Pastime Paradise

10月から始まるドラマ版「今日から俺は!!」の更なる追加キャストが発表された。
　三橋クンや伊藤クンの最大の敵である、開久高の智司役を鈴木伸之さんが演じるそうで。鈴木さんといえば、EXILE系総出演のお遊戯感溢れるヤンキー映画「HiGH&LOW」でヤマト役を演じていた方だ。うーん…迫力が足りなさ過ぎる。智司はもっとガタイのいいイメージなんだけどなあ。でもまあ鈴木さんの役者魂に期待しよう。
　ということで、今回の復習は恐怖の開久高だ！

　私立 開久高等学校　（あけひさ）
　千葉で最もアンタッチャブルな悪（ワル）が500人からいる伝説の不良男子校。津谷町の傾気工場の裏手にある。校舎の窓ガラスは割られ、壁や天井には無数のひび割れがあり、一部コンクリートが剥げ落ちている。壁面の落書きが激しく、校内の床には缶やポテチの空袋、吸殻などが散乱している。100％悪人の巣窟、または理不尽極まる悪の吹き溜まりなどと恐れられ、開久生の30％はヤクザになると言われている。喫煙は当たり前、アンパン（シンナー）のし過ぎで歯がボロボロの生徒も。　
「腕力だけでこの位置張ってんだ、ナメられたらおしまいだ」「俺達はボンクラの集まりだ、喧嘩でナメられたらおしめーなんだよ」と、とにかく喧嘩の強さだけが自慢であり、開久生であることが一種のステータスとなっている。
　三橋、伊藤、今井らが開久を潰しに行くまで、一度たりとも校内に乗込まれたことがなかった。開久の頭を張っていた末永が三橋に殴り倒された際には、それまで虐げられてきた復讐を遂げようと、浮塵子（うんか）の如く各地から100人を下らないヤンキーが集まった。
　メリケンサックを装着してお互い１０歩離れた所で目を瞑り、外野の声を頼りに殴り合う「開久流タイマン」が伝わる。

・片桐 智司　かたぎり さとし　【初登場：俺の恋路編 （５巻）】
　開久の頭。三橋らより１学年上。中学生の時に軽くメンチを切っただけのチンピラ全員を即日整形外科送りにしたという。報復は人の百倍する三橋が当初、殴られたのに逃げ出したほどだが、喧嘩の実力は三橋とほぼ互角と思われる。
　軟高程度の頭と馬鹿にしていた三橋とのタイマン勝負で、いつの間にか開久の頭であることに囚われすぎていた自分に気付く。
　３年間で卒業出来ずに補習を受けていた際、１歳年下の連中に騙されて伊藤をシメに行くも、そのフェアな戦いぶりから彼を信じ、頭を末永に譲り身を挺して伊藤を庇った。開久のOB連中とは仲が悪い。長ラン＋ドカン。
　卒業後はどう見てもヤクザにしか見えないファッションセンスと殺し屋のような強面が災いして暫くプー（無職）だったが、たまたま公園で屋台を出している元ヤンのたこやき屋と出会い、暴力ではない真の強さを知る。後にたこやき屋になった。

・相良 猛　さがら たけし　【初登場：俺の恋路編 （５巻）】　※実写版では名前が晃司になっているらしい
　開久で智司の代のNo.2。三橋らより１学年上だったが１年留年した。ケンカは智司の方が強いが、恐ろしさは相良が上だと言われるほどとんでもなく凶暴で、「俺はいつだって年少入る覚悟はできてんだよ」と豪語している。「狂犬相良」と呼ばれることも。中学生の時にちょっと絡んできた相手を交通量の多い車道に蹴り出し、血だらけになった相手に薄笑みを浮かべたほど。短ラン＋ボンタンで白髪。
　今井が開久の生徒を殴り倒したことで相良が今井を襲った際、今井に加勢した三橋に不意討ちで頭上から蹴り倒され、更に伊藤を土下座させたことを知った三橋に再度叩きのめされて以来、執拗に三橋を狙うようになる。　
　当初は人質に取った理子から逆に投げ飛ばされたりもしたが、三橋打倒のため半年ほど修行し、良と今井をボコボコにするも（今井は左手小指を折られた）またしても三橋にやられて街を出る。
　そして三橋を潰すため一層凶悪になって街へ戻ってきた際には、三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間に賞金をかけて開久の連中に襲わせたうえ、自身も智司をボコボコにし、今井の鎖骨を折り、三橋・伊藤・中野を背後から車で撥ね飛ばした。更に三橋に手錠を掛けて散々痛めつけるが助けに来た伊藤に倒された。二人に負けを認めた相良は、三橋らの治療費を全額負担した。
（ボコボコにされた智司は三橋らに倒された相良を放っておかなかったが、「治ったら何発かイカせてもらうぜ」とのこと）
　過去に何があったのか作中では描かれていないが、やたら“仲間”に拘るところがある。

・末永　すえなが　【初登場：本家本元悪者編 （１６巻）】
　智司の次代の（開久の）頭。智司や相良の１歳下。仲間と結託して伊藤と三橋を潰すよう智司を唆し、伊藤とのタイマン勝負で相手を認めた智司から番長の座を譲られた途端、掌を返して智司をボコボコにして両腕をヘシ折る。そして軟高と紅高を除く付近一帯の高校をシメあげ、軟高には非礼代として三橋と伊藤に100万円を請求したうえ、生徒50人くらいに危害を加えた。
　三橋と伊藤、紅高の今井、小山、谷川（中野も途中参戦）に校内に乗込まれた際、「俺は智司より強えぞ」という末永の言葉に激怒した三橋に呆気なく殴り倒された。その後、開久敗北の噂を聞きつけて浮塵子（うんか）の如く各地から集まったヤンキー達を目にしてうろたえ、仲間からも見放された。相良と三橋との最後の戦いでは三橋と伊藤を多人数で待ち伏せて襲うも、三橋に一発で倒された。

・にわとり　にわとり　【初登場：俺の恋路編 （５巻）】
　智司の後輩。にわとりのトサカのような髪型からか皆に「にわとり」と呼ばれている。
智司や相良を慕っているため、末永らが智司を番長の座から降ろすために三橋らを潰すよう唆した際には末永に利用され、嘘を言わされて智司を騙した。

・多田　ただ　【初登場：本家本元悪者編 （１６巻）】
　駅で軟高生に自分が開久高であることを威張っていたところ伊藤と出くわし、仲間と囲んでやっつけようとしたところを智司にとめられる。そのことが気に食わず、伊藤と三橋を潰すよう末永に持ちかけた。
非礼代として三橋と伊藤に100万円を請求しに軟高へ行くも、三橋におちょくられて逃げられた。

・メット野郎　めっとやろう　【初登場：恐怖の新入生編 （１2巻）】
　常にフルフェイスヘルメット（シールドは外してある）をかぶり、バットを持っている謎の新入生。三橋や伊藤より1学年下。
　当初軟高に入学し、自分が一番でないと我慢出来ないということで学校一強い奴を探し、三橋と対決するもあっさり負けてしまった。
　潔く負けを認めてすぐに自主退学。その後、忠実高→紅高→開久へ転校し、開久ではヘルメットに「とりはずし厳禁」などと落書きされたうえ、多田のパシリを涙目でさせられていた。