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悠久のムンバイ

May 17, 2005
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 何かまあ漠然とですが、インドで書いた日記があるうちはまずはそれを掲載していこうと思っていたのですが、やはりインドに滞在していたせいか、私がインドびいきに偏りがちで、パキスタンのことを悪く言う傾向にあることは自覚していますので、しばしば「悠久のムンバイ」にアクセスしていただいている“パキスタン人の彼氏を持つうさぎさん”に対する敬意を表す意味からも、少し、本来のブログの趣旨で、今日は、ヒンドゥー教徒の人たちと比較しながらイスラム教徒の人たちのことを、あくまでも私の感じたままの私的な意見として書いてみようと思います。
 
 昔の話ですが、そもそもパキスタンとインドはかつては一つの国でした。とはいっても、200年以上に亘りイギリスに占領されていましたので、「一つの国であった」といえるかどうかは微妙です。
 第二次世界大戦前後、非暴力の神様インドの父ガンジーの指導の下にインドは独立を果たしました。しかし、多様な背景を持つヒンドスタン大陸全体が大インドという一つの国として独立するという彼の希望もかなわず、パキスタンはインドと分かれてイスラム教徒の国として独立しました。

 イスラム教徒の国であるパキスタン、その独立時には、多くのイスラム教徒がインドからパキスタンを目指し、パキスタンとして独立する地域に居住していた多くのヒンドゥー教徒などイスラム教徒以外の民は、パキスタンからインドへと大移動を行いました。
 イスラム教徒の国パキスタンについては、私は足を踏み入れたことがないのであまり知識があるわけではありません。あくまでも、ムンバイで見聞きしただけの知識です。それは、インド社会に歪曲された情報なのかもしれませんが審議は不明です。

 その中でも、インド滞在中に私の一番驚かされたのは、パキスタン人と結婚してパキスタン国内に居住する日本人女性の多さです。印パの緊張の時、インドではほとんどの在留日本人が日本へ避難する中で、パキスタンからは退避しない日本人が多いので不思議に感じていたら、なんと結婚して子供もいてパキスタン人の旦那がいるので土地を離れようとしない日本人女性が彼の地に残っていることに気づき、その数の多さにびっくりしたのです。

 ムンバイをはじめとしてインドでは、結婚してインドに住んでいる日本人女性は本当に少ないと思います。まず、幾ら多くても50人ほどではないでしょうか。インドは10億人も人口がいるのにもかかわらずです。
 一方、わずか数千万人ほどの人口のパキスタンには、たぶん少なくとも400人程度の日本人女性が嫁いで暮らしていると思います。インドとの人口比で数字化すると、インドに滞在する女性が50人とすれば、パキスタンに滞在する女性は一万人くらいという比率になります。どうしてこんなに多いのでしょうか。
 
 それは、私の考えでは、国民の性格に帰来すると思います。パキスタン人も含めて、インド周辺の南アジアのイスラム教徒の陽気さは、特筆すべき愛嬌さがあります。接する人を心から引き込んでいきます。あの人懐っこさは、ひっくり返ったってインド人にはまねをすることができないものです。典型的なインド人の性格は、朴訥で根暗で、人と接するのが苦手なタイプです。
 陽気なイスラム教徒と一緒にいると、本当に愉快です。人生、何でもできてしまうような幸せな気持ちになってきます。実際、私も本当に気持ちのいい時間を提供してもらいました。つい、わかっていてもその気持ちよさに引き込まれていきます。

 しかし、その陽気さは、時として“ずうずうしさ”に早変わりします。特に、お金の絡む商売となると、その自己中心的な行動がさらにパワーアップされて止まらなくなります。
 それを代表するのが、インドでは、「シンディ」と呼ばれる人たちです。パキスタンのある地域にシンディ地方というところがあるらしいのですが、そこの出身者を指します。ムンバイからグジャラート州にかけては、パキスタンに近いこともあり、多くのシンディが暮らしています。多くが商売を営み、成功をしています。では、どういう風に「ずうずうしい」のか、私の経験を取り上げてみます。

 インドでしていた仕事のことはあまり詳しく話せないので簡単に書くことにしますが、私はインド人に対する日本への渡航ビザの審査していたこともあり、インド人とはいろいろともめた経験がありました。その中でも、やはり一番印象に残っているのは、あるシンディとのやり取りです。
 ある時、私は、ある申請者と約束をしました。彼が、「三週間だけ日本へ商売の取引のために行く」と申請書に記載していたので、面接をしたときに彼と約束しました、「短期滞在ビザの期間は三ヶ月あるけど三週間以上日本には滞在しない」、と。というのは、短期滞在ビザは、基本的に三ヶ月の期間のものしかなく、三週間だけ出せないからです。そして、彼は確かにその仕事もあり日本に行くかも知れないけど、短期滞在ビザの有効期間いっぱいの三ヶ月を使って、日本で何かしら働いてくるのではないかと危惧されたからです。

 そして、案の定、その半年後に再びそのインド人が申請してきたのですが、パスポートを見るとやはり三ヶ月いっぱい日本に滞在しています。あれだけ「絶対に間違いなく三週間しかいないから」と約束したのに、それを破り、どこ吹く風で、また性懲りもなく新たに申請してきたのです。
 私は、かんかんになりました、あれだけ約束して、信用してビザを出したのに裏切られた、と。私は、申請者に面接をしようと呼び出しました。すると、すかさず日本に居住している彼の招聘者から電話がかかってきたのです。その男は、日本に居住して商売を営んでいるシンディのインド人でした。
 
 彼は、シンディ特有の愛嬌のある口調で、決して怒ることなく、しかし押しの強い口調で話し続けました、「彼が日本に来ないと商売が成立しなくて困る」、と。私は、彼が約束を守らずに三ヶ月日本に滞在したこと、今回もまた三週間と申請しているけど三ヶ月滞在して働くに違いないこと、をとんとんと説明しました。前回の招聘者も彼でしたから、彼はすぐにそのことを理解してくれました。
 しかし、シンディの彼は、自分の主張を変えることなくひたすら話し続けて、長い問答の末、私に言ったのです、「ところでお聞きしますが、栗原さんはインドに住んでどれくらいなりますか」、と。私は答えました、「三年です」、と。すると、彼は言いました。
「あの栗原さん、私は日本に住んで五年になります。日本人が時間を大切にするとか約束を守るとかということを学んで、日本に合わせて仕事をするようになりました。栗原さん、あなたももうインドに住んで三年になるのなら、そろそろインドに合わせて仕事をしたらどうですか、そんな約束を破ったくらいでビザを出さないなんて言わないでくださいよ」、・・・。

 まあ、人間それぞれ完璧な人がいるわけではなく、良いところもあれば悪いところもあるわけで、私がインドに住んでいたからインド人のひいきをしてしまうのでしょうが、イスラム教徒とヒンドゥー教徒、一体本当にどうなのでしょう。どちらが日本人と合うのでしょうか。
 以上、私の個人的な感じ方です。しかし、陽気なユーモアたっぷり自己中心的性格と素朴な純情派根暗正統的性格、どうして同じところでこんなにも性格が違うのでしょうか、摩訶不思議です。






Last updated  May 17, 2005 10:15:19 PM
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 それは言えないです@ Re:文化 (イスラム教徒とヒンドゥー教徒:今日の日記)(05/17) 私も同じ経験があります、正直な気持ちイ…

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