カテゴリ:80's 洋楽
![]() 当へっぽこBLOGをリスタートして18回目の新年となる今年は巳年である。巳(蛇)にちなんだ歌といえば、デュラン・デュラン(Duran Duran)の “Union of the Snake” が真っ先に…というか、それぐらいしか思い浮かばない。 “Union of the Snake” は83年リリースの3rdアルバム「Seven and the Ragged Tiger」から最初にシングルリリース(リードシングル)され、英米で3位を記録した大ヒット曲である。 81年8月1日に米国でMTV(Music Television)が開局してMV(Music Video。以前はPV(Promotion Video)と言っていたが、いつの頃からかMVと言うようになっていた)が24時間楽しめる時代となった。デュラン・デュランはいち早くMV制作に力を入れて人気を上げ、MTVの申し子と呼ばれる(内の一組に)までになったのであるが――。 デュラン・デュランのMVは確かに凝ってはいるものの、何か変だった。 82年にリリースされた2ndアルバム「Rio」からのリードシングル “Hungry Like the Wolf” がMTVでヘビーローテーションされたことにより、Billboardチャート3位という米国での初ヒットとなった。 スリランカで撮影されたMVは84年のグラミー賞でBest Short Form Music Video(ミュージックビデオ賞)を受賞するほど凝った作品ではあるのだが、ジャングルでサイモン(Simon Le Bon)が追いかけっこ(?)をしている変な女性が登場する。何故かサイモンも女性も顔にペイントしていて、女性はサイモンに一撃を加えるものの、揉み合ってるんだかいちゃいちゃしているんだかよく分からないまま終わる謎MVであった。この女性は四つんばいになっていたりサイモンの首筋に引っかき傷をつけたりしているので、虎女と思われる。何だ、虎女って!? ![]() 「Rio」からの3rdシングルでアルバムのタイトルソングでもある “Rio” のMVは、クリスタルブルーのカリブ海を疾走するヨットの上で歌ったり遊んだりするというコンセプトだが、“Hungry Like the Wolf” のヒットを意識したのかこれにも変な女性が登場する。何故かメンバーと同じヨットに乗船している全身ペイントの女性は、ひょこひょこと妙な動きでヨット上を移動し、時にメンバーをからかったりして意味が分からない。おそらく意味などないのだろうが。このペイントねーちゃんはカメレオンっぽいなと勝手に思っているので、カメレオン女としよう。ちなみにこのMVの監督はラッセル・マルケイ(Russell Mulcahy)で、“Hungry Like the Wolf” も彼に手による。 ![]() そして翌83年リリースの3rdアルバムからのリードシングル “Union of the Snake” であるが、MVにのっけから登場するのはイグアナ(?)男である。虎女やカメレオン女はかなり人間っぽさが残っていたが、このイグアナ男は体こそ人間なものの動きは完全に爬虫類である。舞台が砂漠っぽいので進化が止まったのかもしれない。カメレオン女とは遠縁か何かだと睨んでいるのだが…。 この訳の分からんMVの監督はサイモン・ミルン(Simon Milne)。マルケイ監督の意味不明・謎生物登場系統をきちんと継承している点は評価したい。 ![]() “Union of the Snake” というタイトルながらMVに肝心の蛇は全く出てこないのであった。せっかくの巳年一発目だというのに。ま、まぁ蛇のことを歌っている訳じゃないしね(蛇の結合というタイトルながら歌詞は男女の結合のことだと思われる)。 巳年の蛇は脱皮を繰り返して成長するため再生や復活のシンボルとされ、新しい自分に生まれ変わる、幸せな未来をつかむという意味があるそうな。まぁ今回取り上げた3本のMVを見たら意味が分からなさ過ぎて笑っちゃうわな。笑う門には福来る、幸せを呼び込んでくれるかも!? 今年も無意味で誰も今更興味がないことを綴っていきますので、宜しくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.01.05 04:13:55
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