2022/05/02(月)20:51
無敵艦隊スター・フリート!
『無敵艦隊スター・フリート!』 ブライアン・メイ&フレンズ
「Star Fleet Project」 Brian May + Friends (83)
宇宙戦士に告ぐ……ポイントF-01に集結せよ!
歴戦の勇士ブライアン・メイを中心に5人の強者がシークレット・ポイントに集結した!その名も……
A面
1. 無敵艦隊スター・フリート - Star Fleet
2. 時空を超えて… - Let Me Out
B面
1. ブルースの戦士 - Blues Breaker クイーン(Queen)のギタリストであるブライアン・メイ(Brian May CBE)念願の初ソロ・プロジェクトとして83年にリリースされたのが、このミニ・アルバム「無敵艦隊スター・フリート!(Star Fleet Project)」である。
アルバム・ジャケットを見てピン!ときた方もいらっしゃるだろうが、「Star Fleet(スター・フリート)」というのは80~81年に日本で放送されていた永井豪さん原作の特撮人形劇「Xボンバー」の英国放送時のタイトルで、どうやらブライアンの御子息・ジミーくんが大ファンだったらしい。(ちなみに、ジャケットのロボットはビッグダイXというそうな)
そんなジミーくんの影響を受け、「スター・フリート」のテーマ曲のハードロック・バージョンを作ってみたら面白いんじゃね?とのアイデアが浮かんだブライアンが、早速仲間達を集めて制作したのがこのアルバムだ。
その仲間達の顔ぶれはというと…。
まずはギターとヴォーカルにブライアン、そしてギターとバック・ヴォーカルにヴァン・ヘイレン(Van Halen)のエディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)。ベースにはセッション・ミュージシャンで、一時期ロッド・スチュワート・バンド(Rod Stewart Band)で活躍していたフィル・チェン(Phil Chen)、キーボードには同じくセッション・ミュージシャンのフレッド・マンデル(Fred Mandel)。フレッドは翌84年にクイーンがリリースしたアルバム「ザ・ワークス(The Works)」にも参加している。でもってドラムスはREOスピードワゴン(REO Speedwagon)のアラン・グラッツァ(Alan Gratzer)。
更に1曲目の “無敵艦隊スター・フリート(Star Fleet)” では、クイーンのロジャー・テイラー(Roger Taylor)がバック・ヴォーカルとして加わっている。おおッ、何と豪華なお友達連中。
しかしエディは20年6月に咽頭癌で、またフィル・チェンも昨年12月に癌で亡くなっている。
個人的には1曲目が好みだが(ロジャーも参加してるし)、聴きどころは何といってもB面の “ブルースの戦士(Blues Breaker)” だろう。
エリック・クラプトン(Eric Clapton CBE)に捧げられているこの曲は、ブライアンとエディのブルース・ギター・バトル(?)なのであーる。尤もエリック本人には全く相手にされなかったそうだけど…
全く関係ないが、このアルバム・ジャケットを見ると、ジグ・ジグ・スパトニック(Sigue Sigue Sputnik)が86年にリリースしたデビューアルバム「ラヴ・ミサイル(Flaunt It)」を思い出してしまう。
「見せびらかしましょう」と日本語で書かれている謎ジャケ
さて、そんなブライアン&仲間達に興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪
無敵艦隊スター・フリート
ブルースの戦士