。韓国人の馬鹿みたいな韓国野球自慢を聞かないといけないかもしれない。実は韓国人は露骨に日本人の私に野球自慢を言ってくる人がいる。経済大国日本人（一応私）に経済自慢をした韓国人もいた。多数派ではないし、経済危機の前の話だが。この辺は正直韓国人の民度の低さなのだが、ストレスにもなる。しばらくは我慢だが、必要以上に人にあったり、テレビのスポーツニュースを見ないようにして、ストレスはできるだけ少なくするように工夫するのもいい。最後に。でも日本の野球のほうが実力は上である。これは負け惜しみでなく、日本の野球ファンの中でもみなが同感であろう。今後も数年から数十年は日本優位は変わらないと思う。こんな負け方は悔しいが、この負けぐらいで、その自信は揺らぐことはないだろう。メジャーで活躍する日本人選手、イチローや松井、井口、城島、また野茂もそうだが、国内派も日本の松坂、上原等、どう見てみ日本の方が野球は上である。韓国人メジャー投手はパクチャンホが18勝したことがあるが、１０勝以上を経験した投手は彼以外はいない。ソジェウンは９勝があるが。日本人投手は野茂、伊良部、長谷川、吉井、石井、大家といるし、国内にもメジャーでも１０勝以上できそうな投手はごろごろしている。佐々木や高津等リリーフ投手の活躍は言うまでもない。イスンヨプは日本ではまだ３０本しかホームランを打っていない。今年は期待できそうだが。今回の活躍で逆に日本のプロ野球では彼へのマークは厳しくなるかもしれないが。また今回大活躍のクデソンやいジョンボムは日本では期待はずれだった。クデソンはアメリカでも大活躍とは行かず、マイナーにも結構いた。そう言えば日本で一番期待を裏切って半ば解雇のように韓国に帰ったイジョンボムが今日の試合で決勝打を打ったのも何かの因縁である。彼が一番日本で悔しい思いをした選手であろうから。選手たちが一番悔しいであろうが、日本の野球はまだまだこんなものではないのは歴史と現実が証明しているのだから、誇りを持ってまたファンの前に現れてほしいものである。舞台はWBCだけではなく、また４月からは新しいシーズンが始まる。結果は厳粛に受け止めて、韓国に祝福の言葉とエールを送り、気持ちを切り替えて、各自のチームに戻って、がんばってほしい。

  2006.09.27

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• WBC回顧録(３月６日）

  昨日の日記の続きです。３月のWBCの時の日記を出します。某ブログからの引用です。暇な人、野球が好きな人は読んでいただいたら幸いです。WBCの1次リーグ終了先週は風邪の影響でトレーニングは中止。特に金土は下痢がひどく、寝込んだ。腸炎だったような気がするが、今息子が吐きまくっているので、私のが移ったか。さて今日（正確には昨日）WBCのアジア1次リーグが終わったが、日本は韓国に負けてしまった。今日の試合は両国共2次リーグ進出を決めていたので、別に負けてもいい気楽な試合だと思っていたが、いざ負けるとなぜか悔しかった。その理由は大きく二つある。一つは韓国ではサッカーはまだしも、野球で日本に勝つたびに、韓国が日本より強いと盛り上がるからだ。その盛り上がり方は日本人から見たら、ちょっとそこまで言うかと感じることも多くあり、それに触れるのはストレスになるからだ。まあ今回は韓国のスポーツニュースを見なければいいし、おそらく私の周りの韓国人の中で野球の話をしてくる奴はいないだろうから、それは大丈夫だろう。二つ目は日本の選手が悔しがっていることだ。まず1次リーグでの韓国の敗戦に悔しがるような精神状況では2次リーグにはいい影響は出ない。今日の試合はところどころに日本の選手に緊張感がかけていたところがあったが、韓国は勝つために必死だった。そのあたりが結果になったもので、悔しがるとこともなくプロらしさで淡々としていてもらいたいと言う気がする。日本人は青春と汗物語が好きなので、一生懸命と悔しがる（中には悔しい振りをしているだけの選手もいるかもしれないが）姿勢に収まってしまうが、その1試合にこだわる器の狭さが、アテネで金を取れなかった理由だと言った評論家もいた。キューバはアテネでは1次リーグで80％（予選では全力でやっても80％の力しか出ない）の力で日本に負けながら、最後は手堅く金を取ってきた。戦力は日本の方がよかったと思うのだが、日本に1回ぐらい負けるのも「想定内」で最後どう勝つかに長けていた。実際日本に負けたことは意に介してなかっただろう。多分大丈夫だとは思うのだが、韓国に1回負けたのを日本は尾に引きはしないかとちょっと思った。何回も言うが、悔しがる必要は全くない試合なのだ。韓国に負けることはちょっと考えれば試合前から想定内であったはずだ。なのにあの悔しがりよう、想定はしていなかったようだ。ちょっとキューバの短期決戦的戦い方を取り入れる必要性を感じるのだが。ただ負け惜しみを一つ言うと、実際1試合韓国に負けたからと言って、日本の韓国に対する実力優位性は変わらない。ただ野球の場合、1試合で決着をつけるには実力を測りにくいスポーツだ。実際ワールドシリーズ、日本シリーズ、韓国シリーズ全部7試合制である。なおクデソンは日本やアメリカのプロではぱっとしないのに、なぜ代表での日本戦では完璧なピッチングをするのか。

  2006.09.27

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• 徐在応投手の悲劇

  最近仕事が忙しくなったので、韓国のことばかり考えているわけにはいかなくなった。今日もブログは休むつもりだったが、見てしまった。松井のホームランを。相手投手は韓国人メジャーリーガー徐在応(ソジェウン、漢字あってるかな）。今韓国のケーブルテレビで韓国人選手の徐が出ている試合の録画中継をしてくれている。松井がホームランを打ったのは知っていたが、相手が徐投手だとは知らなかった。一回表、ファールで粘った１４球目を見事に３ランホームラン。それまでいいコースに投げて、頑張っていた徐投手の全てを打ち砕く効果的なホームランであった。徐は松井の前にも３ランを浴びており、１回は６失点、２回も打たれ、途中交代と散々であった。彼はこの試合ののみならず、今シーズンは散々だった。去年メッツで９勝、２，３年前も９勝、今年はドジャースでメジャーの投手として花開かせるつもりだったろうが、先発定着ならず、タンパベイに移籍。だが弱小タンパベイではいい投球をしても中々勝てず、今だ３勝。さあ本題である。私は今シーズンこの徐投手の不振を予言（？）していた。いや徐のみならず、韓国最高のメジャー投手朴賛浩の不振も予言した。なぜか？理由はWBCである。思い出した人も多いと思うが、日本と韓国が死闘を繰り広げた中、最後日本が優勝したあの野球の世界大会である。あの時韓国が最初日本で日本に勝ち、次にアメリカのアナハイムでまたも日本に勝った。その試合で韓国は既に決まっていた準決勝進出に花を沿え、日本は脱落に危機に立たされた。その試合後、韓国はまるで優勝したかのような騒ぎで、国旗を携えてグランドではしゃぎまくった。別に優勝したわけでもないのに、ここまで騒ぐのは非常識であり、日本への見せしめであるのは明らかであり、多くの日本人ファンはそのスポーツマンシップのなさに怒りさえも感じていた。そこでもっとエスカレートして、何とマウンドに韓国の国旗をさして喜んだ野球選手の端くれにも置けぬことをした韓国選手がいた。日本のファンは本当に怒っていた。私も怒った。いくら野球ではライバルであり、大嫌いな日本に勝ったからといって、ちょっとやりすぎだ。その時、マウンドにいたのが徐在応である。私は予感した。スポーツマンシップを失った選手は、どこかでそのとばっちりが来る。スポーツとは何故かそうなっている。元巨人の・・原なんかもちょっとそんなところがあるが。ちなみに、そのとき徐投手の今年のメジャーでの状況は知っていた。彼は先発になれるかどうかの瀬戸際であった。本当はWBCどころではなかったはずなのだが(実際彼はWBC辞退を韓国選手の中で唯一考慮していた）、そこは韓国のDNAである。国のためには出て行けるのである。彼は今年メジャーのシーズンに入ったら、そのとばっちりを受けるな、と本能的に予感した。そしてあたってしまった。我ながら怖いものである。ちなみに彼は次の準決勝で日本戦に先発し、見事に好投したが、勝利には結びつかなかった。また朴賛浩も今年は不振だろうと予感したと言ったが、何故か。彼は、準決勝が決まった、勝つ必要のない、日本との第２戦で先発し、シーズン中にも中々見せない投球で(私はメジャーを結構見るので、現時点での彼の状況はよく分かる）、韓国を勝利に導いた。そのいびつな日本への意識はスポーツ選手の精神にいい影響を及ぼさない。今年はいい感じではやっていけないなと思った。彼は今年は８勝どまりで、病気で休んでしまった。ここ数年、１０勝もできていない。２０００年には１８勝して、アジア人メジャー最多勝などと騒いでいたのだが。ちなみに彼は去年在日韓国人と結婚した。奥さんは日本と韓国の試合、当然韓国を応援したであろうが、あの韓国のむき出しの反日感情をどう見たのだろうか。また夫の日本戦での好投も。ちなみに今台湾人の王建民が１８勝で、この記録を破るかどうか。彼は最多勝をとるかもしれない。アジア人最多勝なんて、はっきり言って意味ないのだが、もう韓国は日本どころか、台湾の追撃にでもあうかもしれない。反日感情を先立てた意欲などはスポーツ選手の精神状況をおかしくさせるだけでしかない。事実韓国はサッカーではそのいびつなまでの反日感情で日本に勝っても、ワールドカップの舞台では失敗ばかりしてきた。日本に勝つことの意味を、単なるライバルではなく、にくいやつを叩きのめすみたいな感じにしている限り、そこで発展はしなくなる。今年韓国人メジャーリーガーは最悪だった。崔ヒーソプという１６ホームランを打ったことのある１９６センチの巨砲はメジャーでは出場もなかった。日本戦で打たれまくった金ビョンホンだけは実力どおり９勝と言うのは皮肉か。彼はどう見ても１５勝するほどの実力ではない。スポーツが何たるものか、韓国人には、特に野球選手には再認識してもらいたいと、３月のWBCで思った。あっ、もう一つ予言が当たったのがある。イスンヨプは日本で活躍するだろうと。その通りになった。なぜそう思ったのか。彼は２年間日本で苦労した土台の上で、WBCで自信もつけたので、いけそうな気がした。日本での２年で、砕かれた彼はいい意味で、スポーツの味が分かってきている。その苦労の上に自信までついたら、これはいける、と思った。私はすばらしい野球解説者になれそうである。今まで言った予言と言うのは嘘ではない。その証拠に、過去の他のブログの内容を今度投稿する。３月に私が書いた、超長文のブログがある。ちなみに楽天でなく某何とかドアのサイトである。それは韓国ブログではないので、申し訳ないが未公開とする。恥ずかしい私の運動日記なので。体重は未公開にしておきたいので。明日あたりアップしておく。

  2006.09.26

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• 桑田巨人を去るか？

  今日は韓国ブログはお休み。ワールドカップ以来か。さて巨人の桑田のことは、もうマスコミをにぎわしているので、ここであえて述べることはないだろう。参考にhttp://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060924&a=20060924-00000028-mai-spo一昔前までは、巨人ブランドは日本のプロ野球界で絶対的であった。1流半の巨人選手が、巨人ブランドで引退した後、解説者等で活躍することも多かった。定岡、中畑、大久保（西武出身でもあるが）、岡崎、宮本、元木、そして一茂と。皆野球では1流になれなかった人々だ。レギュラーにもなれなかった人もいる。そんな中で21年間巨人の18番を背負い、誰よりも巨人の選手らしい雰囲気を持っていた桑田がついに巨人との決別を覚悟した発言をした。本人は巨人に感謝しているとは言っているが、ここ数年活躍できなかった中で、球団と首脳陣に何らかの感情を持っているのは、想像に難くない。去年清原が巨人を出て行ったが、生え抜きではないし、上から使ってもらいながらも明らかに戦力にならなくなった清原が出て行ったのは理解の域にある。桑田に関してはここ数年の不調は機会を与えられてもだめだったという意見もあるだろう。ただ選手と言うのは何回も試合に出ているうちに感覚をつかむ場合もい多く、桑田のような頭脳的ピッチングをするタイプは感覚がすべてであると言っても過言ではない。またあれほどの実績があるのに、ここ数年、試験的登板が多く、プライドが踏みにじられる思いで登板していたのは想像に難くない。若い選手ならそんな中でやっていけるのだろうが、桑田ぐらいになるとそんな中での登板はあり得ないと言ってもいい。信頼されていない中で投げるのは、これは結構なプレッシャーでもある。例えば、広島の佐々岡なんかはここ数年まったくぱっとしていないが、球団を支えてきた顔として、まだ先発として使ってもらっている。本人は今年スランプのとき、使ってもらわなくていいとまで言ったそうだが、逆に激励されて使い続けてもらった。中日の山本昌も何回か危機があったが、そのたびに乗り越え、最近ノーヒットノーランまでやってのけた。桑田の場合、環境が整えば、まだ自分ができると言う自信があるのだろう。実際2002年、引退の覚悟もした桑田が当時の原監督に先発に復帰させてもらい、10数年ぶりに防御率のタイトルまでとってしまった。今、その原監督との間がうまくいっていないのは皮肉でもあるが。また義兄の借金から本人も莫大な借金を抱えるようになったが、それを球団に肩代わりしてもらっていた。そしてもうそれも解決されているそうである。巨人の球団体質と言うのは今までもよく問題になっていたが、ついに時代も許さなくなりつつあるのか、球団ワーストの4年連続で優勝を逃す事態も確実である。そして球団の顔、桑田の退団。私も生粋の巨人ファンであったが、松井が出て行ってから、何となく応援する気も弱くなっている。イスンヨプなんて言うのは、韓国在住者の道楽でしかない。数日前ふと松井秀樹の巨人時代の写真を見た。実に似合っていた。巨人のユニフォームがあそこまで似合う選手は今のところいない。正直イスンヨプはあまり似合うとは思えない。日本社会の象徴でもあった巨人の衰退。今日本は変わりつつあるのだろうか。

  2006.09.24

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• 日本製品の神話崩壊？

  たいした記事ではないのだが、韓国の大手ポータルサイト、ダウムのニュースで見つけた記事がある。http://news.media.daum.net/economic/industry/200609/22/Edaily/v14124193.html?_right_popular=R1簡単に言うと、日本の高品質神話が崩れて、韓国では日本のことあざ笑っているのではないかと、日本人が落胆していると言う記事である。もちろん記事の出所は韓国である。ただその中身は日本の記事の引用が多い。最近ソニーのノートブックでバッテリー不備で燃えたりとか、トヨタでもアメリカ等でリコールがあったりなど、日本の製品に問題が多いのだと言う。その現象の根底のには日本社会の変化があり、日本人特に若者が怠け者になり始めており、正確さ、精密さを誇る日本の製造業が影響を受けていると言う。社会的犯罪の増加など、日本の社会的変化ははっきりしており、今後の日本を注視する必要があるとしめている。確かに日本は今悲観的な雰囲気がある。社会の変化、犯罪の増加等、日本がよくなっていると言える人はいないだろう。こんな話すると「韓国にもここまで言われるようになっている日本をどうするのか、皆さん一度考えて見ましょう」という人もいるかもしれない。だが現実をよく考えて見ると、上記の記事はそう悲観的な問題ではないような気もする。日本人は言われるほどそう悲観的に考えてはいないと思う。確かに最近世界最高の品質を誇った割には、リコール等の問題が多い。サービスなども昔より落ち始めているような気がする。そう言うのは社会的な問題として、じっくり考えられる必要はあると思う。ただそれでも日本の品質、サービスは世界最高水準であり、韓国が日本をあざ笑うなんてとんでもないレベルのものである。韓国の発展も認めてあげないといけないだろうが。景気などは底を脱して、就職率もあがりつつある。景気がよくなっているのは、日本人が今肌で感じつつあるところでもある。大体日本人は口では悲観的なことを言うが、実は心の中では自信満々であったりもするので、韓国のメディアにはリップサービスで韓国に笑われますよね、なんて言ったりもするものだ。ただ韓国では、最近私の日記の主テーマにもしたが、自信のないことを言うと、そのままに受け取り、日本人の心の中の余裕までは中々気がつかない。相手のリップサービスを真に受ける、いや拡大して解釈するところもあるのが韓国である。韓国人を褒めるたびに、真に受けてるなあと、よくギャップを感じることもある。まあ喜んでくれるだけ、人間関係は保ちやすくなるので、いいのだが。正直今悲観的なのは韓国のほうかもしれない。昨日もある韓国人と久しぶりに会ったら、聞きもしないのに、挨拶の次にいきなり、景気が悪くて事業がうまくいかないと、嘆きの言葉が。私に言ってもどうしようもないのだが。日本でもニートなど、若者の失業問題がよく言われるが、韓国のほうがひどいのは間違いない。もう韓国では就職の道はないんじゃないかと思われるぐらい、就職氷河期である。景気の統計などはよく知らないのだが、誰もが言うのに、肌で感じる景気は最悪であると言うことがある。IMF経済危機なるものが9年前あったが、そのころよりも実感的景気は悪いと言う人も多い。時々韓国人から、日本も景気悪いんですよねと言われるが、日本は前よりはよくなりつつあると言うと、複雑そうな顔をされたりもする。大体日本は不景気と言われてもう10年以上がすぎたのだから、悪くなりようもない。韓国もこんなに景気が悪いのに、日本も景気が悪いのなら、連帯意識でも持てるが、日本がよくなりつつあるというのは、自分たちとの比較であまり認めたくないようでもある。人間、悪は党を成したがるというが、状況が悪いのが自分だけでないことを望むものである。韓国の先進化の中のもう一つの影でもあろう。でも本当に日本は今後どうなるのか。ダウムの記事(と言うかEDailyというところの記事だが）で言われていることは、あまり真に受ける必要もないと思う。映画｢日本沈没」のように、日本の衰退を願ってしまう韓国人の微妙な感情から出た記事でもあるだろうし。ただ日本の記事からの引用が多いだけあって、あながち間違いではない部分もあると思う。ここはもっと悲観的になって、じっくり考える必要もあるかもしれない。でも週末を迎えて、中々悲観的な考えはできない。

  2006.09.22

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• 健康診断

  今日、と言うかたった今、職場で健康診断をした。まだ結果は出ていないが、即席で分かった中で、ひとつ問題があった尿に血が混ざっていると言うのだ。一瞬ヒヤッとしたが、一時的かどうか調べるので、2週間後に再検査ですと涼しい顔で言われたので、すぐに問題と言うわけではないようだ。はっきり言われなかったが、朝運動したんじゃないのかと言われたとことを考えると、運動のし過ぎに関するものなのだろうか。実は運動中毒にかかっている。オーバートレーニング症候群にかかっている恐れがあるのは、自分でも気づいている。今週は運動を控えようと思った矢先、いきなり健康診断だった。もう昔みたいな、アドレナリンの出る快感に近い運動はできなくなっている。つい2，3年前まではアドレナリンのでる過激な運動もよくしていたのだが。ちなみにこのアドレナリンが出る状態、正直やめられません。これに引っかかり、運動中毒（韓国ではこう言う）、オーバートレーニング症候群になってしまうそうだ。わたしのように。前置きが長いのはいつものことだが(上記の内容は私にとっては本題だが）、今の職場に来て、5年目である。2年ごとに健康診断がある。それで2年前、生まれて初めて健康診断なるものをした。ちなみに、その時も肝疾患の恐れがあると言われて驚愕したが、2次検査では大丈夫であった。当時ジムに通い始めて1年目で、超過劇なトレーニングをやっていたので、その影響であったのではと自分ではひそかに思っている。過激な運動は肝臓に特によくないらしい。有酸素の軽い運動がいいらしい。2時検査の前運動を控えたら、大丈夫だったので。相も変わらず運動に浸っているのは、韓国生活のストレスを物語っているかもしれないが。まじめに気をつけないといけない。自覚はしている。健康が気になって、寄り道ばかりしている。さあ、本題である。以前の職場では健康診断などなかった。昔日本にいたころも、若かったのもあるのか、健康診断なるものは受けたことがなかった。今韓国の会社でどれぐらい健康診断をやっているのかは知らないが、今の職場は上の目を気にしているのか、基本的な労働や社会制度に関することは守ってくれる。韓国では年金と保険を会社が半分もつのは当然義務である。年金などは日本ほどは騒がれていないが、関心は高くなっている。私も何人かの年金暮らしの老人を知っているが、老夫婦が暮らすにはいい額をもらっている人もいたりする。だが田舎などでは顕著だろうが、老後の年金もなく、たくわえもなく、子供に頼る老人もかなりいる。はっきり言って、年金制度は日本よりも遅れているので、恵沢を受ける人は日本よりは明らかに少ない。日本もヨーロッパなどに比べれば遅れてると言うが。ただ韓国の今の30代、40代、或いは５０代は老後の計画を立てることの必要性がわかり始めており、年金、蓄えを計算する人も多い。計算しては、このままでは老後豊かに暮らせないと途方にくれるのは日本と似ていたりもするが。あるテレビ番組で、老後の計算をする番組があったが(日本にもよくある、真似したかな）、10億ウォン（1億2，3千万円）以上必要だと言う、とてつもない額が出ていたのを見て、私は苦笑するしかなかったが。苦笑の意味は、いくらなんでもそんなにかかるはずないだろうという、また韓国をからかう意味と、もうひとつは自分の老後どうなるのかという不安の意味もあった。私は幸い、家内の両親に仕送り等していないが、仕送りが必需の人も多い。オルシン(義父）も最近まで土方にいっていたし、お母さんはやり手（？）の食堂アジュマである。田舎(ドンネ）では豊かなほうである。たかが知れているが。私の父も、昔祖父母の生前には仕送りしていたらしい。ちなみに父は、60歳から年金をもらった、ゴールデンエイジである。65歳になったと同時に、年金受給開始年齢が65歳に引き上げられた。「親父は運がいいんだ」と言っても、本人は実感がないが。社会保険、韓国も、或いは日本もどうなるのか。そう言えば今日日本では、自民党総裁選である。われわれの未来は・・・・？年金、日韓関係・・・・・・・・・・。頭が痛くなってきた。こう言うときは運動が一番、だが、しばらく運動は控えよう。

  2006.09.20

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• 自己PR？、自慢？

  イタリア人のちょい悪オヤジ、ジローラモさんが言っていた。イタリアでは人の前で静かにしていると、ものも言えない人だと思われ、人から無視されると。ジラーロモさんは今でこそ、くどきの天才のように言われているが、昔は恥ずかしがりやで、イタリアでは困ったものだったそうだ。それで父親が、女の子のナンパをさせて、引っ込み思案を克服させたそうだ。フランスもアメリカも人前で何も言わないのは、できない奴と見なされるそうである。確かに彼らはものを言うとき、口数が多いし、堂々としている。アメリカ人は子供のときから、自分の意見をはっきり言うように育てられるとも言う。自己PRも非常に上手である。 世界的にはそういう国が多いのかもしれない。ところが日本は逆である。時と場合にもよるが、人前で何か言うと、出しゃ張り、偉そうにするなとなりやすい。出る杭は打たれると言うことわざもあるくらいだから。本音を言ったら、周りの冷たい視線を浴びることも少なくない。人前ではやんわりしておいて、陰で悪口のオンパレード。自慢話なんか禁物である。さて本題である。韓国ではどうか。韓国人は、人にもよると言う前提は必要だが、人前では何か言おうとする。韓国人もそう言う意味では世界の標準に近いと言えるかもしれない。だが、韓国人の場合、相手が外国人(日本人）だと韓国の自慢をしようとする場合もときどきある。韓国に対する自戒の言葉を言う人も多いが。だが韓国のPRならまだしも、自慢になると、正直、よく言うなあと心の中で思ってしまう。だがそこで考えてみたのだが、韓国の場合、自慢でもしておかないと、いや日本人には自慢に聞こえるが、彼らにしてみれば自己PRでもしておかないと、ものも言えないさえない韓国人と思われそうで、不安に駆られていっている場合が多いような気がする。自慢しながら、何か焦燥感に駆られているようにも見える。15日の日記にも書いたが、そのとき会った韓国人も、必死に韓国がどうだ、日本がどうだと話していた。横に日本人である私がいるので、何か話しづらいようで、威勢良く意見を述べているようだが、何か声が少し上ずり、表情がこわばっている。このときは韓国の自慢みたいな話は特になかったが、何とか私から韓国に対するいい話を聞いておきたいと言う雰囲気で、目は何か訴えたがっているような目でもあった。私がその場では韓国のことをよく言ってあげたのは日記にも書いたとおりである。いつものことである。そんな中、日本のこともいろいろ言っていたが、人の前で日本の話題でも言えるところを見せようと必死に言っているようである。声の調子や、表情で分かる。だが横に日本人がいるから、嘘でごまかすこともできない。ちなみに韓国人は張ったりでものをよく言う。日本でもそんな人はいるが。必死に日本に対する知識を言った後に、恐る恐る私に「そうでしょう」と念を押す。正直どうでもいいような聞くに値する内容でもなかったので、覚えてもいないが、相手の体面を考えて「そうですね」と私は繰り返すだけ。まあいつもこんな韓国人と話すわけではないが。韓国人が人前でものを言いたがるのは、世界的には普通のことであるかもしれないので、理解はできる。ただ、日本人の前で、日本のこと誰よりも知っているかのような言い方は、いただけない。そう言う風に言わないと、知ってることも少ない人だと思われかねないので、知ったかぶりをしてしまうのが韓国人の中ではよくある。言った後で不安そうに私に同調を求めてくるのを見ると、最初から言わなければいいのにと思ったりもする。これで韓国の自慢でもされていたら、私は腐っていたかもしれない。アヌンゲ　マンタ(知っていることが多い）と言う韓国語よく耳にする。知っていることが多く、常識も知っており、知恵もあり、皆に教えてやることができるのが、大人として、社会人として、周りから認められるために必要だと思っている韓国人は多い。でも実際は知らないことばかりだから、本人は実のない虚構を演じるだけで、心の中は不安とむなしさが埋まっていたりもする。特に日本人が韓国人のそんな話を聞くと、知らないのに知ったかぶりをしていっていると簡単に気づく場合も多い。日本に関する話なら、なおさら分かりやすい。韓国人は中々気づかないが。とにかく大きい声で、威勢良く何か言っていれば、この国ではできない人間の烙印は押されないようである。だから張ったりでも何でも、大きい声で演説し始める。最近は私も韓国人に認められないといけないと思うことはほとんどなくなった。だから韓国人の前で話す努力もしなくなった。以前は何とか仲良くしよう、認められようと必死に話したりもしたのだが。話したところで、その何倍もの自慢話が返ってきたり、その何倍ものパワーで反論してきたり、挙句の果てには韓国のことを自分が教えてやるみたいな雰囲気でいきり立たれたりと。逆に話さなくても、自分に同調していると思われたり、おとなしく何もいえない能力のない奴と思われたり・・・。どちらにしてもいいことはあまりない。韓国人から認められるのは実に大変なのだ。相手には自分を認めさせることで必死だが、自分は簡単には相手を認めない。このような関係になりやすい韓国人は、大概、年齢的に社会の中核になってきた人(30，40代）、或いは社会的立場がある人に多い。つまり体面が大切な人々である。特に仕事上で会う韓国人はそんな人が多い。社会生活上、日本でも似たようなものはあろうが。だが韓国人といい交流ができる場合もあることは付け加えておかなければならないだろう。日本人から日本のことを教わりたいと言う、実に素直な（？）韓国人だって、少なくはない。私も韓国人から韓国の話しを聞くのなら、そう言う人から聞きたいと思う。最近あまりそんな人に会わなくなっている。会えないのか、会おうとしていないのか・・・。私も心が最近中々開かれない。韓国生活の倦怠期なのか、人生の倦怠期なのか。そんな中、最近友達になったアメリカ人(韓国在住）と話すのが楽しい。彼は普通のアメリカ人らしく、素直に自分の意見を言う。私の意見も尊重してくれる。私も彼には本音が自然と出る。実に交流がうまくいく。韓国で外国人という、似た立場もあるのだろうが。

  2006.09.17

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• 韓国人の経済自慢？

  昨日の日記に絡めて、とあるお話を。韓国人の中でもいろんな人がいる。日本だっていろんな人がいる。あるチュソクだったか、正月だったか、妻の実家で。とある男の人（もちろん親族）と一緒にテレビを見ていたら、ロシアやヨーロッパで韓国企業の看板があるのがテレビに出ていた。そしたらその男の人、「見てくれ。韓国の企業は今世界で看板も出まくっているんだ」とちょっと誇らしげ。いかにも韓国経済はすごいんだと、言いたげな雰囲気だ。雰囲気も私を圧倒しようとしている。ちょっと待ってほしい。私をどう思っているのかは、相手の勝手だが(ちなみに複雑な韓国の家族の序列ではこの人は私より上である）、一応世界に名をはせる経済大国、日本から来た人間に、あまりそんな自慢をするのはちょっといかがなものか。そういえばこの人、私と家内の結婚式で、日本の両親が韓国に来たとき、車の運転をしてくれた。そのときソウルの漢江の近くで、故朴チョンヒー(漢字忘れた）大統領の墓を案内しながら、韓国の経済発展の功労者だと私に通訳させようとした。一瞬通訳するのをためらった。なぜなら、日本人に韓国の経済発展の話(自慢）をするのは、アルファベットを学んだ中学生が、大学生に英語の勉強したと自慢するようなものであるから。韓国では自慢しないと能力のない人と思われかねないので、本人もそう言おうとしているのは分かったが。まあ運転してくれている恩もあるので、そのまま通訳したが、正直親の前恥ずかしい気もした。私だったら、「こいつ経済大国日本人に韓国の経済自慢するのか」と思う。後でもっとうまく通訳すればよかったと後悔もした。韓国でめちゃくちゃなこと言う人にはたくさん会ったが、私に韓国の経済の自慢をした人は後にも先にもこの人しかいない。基本的社会生活をしている韓国人なら、日本のことをどんなに誤解しても、韓国人が日本人に経済自慢をするのはありえないと言うのは分かる。後でそのことを家内に言ったら、苦笑して「どうしようもない韓国人だ」と言うしかなかった。まあこの人は家族の中でも問題児の一人であるが。ちなみにその時家内と話したのだが、彼女はシンガポールとマレーシアにに行ったことがある。そこで日系企業の看板を見て、その多さに圧倒され、韓国企業の看板がそれに比べてはるかに少ないことに気づき、それまで漠然と日本は経済がいい国だぐらいの印象から、改めて、世界を代表する経済大国だと初めて実感したと言う。そこで韓国人は日本は経済が発展しているのはいくらなんでも知っているだろうが、どれぐらいなのか知っているのかと家内に聞いてみた。「人によるだろうが、韓国よりちょっと経済がいいぐらいしか思っていない人も多いんじゃないのか」と言った。世界でGDPが２位なの、お前知ってるか、と聞いたら、「えっ、そんなにすごいの」と。それで私は誇らしげに（？）、1位のアメリカは別格だが、日本のGDPは3位のドイツのGDPの2倍ぐらいなので、世界はアメリカと日本の2強と言ってもいいんだと教えてやった。80年代はアメリカも日本に負けたと言う時期もあったくらいだと。GDPは韓国の１０倍(当時）だと言ったら、驚かれた。人口は韓国の2.5倍以上だと言ったら、「えっ、そんなに多いの」面積も南韓(つまり今の韓国）の3，4倍だ、そして統一韓国（つまり朝鮮半島）よりも1.5倍か2倍ぐらい大きんだ、と言ったら、やはり「えっ、そんなに大きいの」。私：じゃあ聞くぞ。　　お前のお母さんは私の出身地である日本が、どんな国か知っているのか。　　昔韓国を侵略した悪い国と言うイメージがあるのは知っているが、先進国、経済大国だという　　の知っているのか。家内：先進国だと言うか、進んだ国であるのは知っていると思うが、経済大国というのは多分知ら　　　ないんじゃないの。私：韓国より進んでいるの知っているのか。家内：さすがにそれを知らない人は田舎でもほとんどいないと思う。　通りで私をなめているのもうなずけた。チャンモニが私を馬鹿のように思っていたのは気づいていた。私がどうのこうのでなく、先進国日本から来たと言うのが分かっていたら、とてもじゃないがあそこまで私をなめた態度にはでなかっただろう。ただチャンモニムの場合、私にだけでなく、結構強い態度で人に出ていくこともあったりもするが。ちなみにチャンモニム、つい最近まで自分ができる人間だと思っていた。確かに田舎の町内(ドンネ）では、できるおばさんである。だが私に言わせれば、いや家内に言わせても言いし、他の若い韓国人、或いは都会にいる韓国人に言わせても、世の中のことがほとんど分からない(本当に驚くぐらい分からない）一田舎のおばさんでしかない。（お母さんごめんなさい）最近チャンモニムもそれに気がつき始めて、自信がぐらついてきたようで、昔のような威勢のよさがなくなってきた。まあ自信がなくなったおかげか、私になめた態度をとったり、めちゃくちゃな指導をしようとしなくなったので、私は正直よかったのだが。まあ日本でも韓国の現状など知らず、まだ未開の国だと勘違いしている人も結構最近までいた。だからおあいこではある。ただソウルなどの都会では、どんなに反日感情があっても、反面先進国、経済大国日本人に対する憧れがあり、そのおかげで持ち上げられたことのある日本人は多いのではないだろうか。自分はたいしたことないのに、あの先進国日本から来たと言うことで、かなりいい思いをしたのは私だけではないはずだ。韓国の日本人に対する2面性である。田舎の韓国人と会うと、いろんな経験ができる。忍耐力を試されたと思いながら、いい経験でもあった。私も先進国出身のかっこいい日本人になる努力をしないと。

  2006.09.16

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• 先進国とは？

  昨日は久しぶりに職場での韓国人の集まりに顔を出した。今の職場は日本関連の専門家はまったくいないので、集まりなどに行っても、周りの韓国人は私を日本人として、関心を持ってくれることもない。逆に宇宙人を扱うような雰囲気がまだあり、私も彼らと一緒にいるのは重荷である。だからできれば会う場は避けているのだが。昨日は初めて会った人も多くいたが、私と何とか話したいのだが、緊張して話せないという人が大部分だ。ちなみに今の職場は韓国でも名の高い保守的閉鎖的地域である。中々心を開けない人が多い。自分たちでも自覚はあったりもするのだが。それでも勇気を出して私に話しかけてくる人が少しいたりする。顔はこわばっているが。内容はくだらない会話でしかないのだが、韓国人が関心があるのが、日本人が、或いは外国人が韓国にどんな印象を持っているのかと言うことだ。私はいつも韓国のいいことしか言ってあげないが、そうなると突然相手の表情がゆるみ、隠せない喜びが顔に充満し始める。韓国人はまだ自国に自信がない。国へのプライドは強いが。だから外国人と会うと、後進国のレベルの低い人間と思われるんじゃないかと、不安がる人も多い。逆にここまで韓国を誇れるかと言うような、間の抜けた人も多いのだが。極端な国なので。私は時々、韓国はもう先進国ですから、住みやすいですと韓国人に言ってあげる。えっ、韓国って先進国なのと思う人も少なくはないかもしれない。実際韓国人も、ほめられたうれしさはあるが、自分たちが本当に先進国かどうか自信が持てないので、不安そうな表情を見せる人もいる。国連の統計によると、アジアでは先進国は3カ国ある。日本(当然）、韓国、イスラエルである。イスラエルは意外だと言う人もいるだろうが（私も意外だった）、ここではおいておくとする。韓国はGDPは今世界で11位ぐらいである。アジアでは日本が2位、中国が5位（今大躍進中）、そして韓国、あと台湾が15位前後に位置している。結構経済力はあるのである。知っている人には当然のことだが。1人当たりGDPは日本は3万5千ドル前後、アメリカも似たようなものであるが、韓国は1万5千ドル前後である。これはあまりたいしたことがない。96，7年ごろ1万ドルをやっと越えて、大統領(当時金泳三）をはじめ、国民が喜んでいたのも思い出す。今は2万ドルが目標と言っているが。ちなみに台湾は2万ドルぐらいだから、韓国より分がある。香港、シンガポールも2万ドルを越えているが、都市国家であるので、ここでは除外。あと先進国の目安のひとつにOECD(経済開発協力機構）加入国と言うのがある。韓国は96年（だったかな）に加入しており、やはり先進国の条件は満たしている。実際韓国に住んでいると、もうこの国は先進国だなあと思うことは少なくない。物質的、経済的には十分先進国である。日本ほどではないが、かなり日本にも追いついてきている。それでも韓国国民をはじめとして、中々韓国が先進国だと言うイメージにはならない。韓国人も韓国は先進国ではないと、はっきり言う人も多い。そもそも先進国とは何を持って先進国と言うのだろうか。日本は70年代ごろには世界の先進国グループに入ってきたと言えるが(60年代までは私は知らない）、70年代頃は自分たちが先進国だと中々思えなかった。８０年代頃は経済大国というイメージはかなりあった。90年代に入って、日本が先進国であると言うのは既成事実であり、日本人も「日本のような先進国では・・・・・」みたいなことを、何の疑問もなく言い始めていた。９７年、フランスワールドカップアジア予選を勝ち抜いたとき、ゴン中山が「日本は経済大国であるだけでなく、サッカーも強いところを世界に見せたい」と言っていたのが妙に思い出される。サッカーでは長い間後進国であったので。今韓国も日本の70年代、80年代のような感覚なのかもしれない。韓国の場合、日本のような突出した経済大国ではない。また国際感覚、社会制度、国民意識みたいなソフトの面では、はっきり言って、どう見ても先進国ではない。日本だって威張ることはできないが、それでも韓国よりはハード(物質、経済）だけでなく、ソフト（意識、文化等々）も進んでいるのは確かである。いやソフト面では、日本はイギリスやフランス、ドイツ、北欧の先進国にはかなわないかもしれない。彼らは先進国になった歴史が長いのもある。韓国でも１０代、２０代は貧しかったころの韓国を知らない。自分の家が貧しかった人はいるだろうが。今後韓国はどうなっていくのだろう。もちろん日本も。そして中国は・・・？ちなみに韓国はIT大国と言われている。最近では美容大国と言うこともあるそうだ。整形する人が多いのが、美容大国なら、日本は永遠に美容大国にはならないのではないだろうか。

  2006.09.15

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• 韓国の日流ブーム？

  夕べキムタクのHEROをみた。韓国のMBCムービーズという有線放送で。水木は女王の教室も見た。その前はドラゴン桜、GTOもやっていた。日本では韓流ブームなどとよく言っていたが、今韓国ではちょっとした日流ブームであるとネット上で見たことある。日本のドラマが韓国で人気があると言うのだ。先月日本に帰国したとき、コンビニで映画やドラマ等をただで見る方法がコンピュータ雑誌にでていた。笑ってしまった。韓国のサイトを紹介しているのだ。中国のもあった。ダウンロードのハングル読みを紹介していたりしていた。日本では著作権が厳しいので、映画、ドラマをただで見るのが中々難しい。音楽もそうだ。韓国のテレビはホームページで見れるのだが、日本のテレビは海外では中々見れない。正直面白くもないNHKワールドを見るだけの人も多いと思う。でも韓国にいると日本のドラマ、アニメ、映画は見放題である。ネットでダウンロードできる。丁寧に韓国語の字幕までついている。マニアもかなりいる。日本の歌も有名なのは大体ダウンロードできる。J-POPと言って、マニアも多い。数年前、日本の映画が韓国で解禁された。中山美穂主演のLOVE LETTERなんかは結構人気が出たりもした。「お元気ですか」が流行語にもなったりもした。だが正直日本の映画は韓国ではぱっとしていない。韓国人も一様に韓国人には情緒的に合わないと言っている。その後日本のドラマや歌が解禁された。だが歌のほうはそんなに韓国であたったという感じではない。ただ最近韓国の歌の中には日本の歌のリメイクがあふれており、その影響力はすごいものがある。日本の歌のマニアは以前から暗黙の了解で、巷にあふれている。一般的イメージとしても日本の歌はいいと言うイメージである。そしてドラマ。最初は深夜の有線放送での放映にしては視聴率がいい（２，３％ぐらい）と言うぐらいでそんなにたいしたことはなかった。だがそのうちMBCムービーズ（有線）でドラマのゴールデンタイムの夜10時に日本のドラマをやり始めた。なぜその時間なのかははっきりは分からないが、視聴率が取れるからと言う理由なのは大体想像がつく。だが最近午前11時と深夜1時に変えられてしまった。おそらく日本のドラマが人気が出すぎても困るという国内事情が生じたのであろうとはやはり想像できる。おかげで私は1時から眠気眼の中見ている。午前11時はちょっと苦しい。DVDで録画してもいいのだが、まあ面倒くさいと言うことで。ちなみに最近やっとDVDを買った。韓国はまだDVDは日本ほど定着はしていない。今後増えるには間違いないだろうが。だがかなり前からネット上で日本のドラマのファンはものすごい勢力である。私もここ数年間、韓国にいながら、かなり日本のドラマを見た。ただあまりやりすぎるとたまに取り締まるので気をつけないといけない。ヘビーダウンローダーはチェックされて、逮捕されたこともある。わずかではあるが。日本の大衆文化がここ数年、漸次に解禁されてきたが、ネット上で、或いは闇の世界（？）で日本の大衆文化を楽しんできた人たちには関係ないものであったし、楽しんでこなかった人は依然として楽しまないだけで、何の影響もなかった。ただ日本のアニメは別格である。これは韓国に限らず、世界を凌駕している。それでも韓国での日本のアニメの量は他国よりははるかに多いとは思う。私も息子に日本語のアニメをよく見せるが、韓国語の吹き替えでもう見たと言われたことが何回もある。日本のアニメの半分以上がこっちでも見れると思う。と言う説明よりも、韓国にあるアニメの95%以上が日本のアニメであると言う説明のほうがいいであろう。韓国でも（中国でも）政治的に反日だが、日本の製品、文化には憧れを持っている。二重構造である。ちなみに今報道ステーションを見ながら、日記書いている。お金は払った上で。もちろんネット上で。

  2006.09.12

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• 韓国でクロマティの本を読んで

  ブログ開設99日目だが、アクセス数が暴騰している。何となく楽天の意図も感じる。100日手前で、意欲を沸き立たせようと。さて、最近ある本を読んだ。「さらばサムライ野球」作者はウォーレン・クロマティとロバート・ホワイティング。そうあの巨人にいたクロマティの本だ。クロマティは80年代に巨人で大活躍したメジャー出身の選手で、パフォーマンスもおもしろく、当時大人気だった。本人も7年も日本にいたし、見た感じ楽しんでいるように見えていたので、日本生活も楽しんでいるのかと思っていた。だが日本を去った後、日本時代の正直な思いを綴った本を出した。それが上記の本である。当時は私はこの本の存在は知っていたが、読みはしなかった。ただ日本で人気者だった彼は、実は日本で精神的ストレスが並でなかったという内容であり、ファンには多少衝撃的な内容であると言うのは知っていた。10年以上の歳月を経て、この本を日本の古本屋で見つけて、何気なく買ってみた。韓国生活で外国生活を経験した私には興味をそそられる内容であった。この本を読んで、クロマティも私も同じ思いなんだなと思った。クロマティは日本で外人扱いされるのが非常にストレスだったそうだ。同じことをやっても日本人なら許されるが、外人は白い目で見られたり・・・。同じ活躍、いやそれ以上の活躍でも、日本人のようにスターには見てもらえないし・・・。もちろん文化の違いもストレスであったらしい。アメリカ人には日本人は細かすぎるらしい。また外国人に閉鎖的で会話も成り立たないと。韓国人もそう思うそうだが。もちろん食べ物も中々慣れなかったらしい。毎年今年で日本は終わりだと思いながら、プレーしてたらしい。とてもこんなところでは住めないと。そして日本に来る外国人選手のほぼ１００％が同じ思いであったそうだ。当時私もクロマティのファンであったが、彼がそんなストレスの中でやっていたとは夢にも思わなかった。本の中でも自分の巨人の同僚の中でクロマティの苦労を分かってくれる日本人選手は、江川、桑田ぐらいだったとある。次のような内容もある。ある有名選手にアメリカで野球やるのどうだと聞いたら、食べ物が合わないから嫌だと言われた。では自分だって今日本で同じだと言ったら、そんなことまったく考えもしなかったと言われた。要は人間前にいる人間がどうなのかと考えることはなく、自分の事情だけで生きている人間が大半なのだと悟ったそうだ。うううむ。私の韓国生活と同じだ。読んでいて実に納得のいくことが多い。クロマティやその他外国人選手が日本でストレスの中で暮らしていると言うのは、頭では分かるが、ほとんどの日本人はそのことを理解していない。私も当時クロマティがストレスの中にいた等まったく考えたこともなかった。今韓国で私のストレスを理解している韓国人は、家内を除いてまずいない。ほとんどの韓国人が、この日本人は韓国がよほど好きだから韓国に住み続けているのだろうと思っていることであろう。私は韓国が好きだから韓国に住んでいるのだろうか。正直違う。韓国でも住めるようになってしまい（多少のストレスはあっても）、様々な縁の中で結局今でも住んでいるのである。実際何回か日本帰国を考えた。私も日本にいたころ、日本に来る外国人選手のストレスが分からなかったように、韓国でも日本人の、いや外国人の苦労を理解してくれる韓国人は少ない。日本人が集まると、韓国人には想像もつかない韓国批判オンパレードもよくある。何かこの本を読んで慰労された。最高の癒しである。そんなクロマティも最後はアメリカにいるとホームシックにかかるようになったそうだ。早く六本木に行きたいと。日本から学んだものも多かったそうだ。私は韓国で何を学んだのだろう。悪口の言い方でも学んだのだろうか。私よりクロマティのほうが偉いのだけな間違いない。

  2006.09.11

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• 中国の“東北工程

  http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/08/20060908000023.html上記の記事は最近韓国で話題になっているものだ。簡単に言うと、昔の高句麗は中国の一部であったと中国で言われていることに対する、韓国の反発である。ただ反発はあるにはあるが、韓国人はどこかこの問題に対して冷静でもある。明らかに日本の歴史問題ほどの反発はない。中国がうらやましい。これが日本だったら、国交断絶にまでなるかもしれない。韓国の場合、どうも相手が中国となると弱腰になってしまう。中韓(この順序に腹を立てる韓国人もいるかもしれないが）関係を悪化させてはならないというのだ。人間ものを言いやすい相手といいにくい相手がいる。韓国にとって日本はものが言いやすい相手である。あまり反発してこないし、言うことで自分の側(韓国側）も団結できるので、連帯意識でもっと強くなれる。一人では何もできないのが韓国人でもある。だから日本相手だと、韓国は非常に強気だ。日本からしたら、うるさい韓国はあまり相手にせず、ほっとくしかないのが本音だが。一方中国は韓国から見たら、ものが非常に言いにくい相手である。めちゃくちゃな反発をしてきそうだし、声が大きく、論理が通じそうにないというイメージもある。中国をそう思うのは韓国だけではないが。ただ韓国は歴史的に日本には強く出て、中国には弱腰であった。その考え方が根底にあるのだろう。だが今回改めて考えてみて、なんとなく感じるのことがある。中国から見たら、昔から高句麗、新羅などの国は中国の一部、或いは属国であった。例えば満州が歴史的に中国の属国であったように。朝鮮半島が独立した地域、国であるというのは、朝鮮半島に住んでいた人がそう考えていただけで、中国からしたらあくまで属国であったのである。では言語や文化は違っていたという韓国人もいるかもしれないが、それは満州も同じである。満州だって、満州語というのがあった。この満州語はアルタイ語族に入り、日本語、韓国語、モンゴル語と同じ系統であった。沖縄だって、もともとはぜんぜん日本語と違う琉球語というのがあったが、今は方言を残すのみで、日本語を話すようになっている。沖縄の方言はまさに外国語だが。ただ満州は中国とのすぐ隣であったので、結局中国に入ってしまった。だが朝鮮半島の場合、中国とは近いだけで隣同士でなかったので、中国に入らなかったのかもしれない。いや中国は属国朝鮮半島を正式に中国に入れようとした。だがそこで日本とぶつかり、戦争で日本に負けて、ロシアも同様に日本に負けて、朝鮮半島は日本に併合された。何か難しい話になってきた。ふと思った。中国は日本はどう思っていたのだろうか。やはり属国と思っていたのだろうか。島国だから、行くのも面倒くさいので、放っていたのだろうか。ちなみに、日本人は、もし日本が中国の一部であったと言っても、別に相手にしないであろう。日本人はあまりにもばかげたこと言う人や国は相手にしない。また日本人は今が大切なのだ。過去は関係ない。今を無視して、過去を考える韓国人とは合うはずがないのである。この際韓国が日本よりも中国との関係を悪化させてくれたほうが楽だというのは、日本人としての私の本音である。私はなかなか平和主義者になれないでいる。私も問題の多い人間である。

  2006.09.08

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• 韓国での韓国語の壁

  韓国のアジュマの話を書いていて、思い出したことがある。今でこそそんなことはないのだが、義母（以下チャンモニム）は私が韓国語を話してもなかなか聞き取ってくれなかった。私が韓国語で話したら、妻が通訳をしていた。せっかく韓国語ができるようになったと思ったら、こんな感じで、まだ自分の韓国語はだめなのかなと思った。でも妻をはじめ、私の日常の中で会う人は、ちゃんと私の韓国語が聞き取れ、会話もちゃんとできた。そこで考えてみたが、私の韓国語がわからないのは、チャンモニムだけでなく、義父もそうだった。義姉もちょっとそんなこともあった。だが親類の中でも他の人はちゃんと私と会話が成り立っていた。そこでなんとなく感じることあった。私と話すとき心情的な距離があるのだ。それは話をしていれば分かる。人間というのはそういうのが分かるようになっていると思う。私という一日本人と話すとき、それが精神的な負担に感じる場合、私の話す言葉を最初から遮断してしまうようだ。また私も相手がそこまで私に壁を作っていると、その相手に私の心が届くような話し方にならない。チャンモニムや義父、義姉の場合、関係が近すぎて私に対して一層緊張していたのではないかと思う。韓国では家族の関係が深く、そんな風潮の中で、チャンモニムとしてとか、義父として、義姉として、いいところを見せないといけないのに、日本人だからどう接すればいいのか分からない葛藤みたいなのもあったりと。他の親類の人はここまで私と話すときに固くなってはいなかった。最近仕事上韓国で韓国人相手にスピーチをする機会がある。これは結構精神的には重労働で、あまりやりたくないのだが、いろんな発見もあった。その中で感じたのだが、私の韓国語をちゃんと理解している人と、聞き取れずにこちらに「お前韓国語下手だなあ」と言う視線を送るような人もいる。実際発音が悪いと笑ってきた人もいた。またもう一つ加えると、わたしの韓国語を理解している人がいるグループは総じてちゃんと聞いている。だが私の韓国語がわからないという人がいるグループは、総じて冷たい視線が全体的にある。グループ毎に見事に別れるのも韓国らしいのだろうか。まあ私が完璧に近いくらい韓国語を話せばいいのだが、完璧はちょっと日本人には苦しい。それでも分かる人は分かるし、分からない人は分からない。この違いは何か。そこで普段は私の韓国語に韓国人がどう反応しているか考えてみた。日常の中では長い会話はあまりしないのもあるが、私の韓国語で通じないことはあまりない。日本人とばれることもほぼなくなっってきた。だが先日コンピュータが壊れて、数件コンピュータ屋を回ったのだが、そこで2個所、日本人とばれてしまった。そこには共通点がある。店のおじさんが無愛想で、表情も暗く、なんか話す前から壁があり、話してみてもやはり印象の通りの超無愛想な対応で、私は言葉がすんなりと口から出なくなり、なんか変な韓国語を話しているのが自分でも分かる。後で家内に電話してもらったら、家内も電話上だが、かなり印象に悪い男だと言っていた。話す内容も馬鹿みたいなこと言ってきたという。上記のスピーチの場合も似たようなものがある。話す前から雰囲気がよく、こちらに対する礼儀もあり、わたしの話を聞きたいという積極性のある人たちを相手にするとき、私の韓国語が上手になるのが分かる。またこんな人たちはちょっと韓国語の発音が悪いときでも、理解しようという意欲があるので、ちゃんと分かるのかもしれない。大体文脈上単語が分かるものだ。ところが相手の雰囲気が悪いときは、前に立った瞬間に分かる。顔がにやにやしていたり、斜め45度でこちらを見ていたり。そうなると普段言える言葉も言えなくなることもある。すると相手はもっと馬鹿にするような雰囲気になり、私はもっと韓国語が下手になる。そういう人たちに限って、微妙な発音の悪さをくすくす笑っていたりする。堂々と笑いとばして来た人もいた。英語などを勉強していて、こんな話を聞いたことがある。英語を話すときあまり発音に気を使うと、全体の文脈の流れもおかしくなり、より聞き取りにくくなる。多少の発音の悪さは無視して、話す内容を持って、リズムをつけた方が相手は分かりやすい。最後に。レベルの高い韓国人の中で私の韓国語を馬鹿にした人はまったくいなかった。馬鹿にしてくるのは、レベルの低い人間ばかりであった。それでも仕事だから、やるしかない。自分の韓国語をもっと磨くためにはいい機会だと自分に言い聞かせて仕事をしている。仕事をやっているとストレスが溜まるのは日本も同じだし。ちなみに今職場です。またサボってしまった。

  2006.09.06

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• 韓国人に文化はあるのか（アジュマ編）

  「韓国人に文化はあるのか」という本がある。作者は韓国人である。数年前、私はこの本を友達（日本人）から借りて、返すのを忘れていたら、友達が引っ越してしまい、今私が持っている（ごめん）。実は私はこの本を読んではいない。だがその題目には実に考えさせられた。確かに韓国人には文化がないのかもしれないと。ある意味で。そのことはおいとくが、前回の日記叱り、私のブログには韓国のおばさん（今後アジュマにする。アジュマ7561さんには何の意図もありません）に対する、批判的内容がちょくちょく出てくる。実際アジュマたちに対する葛藤もあった。その中には残念ながら、チャンモニム（義母）も含まれている。私が一番接したことがあるアジュマでもあるので。私の知り合いの日本人（男）がアジュマに頭にきて、怒鳴り散らしていたのも見たことがある。アジュマに頭が来るのは、私だけでもないんだなあと安心もしたりした。そんな中で、韓国人に文化はあるのか、と言う言葉を聞いて、はっとした。韓国人、取り分けアジュマと言う人たちは、文化というものがよく分からないのだと。ご存知のように、韓国はちょっと前まで、大変な国であった。朝鮮戦争、或いは韓国人に言わせれば、その前の日本帝国時代（これは日帝時代と韓国では言う）と苦しみの連続であった。朝鮮戦争以後もいかに食べていくのかと、それしか考えることがない時代が続いた。そんな時代に生きた人は、文化性のある生活とは無縁で、食べていくことだけしか考えずに年だけとってしまった人も多い。特に田舎では顕著かもしれない。都会の人はまだそれなりに文化的感覚を持って生きていたであろうが。また韓国では昔は女の人に教育をあまり受けさせなかった。私のチャンモニムも国民学校（小学校）卒業である。中学に一応進学したが、友達が誰も行かなかったので、やめてしまったそうだ。７０代、８０代以上のアジュマ（これぐらいになるとハルモ二だが）に中にはハングルが読めない人も多い。田舎では６０代でも字が読めないアジュマも多少いるようである。とにかく嫁さえ行けばいいので、勉強なんか必要ないというわけである。私の家内は大学を出ているが、最初親から女が大学なんか行くんじゃないと言われたらしい。家内のお姉さんは成績はよかったが、親の言うことを聞くいい子だったので、大学に行かなかったそうだ。３０代、４０代ぐらいの女の人はそんな人も結構いるそうである。私の家内は親の言うことはあまり聞かないところもある。だから日本人とも結婚してしまった。そんなことを少しずつ知っていきながら、韓国のアジュマが世間も常識も何も分からず生きてしまうことが少しずつ理解できた。世間や常識は関係なかったのである。食べていかなければならなかったので。列なんか守っていたら、何も食べられない時代を生きてしまった人、或いはその時代の残骸の中で生きた人が、いまだに列を守れないのは仕方がないのかもしれない。実際韓国の若い人は自分の親の世代はかわいそうな世代だと思っているようだ。自分の親然り。韓国人とアジュマの話をすると私に同感しながらも、かわいそうだと言う言葉が出てきたことが何回かあった。日本とは歴史が違うんだなあと思わされた。やはり日本は恵まれている。ただ事情が分かっては来たが、それでも日常の中で、アジュマに対してカリカリすることは簡単には消えない。私もまだ人格が足りないようである。そんあ韓国ももう変わってきてはいる。そのうちハルモでもインターネットを駆使する時代はすぐそこだ。ネットハルモなんて、あまり想像もしたくないが、IT先進国の韓国ではもうすぐそこの話かもしれない。そのときはネット上で列に割り込むのだろうか。

  2006.09.04

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• 消毒のおばさん

  先日家内がアパートのエレベーターを待っている時に、ちょっとしたことから２歳のうちの子が泣いてしまった。そしたら一緒に待っていたアパートを消毒する４０，５０代ぐらいのおばさんが、うるさいから泣くなと子供に注意してきたそうだ。赤ちゃんが泣いてしまうのはある面仕方がない面もあるし、その母親の前で堂々とその程度のことで注意するなんて、はっきり言って嫌味的行動でもある。妻は気分がよくなかったが、まあよくいる韓国の意地の悪いおばさんだと相手にしなかった。すると何とうちの子がそのおばさんにはむかってしまったらしい。そこではむかうとは、さすがうちの子・・・じゃなかった、何だうちの子は。親のしつけがなっていないとまでは思わなかったが、まあ親としては慎重になる。まだはむかうことがどんなことかわからない年齢でもある。そしたらおばさん今度は大人に向かってそんなこと言うんじゃないとまた一言。妻は後で、私のそのことを話してきたが、韓国にいると本当に理解力のない年配者に嫌味を言われることが多い。特に子供がうるさいとか、露骨に言ってくるおばさん、或いはおばあさんもいる。自分はおそらく昔自分の子がもっとうるさくしたのも気にせず育ててきたであろうに。いやそこで考えることがある。そういう人に限って子供に対する一種の感情を持つだけの理由もあったりする。ひょっとしたらそのおばさん、子供がいなかったのかもしれない。結婚もしなかったのかもしれない。或いは貧しくて、子供を養子に出したり、捨てた人かもしれない。韓国では職業差別がひどく、掃除や消毒などの仕事をやっている人は、やっている本人が恥ずかしがっているのが普通だ。周りの人は別に差別するつもりはないが（心の中ではかなり差別していたりもするが）、体を使った仕事をやっている人は、本人が非常に恥ずかしく、引け目に感じている場合が多い。そんな仕事に就く人は上記のような人も結構いたりする。普通の家庭の主婦は掃除や消毒等の仕事はまずやろうとしない。人と話すのも苦手で、他にできるものがなく、仕方なくやっているという人も結構いたりする。私のアパートの掃除のおばさん（おばあさんかも）の中で一人ものすごく暗い表情で掃除をしているおばさんがいる。顔を見るたびにあまりにも暗いので、私はふと思ってしまった。「あんな顔で掃除しているのを見ると、そんなに嫌なら逆にしないでほしいと感じてしまう。」まあここで韓国人なら掃除をする人はかわいそうな何か事情のある人なんだからと思ったりもするのだろうが、私は人格が足りないので、なかなかそこまでは思えない。でも最近はやっとその人たちがかわいそうな人だというのが理解できるようになった。もちろん日本でも嫌味のような言動をとる年配の人はいる。ただ健康のために掃除のバイトをしているというような老人もいたりする。老人は社会的弱者というイメージは日本ではもうなくなりつつある。若い人よりもお金をたくさん持っている老人は多い。いや一番お金を持っていて、余裕のある世代でもある。そして若い人より健康な老人も結構いる。職業差別、体面主義等のしがらみの中で生きないといけない韓国人は、時としてかわいそうな人たちでもある。特にそんな風潮の中で、何も感じる暇もなく年だけとってしまった年配の人は、ある面不幸である。若い人は我慢してあげるしかない。ただ韓国でも実に人柄のいい老人が多いのは付け加えておく。もうひとつ付け加えると、いいアパートに住んでいるというような年配の方の中に多いような気がする。人間余裕があるといい人にもなれるのかもしれない。余裕を見せびらかす人だって多いが、余裕がない中で良心を守るのは苦しいのかもしれない。。

  2006.09.02

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