カテゴリ:The Cars
2000年10月3日火曜日、カーズ(THE CARS)のベーシスト兼ヴォーカルで知られるベンジャミン・オール(Benjamin Orr)が膵臓癌のため、米国アトランタの自宅で仲間達に見守られながら静かに息を引き取った。53歳だった。
ベンさんがこの世からいなくなって、今日でもう丸8年。未だにベンさんの甘く優しい歌声を聴くと、じわりと涙が滲む。そしてあの超絶二枚目っぷりを思い出し、だらりと涎が垂れる…って流石にそれは無い。 ブログを書き始めて早くも5年目になるが、その間何度ベンさんについて綴ったことだろう。綴れば綴るほどに、切ない想いが込み上げてくる。 今日はベンさんの残した足跡を追いながら、彼を偲びたい。 ベンさん(本名はBenjamin Orzechowski)の出発点は、高校中退後に加入したTHE GRASSHOPPERSというバンドだった。そこではリードヴォーカルとギターを担当していたらしい。 その後、リック・オケイセック(Ric Ocasek)と出会い、フォークバンド・MILKWOODを結成。72年にはアルバムをリリースするに至る。この時はまだリックもベンさんも本名でクレジットされており、ジャケットのベンさんは後にローリングストーン誌で“世界で最もセクシーな男10人”に選ばれようなどとは夢にも思わないような風貌で写っている。 MILKWOOD - HOW'S THE WEATHER (72) ベンさん24歳、若いッ! MILKWOODの次は、RICHARD AND THE RABBITS、そして更にリックと二人でOCASEK AND ORRなるアコースティック・デュオを経た後、エリオット・イーストン(Elliot Easton)が加わりCAP'N SWING(CAPTAIN SWING)を結成。 それから更にデヴィッド・ロビンソン(David Robinson)も仲間入りし、遂に76年カーズ結成 あ、グレッグ・ホークス(Greg Hawkes)を忘れてた 彼は確かMILKWOODの頃からサポートメンバーみたいなんじゃなかったっけ?(何せ興味なし) 左から ・THE CARS (78) 「錯乱のドライブ」 個人的にはこれがカーズの最高傑作だと思う ・CANDY-O (79) 「キャンディ・オーに捧ぐ」 全米3位と大健闘 ・PANORAMA (80) 「パノラマ」 実験的なアルバムで賛否両論あったが全米5位 ・SHAKE IT UP (81) 「シェイク・イット・アップ」 ポップな感じで全米9位 ・HEARTBEAT CITY (84) 「ハートビート・シティ」 彼等のアルバムで最もヒットした 「ハートビート・シティ」の後、暫しバンド活動は休憩し、メンバーは個人活動に勤しんだ。ベンさんも86年には初のソロ・アルバム「THE LACE」をリリース。シングル“Stay the Night”はスマッシュ・ヒットを記録した。 BENJAMIN ORR - THE LACE (86) まったりした曲が多く、癒されます RIC OCASEK - THIS SIDE OF PARADISE (86) ベンさんも参加♪ ELLIOT EASTON - CHANGE NO CHANGE (85) 名盤っす! その間、カーズとしては新曲を含むベスト盤「THE CARS GREATEST HITS」が発売された。 そして87年には、3年ぶりとなる待望のニュー・アルバム「DOOR TO DOOR」をリリース!しかし、このアルバムが最後となり、翌88年にカーズは解散した THE CARS GREATEST HITSとDOOR TO DOOR カーズ解散後、ベンさんは自身が率いるORRというバンドを結成。その後はBIG PEOPLEのメンバーとして活動していた。 JUST WHAT I NEEDED : THE CARS ANTHOLOGY 95年に発売された2枚組「アンソロジー」は、シングルB面や未発表デモまで入っている、ファン感涙のアルバム。必聴! 以上、ベンさんの歌声が聴けるアルバムを長々と紹介させていただいた。 (エリオットのアルバムだけ、ベンさんは関係ナシ。個人的にこのアルバムがお気に入りなもんで。但し、ベンさんのアルバムにはエリオットも参加) たったこれだけでしかベンさんのちょっぴりハスキーな甘い歌声を堪能出来ないとは、何とも寂しいかぎり。まさに美男薄命…。 朝焼けを眺めながら在りし日のベンさんに想いを馳せ、思わず涙目になる楊ぱちであった(T T) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.04 06:21:13
コメント(0) | コメントを書く
[The Cars] カテゴリの最新記事
|
|