Pastime Paradise

2013/03/31(日)00:35

Queer as Folk 5 Part 5

Queer as Folk(19)

 いよいよ今回で「Queer as Folk」のファイナル(5th)シーズンも最終話。1st~4thシーズン迄をもっと詳しく書いておけばよかったな…と今更ながら後悔しつつも、ブライアン&ジャスティンを始め、愛すべき“Queer”達のドラマもこれで最後である。今日は最終話の前半を御紹介。  …とその前に、今月26日から米国では同性婚の適法性を判断する連邦最高裁の審理が始まった。96年に成立した婚姻を男女間に限定する「結婚防衛法」と、08年に住民投票により同性婚を禁じたカリフォルニア州法の規定が、米国憲法に違反するかどうかが審理されるという。  現在、米国で同性婚が合法化されているのがコネチカット州、アイオワ州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、バーモント州、メリーランド州、ワシントン州及びワシントンDCで、カリフォルニア州は08年5月に一旦は合法化されたものの半年後に行われた住民投票で同性婚を禁止する「Proposition 8」が可決され、今は同性婚禁止となっている。  難しい問題だと思うが、私は同性婚に賛成だ。最高裁判決は6月に出る見通しだそうで、このドラマに登場するような“Queer”達にとっての朗報を期待したい。  さて、(ペンシルバニア州では合法化されてないものの)結婚を控えたブライアン&ジャスティンはというと…。           爆破事故でボロボロになったBabylon(クラブ・バビロン)は売りに出され、メラニー&リンジーはカナダへ移住することになり、テッドは真実の愛を見つけ、ブライアンとジャスティンは結婚に向けて着々と準備を進めていた。  結婚式の衣装合わせでタキシード姿のジャスティンを見て、これは驚いた!とブライアン。どう、ダメかな?可笑しい?と尋ねると、「Beautiful.」との答え。 「これは質問じゃなくて宣言なんだ(It's not a question. It's a declaration.)。だから牧師に成し遂げたいか尋ねられたらはっきり答えるんだ」 「I do. (誓います)」 鳴呼、何て素直で可愛いジャスティン♪ 二人のっぷりも最高潮だ。  そして一時は家を出ていたがマイケルの怪我を心配して戻ってきたハンターも、今ではすっかりマイケル&ベンの息子として、“Hunter Novotny-Bruckner”(Novotnyはマイケルの、Brucknerはベンの姓。James Montgomeryが元々の名前)として、3人で仲良く暮らしている(^^)  ある夜、自宅で仕事中のブライアンをジャスティンがクラブに誘う。素敵で静かな夜を家で過ごそうと思っていたと言うブライアンに一瞬ジャスティンは戸惑いつつも、二人はクラブへ。  クラブではマイケルやエメット、テッド達が待ち受けており、ブライアンのスタッグパーティー(新郎が独身最後の夜を同性の友人と過ごすパーティー)が開かれた。マイケル、ベン、エメットがユーモアたっぷりにブライアンを紹介して皆で乾杯した後、登場したのはテッカテカのTバック一枚で腰を振り、誘うマッチョ男。楽しんでおいでよ、とジャスティンもブライアンを促すが、ブライアンはきっぱりと男の誘いを断ってしまう(代りにエメットが彼とバックルームへ)。何か言いたそうにじっとブライアンを見つめるジャスティンであった。  また、パーティーに来ていたテッドは、彼がバーテンダーやエメットと仲良くしていたことに立腹し、激昂して出て行く恋人のタッドに驚く。そんなタッドをボーダーライン(境界性パーソナリティ障害。BPD)では?とエメット。  引越準備中のリンジー&メラニーの家で、息子のガスと最後に仲睦まじく遊ぶブライアン。そこで彼はジャスティンが描いて二人に餞別としてプレゼントした絵を見付ける。 「ガートルード・スタインの気分よ。ピカソになる前のピカソを手にしたみたい」とメラニー。 「あいつ、本当に凄いんだな」 じっと絵に見入るブライアン。 「凄いどころじゃないわ。だから彼にもっと良くしてあげて、あなたと一緒にいるために彼が何を犠牲にしているかよく考えてね」 返す言葉もなく、ただ曖昧な微笑を浮かべるしかないブライアンであった。  人権委員会でマイケルがベンやハンター、客席にいるデビー達に見守られながら心のこもったスピーチをしたり、テッドがタッドと別れたりと色々あって…。    「昨夜、新しい家にいる夢を見たんだ」 ベッドに寝転んでいるジャスティンが話し掛けた。 「クッキング?ガーデニング?それとも暖炉の前に座ってた?」と横でブライアンが尋ねる。 「ちょっと違うよ」 どうやら馬小屋ではブライアンがジャスティンに乗り、プールではジャスティンに飛び込み、テニスコートではジャスティンを激しく打ち付けたという夢だったらしい。 「それよりもただ寄り添い合うってのはどうだ?(Wouldn't you rather just cuddle?)」 「What? (何?)」 思わずベッドから飛び起きるジャスティン。 「俺が言ったのはだな、それよりもただここで横になって…(I said wouldn't you rather just lie here...)」 「いやいやいや、何て言ったかは聞こえたんだ。“寄り添い合う”って言ったよね!(No no no, I heard what you said. You said "cuddle"! )」 「…だから?」  ジャスティン曰く、今迄に一度だってブライアンがそんな言葉を使ったのを聞いたことがないし、そんな事をしたいと思ったこともないはずだ。ブライアン・キニーはF*cks(やる)、Sucks(しゃぶる)、Rims(舐める←お尻の穴を)…といったことはするが、決して寄り添い合うなんてことはしない、と―。  もう二度とお前の気に障る言葉は使わないよ、と謝るブライアン。 「ううん、それだけじゃない」 尚もジャスティンは言葉を続け、結婚が近づくにつれて自分の知っているブライアンが遠くに行ってしまうと言う。自分のスタッグパーティーでホットな男とヤらないなんてあり得ない! 「お前をただ幸せにしたいんだ」 「自分が幸せになることをしてよ、僕じゃなくて」  暫しの沈黙のあと、ブライアンがジャスティンに尋ねる。 「自分はどうなんだ?そう、お前のことだ。ニューヨークへは行かないのか?美術界を征服するんだろ?」  ニューヨークも美術界も糞くらえだ!と言うジャスティンに、ブライアンが焚き付けるように言う。 「怖いんだろ?」 「怖くなんかない」 「じゃあ何故だ?」 「行きたくないからだよ」  「嘘つけ」 「嘘じゃない、行っても意味ないし」 「もし俺がここに居なくても、意味のないことか?」  そんな仮定の質問には答えられないよ、とジャスティンは会話を打ち切ろうとするが、いいから答えろ、とブライアン。 「分からないよ」 苛つき気味に答えるジャスティン。  「俺には分かる」 ブライアンは困惑するジャスティンの顔を見つめながらそっと手を握ると、優しく言い放った。 「 I don't want to be with someone who sacrified their life and called it love... to be with me. (俺と一緒にいるために自分の人生を犠牲にして、それを愛だと言うような奴とは…一緒にいたくないな)」 「Neither do I. (僕もだよ)」  ええッ!? 二人共、何言ってるの!? …次回、最終話後半(ひょっとしたら一度で書ききれないかもしれないけど)へ続く。

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