yanyanの日記

久々に読書のカテゴリらしくなったでしょ
去年から読書にいたってはスランプ状態が続いてて
こんな時は特効薬のような本に出会えない限り
ズルズルとスランプが続くのですが
たまたま寄った書店で最初に『転生』というタイトルの本を見つけ、
以前、貫井徳朗さんの『転生』を読んでよかったので
この同タイトルの本を手に取ったのですが、
『感染』の方がこの作家さんの医療ミステリー第一弾だと分かって
2冊買って読み始めました。
久々に面白かったので一気に読んでしまいました。
女性の医学ジャーナリストの仙川さんが書く医療ミステリーです。


・・・・・・・・ネタバレあり・・・・・・・・・


『感染』
ウイルス研究医の葉月は夫の前妻との間の子供が
誘拐されたと連絡を受ける。
若い女性からの連絡を受け飛び出したまま
連絡の取れない夫の啓介。
子供は無残な焼死体として発見される。
夫の行方と事件の謎を追っていく内に
恐ろしい事実を知る。
貫井さんの『転生』は心臓移植だったけど
この『感染』は移植は移植でも腎移植。
しかも幼児誘拐～臓器売買。
おまけにクローンから豚の臓器を移植する異種移植と
なんともショッキングな内容で
読み出したら止まらない状態でした。
でも自分の子供が腎移植をしないと
明日の命もわからない状態なら私はどうするだろう。。。
とか考えてしまいました。
フィリピン政府が臓器売買の法律を作ったとか
作るとか、そんなニュースがつい最近も
流れていてなんだか空恐ろしいものを感じました。





『転生』
フリーライターの深沢岬は
仕事の依頼で待ち合わせたホテルのロビーで
置き去りにされた赤ん坊を目の前に
「その子はあなたの娘だ。引き取って貰いたい」と連絡を受ける。
そして思い出した。
昨年、違法とは知りつつお金の為に提供した卵子から
生まれた子だと気付く。
独身でお金も仕事もない岬は育てる事も出来ないし、
我が子とも思えないその「ミチル」と名付けられた
子供の親を探して行くうちに殺人事件の重要参考人として
警察に追われることになるが、ミチルの事を世間に
公表するわけにはいかないと警察から逃げながら
自分の手でミチルの親をさがす。
自分の犯した罪の重さを感じながらも芽生えてくる母性が
書かれてました。

こちらは日本の法律では禁じられてる卵子売買と
クローン人間が書かれてました。
まぁ。。。ミチルがクローンかどうかは読んだ人だけの
楽しみという事で(笑)
自分のミスで最愛の我が子を死なせてしまい、
その子のクローンを作ろうとしたこの両親の気持ちは
同じ子を持つ親として気持ちは理解できるけど
やはりこれは神様の領域で人間が手を出しては
いけない領域だと思うんだけどな





どちらも最近話題の医学的なニュースなのもあるし
子供が中心になっているのでとても身近に感じて
怖さもあるけど一気に読んでしまいました。