インベーダー作戦原題:賣身契 THE CONTRACT 製作:78年 監督、脚本:許冠文(マイケル・ホイ) 音楽:許冠傑(サミュエル・ホイ) 出演:許冠文、許冠傑、許冠英(リッキー・ホイ) 日本公開:79年5月26日 売れないタレントを通じてテレビ局の持つ残酷さを描いた、Mr.BOO!シリーズ第2弾 吹替版 声の出演 ・許冠文/薛志文(ブー):広川太一郎 ・許冠傑/朱世傑(ロン):富山敬 ・許冠英/薛志英(チョンボ):安西正弘 ![]() ![]() ![]() ![]() ブー「標的ね、素敵ね。感謝感激あめんぼう」 ![]() 友人「じゃあお前はどうなんだよ」 ブー「プレスリーばりのセクシーボイス、言うなればデスタニー、運命生まれつきだよ十五夜お月なんてね」 友人「何が運命生まれつきだよ。黙って聞いてりゃよく言うよ」 ブー「それにこのセクシースタイルにセクシーフェイス。オバン泣かせのギャル殺しなんてね、どうしようもないわけ」 司会「次のヤツ!」 ブー「へぇい、このヤツこのヤツ!」 ![]() チョンボ「ねえ、あんちゃん、ボクどことなくエジソンに似てると思わない?」 ブー「ん…まあなぁ…その、ん…そういやあ一箇所だけエジソンに似てるところがあるな」 チョンボ「え?どこが似てる?」 ブー「耳の遠いとこね。あと、足の裏も似てないよ。頭なんかまるっきしだ!」 ![]() チョンボ「キャットTVのチンさん。司会の口があるって。クイズの司会をやらないかって」 ブー「貸せ!オレが出る、オレが!―はい、私です。まかしといて下さいよ、司会ならば」 TV局員「やったことあるの?」 ブー「ありますって。親父なんかね、上海の全TV局に通いつめて忙しいのなんのって」 TV局員「親父さん、何してたの?」 ブー「トイレットペーパーのセールスマン」 TV局員「まあ、とにかく明日来てみてよ」 ブー「どうも、恩に着るぜ戦利服」 ![]() ブー「うわぁ~、あ、あれ!? な、なん、ヌメヌメっと。な、何~!? ちょっ、な、何だコレは!?」 チョンボ「接着剤」 ブー「ええっ!? あんなところに接着剤なんか置いとくなよ」 バスルームに入り、トイレットペーパーで接着剤を落とそうとするが、全然取れない。 ブー「取ってんだか付けてんだか…。ダメだ、こりゃ。何の接着剤?」 チョンボ「ボンドボンド、強力ボンド。しつこく迫るジェームス・ボンド。くらいついたら離れない」 鏡に片手を付いてボンドを落としていたら、鏡に手がくっ付き、壁から鏡が外れてしまった。 ブー「あ、あれッ!? ちょッ…なッ、取れミラ~(T T) 全くもう、にっちもさっちも…(鏡が外れた衝撃でトイレに座り、便座がくっ付く)嗚呼ペッタン!もうイヤ!(おまけに足拭マットや電器のカサまでくっ付いて)オレはハエ取りか、しかし!?」 ![]() ブー「最初の挑戦者はリー・ミン・チャンとおっしゃる主婦の方。―どうもおめでとう、奥さん。この番組が終わった時点で、あなたは香港一の億万長者!香港(本当)だよ~、なんてね。ところで可愛いワンちゃんですねえ、あれまたねえ」 主婦「でしょう。私の可愛い可愛いベビーちゃんなの。毎晩添寝してますのよ」 ブー「私もあのワンちゃんになってみたい、なんて御世辞言ったりなんかして。御主人はどこに寝ます?」 主婦「主人は蒲柳炬燵で、毎晩酸素ボンベと添寝してますの」 ブー「蒲柳ねえ…。にもかかわらず応援に駆けつけるとは、まことに麗しい夫婦茶碗ですな」 ![]() 会長「まぁそのぉ…何ちゅうか、言うなれば君は隠れたる逸材ちゅうか…」 ブー「そうです、中華そば。決まりきんとん栗かぼちゃですよ。それがあの…あちらの局とはですね、8年契約を結んでてですねえ…」 会長「そんなもん、パーすればいいんでないかいな」 ブー「パーすればねえ…。よろしい、何とかやってみちゃいましょうかねえ」 会長「よろしい、待っとるぞい」 ブー「待っとるよいぞい」 ![]() 局長「アンタ、何が得意なの?」 ブー「あ、歌と踊りは得意中華の麻婆豆腐」 局長「それはもう見た見た」 ブー「あ、司会なら。特にクイズ司会ならですね、ダントツてっぺんちょんちょこりんですよ」 ![]() チョンボ「よそんちの金庫だろ?下手すると刑務所行きになっちゃうもんね」 ブー「だけど…まぁまぁまぁまぁ、パァパァパァパァ。―だから頼むよ、オイ。何とかオレに手を貸してくれの御歳暮だよ。さもないとお前、この先一生ね…」 チョンボ「一生、何?」 ブー「おちぼこれ!」 ![]() チョンボ「ブー!ブー!」 ブー「いちいちうるさいな。ブーブー言うなよ、下品な。よしよし、ちょっと待て、待っても一体どうするか…待て待て、ここにロープをつくえ。そして…ホレ!(ロープを引っ張りながら)いィィ~、このォ~…オレも男だ~、ミスター・ブぅぅ~だぁ~!」 ロープを縛っていた机の足が折れ、慌ててロープを引っ張るブー。 ブー「だめだ~ッ!」 チョンボ「早く上げてってば、もう!」 ブー「い~よっとよっと!コノ~コノ~」 と、ここでロープが切れてしまう。ズボンの裾からトカゲが這ってきたチョンボは、バランスを崩してロープに宙吊りに ブー「待ってろよ!しっかりつかまってろよ!」 チョンボ「ブーッ!ブーッ!」 ブー「じたばたすんじゃない!動くなってば!じっとしてろ!冗談じゃない、やめてくれって!ちょっと待っての桃色新聞だ!助けてくれ!何とかしてよ、神様!仏様!スーパーマン!バットマン!正義の味方!お豆腐屋さん!焼芋屋さん!あーッ、ドラえもん!ジャイアント!007!ウルトラマン!どさくさまぎれに太一郎!…もっと光を!この世に正義はないものか!ちょっと、暴れるな!父さん!母さん!赤とんぼ!夕焼け小焼け!とんびに油揚げ!わあ、きんぴらごぼう!おーい、おーい!!」 ![]() ブー「机を元にデスクして。―金庫は何度目だ?」 チョンボ「これ入れて?初めてだよ」 ブー「恥知らず!」 ![]() チョンボ「ゴホッ、ゲホッ」 ブー「どうしたチョンボ!? ど、どうしたんだ!?」 チョンボ「カードに火が付いた…」 ブー「チョンボ!チョンボ!息を止めろ!吸うんじゃないぞ!吸っちゃダメだから、チョンボ!しっかりしろ、大丈夫か!? 息を止めて!息を止めて生きろ!お前、天才だからやって出来ないことはない、やっても出来ないヤツもいる、なんてな」 ![]() 「このバカ!スカタン!担々麺が!」 「どこもかしこも手抜きの脚気の膝なしだ」 「田舎の鳥でカントリー」 ジャンル別一覧
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