カテゴリ:書籍・雑誌
7年ほど前、スティーヴン・キング(Stephen King)の「いかしたバンドのいる街で(You Know They Got a Hell of a Band)」という短編小説について書いたことがある。山中で道に迷った夫婦がロックンロール・ヘヴンという街に辿り着くが、そこでは死んだロック・スター達が夜な夜なコンサートを開いていて…という話で、若くして衝撃的な死を遂げたミュージシャンについてちょっと触れた。
更に5年ほど前に「ロック・タウン住人の死因」と題した、ミュージシャン達の死因に関する駄記事を書いた。他界したロック・ミュージシャン達があの世で暮らす架空の街・Heavenly Rock Town の日常――などという、とても人様のお目に触れさせられるものではない妄想全開な駄文をこのブログ内で綴っており、そのHeavenly Rock Town に登場した、もしくは今後登場するかもしれないミュージシャン達の死因について、「いかしたバンドのいる街で」を絡めて書いたものだ。 以前からロック・スターの死について不謹慎ながら興味があり、「The Encyclopedia of Dead Rock Stars: Heroin, Handguns, and Ham Sandwiches」(Jeremy Simmonds著)という、およそ1,000人もの亡くなったロック・スター達を紹介している洋書まで持っていたりする。 現在、世界の人口は約73億人だそうだが、おそらく地球上で只一人、この「Heavenly Rock Town」に目を通してくださった方が昨年末に「地獄でロック★ファイヤー 最強ロッカー死人伝説」という本を教えてくださった。 “伝説のロック★スターたちの死に様を一挙公開! ドラッグ、アル中、エイズに自殺!161名のミュージシャンが参加! ビッグネームから、最新死因情報まで一挙公開! カート・コバーンからラット初代のギタリスト 来年参加予定(?)キースやイギーも、もちろん登場! 死神デイヴィッド・ボウイと関わるな! 世界一呪われたバンドはコレだ! などなどマニア心をくすぐるあのレア・バンドも登場! 今回参加していただいた地獄のロック★スターの平均寿命は38.97歳!” この本はロバート・クーリエという人の著書「Rock Star at Hell」の全訳(超訳)らしいが、この帯を見ただけで “やられたッ!” と思ってしまった。まえがきを読んで更に衝撃が走った。何とのっけから「いかしたバンドのいる街で」に触れているではないか!恐る恐る発行年を見ると2002年――。嗚呼、15年も前だ… 何てこった!私の駄記事は悲しいことに丸カブり、いや、全パクリやんけ!! 無理に読めもしないゴッツい洋書(「The Encyclopedia of Dead Rock Stars: Heroin, Handguns, and Ham Sandwiches」)を買わずとも、こんなに面白くて興味深い本が既に発行されていたなんて。 特にデヴィッド・ボウイ死神説(彼に関わった人は次々死んでいる)は、指摘されてちょっと納得。でもそのボウイも昨年亡くなっちゃったけどね。 近年、80年代に活躍した大物アーティストが続々と鬼籍に入って寂しいかぎりだが、この本の続編を出してくれないかしらん!? デヴィッド・ボウイ(David Bowie)もそうだけど、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、プリンス(Prince)、ジョージ・マイケル(George Michael)、ピート・バーンズ(Pete Burns)…皆さん、もうこの世にいないなんて。平均寿命70ウン歳のこのご時勢に、ロック・スター達はどうして生き急いでしまうのだろう。 地味さん、面白い本を教えてくださって有難うございました。今更ながら取り上げてみました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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それを10年も越えてノウノウと生きている地味JAM尊です。
タメ齢の楊ぱち姉さま息災ですか? 『Heavenly Rock Town続編』を未だに楽しみにしとるんですが、 大変そうなら『地獄でロック★ファイヤー80’s編~性癖という死神』 名義で過去ログ再編集していけば出版できんじゃないんでしょーか? (2017.10.02 21:48:20)
地味坊、おこんばんは。
入院中の叔父(亡き父の弟。生涯独身で一人暮らし)が入居出来る施設が本日やっと見つかり、ちょっぴり肩の荷が下りたところでありんす。 とはいえ今月中に入居手続きや引越しをしないといけないのですが。 この苦労を息子たちに背負わせるのはあまりに忍びないので、私もロック★スター達のように、スパッと逝きたいものです。 >それを10年も越えてノウノウと生きている… ですが憎まれっ子世に何やらで、今日もノウノウと生きております。 地味さん、お目々の具合はタコ…じゃなくて如何でございますか? (広川太一郎吹替伝説「新Mr.BOO! アヒルの警備保障」参照) それにしてもトム・ペティの訃報には驚きました。 昨年から怒涛の訃報ラッシュでございます。 よりによって、この本を取り上げたその日に亡くなってしまわれるとは…。 トムさんにはとりあえず2年ないし3年の間は公共事業に就いていただき、その後 “Wilburys Grill & Bar”で働いていただかなきゃ。 >『地獄でロック★ファイヤー80’s編~性癖という死神』名義で過去ログ再編集 えッ!? 性癖って!? (2017.10.03 19:41:59)
トラヴェリングなスーパーバンドが揃っちゃうよ、楊姐さん!!
(私見ですがトムさんが“Wilburys Grill & Bar”でブスっとしてレジ打ちしたり、テーブル拭いたりしてる絵が浮かんできてしょーがないんだけど。) それよりもQueer as Folkな性癖アーティストならば専門家じゃあ~りませんかっ!姐さんみたいに文才ある人の文章見てるとスゲー楽しいんすよね。影響受けて自分でもblogやりたくなるくらいだから(←多分悲惨なことになる…)その気になったら是非是非新連載やってちょんまげ!!盲も治ったんでガッツリ見たいよ~。 (2017.10.03 22:08:55)
地味坊、おこんばんは。
>トムさんが“Wilburys Grill & Bar”でブスっとしてレジ打ちしたり、テーブル拭いたり… あの声でボソッと「いらっしゃーい」とか言われたいわぁ(^^) ゲイリー・ムーアもトラヴェリングなスーパーバンドのアルバムに1曲だけ参加した縁で、ウェイターとして働いている設定でございます。 >Queer as Folkな性癖アーティストならば専門家じゃあ~りませんかっ! ハイッ!ゲイ能人のことならおまかせあれ! 番外編としてみっちゃんがいる東の戦闘島で、衆道モノなどいかがでしょう? 実はそのために森蘭丸ちゃんをみっちゃんの世話役にしているのであります。 今月21日で当へっぽこブログは、開設から丸10年を迎えます。 せっかくの10周年をゲイ話で迎えるのもどうかと思うので、11年目に突入してからお目汚しの超級駄文を綴りたいと思っている次第でありまする。 (2017.10.05 00:40:00)
楊姐さん、ボクもゲイ能人関係者を意識するようになっちゃったよ!
ではでは衆道系も含めて楽しみにしております。 当然、信玄公から「あれは浮気じゃないんだ」メールも届くんですよね。 (2017.10.05 01:22:07)
地味坊、おはようっす。
春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて。 >ゲイリー・ムーアはFGTH2枚目で「ウォリアーズ」HRアレンジで参加している… ええッ、そうなの!? と早速ググっちゃたうえ、ユーチューブっちゃいました。 嗚呼、贅沢な組み合わせだなあ♪ >当然、信玄公から「あれは浮気じゃないんだ」メールも届くんですよね 弥七郎に頻に度々申し候へども、虫気の由申し候間、了簡なく候。全くわが偽りになく候。 まさかこんな手紙が470年後まで残って、後世の人々にまで知れ渡ることになろうとは思わなかったでしょうね。 文章を残すって本当に怖いことですなあ。 >影響受けて自分でもblogやりたくなるくらいだから(前回の地味坊コメント) うんうん、地味さんもブログやりましょう(^^) でも文章を残すって本当に怖いことですね。←大事なことなので2回書きました。 (2017.10.05 05:30:13) |
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