2010/08/22(日)00:03
ワンコとバーサンの360日その6 ~
こんな風にして、我が家にやってきたチワワと芝のミックス犬ミカンは、バーサンとの過激なご対面をはたしてしまったのでした。
ワンコをもらってきた時の、ボクの理想形、、、。
一人ぼっちでボケーッとしているバーサンの傍らに、静かに寄り添う可愛いワンコ。
バーサンが優しく頭なんかをなでると、ワンコは甘えたような声でクンクン鳴いたりします。
バーサンの心は癒され、霞がかかった頭も少しづつ晴れて来て、認知症もみるみる良くなってきます。
まあ、そこまでうまく行かないまでも、バーサンの慰めになって、認知症が進むのを少しでもくい止めることができればなー、なんてことは思ってました。
それなのに、昨日話した通り初日から異種格闘技戦を始めてしまった二人、、、ナンテコッタ。
ミカンは人の顔をなめるのが大好き、いつも横になっていてすぐには動けないバーサンは、まさに恰好の標的。
その後も、ボクが目を離すとバーサンを襲い顔をなめまくるミカン。
そのたびに、バーサンの悲鳴、格闘、の繰り返し。
もちろん、必死で格闘しているのはバーサンだけで、ミカンは遊んでもらっていると思って大喜び。
ボクが仕事に行っている間は、不本意ながらミカンをゲージに入れておかざるを得ないことに、、、。
ボクが帰ってからも、ミカンがバーサンを襲わないように眼を光らせ、バーサンが横になっている周りに障害物を置いたりして、直接ミカンがバーサンのところへ行けないようにしたり。
で、さぞやバーサンとミカンの関係が険悪になっているかと言うと、意外にそうでもなく、ここが認知症のいいところか、ミカンと格闘しても、少し経つとその事を忘れてしまうようで、ミカンが普通に近くに寄って行ったりすると、可愛いねーなんて言いながらニコニコしています。
ボクが仕事から帰ると、ゲージの中にはビニール袋にはいったままの煎餅が入っていたりします。
バーサンが不自由な体でよたよたと這って行って、ミカンにあげているのでしょう。
ミカンは食いしん坊なワンコ。
ボクたちがご飯をたべていると、常に食卓のものを狙っています。
バーサンが時々ポイっとおかずを放ったりするものだから、食事時はほとんどバーサンをマンマーク状態。
隙をみては、ボーッとしているバーサンのおかずを奪い、一目散に逃げ出します。
見事なヒットアンドアウェイのコンビネーション。
バーサンが、うどんを苦労して食べていると、食べている一方の端をミカンが咥え、二人でうどんをはさんで引っ張りっこが始まります。
合コンのポッキーゲームじゃないんだから、、、。
そんなわけで、貰ってきたワンコは、バーサンの心を癒せているのか、波立たせているのか、、、。
いずれにしろ、バーサンとミカンの、そしてボクとのナンダカナーな生活は始まってしまったのでした。
(つづく)