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悠久のムンバイ

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Jun 8, 2005
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 いやはや、日記を読み返していたら、じゅうたん屋さんについては「明日書く」と書いておきながら、約束を果たしていないことにやっと今、気づきました。
というよりは、すっかり忘れていたと言ったほうが正しいかもしれません。
 いやいや、忘れたというよりも、書きながらすでにそんなことは頭に残っていないというほうが、より正しいかもしれません。
 要するに、これが「頭がインド人化している」ということです。

 インド人は約束を守らないとよく言われますし、実際に守りませんが、上のような私の思考回路がそのインド人気質そのものです。だから、インド人は約束が守れないのです。
 でも許してあげてください、私もそうであるように、悪意はないのですから。

 さて、余談が長くなりましたが、じゅうたんの話をしましょう。

 ムンバイで売っているカシミールじゅうたんは、本当に最高です。まったく興味のない人でもその虜になります。本当に芸術です。美しすぎます。
 カシミールじゅうたんを売る店は、ムンバイ市内にもいろいろあると思いますが、わたしは、タージマハルホテルのすぐ裏手にある下の写真の店に行っていました。その店のミスター・ルーフを訪ねて行っていたのですが、彼は朗らかでいい男です。イスラム教徒特有のウイットに富んだ男性です。

 じゅうたんにはいろいろの大きさがありますが、例えば、たたみ一畳くらいの大きさのじゅうたんで、だいたい一万円くらいから二十五万円くらいまで幅があります。

 最初に私が何もじゅうたんの知識なしに行ったときのこと、彼は、まず一万円から五万円くらいのじゅうたんを並べて、じゅうたんの「いろは」を説明しながら私に見せてくれました。そこにはいろいろなデザインのじゅうたんがあり、「あっ、これいいな」というじゅうたんもその中にはありました。

 次に、彼は、五万円から十五万円くらいのものを並べてくれました。そのころには、少しはじゅうたんを見る目ができてきていましたので、「うわ、素晴らしい」とそれを見て感じることができるようになっていました。まさに、芸術作品です。

 そして、最後はさらに高額な二十五万円までのじゅうたんを見せてくれました。もう、素晴らしすぎて、すっかりじゅうたんの虜です。

 これは、本当に、鑑定団の先生ではありませんが、そのものを見る目というのは、知識を持てばある程度身に付くものだと思いました。私も、最初は興味もなく、妻の宝石屋さんに通訳で付き合っていましたが、それぞれの宝石についての説明聞いていると、自分も何か「宝石が見れる」ようになってきて、そうすると不思議に宝石がほしくなってきて、ついには自分までネクタイピンを最後に作ってしまいました。宝石屋さんの話術にはまってしまったのでした。

 さて、宝石はさておき、一回一通りじゅうたんを見た後、「さっき、初めに気に入ったじゅうたんをもう一度見てみたいな」と思って、彼にお願いして出してもらったら、これが不思議なことに、なんと安っぽいじゅうたんにしか見えないのです。さっきは私に見る目がなかったからかとても良く見えたじゅうたんが、一度説明を聞きながら値段の高いじゅうたんまで見てしまったら、もうまったく見ることができないのです。まったく、です。
 さっき見たときには、「これ、値段も手ごろだし、買おうかな」と思っていたじゅうたんが、もう全然買う気が湧かないのです。

 反対に、高級な十五万円以上するじゅうたんは、どんなにお金を出しても「欲しい」とその時にはすでに思ってしまっているのです。もうこうなると駄目です。新興集団「じゅうたん教会」からの脱会は無理です。

 インドに行った人はよく「安い・・を買った、最高!」などとよく言いますが、インドで本当に安い買い物をするには、「そのものを見る目が必要」だといえます。偽物なら最悪、いくらそれが本物でも、品質の悪いものを安く買ってしまえばまったく意味がないのです。

 インドでの買い物は、品質のいいものを安く手に入れるから意味があるのです。または、日本では品薄で気に入ったものがない時にインドに来たら気に入ったものが手に入った、という場合に、いくら値段が日本と同じでも、それは意味があるのです。

 ダイヤモンド、ルビー、サファイヤなどの宝石、ピンからキリまであります。じゅうたん、カシミア、革製品、ピンからキリまであります。それを、見る目がインドでの買い物には不可欠です。

 では、どうしても「見る目」が持てそうもないと悲観的な人はどうするのがいいのでしょう。それは、誰かに紹介してもらって、信用のできる店から買うことが一番いいと思います。少しくらい高いからって、それは品物の信用料だと思えば安いものです。
 特に、何十万円もする宝石やじゅうたんを買うときには、やはり信用できる店で、その店の言い値を信じて買うことが大切です。

 私のインドで買った二十万円のじゅうたん、今、家の玄関に敷いてありますが、あっぱれ本当に最高です。妻には馬鹿にされながら、それを見るたびに一人で「にまにま」して豊かな気持ちなりながら暮らしています。
 最高ですよ、じゅうたん、お一ついかがですか、ミスタールーフを信用して、気に入れば購入されては。





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Last updated  Jun 9, 2005 01:01:51 AM
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