2008/08/29(金)23:40
『そうか、もう君はいないのか』 城山三郎
『そうか、もう君はいないのか』 城山三郎
を読みました。
作家城山三郎さんの
愛妻、容子さんがなくなられた後
に書かれた原稿を新潮社のほうで
一遍にまとめた本のようでした。
奥様との出会いから
癌で亡くなられるまでが
城山さんの言葉で綴ってあり
情熱的というかたちではないですが
静かに心に染み入ってくる
内容でした。
城山三郎さんが
好きだった言葉で
「静かに行くものは健やかに行く 健やかに行くものは遠くまで行く」
という言葉があるそうですが
なんとも素敵な言葉だろうと思いました。
最後の、城山さんの娘さんが
書いたあとがきが、また泣かせます。
自分にとって大事な人を
本当に大事にそして時間を大切にしたい
と思わせてもらえる本でした。