2570475 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Pastime Paradise

Pastime Paradise

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2025.02.02
XML
地獄に堕ちた野郎ども』 ダムド
Damned Damned DamnedThe Damned (77)
 ~セックス・ピストルズなにするものぞ!“悪(ワル)” の権化ダムド遂に日本上陸!!(スティッフ・レコード第1弾)
「現在最もホットなグループ」~メロディー・メイカー誌

A面
 1. ニート・ニート・ニート - Neat Neat Neat
 2. ファン・クラブ - Fan Club
 3. アイ・フォール - I Fall
 4. ボーン・トゥ・キル - Born to Kill
 5. スタッブ・ユア・バック - Stab Yor Back
 6. フィール・ザ・ペイン - Feel the Pain
B面
 1. ニュー・ローズ - New Rose 
 2. フィッシュ - Fish
 3. シー・ハー・トゥナイト - See Her Tonite
 4. ワン・オブ・ザ・ツー - 1 of the 2
 5. ソー・メスト・アップ - So Messed Up
 6. アイ・フィール・オールライト - I Feel Alright
 先日セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の「勝手にしやがれ!!(Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)」を取り上げたからには、このアルバムも出さないわけにはいかないだろう。セックス・ピストルズと並ぶロンドン・パンクの雄といわれたダムド(The Damned)が77年にリリースしたデビューアルバム「地獄に堕ちた野郎ども(Damned Damned Damned)」だ。
 こんなに素晴らしいアルバム邦題なのに何故今までスルーしていたのかというと、曲名が全てカタカナタイトルで一つも邦題が付いていないからで、日本で今一つ馴染みが薄い(と思っているのは私だけ?)のも、やはり親しみやすい邦題曲がなかったからかもしれない。
  
 ダムドのデビューシングル “ニュー・ローズ(New Rose)” はピストルズ1stシングル “アナーキー・イン・ザ・U.K.(Anarchy in the U.K.)” より5週間早い76年10月に発売されたため英国初のパンク・バンドによるシングルリリースとなり、この「地獄に堕ちた野郎ども」も「勝手にしやがれ!!」より8ヶ月早い77年2月()発売ということで英国初のパンク・バンドによるスタジオアルバムとなった。レコーディング期間はたったの10日間だったとか。
訂正 3/9にザ・クラッシュ(The Clash)の記事を書くにあたり何気なく見返していて間違い発見!ダムドの1stアルバムは78年2月ではなく、77年2月18日のリリースです。すみません)
 あ、2ndシングル “ニート・ニート・ニート(Neat Neat Neat)” は何故か “嵐のロックン・ロール” という邦題付きでリリースされたんだっけ。

 ダムドのオリジナルメンバーは、voのデイヴ・ヴァニアン(Dave Vanian)、gのブライアン・ジェイムス(Brian James)、bのキャプテン・センシブル(Captain Sensible)にdsのラット・スキャビーズ(Rat Scabies)の4人。
 ブライアンを除く3人はMasters of the Backsideというバンドのメンバーだったが、このバンドを結成したのは後にセックス・ピストルズのマネージャーとなったマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)で、当初のギタリストは後にプリテンダーズ( The Pretenders)を結成して成功を収めるクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)であった。クリッシーはマルコムとヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が経営するブティック「SEX」に勤めていたそうな。
 London SSのドラマーオーディションに落ちたラットはメンバーだったブライアンと知り合い、新たなバンドを結成することに。その際に行われたヴォーカルオーディションには後にセックス・ピストルズに加入するシド・ヴィシャス(Sid Vicious)とデイヴ・ヴァニアンを招待したものの、シドが現れなかったためデイヴが加入したとのこと。

 ダムドは76年のデビュー以来現在に至る息の長いバンドである。メンバーは流動的であるが唯一デイヴだけは結成以来ずっと在籍しており、オリジナルメンバーの残り3人は出たり入ったりしながらもブライアンを除く2人は現在も在籍中のようだ。カルチャー・クラブ(Culture Club)の元dsであるジョン・モス(Jon Moss)も一時メンバーであった。
 15年にはウェス・オーショスキー(Wes Orshoski)監督よるバンドのドキュメンタリー映画「地獄に堕ちた野郎ども(The Damned: Don't You Wish That We Were Dead)」が公開された。

 さて、アルバム邦題に話を戻すが「地獄に堕ちた野郎ども」という邦題はダムド繋がりということで、69年公開の伊・西独・瑞(スイス)合作映画「地獄に堕ちた勇者ども(The Damned (Götterdämmerung))」に由来しているのだとか。
 いつぞやグランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)の「ハード・ロック野郎(世界の女は御用心)(All the Girls in the World Beware!!!)」やTattooの「刺青 ~神秘のロック野郎~(Tattoo)」を取り上げた時にも書いたが、“野郎” という言葉にはどことなく昭和の香りがして好きだ。
 肝心の音楽にしても粗削りで攻撃的、圧倒的なスピード感が結構好みのアルバムである。全英チャートでは34位止まりだったけど、個人的にはこの頃のロンドン・パンク・バンドの中では一押しだ。このアルバムには収録されていないが、1stシングル “ニュー・ローズ” のB面はビートルズ(The Beatles)の “Help” のカヴァーで、これまたダムドっぽい荒々しさが好ましい。

 そんなダムドに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪
 ニュー・ローズ
 ニート・ニート・ニート
 シー・ハー・トゥナイト





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.03.09 15:44:05
コメント(0) | コメントを書く
[懐かし邦題アルバム] カテゴリの最新記事


PR

Free Space

Recent Posts

Category

Keyword Search

▼キーワード検索

Headline News


© Rakuten Group, Inc.
X