カテゴリ:デザイン
だって夏の終わりは、一番大きかった「夏のイベント」が終了すると確実に「感じる」ことなのだから。まだまだ猛暑がつづいているとしても、夏の終わりは「夏のイベント」の終わりなのだ。 僕はといえば、今年の夏は「自宅に篭ってウェブサイト製作」をして終わった。仕事?いやいや違うのだ。親友が立ち上げた「フレンチブルドッグ専門の洋服ブランド」の販売サイトの製作に終始していのだ。 お祭りも行かず。女の子とデートもせず。コンパも無く。海にも行かず。山にも行かず・・・・・雨ニモ負ケズ。風ニモ負ケズ。夏ノ暑サニモ負ケナイ丈夫な体でウェブサイトなんてもんを製作していたのだ。 もちろん勤務中ではなくすべての「夏の休日」を使って製作していたのだ。でも悲しくなんかないよ!なぐさめなんていらないよ!だって久しぶりに 「創る楽しさ」 を感じる事ができたのだから!そうなのだ。このサイト製作は何よりも楽しかったのだ!傍からみれば「ヒドイ夏」なのだけれど、僕にとっては「リアルでクリエイティブな夏」だったのだ。 特に3日間あったお盆休みは本当に篭りっぱなしだった。毎朝パワーブック片手に友達がウチに現れる。コピーライティングをこなすこのブランドのオーナーである親友、画像やFLASHを仕上げるもうひとりの親友、そしてウェブデザインをする僕という3人での完全な分業制だった。 テストアップをしてみてはトライ&エラーの繰り返し。腹が減ればお菓子を食い、少し疲れたらウイニングイレブン10で対戦して気分転換。夜になればデリバリーのピザを注文。深夜になると、さらに別の友達が暇をもてあまして遊びにくる。気がつけば朝方になっていて友達は仮眠をとりに自宅に帰る。朝になればもう一度昨日をリピートする。 中学の夏休みにみんなでウチに泊まって宿題をしたことを思い出した・・・ 覚えたてのイラストレーターで友達の名刺をデザインしたことを思い出した・・・ 自分にはデザインのセンスがあると信じ込んでいた若かりし頃を思い出した・・・ 最近はすっかり「おっさん」になっていたのかもね。浅はかなマーケティング論とデザイン論でそれらしいものをそれらしく作るのが得意になっていたのだ。中途半端なデザインが出来上がったあとの「言い訳」を考えるのがうまくなっていたのだ。 僕は楽しくない仕事でも高いクオリティーのデザインができるほど優秀ではない。ウェブやデザインに関する「知識だけ」はついてきたから自分の「スキル不足」恥じて、それを隠すようになっていたのかもね。 でもいいじゃん。超簡単なHTMLでつくったウェブサイトが楽しさに満ち溢れていれば。 「創る側」の人間が楽しければ「見る側」の人間だって楽しいはずだ。僕がこのサイトをつくっている途中に考えていたのはただひとつ 「フレンチブルドッグユーザーにはたまらないサイトにしてやろう!」 ペット>犬>フレンチブルドッグ>服 という超ニッチなマーケットに当てる販売サイトなんだから、それくらいシンプルなメッセージでいいじゃないか!結果は大事だけどクリエーターなら「過程」にもこだわるべきだ!最近の僕はそんなことすら忘れていたのだ。 僕の足元を走りまわる看板犬の「キューピー」と「プリン」に向かって心の中でつぶやいた 「ありがとうな!お前らに教えられたよ」 サイトをアップロードして一般公開公開したとき、僕は確実に 「夏の終わり」 を感じた。外はまだセミの鳴き声がうるさかった。 【ZAIHOO】フレンチブルドッグ専門ウェア・デザイン http://www.zaihoo.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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