カテゴリ:音楽
例えば、快晴の爽やかな朝にGrateful DeadのドラムJAMを聞くと青い空がショッキングピンクのサイケデリックカラーに変わり「淀んだクリエイティブ」な気持ちになる。 例えば、湿っぽいくて生暖かい夜にbahsambaのハスキーで太いボーカルを聞くと、風が気持ちよく感じて「久しぶりにアレキサンダー・ジラードの作品集でも見ようかな」などという「澄んだクリエイティブ」な気持ちになる。 なんて事を思いながら、無音でこの文章を書いていると 「頭の中のステレオ」 が勝手に鳴り始める。かわいらしい歌声・・・深みのない軽いギター・・・全然タイトじゃないドラム・・・なんだろう・・・なんか知ってるぞこの曲・・・・・まっ・・まさか? DA♪ DA♪ DADA♪ DADADADA♪ FIGHT♪ 大、大塚愛? な、何で? 何故にぃ~~~?自分でも分からないのだか大塚愛の曲が頭の中で確実に鳴っているのだ。 うわー違うよみんな!オレCDなんて買ってないもん!よく知らないもん!でも勝手に頭の中で鳴るんだもん! そう、こういう事がしばし起きるのが「日本のカラオケソング」の恐ろしいところ。口ずさみやすくて、一度覚えたら忘れないフレーズにマインドコントロールされるのだ。 クリエーターなんて胡散臭い肩書きの30男の頭の中で「大塚愛」が流れているのはなんとも滑稽だ。もしもこの頭の中のステレオが「外にも聞こえてしまう」ことを想像すると恥ずかしい。確実に外出できない。確実に引きこもりになる。 「私、ヒップホップかR&Bしか体が受けつけないの!」 と言っていた「自称B-GIRL」部屋のCDラックから倉木麻衣のCDを発見してしまった感じに似ている。いや、似ていないか!? とにかく僕の頭の中をエーベックスから送り込まれた刺客「大塚愛」に支配されるのだ。するとさらに不思議なことが起きる。こんどは大塚愛の事が「少しかわいく」思えてくるのだ。 そして「最近ちょっと舌ったらずでオシャレなボーカリスト風の歌い方に変わったな~。【ももいろの~♪】という歌詞を【まもいろの~♪】と歌ってみる感じだな。」という具合にだんだん分析をはじめる。 こうなると「バックバンドとかの冴えないミュージシャンとは付き合うんじゃないぞ!」とか、ちょっとした「兄貴目線」で大塚愛ちゃんの事を思い始める。 あ~!気がつけば「ちゃん」づけになってるぞ。 恐るべし大塚愛! 恐るべしエーベックス!セールスのターゲットからまったく外れている僕の頭の中を支配するんだから、たいしたものだよ。 僕のipodを支配している「STRING CHEESE INCIDENT」 の上げ上げのブルーグラスでも聞いて頭の中のステレオを一度リセットすることにした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.01 16:40:20
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