日本人の味覚 3
最近の中国産食品の騒動は、まるで昔の「味の素」騒動のようだ。日本人は自分の食さえ安全なら、他の国のことはどうでもいいと思っているみたいだ。そもそも日本が「大量に安く」を中国に強要して生じた農薬、化学肥料の使用だったはずだ。しかも、元をただせば、日本が自国で健康志向、食の安全志向が強まったため過剰になったそれらを、中国に売りつけたのがことの始まりだとも言われている。そして今度は中国産に対する排斥。日本で使用禁止の農薬が使われている、と大騒ぎするけれど、危険な毒を作っておいて、危ないからよそに売りつけておいて、そしてそれがまた戻ってきたからといって、それは自業自得、というものだ。日本人は、自分で作った毒の味を、自分たちで責任持って味わってみるべきじゃないか。これじゃあ原爆を作っておいて、よその国で試すどこかの国と同じだ。