戸田奈津子さん


『戸田奈津子さん』



最近のアクションやコメディでは、少し感覚が古くなってしまったんで、松岡美奈さんや他の訳者さんが担当しはることが多くなってきたけど。

それでも今でも「洋画の字幕」と言えば戸田奈津子さん、ってホンマに有名やもんね。

前ネタで『フルメタルジャケット』の新聞広告について、クーブリック監督のこだわりの話をしたけど、その時の字幕作業でもすごい事件が発生したんや。

『フルメタル~』の翻訳、最初は戸田さんにワーナーはお願いしたんやけど、クーブリック監督はその戸田さんが日本語訳にした台本を「もう一度、文法無視していいから、彼女が訳した通りに再度英訳して送れ、チェックする」となったわけ、それで「ここの表現は生ぬるい!」とか「ここはこの訳ではダメだ、やり直し!」となった。

もちろんその当時から戸田さんは字幕の第一人者を自負してはったんで、プライドを大いに傷つけることになってしまった。。。

その後、戸田さんはワーナー映画の翻訳をしばらく断った、っていうか、ワーナーがお願いでけへんようになってしまったんやろな。

ちなみに戸田さんのワーナー作品字幕復帰第1作はメル・ギブソンの『フォーエヴァー・ヤング』。

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