ガキ使「山崎VSモリマン」
08年11月の駄記事『「ガキの使い」と「内P」』で恥ずかしながらもカミングアウトしたように、私は山崎邦正さん(13年に改名して現在は月亭方正さんなのだが、今回は慣れ親しんだ “山ちゃん” と呼ばせていただく)のファンである。 昨日2月15日は山ちゃんの誕生日であった。そこで誕生日を祝し、山ちゃんの代表作(?)の一つともいえる「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」での伝説の企画「山崎VSモリマン」について長々と詳細を記しておきたい。 「ガキ使」に興味のない方には何のことだか全く分からないとは思うけど、この駄Blogは “今更誰も興味がないことをダラダラ綴る” がモットーでして…「今日は怒っとんねん。気合入っとんねん。芸能界っていうとこはほんまに怖いとこ。もう下剋上があり、ケツ取ったり取られたりやから。結局上に行くにはソイツのケツを見なアカンのですよ。ソイツのケツを見たらボクは勝てますから」 ということで96年11月に『第1回 山崎邦正ケツ公開スパーリング!!』(パンツの取り合い)を行ったものの、アメフト軍団、5人のおばさんに負け、続いてチャンピオンのモリマン(のホルスタイン・モリ夫さん)との対戦でも2戦とも惨敗してしまった。 96年12月には山ちゃん達ての希望で「第2回 山崎邦正ケツリベンジ KETSU-1グランプリ!!」が行われ、またも惨敗に終わった。 でもって98年6月には「第3回 芸能界因縁のリベンジマッチ! 山崎VSモリマン エンドレスバトル!!」が行われ、完敗続きの山ちゃんに有利なものがあるかもしれないということで30種類の対決方法が用意された。その中から顔面パンスト脱がし対決、スリッパしばき合い対決、ローキック対決、熱々あんかけ対決、水タオルしばき合い対決が行われたが、いずれも山ちゃんの惨敗。ちなみに入場曲(山ちゃんは “ヤマザキ一番”、モリマンは “We Will Rock You”)が流れたり、山ちゃんのセコンドにココリコ&モリ夫さんのセコンドに相方の種馬マンさんが付くようになったり、試合前に遠藤さんによる “ほほほい”が始まったのもこの回からである。 4回目からは格闘技の聖地・後楽園ホールにて観客の前で対決を行うようになり、対決前の様子(山ちゃん専属トレーナーによる声掛け)や今井良晴さん(全日本女子プロレスリングアナウンサー)によるリングアナウンス、近しい人からの花束贈呈、遠藤斉唱(パンイチでほほほい)等のお約束が生まれた。ダウンタウンはコミッショナーという立場だ(K-1対決では浜田さんがレフェリーになったりもする)。④ 98年8月「炎のファイナルリベンジマッチ IN 後楽園ホール!!」 無敵のチャンピオン VS 永遠の挑戦者 西宮が生んだ世紀末ファイター トレーナーからの声掛け:「いいぞ天才芸人」 花束贈呈:小学校からの親友・長位さん、昔の芸人仲間・藤田さん、森下さん 対決:フランスパンしばき合い対決、熱々あんかけ対決、ビンタ対決、K-1対決、水タオルしばき合い対決 /18 対決前の記者会見で意気込みを聞かれた山ちゃんは「古の昔から女が家を守り、男が狩りをする。それが僕の信念ですから!」と熱く語ったが、結果は全て山ちゃんの惨敗であった。⑤ 98年12月「嵐のラストファイナルリベンジマッチ IN 後楽園ホール!!」 完全無欠のチャンピオン 殺人エンジェル VS 永遠の挑戦者 西宮が生んだ落ちこぼれ世紀末ファイター トレーナーからの声掛け:「いいぞ天才芸人」「モリマン怖いよ」 花束贈呈:以前の相方・藤田さん、NSC時代の同期・森下さん 対決:パンスト脱がし合い対決、ビール瓶割り合い対決、ゴボウしばき合い対決、熱々の八宝菜対決、チーズフォンデュ対決、ハチミツ入りバケツ頭突っ込み対決、K-1対決 /18 この回で初めてゴボウでしばき合った山ちゃんは「木やコレ!」とゴボウの硬さに驚愕し、「アバラが折れた」と逃走した。山ちゃんが突き指のため試合不能ということで惨敗に終わる。⑥ 00年7月「今世紀最後のスーパーファイナルリベンジマッチ in 後楽園ホール!!」 過去5戦連勝 霊長類最強のチャンピオン VS 過去5戦連敗 永遠の挑戦者 西宮が生んだ落ちこぼれとっつぁん坊や トレーナーからの声掛け:「山崎勝てるよ」「モリマン怖いよ」 花束贈呈:実家の近所の幼馴染・長位さん 対決:カラーバットしばき合い対決、洗濯機ホースしばき合い対決、ケチャップとマスタード対決、Tシャツ小籠包対決、アメフト頭突き対決、小玉スイカ対決、納豆かけ合い対決、熱々あんかけ対決 /18 これまた全て山ちゃんの惨敗で、最後に菅プロデューサーが登場して山ちゃんが泣いている旨を伝えて終了。以降、最後に菅Pが出てくるのもお約束に。⑦ 02年2月「今世紀初! ラストファイナルリベンジマッチ in 後楽園ホール!!」 北海のつぶし屋 雪国が生んだビューティープリンセス VS 永遠のベビーフェイス 西宮が生んだお笑い音痴 トレーナーからの声掛け:「モリマン怖いよ」「アヤちゃんかわいいね」 花束贈呈:元マネージャー・一二三さん 対決:ゴルフクラブしばき合い対決、豆板醤ぬり合い対決、シャンパンケツキャッチ対決、もう着ない服対決、何が出るかな?対決、ママチャリ対決 /18 対決前に「今まで何度も対決しましたけどね、今までの対決は僕一人で戦ってたんですよ。でも今日の対決はね、嫁とジュニアがいるということで僕に背負うもんが出来てね、すごく3対1で戦えるっていう…」と語っていた山ちゃんだが、モリ夫さんから「新婚の分際でヘルス3日連続行ってんじゃねぇ!」とリング上でバラされた。今回は3本撮の長丁場になる予定だったものの、ママチャリ対決で山ちゃんが腰を痛めて(ヘタレからくるぎっくり腰)途中退場し、今回も全戦惨敗で対決終了。モリマンにアフリカ中央テレビの密着取材があったり、山ちゃんのお父さん(秋男さん)からの電話があったりもした。⑧ 03年6月「因縁のファイナルリベンジドリームマッチ in 後楽園ホール!!」 北海のリーサルウェポン 道産子ビューティー VS 永遠のとっつぁん坊や 西宮が生んだお笑い落第生 トレーナーからの声掛け:「モリマン強いよ」「邦正スベる気しないよ」 花束贈呈:東京に出てきて初めて住んだ共同のアパートの大家・田口さん 対決:恒例ゴボウしばき合い対決、寝袋対決、永ちゃんタオルしばき合い対決、ブタ脂肪ぬり合い対決、ガチンコ大喜利対決、口くわえバレーボール対決、宙づりしばき合い対決、熱々あんかけ対決 /18 対決前、「この一年でね、僕には背負うものがたくさん出来たんですよ。あや、そして娘の百桃(もも)、そして今あやのお腹にいる赤ちゃん。男はね、背負っているものがあればあるほど強くなれるんですよ」と熱く意気込みを語った山ちゃん。最も苦手とする恒例ゴボウしばき合い対決では「ゴボウはただの木なんですよ」という名言を生んだものの、結果は山ちゃんの惨敗に終わった。今回もモリマンにはアフリカ中央テレビの密着取材が付いていた。⑨ 05年2月「魂のスーパーファイナルリベンジマッチ in ディファ有明」 北海のつぶし屋 道産子クイーン VS お笑い視力0.01 西宮が生んだポンコツ芸人 トレーナーからの声掛け:「ララちゃん生まれたよ」「カリスマ出てるよ」 花束贈呈:準ミス有明(おばちゃん3号) 対決:サスペンダー引っ張り合い対決、顔面ビンタマシーン対決、熱々蒸しタオル対決、全身梱包対決、万国旗出されたら負けよ対決、小豆ふくんでビンタ対決、熱々あんかけ対決 /18 熱々蒸しタオル対決で敗れた山ちゃんがリングから逃走した後の場繋ぎで、ココリコ・田中さんによる “Rizière Centre”(山ちゃんプロデュース第1弾より)の歌唱やダイナマイト四国VSエスカルゴマンのリベンジマッチが行われた。結果は相変わらず山ちゃんの完敗。しかし菅P的には尺が稼げたのでOKとのこと。⑩ 06年8月「伝説のスーパーファイナルリベンジマッチ in 後楽園ホール!!」 北海が生んだリアルブタゴリラ VS 笑いの翼が折れたエンジェル トレーナーからの声掛け:「3人目早く作りなよ」「いいぞ天才芸人」 花束贈呈:山ちゃんが月に2度はお世話になっている五反田駅西口の現役風俗嬢・マリさん、カナダから来た入れ歯万引きGメン(ピカデリー梅田さん) 対決:ハチミツ対決、キャビンアテンダント対決、巨大風船対決、夏の風物詩対決、エア獅子舞対決、シャンプーハット対決、熱々あんかけ対決、ゴボウしばき合い対決 /18 山ちゃんの回復を待つ間、ダウンタウン・松本さん&ココリコ・田中さんのデュエット曲 “Those days”(山ちゃんプロデュース第2弾より)の歌唱やダイナマイト四国VSタコス兄弟の緊急スペシャルマッチが行われた。結果はまたしても山ちゃんの惨敗に終わる。⑪ 07年10月「奇跡のスーパーファイナル引退リベンジマッチ in 後楽園ホール!!」 ヒグマも道を空ける 北海が生んだ肉ダルマ VS 笑いのアンテナが折れた壊れかけのRadio トレーナーからの声掛け:「あやちゃんスゴイよ」「あやちゃん…」 花束贈呈:山ちゃんの奥さんであるあやさんに好意を寄せている、あやさん行きつけのパチンコホールGAIA目黒店の店長さん、カナダから来日した入れ歯霊媒師(ピカデリー梅田さん) 対決:高速回転ぐるぐるしばき合い対決、こんぺい糖ばら撒き対決、イビキ対決、空中浮遊イリュージョン対決、みたらし団子タレ対決 /18 山ちゃんが一週間禁酒して挑んだというこの回では、イビキ対決において初のドローとなったものの他は山ちゃんの惨敗。みたらし団子タレ対決終了後、山ちゃんが2回戦を拒絶したため、ダイナマイト四国VSコロナ3兄弟の緊急スペシャルマッチが行われ、更に緊急スペシャル歌謡ショーとしてダウンタウン・浜田さん&八代亜紀さんのデュエット “恋の沈丁花” と、松本さん、田中さん&由紀さおりさんによる “宇宙(そら)の子守唄”(どちらも山ちゃんプロデュース第3弾より)が披露されたが、チャンピオンのモリ夫さんに古傷の痛みが出たためそのまま試合終了。山ちゃんが逃げ出して終わらなかった唯一の回となった。⑫ 08年12月31日「大メイン クライマックス2008 炎のファイナルリベンジマッチ」 北海生まれの殺人炙りサーモン VS 笑いの翼の折れたエンジェル 花束贈呈:小池栄子さん 対決: スリッパしばき合い対決、恐怖ボイス対決、エレクトリカルファンタジー対決、エマニエルイス取り対決、水タオルしばき合い対決、熱々あんかけ対決、誰が出るかな?助っ人対決、フォークダンス対決、タルタルソース対決、胴体切断イリュージョン対決、ハチミツ対決、キングサイズベッド対決、小玉スイカ対決、ゴボウしばき合い対決 /24 最後の対決となったこの回はガキ使の大晦日年越しスペシャル 第一部として放送されたこともあって、色々と変更された。第4回からずっとリングアナウンスを務めていた今井良晴さんが村上ショージさんに代わり、遠藤斉唱がなくなって水木一郎さんによる替え歌応援歌斉唱に。山ちゃん専属トレーナーだった黒人さん二人もおらず、芸人さん達による応援軍団に変わった。花束贈呈も当初は山ちゃんに近しい素人さんだったのだが、やはり大晦日の放送なので華が必要だったのかな。他にも菅総統によるスガッスル(ハッスルのパロディ)も行われ、ダイナマイト四国が窮地に陥ったところにキューティー元四国(遠藤さんの元嫁・千秋さん)が現れ、危機を救う場面も。勝敗がつかなかった恐怖ボイス対決以外で山ちゃんは惨敗し、最後は山ちゃんが会場の外に逃げて12年にも及んだ山ちゃんとモリマンによる男と女の真剣勝負は幕を閉じたのであった。(ここに挙げた以外にもゴボウしばきあい対決はちょいちょい行われているが割愛) 個人的に好きな対決TOP3を選ぶとすれば1位 キングサイズベッド対決(ベッドでピロートークをして、ゴングが鳴ったらパンツを取り合う。山ちゃんのピロートークが魅力炸裂で最高)2位 フォークダンス対決(フォークダンスを踊り、曲が止まったと同時に戦う。ダンス中の笑顔がやたら可愛い)3位 空中浮遊イリュージョン対決(空中浮遊しながら戦う。ただただイリュージョンが可笑しい)かな。次点で巨大風船対決、万国旗出されたら負けよ対決あたり。痛そうだったり苦しそうだったりする対決はバラエティとはいえ胸が痛む。 文春オンラインでのモリ夫さんのインタビュー記事(20年11月15日)によると、対戦後に山ちゃんへ挨拶しに行くと腫れた顔で「ありがとうな」と言ってくれたそうで、モリ夫さんは辛くて目を合わせられなかったのだとか。山ちゃんのことは本当に尊敬していて、大好きな先輩だと語っていた。二人とも優しい人なのだろう。 ④~⑨までの対戦は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」DVD6巻に、⑩~⑫は14巻に収録されており、どんなに辛い時でもこのDVDを見れば元気が出る。ありがとう、山ちゃん。 4月には山ちゃん…もとい月亭方正さんの独演会と、林家たい平さんとの二人会のチケットを取っているので今から楽しみ♪ どうか健康に留意して、いつまでも私たちを楽しませてくださいまし。